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四章 異世界旅行編 1 オリーブ王国を離れ東へ
312 病気効く魔法の重要性
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カズが森に入った目的は薬草を探すこと。
ヒーリング系は怪我を治し、キュアは毒に対して有効なのは現時点迄で分かったことだが、病院に対してはどちらも有効性がが低い。
マーガレットが病気の時も、氷結の花から作った薬で治したのだから。
カズの今の知識では、病気を完全に治す魔法は知らない。
カズ自身も近しい者も、重い病気にならなかったこともあったから、詳しく調べようとはしなかったのだろう。
この旅で病気を治すのに有効な魔法を調べるのも、カズの目的の一つになった。
ただカズの場合は、トレカを使用すればあるいは……。
だが今はまだ、薬草の効能に頼る他ない。
鑑定なり分析なりすれば、薬草を探すのは分けはずだ。
と、カズは早々にスキルを使用し、ビワの体調を改善できる薬草を探す。
なんだこの森は、こんなに植物があるのに、見渡す限り雑草と毒草なんですけど。
これじゃあ、誰もこの森に住んでるわけないじゃないか。
ハイヒールなら多少は効果があるかもしれないが、馬車酔いとかに効果があるとは思えなからなぁ。
初心に帰って、妄そ…じゃなく、イメージを強く持てば、単なるヒーリングでも怪我以外に、病気等にも効果あるのかもしれない。
薬草はなさそうだから、皆の所に戻ろう。
薬草探しを諦め、カズは馬車に戻った。
長い雑草を掻き分けて荒れた森の道に出たカズは、目の前の光景に驚いた。
馬車を離れる前に使用したバリア・フィールドに阻まれ、5㎝程の蛭が大量に蠢いていた。
ざっと見ても二百匹以上が半透明な壁に阻まれ、山積みになっている。
カズは視界端に映るマップを見るが、獣でもモンスターでもないただの蛭なため、マップには表示されていなかった。
カズは蠢く蛭を飛び越えて、バリア・フィールド内に入り三人の居る馬車へと急ぐ。
起きているレラとアレナリアはともかく、体調を崩して寝ているビワが心配だったカズは、三人の安否を確かめる。
「やっと戻ってきた。何か収穫はあった?」
「ねぇねぇ周り見た? あの蛭の多さ。あちし気持ち悪くて外見れないよ。食欲減退する。あ、でもカニとプリンは余裕で食べるから」
平然としているアレナリアと、百面相しているレラは放っておき、カズは横になっているビワを見る。
「あれからビワの様子は?」
「静かに寝てるわ。見ての通り顔色は少しよくなったみたい。たぶん馬車酔いと、このじめじめした環境に、身体がついてこれなかったと思うわ。オリーブ王国ではここまで湿度は上がらないから。それに慣れない旅での疲れが出たんでしょう」
「そう…か。オアシスの街の宿で休めたのは、せいぜい二日だからな。もっと気を付けてれば。一応回復を〈ヒールリング〉」
カズは寝ているビワに手をかざし、回復魔法を使用した。
「ねぇちょっとカズ。ビワを心配するのは分かるけど、私とレラの心配は?」
「具合の悪いビワを真っ先に心配するのは当たり前だ。それに二人が元気なのは見て分かる。その調子じゃ、蛭は入ってきてないようだしな」
「何匹かは来たわよ。もちろん追い払ったけどね」
「何はともあれ、皆無事で良かった。それと少し調べたんだが、この森というか、この辺りには薬草は無く、殆どが毒草だった」
「外があれじゃ仕方ないわね。今夜は四人で寄り添って寝ましょう」
「……俺は外で休める場所を作るから、二人はそのままビワの看病を頼むよ」
馬車から降りたカズは、先ずは大量の蛭の排除に取りかった。
蛭に効く農薬なんて物はあるわけもないので、手っ取り早く火で追っ払おうと、適当な枯れ枝に火をつけて、蠢く蛭に近付ける。
熱を感じ逃げるものだと思っていたカズだったが、火を物ともせず枯れ枝に飛び付き、ヨジヨジとカズの方へと向かってくる。
異世界の蛭侮れず。
追っ払った後で、蛭にも反応するようにアラームを使っても、鳴りっぱなしになりそうだから、全部まとめてメラメラっと焼いてしまうか。
