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三章 王都オリーブ編3 王国に潜むの影
273 油断大敵
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フローラと共に居る騎士団の若者二人は、一瞬青白く光った事で、カズが空中で戦ってることに気付いた。
「あれは…雷撃……?」
「まさか!? ギルドマスター今のはもしや?」
騎士団の若者二人は驚愕してフローラ尋ねた。
「精霊がお怒りかしらね」
闇夜の空を見上げ、冗談めかして話すフローラ。
その横顔を見て、顔に熱を帯びる騎士団の若者。
「レッドウルフの牙に毒があったのかしら? 私の判断ミスね。夜明けまでまだ少し時間もあるから、ここで私が治療するわね」
「い、いえ。だ、大丈夫です」
近寄るフローラを見て、騎士団の若者は顔を真っ赤にして緊張する。
「大丈夫? 顔が赤いわね。熱が上がってるみたい。これは解毒薬だから飲んで。苦味は少ないから(カズさんが調合した物は、苦味が少ないのよね)」
「あ、は…はい……とても甘いです」
「……? ことあとは他の方々と合流して、倒したモンスターの処理と被害の確認をお願いしていいかしら?」
「は……はい」
「了解しました」
フローラに傷を治療してもらった騎士団の若者は、完全に心を奪われていた。
そこにオーシャンバットを倒したカズは、三人の所に戻った。
「飛べたのね」
「ぁ……ま、まぁ少しだけ(そういえば、飛べるの言ってなかった)」
「彼らに見えたのは一瞬だけよ」
「一瞬……? ああ(ライトニングボルトを使った時か。一瞬ならまぁ別にいいか)」
「では後の処理をお願いします。行きましょう」
「ギルドマスターはどちらへ?」
何も言わず微笑んだフローラはカズと共に騎士団の二人と別れ、レンガ造りのあった建物の方へと歩いて行く。
「イキシアはあそこに居るのね」
「そう思ったんですが(マップの表示は殆ど動かないから、これはおそらく使用人だ。だとすると……)」
「イキシアは居ないの?」
カズは【マップ】の表示される範囲を広くした。
すると貴族区の中心部に向かってる動く三つの反応を見つけた。
人とモンスターと赤黒いマークが同じ場所に表示されており、これがそうだとカズは確信した。
「見つけたと思います。反応は三つ、ここから北の方に向かって移動してます」
「北……その方向には王城が。イキシアは国王を襲うつもりなの!?」
「それは俺にも……あッ」
表示されていた三つの反応は二手に別れた。
人の表示はそのまま移動し、赤黒いマークとモンスターは別方向へと進路を変えた。
「どうしたの?」
「二手に別れました。方向を変えずに移動しているのがイキシアだとすると、一人で王城に行くつもりらしいです。もう片方はおそらくルマンチーニとモンスター(どこに向かってるんだ?)」
「イキシア……私は王城に向かうから」
「俺はもう一方をですね」
街灯の照らす明かりから外れ、カズの指示した方向へとフローラと共に走り出す。
「ねぇカズさん。イキシア達もこの辺りを通って行ったのよね」
「そのはずですが」
「だったら変よ」
フローラは走りながら〈ライト〉を使い、光の玉で辺り照らし確認した。
「通った痕跡ですか」
「ええ。イキシアだけならともかく、モンスターが一緒なんでしょ。だったら足跡くらいはあっていいはず」
「確かに(移動してる表示を見ても、飛んでいるとも思えなかった)」
考えながら走っていると、フローラが出した光の玉が地面に空いた大きな穴を照らしだした。
「どうやら地中を移動していたようね。通った痕跡がないわけよ。これなら誰にも見られないで移動できるわ」
「ここは……二手に別れた辺りです」
「カズさんはモンスターの方を。私は……」
「フローラさん?」
「なんでもないわ。急ぎましょう」
フローラはそのまま王城へと向かい、カズは赤黒いマークとモンスターの反応を追い掛けた。
地中から出たことで地面には移動した際の痕跡が残っており、カズはその跡をたどって行った。
「また穴か」
モンスターが移動した跡が消えた場所には、地中へ続く穴がポッかりとあった。
今度の穴も、カズが余裕で通れるほど大きなものだった。
カズは躊躇することなく、穴に飛び込み後を追う。
モンスターが通った穴は、地中の深くに向かっていた。
穴に入り80m程潜った辺りで、モンスターが通った穴は横へと続いていた。
その先で赤黒いマークとモンスターの反応は止まっていた。
「あのモンスター共を片付けて、ここまで追ってきタカ」
「まだその人に寄生しているのか。正体はもう分かってるんだぞ(ステータス見たから)」
「こいつは居心地がよくてな。お前が大人しく牢に囚われてれば、フェアリー一匹だけですんだもノヲ」
「それはレラのことか」
「そんな名前だっタカ。ぐゲ」
ルマンチーニの背後から黒い靄が漏れだし、カズの目が鋭くなる。
「攻撃したければすればいい。こいつが死ぬだケダ」
「こんな穴の中で何をするつもりだ? (服従の刻印を壊せば、イキシアの洗脳も……)」
「この石の向こうに何があるか知ってるか?」
「こんな地中に何があるって……ダンジョン」
「ぐゲゲ。そうダンジョンだ」
「ダンジョンは塞がれて入れないはずだ。それに場所もここじゃ…」
「地中のダンジョンに入る方法が一つだけだと思うノカ」
「入れたとしてダンジョンで何をする気だ?」
「長ク閉ざされたダンジョンにハ、マナが多ク蓄積されてイル」
「マナが蓄積……アソートエンジンの燃料にするのか!」
「話ハここまでダ。出ろ」
ルマンチーニが合図をすると、地中に隠れていたモンスターがカズの居る場所の天井から姿を現す。
「強力な魔法を使うト崩れるゾ」
「斬れば問題ないだろッ」
「斬ることができれバダ。暴れろストーンワームイーター」
現れたストーンワームイーターは天井の岩盤を噛み砕き、バラバラと岩を大量に落とす。
「これじゃ魔法を使わなくても穴が崩れるじゃないか!」
「だったら魔法を使えばよかロウ」
「お前も生き埋めだぞ!」
「それがどうシタ。ぐゲゲガ」
不気味に笑い挑発するルマンチーニ。
「〈フリーズ〉」
天井の岩盤を出入りすらストーンワームイーターに向けて、氷結魔法を放つカズ。
ひび割れ崩れ落ちそうになっていた岩盤は凍り付き、岩の落下が止まる。
ストーンワームイーターは氷結魔法を避け、地中へと隠れる。
「攻撃するととモニ、崩れる岩盤を防いダカ。この暗闇でそこまで動けるお前は人なノカ?」
「これでも俺は人間だ!」
「ぐゲガガガ。今だ、ここから運び出せ」
「しまっ…」
地中を移動したストーンワームイーターは、カズの足もとから大口を開けて襲いかかる。
「ぐゲガガガッ! マナストーンを食い続ケ、大きく凶暴になったストーンワームイーターはどウダ」
ダンジョンから溢れるマナの影響を受けた岩を取り込み続けたストーンワームイーターは、最初に見たときより倍の大きさになっていた。
岩もろともカズを大口で飲み込んだストーンワームイーターは暴走状態となり、地上に向けて移動する。
飲み込ませる寸前に、カズはストーンワームイーターを《分析》してステータスを見ていた。
名前 : ストーンワームイーター
種族 : 大ミミズ
ランク: B
レベル: 42
力 : 765 → 982
魔力 : 184 → 212
敏捷 : 669 → 873
スキル: ストーンイーター
全長 : 4m40㎝ → 10m80㎝
状態 : 濃い魔素の石や岩を多く取り込み過ぎで、巨大化して暴走状態となっている。
補足 : 石や岩を食べる大ミミズの変異種。
その頃カズと別れて一人イキシアを追い掛けるフローラは、王城のすぐ外でモンスターと戦うロイヤルガードを目撃した。
「援護します」
「誰だ?」
「第2ギルドマスターのフローラです」
「第2ギルドのマスター!?」
「話はモンスターを倒してからだ。足止めを頼む」
「はい〈ソーンウォール〉〈プラントバインド〉」
フローラの魔法で棘だらけの植物の壁を作りモンスターを進路を塞ぎ、一瞬動きを止めた隙に植物の蔓で絡め拘束をする。
そこへ三人のロイヤルガードが剣で拘束されたモンスター斬り倒した。
「協力感謝します」
「このモンスターはどこから?」
「それが我々も……」
「トリモルガ家の近くでモンスターが多く出現したと報告を受け、防備を固めるため城から出たら、急にモンスターが現れたんです」
「急に?」
「はい。突然に」
「そういえばモンスターが現れる直前に、葉っぱのようなものが舞っているのを見た気が」
「葉っぱ? 何を言ってるんだ。この辺りには葉が舞うような木はないぞ。それに深夜とはいえ王城付近は明るいんだ、お前の見間違いだろ」
「分かってる。だから気のせいかと」
「そんな話はいい。それより第2ギルドのマスターが、こんな深夜に王城へ何の用ですか? モンスターが現れたのと関係が?」
「それなんですが、私が来る前に誰かが来ませんでしたか?」
「我々は見ていません」
「と言うか、オレらが城から出た途端にモンスターが現れたので」
「ありもしない葉っぱ……モンスター……」
フローラは倒れてるモンスターに近づき、何かを探り始めた。
「何をしてるんです?」
「! 貴方が見た葉っぱというのは見間違いです」
「それは分かって…」
「葉っぱではなく、おそらくそれはソーサリーカードの一種です」
「ソーサリーカードの一種……?」
「あれは…雷撃……?」
「まさか!? ギルドマスター今のはもしや?」
騎士団の若者二人は驚愕してフローラ尋ねた。
「精霊がお怒りかしらね」
闇夜の空を見上げ、冗談めかして話すフローラ。
その横顔を見て、顔に熱を帯びる騎士団の若者。
「レッドウルフの牙に毒があったのかしら? 私の判断ミスね。夜明けまでまだ少し時間もあるから、ここで私が治療するわね」
「い、いえ。だ、大丈夫です」
近寄るフローラを見て、騎士団の若者は顔を真っ赤にして緊張する。
「大丈夫? 顔が赤いわね。熱が上がってるみたい。これは解毒薬だから飲んで。苦味は少ないから(カズさんが調合した物は、苦味が少ないのよね)」
「あ、は…はい……とても甘いです」
「……? ことあとは他の方々と合流して、倒したモンスターの処理と被害の確認をお願いしていいかしら?」
「は……はい」
「了解しました」
フローラに傷を治療してもらった騎士団の若者は、完全に心を奪われていた。
そこにオーシャンバットを倒したカズは、三人の所に戻った。
「飛べたのね」
「ぁ……ま、まぁ少しだけ(そういえば、飛べるの言ってなかった)」
「彼らに見えたのは一瞬だけよ」
「一瞬……? ああ(ライトニングボルトを使った時か。一瞬ならまぁ別にいいか)」
「では後の処理をお願いします。行きましょう」
「ギルドマスターはどちらへ?」
何も言わず微笑んだフローラはカズと共に騎士団の二人と別れ、レンガ造りのあった建物の方へと歩いて行く。
「イキシアはあそこに居るのね」
「そう思ったんですが(マップの表示は殆ど動かないから、これはおそらく使用人だ。だとすると……)」
「イキシアは居ないの?」
カズは【マップ】の表示される範囲を広くした。
すると貴族区の中心部に向かってる動く三つの反応を見つけた。
人とモンスターと赤黒いマークが同じ場所に表示されており、これがそうだとカズは確信した。
「見つけたと思います。反応は三つ、ここから北の方に向かって移動してます」
「北……その方向には王城が。イキシアは国王を襲うつもりなの!?」
「それは俺にも……あッ」
表示されていた三つの反応は二手に別れた。
人の表示はそのまま移動し、赤黒いマークとモンスターは別方向へと進路を変えた。
「どうしたの?」
「二手に別れました。方向を変えずに移動しているのがイキシアだとすると、一人で王城に行くつもりらしいです。もう片方はおそらくルマンチーニとモンスター(どこに向かってるんだ?)」
「イキシア……私は王城に向かうから」
「俺はもう一方をですね」
街灯の照らす明かりから外れ、カズの指示した方向へとフローラと共に走り出す。
「ねぇカズさん。イキシア達もこの辺りを通って行ったのよね」
「そのはずですが」
「だったら変よ」
フローラは走りながら〈ライト〉を使い、光の玉で辺り照らし確認した。
「通った痕跡ですか」
「ええ。イキシアだけならともかく、モンスターが一緒なんでしょ。だったら足跡くらいはあっていいはず」
「確かに(移動してる表示を見ても、飛んでいるとも思えなかった)」
考えながら走っていると、フローラが出した光の玉が地面に空いた大きな穴を照らしだした。
「どうやら地中を移動していたようね。通った痕跡がないわけよ。これなら誰にも見られないで移動できるわ」
「ここは……二手に別れた辺りです」
「カズさんはモンスターの方を。私は……」
「フローラさん?」
「なんでもないわ。急ぎましょう」
フローラはそのまま王城へと向かい、カズは赤黒いマークとモンスターの反応を追い掛けた。
地中から出たことで地面には移動した際の痕跡が残っており、カズはその跡をたどって行った。
「また穴か」
モンスターが移動した跡が消えた場所には、地中へ続く穴がポッかりとあった。
今度の穴も、カズが余裕で通れるほど大きなものだった。
カズは躊躇することなく、穴に飛び込み後を追う。
モンスターが通った穴は、地中の深くに向かっていた。
穴に入り80m程潜った辺りで、モンスターが通った穴は横へと続いていた。
その先で赤黒いマークとモンスターの反応は止まっていた。
「あのモンスター共を片付けて、ここまで追ってきタカ」
「まだその人に寄生しているのか。正体はもう分かってるんだぞ(ステータス見たから)」
「こいつは居心地がよくてな。お前が大人しく牢に囚われてれば、フェアリー一匹だけですんだもノヲ」
「それはレラのことか」
「そんな名前だっタカ。ぐゲ」
ルマンチーニの背後から黒い靄が漏れだし、カズの目が鋭くなる。
