427 / 788
五章 テクサイス帝国編 1 大陸最大の国
410 洞窟奥のダンジョン
しおりを挟む
二股の坑道を左に40メートル程進むと、人工的に掘った跡がなくなり、周囲からは今までとは違う魔素を感じる。
坑道は更に下へと続き、分かれ道はない。
これで迷って出て来れないということはないはず、そう思いながら更に十分程進む。
「ねえカズ、もう戻ろうよ。きっとヤトコのおっちゃんいないよ。一本道なんだから、迷うわけないんだから」
「確かにな。焚き火をした様子からすると、来たことには間違いなくとも、もう他へ行ってしまったのかも知れないな」
「きっとそうだよ! 早くこんなとこ出よ!」
「そうするか。また街に戻ったら、ヤトコさんの情報を集めないと」
ダンジョンでの捜索をやめて洞窟から出ようと、今来た坑道を戻る。
「あれ?」
「どうしの?」
「道が分かれてる。しかも……六股に」
「は?」
カズの懐に居るレラがもぞもぞと動き、上着から顔を出す。
「これが通路が変わるダンジョンなの? でも一本道だったよね?」
「ダンジョンにそういった常識は通じないってことだ」
「どうするの?」
カズは視線を視界の端に一瞬動かす。
「大丈夫だろ。どうせこうなったなら、もう少し調べてみよう(ヤトコさんが迷って出られなくなってるかも知れないからな)」
「うぅ……」
レラは嫌だという顔をするが、既に戻る坑道が分からなくなってしまっていたので、諦めてカズの上着の懐に潜り込む。
「さてと、このままこのダンジョンにもてあそばれて、時間を取られたくはないからな(これで何もわからなければ、壁を破壊してすぐにここを出る)」
カズはライトで出していた光球を消し【万物ノ眼】の効果を使用してダンジョンを調べると同時に【マップ】を確認しながら《探索 調査》を試みた。
すると次第にダンジョン内の通路が【マップ】に表示されだし、その通路が少しずつ形を変えるがわかった。
カズの居る場所からずっと奥に、モンスターの反応が数体あり、行き止まりになってる空間では動かない人の反応があるのを見つけた。
「人の反応があったから、そこに向かう。レラも暗視が使えるから、このまま行くぞ」
「……わかった」
ダンジョン内の通路が狭くなったり広くなったり、上ったり下ったりする通路を通り、人の反応があった場所に移動する。
「大丈夫かレラ?」
「別に大丈夫だもん」
「なら顔出して、付与した暗視がダンジョン内でも使えるか確かめてくれ」
暗いダンジョンに少しは慣れたのか、上着に隠れていたレラがゆっくりと顔を出す。
「……見えるよ。なんか壁がぐねぐねしてる」
「壁の中にモンスターいるんだよ。さっきまで奥に居たのに、こっちに移動してきたんだ。今のところ出てこないけど、いつ襲って来るかわからないから気を付けないと」
モンスターと聞いたレラが、すぼっと上着に隠れる。
「早くこんな所から出ようよぉ」
「もうすぐ反応があった所に着くから、もう少しだけ待ってくれ」
「うぅ……ダンジョンなんて大っ嫌い」
レラは完全に不貞腐った。
変化するダンジョンの通路を、人の反応があった近くまで【マップ】を見ながら移動する。
すると通路の先の暗闇に、座る人影が見えたので、カズは〈ライト〉を使用して光球を作り出した。
「ヤトコさんですか?」
「だ…れだ?」
「俺はカズ。頼まれてヤトコさんを探しに来た冒険者です」
カズはヤトコの正面に移動して、かがんで目線を合わせた。
「大丈夫ですか? 怪我してますか?」
「かすり傷程度だ。問題ない。ただ最後に水を飲んでから二日は経ってる。食い物も何日食ってないか」
飲まず食わずで数日を過ごしたヤトコは、疲れと精神的疲労から動くこともやっとの状態で、げっそりしているのが見て取れる。
カズは【アイテムボックス】から回復薬と食料を出した。
先に自作の回復薬を飲ませ、動けるようになったところで、水とパンを渡した。
数日振りの食べ物を手にしたヤトコは、一心不乱にかぶり付き、パンを詰まらせては水をがぶ飲みして、あっという間に食べ終わった。
「いやぁ助かった。出口もわからなくなって、さすがに今回は駄目かと思った」
「間に合ったようで良かった」
ヤトコはすぐ横に置いてあった小さな金属の箱を拾い上げる。
「これの効果もあと数十分てとこか。それまでにここを出るのは難しいか」
「何ですかそれは?」
「三十年くらい前に、鉱石を掘ってる時に見つけたアイテムだ。中に魔晶石を入れると、狭い範囲だがモンスターから発見されずらくなるって代物だ」
「なるほど。それで襲われずにいたんですか(ここを出たら鑑定させてもらうか)」
「動けるようになったから、出口を探す前に、こいつに入れる魔晶石を掘る。と、言いたいが、この辺りの鉱石は奴に殆ど食われたまった」
「奴に鉱石を食べられた?」
「壁の中を移動してる奴だ。奴のせいでダンジョンが変化して、坑道がめちゃくちゃになっちまったんだ」
「どういうことですか? わかるように説明を」
奴と言っているモンスターと、ダンジョンの変化がどう関係してるのか、今一つ要点を得ないカズは、ヤトコに説明を頼む。
「早くここを出ないとならんが、ここまでワシを探しに来てくれたお前さんには話しとかんとならんか。奴が出て来たらでは遅い、移動しながら手短に話す」
鉱石を食べて壁の中を移動するモンスターについてと、そのモンスターの影響でダンジョンの通路が激しく変化している理由をヤトコは話す。
現在このダンジョンに寄生している節足モンスターは、住壁鉱食大百足だと言う。
石や木や金属など、特定の物を食べ体を強化するモンスターはいるが、このモンスターは鉱石が多くある所に住み着き、その場所の鉱石を食べ尽くすのだと。
鉱石が無くなると、別の場所を探し移動する、と。
ヤトコは昔食べられた鉱山を見たことがあり、その鉱山は穴だらけになり、二ヶ月もしないうちに朽ちて崩れ去ったのだと。
鉱石を食べて穴が空いた所を崩壊しないように、ダンジョン自体が大量の魔素を使い修復している。
それがダンジョンの通路が頻繁に変わる理由らしい。
「そんなモンスターがいるのを知ってたのなら、なんでダンジョンに入ったんですか?」
「前に見たのは数十前だ。それも既に食い荒らかされて崩壊寸前の鉱山だぞ。ダンジョンにまで入り込むなんて、ワシも知らんかった」
遠くの方で聞こえていた壁の中を移動する音が、徐々に近付いて来ていた。
「こりゃまずいぞ。奴がこっちに来てる。話はここまでにして、先を急ぐぞ」
カズは【マップ】を見て、モンスターの位置を確かめると、確かに一体のモンスターが近付いて来ていた。
「どっちから来たか、方向は覚えてるか?」
「あっちです」
カズは少し右の壁を指差す方向を示す。
「変化してるといっても入口が堀作った坑道と繋がってるなら、その位置だけは変わらないはず、ならばその方向に進めば出れるはずだ」
ヤトコの言ってることは間違ってはいなかった。
ダンジョン内の通路は変化していたが、人口的に掘られた坑道と繋がってる所だけは変化していない。
それはカズも【マップ】で確認をして気付いていた。
ヤトコはそれを経験上から導き出していた。
「行くぞ。その光の玉を先に進めてくれ。ワシのランタンは逃げる際に落として壊れちまったんだ」
「わかりました」
ヤトコの進む方向にライトで出した光球を移動させる。
カズは【マップ】を見ながら、ヤトコ進む方向が間違ってないかを確認しながら移動する。
坑道は更に下へと続き、分かれ道はない。
これで迷って出て来れないということはないはず、そう思いながら更に十分程進む。
「ねえカズ、もう戻ろうよ。きっとヤトコのおっちゃんいないよ。一本道なんだから、迷うわけないんだから」
「確かにな。焚き火をした様子からすると、来たことには間違いなくとも、もう他へ行ってしまったのかも知れないな」
「きっとそうだよ! 早くこんなとこ出よ!」
「そうするか。また街に戻ったら、ヤトコさんの情報を集めないと」
ダンジョンでの捜索をやめて洞窟から出ようと、今来た坑道を戻る。
「あれ?」
「どうしの?」
「道が分かれてる。しかも……六股に」
「は?」
カズの懐に居るレラがもぞもぞと動き、上着から顔を出す。
「これが通路が変わるダンジョンなの? でも一本道だったよね?」
「ダンジョンにそういった常識は通じないってことだ」
「どうするの?」
カズは視線を視界の端に一瞬動かす。
「大丈夫だろ。どうせこうなったなら、もう少し調べてみよう(ヤトコさんが迷って出られなくなってるかも知れないからな)」