ただ臭いそうだから、やりたくはないんだよな。
蛭かぁ……ヒル! だったらあれが使えるかも。
ふと何かを思い出したカズは【アイテムボックス】から一枚のトレカを取り出し使用した。
モンスターのトレカは、白真の所で使って以来だな。
五分程で消えてしまうから、それまでに蛭を何とかしてくれればいいんだが。
魔力を込めるとトレカが消滅して、一体のモンスターが出現した。
召喚されたモンスターの名前は『ヒル食いバク』トレカ自体の効果では、ヒルに1以上のダメージを与えるだけで、問答無用で倒せるという限定的な効果を持つモンスター。
ただしヒルと名の付くトレカは少なく、これを使うくらいなら、入門セットに入ってるような初心者向けのトレカを入れた方がましくらいのモンスタートレカだ。
毎回新しく発売されると、一枚かあっても二枚、◯◯食いと名のもつモンスタートレカは出ていた。
どんな製作者にも、くだらないことが好きな人は居るということだ。
そんなトレカをカズが持っている理由は、どんな物でもそういったものが好きな者はいるということ。
そしてカズも、その一人だということだ。
ヒル食いバクの見た目は、ほぼオオアリクイと同じ、トレカのイラスト通りのモンスターが出現した。
ただ違うのは、ヒルを食べる方法だ。
舌で絡めとり口に運ぶのではなく、口を大きく広げて、一気に数十匹を吸い込む。
これは名前がバクとあるように、想像上の生き物としてある『夢食い貘』を元ネタにしたトレカだと、その姿を見てカズは知った。
なんにしても大量の蛭を片付けてくれるのであれば、カズ的にはなんでもよかったのだ。
しかしどうやったらあんな細い口が、あそこまで広がるんだ? やっぱりトレカは、まだまだ不鮮明な部分が多いから、使用するなら気を付けないと。
「なんかスゴい吸い込んでる! カズ、あれなに?」
妙な音を聞き付けて、レラが様子を見にきた。
「ん、俺が召喚したモンスター。蛭を食ってもらってる」
「うげェェ。よくあんなの食べれる」
「名前がヒル食いだからな」
「じゃあ蛭しか食べないの?」
「ん~……そんなことはないんじゃないかなぁ?」
「自分で召喚しといて分からないの?」
「あんまり」
「それって大丈夫なの?」
「五分程で消えちゃうから」
「はぁ?」
「そういう召喚だから」
召喚したヒル食いバクが消える頃には、辺り一帯の蛭は全て食べられいなくなっていた。
ありがたい事に、森から出て来なかった蛭まで吸い込んでくれた。
これで周囲の蛭は、殆どいなくなっただろう。
カズは馬車の周りを軽く片付け、夕食の用意をしようとした。
すると目を覚ましたビワが、アレナリアと共に馬車から降りてきた。
「ほら、まだふらつくでしょ。おとなしく寝てなさいよ」
カズはふらつくビワを支えると、そのままビワの額に手を当てた。
「少し熱があるじゃないか。さぁ馬車に戻って横になって」
「でもここで私に出来るのは、食事を作ることくらいしか」
「駄目。言うことを聞いて休むの」
「でも……」
「そのわがままは聞けない。ほら」
ビワの両膝の下に左腕を、右腕を背中から回してビワを持ち上げて抱き抱え、馬車へと連れ戻す。
伝わるビワの体温から熱が高いことが分かり、しっとりと汗もかいていた。
それを横で見ていたアレナリアが、羨ましそうな顔をしていた。
「ぬるま湯を用意するから、アレナリアはビワの身体を拭いて、着替えさせてやってくれ。もちろんアレナリアとレラの分も用意するから」
「……」
「アレナリア聞いてる」
「……え、あ、うん。分かったわ」
ボーッとしていたアレナリアは、カズの横に小走りで近づく。
「だから言ったでしょビワ。言うこと聞かないから、カズに面倒かける事になったのよ」
「……はい。ごめんなさい…カズさん」
「元はといえば、俺がもっとビワの体調を気遣ってやらなかったのが悪いから。だからビワは気にせずに、今はゆっくり休んで」
ビワを馬車に連れ戻したあと、カズは《魔力変換》で桶に水を入れて、そこに温めたお湯を足し入れ、ぬるま湯と共に三人分のタオルを持って馬車へと運んだ。
二十分程すると、桶に入ったぬるま湯を馬車の外に流し、身体を拭き着替えたアレナリアが、空の桶にタオルと三人の着ていた物を入れ、カズの元にやって来た。
ヒーリング系は怪我を治し、キュアは毒に対して有効なのは現時点迄で分かったことだが、病院に対してはどちらも有効性がが低い。
マーガレットが病気の時も、氷結の花から作った薬で治したのだから。
カズの今の知識では、病気を完全に治す魔法は知らない。
カズ自身も近しい者も、重い病気にならなかったこともあったから、詳しく調べようとはしなかったのだろう。
この旅で病気を治すのに有効な魔法を調べるのも、カズの目的の一つになった。
ただカズの場合は、トレカを使用すればあるいは……。
だが今はまだ、薬草の効能に頼る他ない。
鑑定なり分析なりすれば、薬草を探すのは分けはずだ。
と、カズは早々にスキルを使用し、ビワの体調を改善できる薬草を探す。
なんだこの森は、こんなに植物があるのに、見渡す限り雑草と毒草なんですけど。
これじゃあ、誰もこの森に住んでるわけないじゃないか。
ハイヒールなら多少は効果があるかもしれないが、馬車酔いとかに効果があるとは思えなからなぁ。
初心に帰って、妄そ…じゃなく、イメージを強く持てば、単なるヒーリングでも怪我以外に、病気等にも効果あるのかもしれない。
薬草はなさそうだから、皆の所に戻ろう。
薬草探しを諦め、カズは馬車に戻った。
長い雑草を掻き分けて荒れた森の道に出たカズは、目の前の光景に驚いた。
馬車を離れる前に使用したバリア・フィールドに阻まれ、5㎝程の蛭が大量に蠢いていた。
ざっと見ても二百匹以上が半透明な壁に阻まれ、山積みになっている。
カズは視界端に映るマップを見るが、獣でもモンスターでもないただの蛭なため、マップには表示されていなかった。
カズは蠢く蛭を飛び越えて、バリア・フィールド内に入り三人の居る馬車へと急ぐ。
起きているレラとアレナリアはともかく、体調を崩して寝ているビワが心配だったカズは、三人の安否を確かめる。
「やっと戻ってきた。何か収穫はあった?」
「ねぇねぇ周り見た? あの蛭の多さ。あちし気持ち悪くて外見れないよ。食欲減退する。あ、でもカニとプリンは余裕で食べるから」
平然としているアレナリアと、百面相しているレラは放っておき、カズは横になっているビワを見る。
「あれからビワの様子は?」
「静かに寝てるわ。見ての通り顔色は少しよくなったみたい。たぶん馬車酔いと、このじめじめした環境に、身体がついてこれなかったと思うわ。オリーブ王国ではここまで湿度は上がらないから。それに慣れない旅での疲れが出たんでしょう」
「そう…か。オアシスの街の宿で休めたのは、せいぜい二日だからな。もっと気を付けてれば。一応回復を〈ヒールリング〉」
カズは寝ているビワに手をかざし、回復魔法を使用した。
「ねぇちょっとカズ。ビワを心配するのは分かるけど、私とレラの心配は?」
「具合の悪いビワを真っ先に心配するのは当たり前だ。それに二人が元気なのは見て分かる。その調子じゃ、蛭は入ってきてないようだしな」
「何匹かは来たわよ。もちろん追い払ったけどね」
「何はともあれ、皆無事で良かった。それと少し調べたんだが、この森というか、この辺りには薬草は無く、殆どが毒草だった」
「外があれじゃ仕方ないわね。今夜は四人で寄り添って寝ましょう」
「……俺は外で休める場所を作るから、二人はそのままビワの看病を頼むよ」
馬車から降りたカズは、先ずは大量の蛭の排除に取りかった。
蛭に効く農薬なんて物はあるわけもないので、手っ取り早く火で追っ払おうと、適当な枯れ枝に火をつけて、蠢く蛭に近付ける。
熱を感じ逃げるものだと思っていたカズだったが、火を物ともせず枯れ枝に飛び付き、ヨジヨジとカズの方へと向かってくる。
異世界の蛭侮れず。
追っ払った後で、蛭にも反応するようにアラームを使っても、鳴りっぱなしになりそうだから、全部まとめてメラメラっと焼いてしまうか。
ただ臭いそうだから、やりたくはないんだよな。
蛭かぁ……ヒル! だったらあれが使えるかも。
ふと何かを思い出したカズは【アイテムボックス】から一枚のトレカを取り出し使用した。
モンスターのトレカは、白真の所で使って以来だな。
五分程で消えてしまうから、それまでに蛭を何とかしてくれればいいんだが。
魔力を込めるとトレカが消滅して、一体のモンスターが出現した。
召喚されたモンスターの名前は『ヒル食いバク』トレカ自体の効果では、ヒルに1以上のダメージを与えるだけで、問答無用で倒せるという限定的な効果を持つモンスター。
ただしヒルと名の付くトレカは少なく、これを使うくらいなら、入門セットに入ってるような初心者向けのトレカを入れた方がましくらいのモンスタートレカだ。
毎回新しく発売されると、一枚かあっても二枚、◯◯食いと名のもつモンスタートレカは出ていた。
どんな製作者にも、くだらないことが好きな人は居るということだ。
そんなトレカをカズが持っている理由は、どんな物でもそういったものが好きな者はいるということ。
そしてカズも、その一人だということだ。
ヒル食いバクの見た目は、ほぼオオアリクイと同じ、トレカのイラスト通りのモンスターが出現した。
ただ違うのは、ヒルを食べる方法だ。
舌で絡めとり口に運ぶのではなく、口を大きく広げて、一気に数十匹を吸い込む。
これは名前がバクとあるように、想像上の生き物としてある『夢食い貘』を元ネタにしたトレカだと、その姿を見てカズは知った。
なんにしても大量の蛭を片付けてくれるのであれば、カズ的にはなんでもよかったのだ。
しかしどうやったらあんな細い口が、あそこまで広がるんだ? やっぱりトレカは、まだまだ不鮮明な部分が多いから、使用するなら気を付けないと。
「なんかスゴい吸い込んでる! カズ、あれなに?」
妙な音を聞き付けて、レラが様子を見にきた。
「ん、俺が召喚したモンスター。蛭を食ってもらってる」
「うげェェ。よくあんなの食べれる」
「名前がヒル食いだからな」
「じゃあ蛭しか食べないの?」
「ん~……そんなことはないんじゃないかなぁ?」
「自分で召喚しといて分からないの?」
「あんまり」
「それって大丈夫なの?」
「五分程で消えちゃうから」
「はぁ?」
「そういう召喚だから」
召喚したヒル食いバクが消える頃には、辺り一帯の蛭は全て食べられいなくなっていた。
ありがたい事に、森から出て来なかった蛭まで吸い込んでくれた。
これで周囲の蛭は、殆どいなくなっただろう。
カズは馬車の周りを軽く片付け、夕食の用意をしようとした。
すると目を覚ましたビワが、アレナリアと共に馬車から降りてきた。
「ほら、まだふらつくでしょ。おとなしく寝てなさいよ」
カズはふらつくビワを支えると、そのままビワの額に手を当てた。
「少し熱があるじゃないか。さぁ馬車に戻って横になって」
「でもここで私に出来るのは、食事を作ることくらいしか」
「駄目。言うことを聞いて休むの」
「でも……」
「そのわがままは聞けない。ほら」
ビワの両膝の下に左腕を、右腕を背中から回してビワを持ち上げて抱き抱え、馬車へと連れ戻す。
伝わるビワの体温から熱が高いことが分かり、しっとりと汗もかいていた。
それを横で見ていたアレナリアが、羨ましそうな顔をしていた。
「ぬるま湯を用意するから、アレナリアはビワの身体を拭いて、着替えさせてやってくれ。もちろんアレナリアとレラの分も用意するから」
「……」
「アレナリア聞いてる」
「……え、あ、うん。分かったわ」
ボーッとしていたアレナリアは、カズの横に小走りで近づく。
「だから言ったでしょビワ。言うこと聞かないから、カズに面倒かける事になったのよ」
「……はい。ごめんなさい…カズさん」
「元はといえば、俺がもっとビワの体調を気遣ってやらなかったのが悪いから。だからビワは気にせずに、今はゆっくり休んで」
ビワを馬車に連れ戻したあと、カズは《魔力変換》で桶に水を入れて、そこに温めたお湯を足し入れ、ぬるま湯と共に三人分のタオルを持って馬車へと運んだ。
二十分程すると、桶に入ったぬるま湯を馬車の外に流し、身体を拭き着替えたアレナリアが、空の桶にタオルと三人の着ていた物を入れ、カズの元にやって来た。
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