「攻撃したければすればいい。こいつが死ぬだケダ」
「こんな穴の中で何をするつもりだ? (服従の刻印を壊せば、イキシアの洗脳も……)」
「この石の向こうに何があるか知ってるか?」
「こんな地中に何があるって……ダンジョン」
「ぐゲゲ。そうダンジョンだ」
「ダンジョンは塞がれて入れないはずだ。それに場所もここじゃ…」
「地中のダンジョンに入る方法が一つだけだと思うノカ」
「入れたとしてダンジョンで何をする気だ?」
「長ク閉ざされたダンジョンにハ、マナが多ク蓄積されてイル」
「マナが蓄積……アソートエンジンの燃料にするのか!」
「話ハここまでダ。出ろ」
ルマンチーニが合図をすると、地中に隠れていたモンスターがカズの居る場所の天井から姿を現す。
「強力な魔法を使うト崩れるゾ」
「斬れば問題ないだろッ」
「斬ることができれバダ。暴れろストーンワームイーター」
現れたストーンワームイーターは天井の岩盤を噛み砕き、バラバラと岩を大量に落とす。
「これじゃ魔法を使わなくても穴が崩れるじゃないか!」
「だったら魔法を使えばよかロウ」
「お前も生き埋めだぞ!」
「それがどうシタ。ぐゲゲガ」
不気味に笑い挑発するルマンチーニ。
「〈フリーズ〉」
天井の岩盤を出入りすらストーンワームイーターに向けて、氷結魔法を放つカズ。
ひび割れ崩れ落ちそうになっていた岩盤は凍り付き、岩の落下が止まる。
ストーンワームイーターは氷結魔法を避け、地中へと隠れる。
「攻撃するととモニ、崩れる岩盤を防いダカ。この暗闇でそこまで動けるお前は人なノカ?」
「これでも俺は人間だ!」
「ぐゲガガガ。今だ、ここから運び出せ」
「しまっ…」
地中を移動したストーンワームイーターは、カズの足もとから大口を開けて襲いかかる。
「ぐゲガガガッ! マナストーンを食い続ケ、大きく凶暴になったストーンワームイーターはどウダ」
ダンジョンから溢れるマナの影響を受けた岩を取り込み続けたストーンワームイーターは、最初に見たときより倍の大きさになっていた。
岩もろともカズを大口で飲み込んだストーンワームイーターは暴走状態となり、地上に向けて移動する。
飲み込ませる寸前に、カズはストーンワームイーターを《分析》してステータスを見ていた。
名前 : ストーンワームイーター
種族 : 大ミミズ
ランク: B
レベル: 42
力 : 765 → 982
魔力 : 184 → 212
敏捷 : 669 → 873
スキル: ストーンイーター
全長 : 4m40㎝ → 10m80㎝
状態 : 濃い魔素の石や岩を多く取り込み過ぎで、巨大化して暴走状態となっている。
補足 : 石や岩を食べる大ミミズの変異種。
その頃カズと別れて一人イキシアを追い掛けるフローラは、王城のすぐ外でモンスターと戦うロイヤルガードを目撃した。
「援護します」
「誰だ?」
「第2ギルドマスターのフローラです」
「第2ギルドのマスター!?」
「話はモンスターを倒してからだ。足止めを頼む」
「はい〈ソーンウォール〉〈プラントバインド〉」
フローラの魔法で棘だらけの植物の壁を作りモンスターを進路を塞ぎ、一瞬動きを止めた隙に植物の蔓で絡め拘束をする。
そこへ三人のロイヤルガードが剣で拘束されたモンスター斬り倒した。
「協力感謝します」
「このモンスターはどこから?」
「それが我々も……」
「トリモルガ家の近くでモンスターが多く出現したと報告を受け、防備を固めるため城から出たら、急にモンスターが現れたんです」
「急に?」
「はい。突然に」
「そういえばモンスターが現れる直前に、葉っぱのようなものが舞っているのを見た気が」
「葉っぱ? 何を言ってるんだ。この辺りには葉が舞うような木はないぞ。それに深夜とはいえ王城付近は明るいんだ、お前の見間違いだろ」
「分かってる。だから気のせいかと」
「そんな話はいい。それより第2ギルドのマスターが、こんな深夜に王城へ何の用ですか? モンスターが現れたのと関係が?」
「それなんですが、私が来る前に誰かが来ませんでしたか?」
「我々は見ていません」
「と言うか、オレらが城から出た途端にモンスターが現れたので」
「ありもしない葉っぱ……モンスター……」
フローラは倒れてるモンスターに近づき、何かを探り始めた。
「何をしてるんです?」
「! 貴方が見た葉っぱというのは見間違いです」
「それは分かって…」
「葉っぱではなく、おそらくそれはソーサリーカードの一種です」
「ソーサリーカードの一種……?」
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