「うぅ……」
レラは嫌だという顔をするが、既に戻る坑道が分からなくなってしまっていたので、諦めてカズの上着の懐に潜り込む。
「さてと、このままこのダンジョンにもてあそばれて、時間を取られたくはないからな(これで何もわからなければ、壁を破壊してすぐにここを出る)」
カズはライトで出していた光球を消し【万物ノ眼】の効果を使用してダンジョンを調べると同時に【マップ】を確認しながら《探索 調査》を試みた。
すると次第にダンジョン内の通路が【マップ】に表示されだし、その通路が少しずつ形を変えるがわかった。
カズの居る場所からずっと奥に、モンスターの反応が数体あり、行き止まりになってる空間では動かない人の反応があるのを見つけた。
「人の反応があったから、そこに向かう。レラも暗視が使えるから、このまま行くぞ」
「……わかった」
ダンジョン内の通路が狭くなったり広くなったり、上ったり下ったりする通路を通り、人の反応があった場所に移動する。
「大丈夫かレラ?」
「別に大丈夫だもん」
「なら顔出して、付与した暗視がダンジョン内でも使えるか確かめてくれ」
暗いダンジョンに少しは慣れたのか、上着に隠れていたレラがゆっくりと顔を出す。
「……見えるよ。なんか壁がぐねぐねしてる」
「壁の中にモンスターいるんだよ。さっきまで奥に居たのに、こっちに移動してきたんだ。今のところ出てこないけど、いつ襲って来るかわからないから気を付けないと」
モンスターと聞いたレラが、すぼっと上着に隠れる。
「早くこんな所から出ようよぉ」
「もうすぐ反応があった所に着くから、もう少しだけ待ってくれ」
「うぅ……ダンジョンなんて大っ嫌い」
レラは完全に不貞腐った。
変化するダンジョンの通路を、人の反応があった近くまで【マップ】を見ながら移動する。
すると通路の先の暗闇に、座る人影が見えたので、カズは〈ライト〉を使用して光球を作り出した。
「ヤトコさんですか?」
「だ…れだ?」
「俺はカズ。頼まれてヤトコさんを探しに来た冒険者です」
カズはヤトコの正面に移動して、かがんで目線を合わせた。
「大丈夫ですか? 怪我してますか?」
「かすり傷程度だ。問題ない。ただ最後に水を飲んでから二日は経ってる。食い物も何日食ってないか」
飲まず食わずで数日を過ごしたヤトコは、疲れと精神的疲労から動くこともやっとの状態で、げっそりしているのが見て取れる。
カズは【アイテムボックス】から回復薬と食料を出した。
先に自作の回復薬を飲ませ、動けるようになったところで、水とパンを渡した。
数日振りの食べ物を手にしたヤトコは、一心不乱にかぶり付き、パンを詰まらせては水をがぶ飲みして、あっという間に食べ終わった。
「いやぁ助かった。出口もわからなくなって、さすがに今回は駄目かと思った」
「間に合ったようで良かった」
ヤトコはすぐ横に置いてあった小さな金属の箱を拾い上げる。
「これの効果もあと数十分てとこか。それまでにここを出るのは難しいか」
「何ですかそれは?」
「三十年くらい前に、鉱石を掘ってる時に見つけたアイテムだ。中に魔晶石を入れると、狭い範囲だがモンスターから発見されずらくなるって代物だ」
「なるほど。それで襲われずにいたんですか(ここを出たら鑑定させてもらうか)」
「動けるようになったから、出口を探す前に、こいつに入れる魔晶石を掘る。と、言いたいが、この辺りの鉱石は奴に殆ど食われたまった」
「奴に鉱石を食べられた?」
「壁の中を移動してる奴だ。奴のせいでダンジョンが変化して、坑道がめちゃくちゃになっちまったんだ」
「どういうことですか? わかるように説明を」
奴と言っているモンスターと、ダンジョンの変化がどう関係してるのか、今一つ要点を得ないカズは、ヤトコに説明を頼む。
「早くここを出ないとならんが、ここまでワシを探しに来てくれたお前さんには話しとかんとならんか。奴が出て来たらでは遅い、移動しながら手短に話す」
鉱石を食べて壁の中を移動するモンスターについてと、そのモンスターの影響でダンジョンの通路が激しく変化している理由をヤトコは話す。
現在このダンジョンに寄生している節足モンスターは、住壁鉱食大百足だと言う。
石や木や金属など、特定の物を食べ体を強化するモンスターはいるが、このモンスターは鉱石が多くある所に住み着き、その場所の鉱石を食べ尽くすのだと。
鉱石が無くなると、別の場所を探し移動する、と。
ヤトコは昔食べられた鉱山を見たことがあり、その鉱山は穴だらけになり、二ヶ月もしないうちに朽ちて崩れ去ったのだと。
鉱石を食べて穴が空いた所を崩壊しないように、ダンジョン自体が大量の魔素を使い修復している。
それがダンジョンの通路が頻繁に変わる理由らしい。
「そんなモンスターがいるのを知ってたのなら、なんでダンジョンに入ったんですか?」
「前に見たのは数十前だ。それも既に食い荒らかされて崩壊寸前の鉱山だぞ。ダンジョンにまで入り込むなんて、ワシも知らんかった」
遠くの方で聞こえていた壁の中を移動する音が、徐々に近付いて来ていた。
「こりゃまずいぞ。奴がこっちに来てる。話はここまでにして、先を急ぐぞ」
カズは【マップ】を見て、モンスターの位置を確かめると、確かに一体のモンスターが近付いて来ていた。
「どっちから来たか、方向は覚えてるか?」
「あっちです」
カズは少し右の壁を指差す方向を示す。
「変化してるといっても入口が堀作った坑道と繋がってるなら、その位置だけは変わらないはず、ならばその方向に進めば出れるはずだ」
ヤトコの言ってることは間違ってはいなかった。
ダンジョン内の通路は変化していたが、人口的に掘られた坑道と繋がってる所だけは変化していない。
それはカズも【マップ】で確認をして気付いていた。
ヤトコはそれを経験上から導き出していた。
「行くぞ。その光の玉を先に進めてくれ。ワシのランタンは逃げる際に落として壊れちまったんだ」
「わかりました」
ヤトコの進む方向にライトで出した光球を移動させる。
カズは【マップ】を見ながら、ヤトコ進む方向が間違ってないかを確認しながら移動する。
4
お気に入りに追加
621
あなたにおすすめの小説
世界⇔異世界 THERE AND BACK!!
西順
ファンタジー
ある日、異世界と行き来できる『門』を手に入れた。
友人たちとの下校中に橋で多重事故に巻き込まれたハルアキは、そのきっかけを作った天使からお詫びとしてある能力を授かる。それは、THERE AND BACK=往復。異世界と地球を行き来する能力だった。
しかし異世界へ転移してみると、着いた先は暗い崖の下。しかも出口はどこにもなさそうだ。
「いや、これ詰んでない? 仕方ない。トンネル掘るか!」
これはRPGを彷彿とさせるゲームのように、魔法やスキルの存在する剣と魔法のファンタジー世界と地球を往復しながら、主人公たちが降り掛かる数々の問題を、時に強引に、時に力業で解決していく冒険譚。たまには頭も使うかも。
週一、不定期投稿していきます。
小説家になろう、カクヨム、ノベルアップ+でも投稿しています。
チート転生~チートって本当にあるものですね~
水魔沙希
ファンタジー
死んでしまった片瀬彼方は、突然異世界に転生してしまう。しかも、赤ちゃん時代からやり直せと!?何げにステータスを見ていたら、何やら面白そうなユニークスキルがあった!!
そのスキルが、随分チートな事に気付くのは神の加護を得てからだった。
亀更新で気が向いたら、随時更新しようと思います。ご了承お願いいたします。
異世界でも男装標準装備~性別迷子とか普通だけど~
結城 朱煉
ファンタジー
日常から男装している木原祐樹(25歳)は
気が付くと真っ白い空間にいた
自称神という男性によると
部下によるミスが原因だった
元の世界に戻れないので
異世界に行って生きる事を決めました!
異世界に行って、自由気ままに、生きていきます
~☆~☆~☆~☆~☆
誤字脱字など、気を付けていますが、ありましたら教えて頂けると助かります!
また、感想を頂けると大喜びします
気が向いたら書き込んでやって下さい
~☆~☆~☆~☆~☆
カクヨム・小説家になろうでも公開しています
もしもシリーズ作りました<異世界でも男装標準装備~もしもシリーズ~>
もし、よろしければ読んであげて下さい
異世界召喚失敗から始まるぶらり旅〜自由気ままにしてたら大変なことになった〜
ei_sainome
ファンタジー
クラスメイト全員が異世界に召喚されてしまった!
謁見の間に通され、王様たちから我が国を救って欲しい云々言われるお約束が…始まらない。
教室内が光ったと思えば、気づけば地下に閉じ込められていて、そこには誰もいなかった。
勝手に召喚されたあげく、誰も事情を知らない。未知の世界で、自分たちの力だけでどうやって生きていけというのか。
元の世界に帰るための方法を探し求めて各地を放浪する旅に出るが、似たように見えて全く異なる生態や人の価値観と文化の差に苦悩する。
力を持っていても順応できるかは話が別だった。
クラスメイトたちにはそれぞれ抱える内面や事情もあり…新たな世界で心身共に表面化していく。
※ご注意※
初投稿、試作、マイペース進行となります。
作品名は今後改題する可能性があります。
世界観だけプロットがあり、話の方向性はその場で決まります。
旅に出るまで(序章)がすごく長いです。
他サイトでも同作を投稿しています。
更新頻度は1〜3日程度を目標にしています。
社畜から卒業したんだから異世界を自由に謳歌します
湯崎noa
ファンタジー
ブラック企業に入社して10年が経つ〈宮島〉は、当たり前の様な連続徹夜に心身ともに疲労していた。
そんな時に中高の同級生と再開し、その同級生への相談を行ったところ会社を辞める決意をした。
しかし!! その日の帰り道に全身の力が抜け、線路に倒れ込んでしまった。
そのまま呆気なく宮島の命は尽きてしまう。
この死亡は神様の手違いによるものだった!?
神様からの全力の謝罪を受けて、特殊スキル〈コピー〉を授かり第二の人生を送る事になる。
せっかくブラック企業を卒業して、異世界転生するのだから全力で謳歌してやろうじゃないか!!
※カクヨム、小説家になろう、ノベルバでも連載中
5歳で前世の記憶が混入してきた --スキルや知識を手に入れましたが、なんで中身入ってるんですか?--
ばふぉりん
ファンタジー
「啞"?!@#&〆々☆¥$€%????」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
五歳の誕生日を迎えた男の子は家族から捨てられた。理由は
「お前は我が家の恥だ!占星の儀で訳の分からないスキルを貰って、しかも使い方がわからない?これ以上お前を育てる義務も義理もないわ!」
この世界では五歳の誕生日に教会で『占星の儀』というスキルを授かることができ、そのスキルによってその後の人生が決まるといっても過言では無い。
剣聖 聖女 影朧といった上位スキルから、剣士 闘士 弓手といった一般的なスキル、そして家事 農耕 牧畜といったもうそれスキルじゃないよね?といったものまで。
そんな中、この五歳児が得たスキルは
□□□□
もはや文字ですら無かった
~~~~~~~~~~~~~~~~~
本文中に顔文字を使用しますので、できれば横読み推奨します。
本作中のいかなる個人・団体名は実在するものとは一切関係ありません。
スキルはコピーして上書き最強でいいですか~改造初級魔法で便利に異世界ライフ~
深田くれと
ファンタジー
【文庫版2が4月8日に発売されます! ありがとうございます!】
異世界に飛ばされたものの、何の能力も得られなかった青年サナト。街で清掃係として働くかたわら、雑魚モンスターを狩る日々が続いていた。しかしある日、突然仕事を首になり、生きる糧を失ってしまう――。 そこで、サナトの人生を変える大事件が発生する!途方に暮れて挑んだダンジョンにて、ダンジョンを支配するドラゴンと遭遇し、自らを破壊するよう頼まれたのだ。その願いを聞きつつも、ダンジョンの後継者にはならず、能力だけを受け継いだサナト。新たな力――ダンジョンコアとともに、スキルを駆使して異世界で成り上がる!
俺しか使えない『アイテムボックス』がバグってる
十本スイ
ファンタジー
俗にいう神様転生とやらを経験することになった主人公――札月沖長。ただしよくあるような最強でチートな能力をもらい、異世界ではしゃぐつもりなど到底なかった沖長は、丈夫な身体と便利なアイテムボックスだけを望んだ。しかしこの二つ、神がどういう解釈をしていたのか、特にアイテムボックスについてはバグっているのではと思うほどの能力を有していた。これはこれで便利に使えばいいかと思っていたが、どうも自分だけが転生者ではなく、一緒に同世界へ転生した者たちがいるようで……。しかもそいつらは自分が主人公で、沖長をイレギュラーだの踏み台だなどと言ってくる。これは異世界ではなく現代ファンタジーの世界に転生することになった男が、その世界の真実を知りながらもマイペースに生きる物語である。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる