395 / 788
四章 異世界旅行編 3 セテロン国
379 セテロン最東端の街
しおりを挟む
ホースとの別れという悲しみを感じながら、一行は街に向け荒野を歩き出す。
足場はそれほど悪いわけではないが、一行の足取りは重い。
覚悟していたとはいえ、やはりそう簡単には割り切れなかった。
人一倍元気なレラも、この日はとても静かしにしている。
移動速度は馬車の時に比べ遅い、それでも山間部を移動していた時と同じくらいではある。
途中二度の休憩を取りながら、予定より遅く街へ続く街道に出る。
あと一時間も歩けば街に入るが、その頃にはもう暗くなり、急いで宿屋を探さなければならない時間になってるだろう。
帝国に行くために通過する街なだけに人は多く、貴族や商人や冒険者の他、檻が乗った荷馬車に積み込まれた奴隷の姿もあった。
四人は宿屋を探すため、路地裏へと入る。
表通りの宿屋は貴族や豪商が泊まる高級な宿屋ばかり、しかもどこも満室。
金銭的余裕のない者が泊まる宿屋は、路地を一本二本入った場所にしかない。
夜も更け人目が少なくなれば、それだけ危険性も増す。
宿屋に泊まらず深夜外を出歩く女性は、襲ってくれと言わんばかりの場所だ。
アレナリア、レラ、ビワの三人は、現在オーバーコートを黒地の面にして着用している。
隠密と隠蔽の効果もあり、全身を黒いオーバーコートで覆っていても、特に気にとめられることはない。
見られたりつけられたりすることはないため、レベルが高く危険な存在は、今のところいないということになった。
数件回ったところで、なんとか空いている宿屋を見つけた。
部屋は狭いが、他を探す元気はもうなく、四人で一部屋に泊まることにした。
宿屋に入ったからと安心は出来ない。
深夜になっても狭い路地裏には、売春目的の化粧の濃い女や、それ目的の男がうろついている。
今まで通ってきた街を思い返しても、治安はかなり悪い。
一人や二人だけではなく、五人六人と多くの護衛を付けるのも分かる。
カズはいつも以上に警戒をして、座ったまま就寝した。
◇◆◇◆◇
夜が明けると、外からの騒ぎ声で大勢の者が目を覚ました。
その中には当然カズ達も。
騒ぎの理由は、近くの宿屋に泊まっていた商人の荷物が、昨夜の内に盗まれたのだと。
荷物持ちとして同行していた従業員の若い男も、一緒にいなくなっていたらしい。
カズ達が宿屋を出ると、周りでしている話に聞き耳を立てる。
すると、ここ十日程で同じ様な事が六回も起きているのだと。
街の住人からすると、こんなことは日常茶飯事らしい。
盗まれた荷物はすぐに売られ、消えた人は奴隷となって売り飛ばされていることが殆ど。
大抵狙われるのは路地裏の宿屋。
宿屋の主人に文句を言う者もいるらしいが、宿の護衛として所有している奴隷を使い、文句をつけてくる相手は容赦なく放り出す。
宿屋の主人が街のごろつきとつながり、宿泊した客の情報を流しているとも考えられる。
貴族でも豪商でない者が被害にあっても、国の兵士はせいぜい話を聞く程度でなにもしてくれないのだと。
取られたものを取り戻すには、かなりの金銭を兵士に要求されるようだ。
今回の商人は完全にハズレの宿屋を選んでしまった。
同じ宿屋に宿泊した他の客は、同情するものの、狙われたのが自分達でないことを幸運に思っている。
下手に目を合わせ、すがってこられてはたまらないと、同じ宿屋に宿泊した客は、宿代を払いその場をとっとと離れていく。
今回カズ達はその対象にならなかったが、次は狙われるかも知れないと注意する。
宿屋を出た一行は街の東へ向かい、巨大な大地の裂け目を渡り帝国に入る方法を探した。
手早く冒険者ギルドで情報を得よう、近くを通った冒険者が話し掛けた。
「すみません。冒険者の方ですか?」
「そうだがなんだ?」
「この街の冒険者ギルドはどこにあるか分かりますか?」
「この街に冒険者ギルドはないぞ。こんな場所での依頼なんて、あったとしても商人の護衛だ。それも金を盗まれたり騙し取られた商人のな。だからわかるだろ」
「護衛依頼を出しても金が払えないか」
「そういうことだ。だからこんな場所にギルドなんて作らないのさ。ギルドに用があるなら『大峡谷』を越えて帝国に入ることだ」
「ちなみにその大峡谷はどうやって越えるのか、教えてもらえますか?」
「なんだ知らねぇのか。渡船に乗って行くんだよ。オレらのような貧しい冒険者は、せいぜい船底か甲板しか乗れないがよ」
「船底か甲板しか? (昨日は気付かなかったけど、大峡谷には水があるのか?)」
「渡船は高けぇんだ。一番安くても一人金貨十枚(100,000GL)だ」
「たかッ!」
「だろ。ただし貨物船にうまく交渉すれば、半分以下になるぜ。貨物船の護衛と運搬の手伝いもすることになるが。おっと、オレも急いで探さねぇと。もう三日探して見つからねぇからよ。じゃあ、ほれ」
「はい?」
冒険者の男は手を出す。
「教えてやったんだから情報料だよ。銀貨二枚(2,000GL)にしといてやるからよ」
仕方がないと、カズはしぶしぶ情報料として、銀貨を冒険者の男に渡した。
「確かに。船に乗るなら街の東に行けばわかるぞ。また何か聞きたけりゃ声をかけてくれ」
カズから銀貨を受け取った冒険者の男は、街の東側に向かって走って行ってしまった。
「この国に居ると、無駄な出費が多いわね」
「だな。だが情報は入った。渡船の乗船券を買いに行こう(確かに船代は高いが、お金なら十二分に余裕があるから大丈夫)」
大峡谷を渡る船と聞き、いつもなら真っ先にはしゃぎそうなレラだが、ホースのことを引きずりいつもの元気がない。
どことなく空気が重い街の通りを、冒険者の男が向かった方へと歩いて行く。
すると目の前に、人々が列をなす建物があった。
そこには大きく『高速船スカイエアー』『大船スカイクラウド』乗船券売り場と書かれ、その下に小さく『渡船』乗船券と書いてあった。
それぞれの所には金額が記載されている。
ーーーーーーーーーー
『高速船スカイエアー』
一等室・金貨五十枚(500,000GL)
二等室・金貨三十五枚(350,000GL)
三等室・金貨二十五枚(250,000GL)
『大船スカイクラウド』
一等室・金貨四十枚(400,000GL)
二等室・金貨三十枚(300,000GL)
三等室・金貨二十枚(200,000GL)
『渡船』
個室 ・金貨十七枚(170,000GL)
大部屋・金貨十三枚(130,000GL)
乗船 ・金貨十枚(100,000GL)
ーーーーーーーーーー
「金貨五十枚!? 何あれ? どこの大貴族が乗る船よ」
「最低が金貨十枚って、そういうことか。個室を取れば料金は高くなるとは思ってたけど、船が三種類でこの差か」
「カキ街のギルドでの報酬があるから、お金に関しては問題はないけど……」
「乗船券売り場は混んでるし、とりあえず船を見に行ってみようか?」
「良いですね。レラも見てみたいでしょ?」
「あ、うん。見たい…かな」
レラを元気付けようと、大峡谷を渡る船を見に行こうと誘うが、レラは未だに上の空。
ぼやんりするレラを歩かせるのは危ないと、ビワが抱えて街の東端へと向かう。
乗船券の販売所から歩くと十数分、カズ達が見たのは暗く広大な大峡谷。
日の光は深い谷の底にあまり届かず、目を凝らしても、うっすらと底が見えるかどうか。
目測ではあるが大峡谷の底は街から数千メートル下、とても深い。
カズ達が予想していたのとは違い、大峡谷に水があるわけではなかった。
そこにあったのは、大峡谷に突き出し作られた船乗り場。
二隻の大型船と、それと比べるとずっと小さな船が一艘浮かんでいた。
カズは一瞬見間違いかと思い、停泊する船をじっと見て、見間違いではないと確認する。
「あれって、浮かんでるよな……?」
「ええ、浮かんでるわね」
「お二人にもそう見えるんですね。私の目の錯覚じゃなくて」
「船は船でも、飛行船だとは(といっても、俺の知ってる飛行船とまるで違う。大きな二隻は、まるでクルーズ客船だ。しかしどうやって浮いてるんだ?)」
唖然として立ち止まり船を見るカズに、男が肩を当て通り過ぎる。
足場はそれほど悪いわけではないが、一行の足取りは重い。
覚悟していたとはいえ、やはりそう簡単には割り切れなかった。
人一倍元気なレラも、この日はとても静かしにしている。
移動速度は馬車の時に比べ遅い、それでも山間部を移動していた時と同じくらいではある。
途中二度の休憩を取りながら、予定より遅く街へ続く街道に出る。
あと一時間も歩けば街に入るが、その頃にはもう暗くなり、急いで宿屋を探さなければならない時間になってるだろう。
帝国に行くために通過する街なだけに人は多く、貴族や商人や冒険者の他、檻が乗った荷馬車に積み込まれた奴隷の姿もあった。
四人は宿屋を探すため、路地裏へと入る。
表通りの宿屋は貴族や豪商が泊まる高級な宿屋ばかり、しかもどこも満室。
金銭的余裕のない者が泊まる宿屋は、路地を一本二本入った場所にしかない。
夜も更け人目が少なくなれば、それだけ危険性も増す。
宿屋に泊まらず深夜外を出歩く女性は、襲ってくれと言わんばかりの場所だ。
アレナリア、レラ、ビワの三人は、現在オーバーコートを黒地の面にして着用している。
隠密と隠蔽の効果もあり、全身を黒いオーバーコートで覆っていても、特に気にとめられることはない。
見られたりつけられたりすることはないため、レベルが高く危険な存在は、今のところいないということになった。
数件回ったところで、なんとか空いている宿屋を見つけた。
部屋は狭いが、他を探す元気はもうなく、四人で一部屋に泊まることにした。
宿屋に入ったからと安心は出来ない。
深夜になっても狭い路地裏には、売春目的の化粧の濃い女や、それ目的の男がうろついている。
今まで通ってきた街を思い返しても、治安はかなり悪い。
一人や二人だけではなく、五人六人と多くの護衛を付けるのも分かる。
カズはいつも以上に警戒をして、座ったまま就寝した。
◇◆◇◆◇
夜が明けると、外からの騒ぎ声で大勢の者が目を覚ました。
その中には当然カズ達も。
騒ぎの理由は、近くの宿屋に泊まっていた商人の荷物が、昨夜の内に盗まれたのだと。
荷物持ちとして同行していた従業員の若い男も、一緒にいなくなっていたらしい。
カズ達が宿屋を出ると、周りでしている話に聞き耳を立てる。
すると、ここ十日程で同じ様な事が六回も起きているのだと。
街の住人からすると、こんなことは日常茶飯事らしい。
盗まれた荷物はすぐに売られ、消えた人は奴隷となって売り飛ばされていることが殆ど。
大抵狙われるのは路地裏の宿屋。
宿屋の主人に文句を言う者もいるらしいが、宿の護衛として所有している奴隷を使い、文句をつけてくる相手は容赦なく放り出す。
宿屋の主人が街のごろつきとつながり、宿泊した客の情報を流しているとも考えられる。
貴族でも豪商でない者が被害にあっても、国の兵士はせいぜい話を聞く程度でなにもしてくれないのだと。
取られたものを取り戻すには、かなりの金銭を兵士に要求されるようだ。
今回の商人は完全にハズレの宿屋を選んでしまった。
同じ宿屋に宿泊した他の客は、同情するものの、狙われたのが自分達でないことを幸運に思っている。
下手に目を合わせ、すがってこられてはたまらないと、同じ宿屋に宿泊した客は、宿代を払いその場をとっとと離れていく。
今回カズ達はその対象にならなかったが、次は狙われるかも知れないと注意する。
宿屋を出た一行は街の東へ向かい、巨大な大地の裂け目を渡り帝国に入る方法を探した。
手早く冒険者ギルドで情報を得よう、近くを通った冒険者が話し掛けた。
「すみません。冒険者の方ですか?」
「そうだがなんだ?」
「この街の冒険者ギルドはどこにあるか分かりますか?」
「この街に冒険者ギルドはないぞ。こんな場所での依頼なんて、あったとしても商人の護衛だ。それも金を盗まれたり騙し取られた商人のな。だからわかるだろ」
「護衛依頼を出しても金が払えないか」
「そういうことだ。だからこんな場所にギルドなんて作らないのさ。ギルドに用があるなら『大峡谷』を越えて帝国に入ることだ」
「ちなみにその大峡谷はどうやって越えるのか、教えてもらえますか?」
「なんだ知らねぇのか。渡船に乗って行くんだよ。オレらのような貧しい冒険者は、せいぜい船底か甲板しか乗れないがよ」
「船底か甲板しか? (昨日は気付かなかったけど、大峡谷には水があるのか?)」
「渡船は高けぇんだ。一番安くても一人金貨十枚(100,000GL)だ」
「たかッ!」
「だろ。ただし貨物船にうまく交渉すれば、半分以下になるぜ。貨物船の護衛と運搬の手伝いもすることになるが。おっと、オレも急いで探さねぇと。もう三日探して見つからねぇからよ。じゃあ、ほれ」
「はい?」
冒険者の男は手を出す。
「教えてやったんだから情報料だよ。銀貨二枚(2,000GL)にしといてやるからよ」
仕方がないと、カズはしぶしぶ情報料として、銀貨を冒険者の男に渡した。
「確かに。船に乗るなら街の東に行けばわかるぞ。また何か聞きたけりゃ声をかけてくれ」
カズから銀貨を受け取った冒険者の男は、街の東側に向かって走って行ってしまった。
「この国に居ると、無駄な出費が多いわね」
「だな。だが情報は入った。渡船の乗船券を買いに行こう(確かに船代は高いが、お金なら十二分に余裕があるから大丈夫)」
大峡谷を渡る船と聞き、いつもなら真っ先にはしゃぎそうなレラだが、ホースのことを引きずりいつもの元気がない。
どことなく空気が重い街の通りを、冒険者の男が向かった方へと歩いて行く。
すると目の前に、人々が列をなす建物があった。
そこには大きく『高速船スカイエアー』『大船スカイクラウド』乗船券売り場と書かれ、その下に小さく『渡船』乗船券と書いてあった。
それぞれの所には金額が記載されている。
ーーーーーーーーーー
『高速船スカイエアー』
一等室・金貨五十枚(500,000GL)
二等室・金貨三十五枚(350,000GL)
三等室・金貨二十五枚(250,000GL)
『大船スカイクラウド』
一等室・金貨四十枚(400,000GL)
二等室・金貨三十枚(300,000GL)
三等室・金貨二十枚(200,000GL)
『渡船』
個室 ・金貨十七枚(170,000GL)
大部屋・金貨十三枚(130,000GL)
乗船 ・金貨十枚(100,000GL)
ーーーーーーーーーー
「金貨五十枚!? 何あれ? どこの大貴族が乗る船よ」
「最低が金貨十枚って、そういうことか。個室を取れば料金は高くなるとは思ってたけど、船が三種類でこの差か」
「カキ街のギルドでの報酬があるから、お金に関しては問題はないけど……」
「乗船券売り場は混んでるし、とりあえず船を見に行ってみようか?」
「良いですね。レラも見てみたいでしょ?」
「あ、うん。見たい…かな」
レラを元気付けようと、大峡谷を渡る船を見に行こうと誘うが、レラは未だに上の空。
ぼやんりするレラを歩かせるのは危ないと、ビワが抱えて街の東端へと向かう。
乗船券の販売所から歩くと十数分、カズ達が見たのは暗く広大な大峡谷。
日の光は深い谷の底にあまり届かず、目を凝らしても、うっすらと底が見えるかどうか。
目測ではあるが大峡谷の底は街から数千メートル下、とても深い。
カズ達が予想していたのとは違い、大峡谷に水があるわけではなかった。
そこにあったのは、大峡谷に突き出し作られた船乗り場。
二隻の大型船と、それと比べるとずっと小さな船が一艘浮かんでいた。
カズは一瞬見間違いかと思い、停泊する船をじっと見て、見間違いではないと確認する。
「あれって、浮かんでるよな……?」
「ええ、浮かんでるわね」
「お二人にもそう見えるんですね。私の目の錯覚じゃなくて」
「船は船でも、飛行船だとは(といっても、俺の知ってる飛行船とまるで違う。大きな二隻は、まるでクルーズ客船だ。しかしどうやって浮いてるんだ?)」
唖然として立ち止まり船を見るカズに、男が肩を当て通り過ぎる。
14
お気に入りに追加
621
あなたにおすすめの小説
世界⇔異世界 THERE AND BACK!!
西順
ファンタジー
ある日、異世界と行き来できる『門』を手に入れた。
友人たちとの下校中に橋で多重事故に巻き込まれたハルアキは、そのきっかけを作った天使からお詫びとしてある能力を授かる。それは、THERE AND BACK=往復。異世界と地球を行き来する能力だった。
しかし異世界へ転移してみると、着いた先は暗い崖の下。しかも出口はどこにもなさそうだ。
「いや、これ詰んでない? 仕方ない。トンネル掘るか!」
これはRPGを彷彿とさせるゲームのように、魔法やスキルの存在する剣と魔法のファンタジー世界と地球を往復しながら、主人公たちが降り掛かる数々の問題を、時に強引に、時に力業で解決していく冒険譚。たまには頭も使うかも。
週一、不定期投稿していきます。
小説家になろう、カクヨム、ノベルアップ+でも投稿しています。
チート転生~チートって本当にあるものですね~
水魔沙希
ファンタジー
死んでしまった片瀬彼方は、突然異世界に転生してしまう。しかも、赤ちゃん時代からやり直せと!?何げにステータスを見ていたら、何やら面白そうなユニークスキルがあった!!
そのスキルが、随分チートな事に気付くのは神の加護を得てからだった。
亀更新で気が向いたら、随時更新しようと思います。ご了承お願いいたします。
異世界でも男装標準装備~性別迷子とか普通だけど~
結城 朱煉
ファンタジー
日常から男装している木原祐樹(25歳)は
気が付くと真っ白い空間にいた
自称神という男性によると
部下によるミスが原因だった
元の世界に戻れないので
異世界に行って生きる事を決めました!
異世界に行って、自由気ままに、生きていきます
~☆~☆~☆~☆~☆
誤字脱字など、気を付けていますが、ありましたら教えて頂けると助かります!
また、感想を頂けると大喜びします
気が向いたら書き込んでやって下さい
~☆~☆~☆~☆~☆
カクヨム・小説家になろうでも公開しています
もしもシリーズ作りました<異世界でも男装標準装備~もしもシリーズ~>
もし、よろしければ読んであげて下さい
異世界召喚失敗から始まるぶらり旅〜自由気ままにしてたら大変なことになった〜
ei_sainome
ファンタジー
クラスメイト全員が異世界に召喚されてしまった!
謁見の間に通され、王様たちから我が国を救って欲しい云々言われるお約束が…始まらない。
教室内が光ったと思えば、気づけば地下に閉じ込められていて、そこには誰もいなかった。
勝手に召喚されたあげく、誰も事情を知らない。未知の世界で、自分たちの力だけでどうやって生きていけというのか。
元の世界に帰るための方法を探し求めて各地を放浪する旅に出るが、似たように見えて全く異なる生態や人の価値観と文化の差に苦悩する。
力を持っていても順応できるかは話が別だった。
クラスメイトたちにはそれぞれ抱える内面や事情もあり…新たな世界で心身共に表面化していく。
※ご注意※
初投稿、試作、マイペース進行となります。
作品名は今後改題する可能性があります。
世界観だけプロットがあり、話の方向性はその場で決まります。
旅に出るまで(序章)がすごく長いです。
他サイトでも同作を投稿しています。
更新頻度は1〜3日程度を目標にしています。
社畜から卒業したんだから異世界を自由に謳歌します
湯崎noa
ファンタジー
ブラック企業に入社して10年が経つ〈宮島〉は、当たり前の様な連続徹夜に心身ともに疲労していた。
そんな時に中高の同級生と再開し、その同級生への相談を行ったところ会社を辞める決意をした。
しかし!! その日の帰り道に全身の力が抜け、線路に倒れ込んでしまった。
そのまま呆気なく宮島の命は尽きてしまう。
この死亡は神様の手違いによるものだった!?
神様からの全力の謝罪を受けて、特殊スキル〈コピー〉を授かり第二の人生を送る事になる。
せっかくブラック企業を卒業して、異世界転生するのだから全力で謳歌してやろうじゃないか!!
※カクヨム、小説家になろう、ノベルバでも連載中
5歳で前世の記憶が混入してきた --スキルや知識を手に入れましたが、なんで中身入ってるんですか?--
ばふぉりん
ファンタジー
「啞"?!@#&〆々☆¥$€%????」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
五歳の誕生日を迎えた男の子は家族から捨てられた。理由は
「お前は我が家の恥だ!占星の儀で訳の分からないスキルを貰って、しかも使い方がわからない?これ以上お前を育てる義務も義理もないわ!」
この世界では五歳の誕生日に教会で『占星の儀』というスキルを授かることができ、そのスキルによってその後の人生が決まるといっても過言では無い。
剣聖 聖女 影朧といった上位スキルから、剣士 闘士 弓手といった一般的なスキル、そして家事 農耕 牧畜といったもうそれスキルじゃないよね?といったものまで。
そんな中、この五歳児が得たスキルは
□□□□
もはや文字ですら無かった
~~~~~~~~~~~~~~~~~
本文中に顔文字を使用しますので、できれば横読み推奨します。
本作中のいかなる個人・団体名は実在するものとは一切関係ありません。
スキルはコピーして上書き最強でいいですか~改造初級魔法で便利に異世界ライフ~
深田くれと
ファンタジー
【文庫版2が4月8日に発売されます! ありがとうございます!】
異世界に飛ばされたものの、何の能力も得られなかった青年サナト。街で清掃係として働くかたわら、雑魚モンスターを狩る日々が続いていた。しかしある日、突然仕事を首になり、生きる糧を失ってしまう――。 そこで、サナトの人生を変える大事件が発生する!途方に暮れて挑んだダンジョンにて、ダンジョンを支配するドラゴンと遭遇し、自らを破壊するよう頼まれたのだ。その願いを聞きつつも、ダンジョンの後継者にはならず、能力だけを受け継いだサナト。新たな力――ダンジョンコアとともに、スキルを駆使して異世界で成り上がる!
俺しか使えない『アイテムボックス』がバグってる
十本スイ
ファンタジー
俗にいう神様転生とやらを経験することになった主人公――札月沖長。ただしよくあるような最強でチートな能力をもらい、異世界ではしゃぐつもりなど到底なかった沖長は、丈夫な身体と便利なアイテムボックスだけを望んだ。しかしこの二つ、神がどういう解釈をしていたのか、特にアイテムボックスについてはバグっているのではと思うほどの能力を有していた。これはこれで便利に使えばいいかと思っていたが、どうも自分だけが転生者ではなく、一緒に同世界へ転生した者たちがいるようで……。しかもそいつらは自分が主人公で、沖長をイレギュラーだの踏み台だなどと言ってくる。これは異世界ではなく現代ファンタジーの世界に転生することになった男が、その世界の真実を知りながらもマイペースに生きる物語である。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる