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三章 王都オリーブ編3 王国に潜むの影
269 元凶
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他へ部屋に続く扉はないか。
お決まりだと、本棚の裏とか床下に隠し通路か部屋があるんだけど、開けるための何かが……お! これかな?
本棚の奥に隠された水晶を見つけ《分析》をすると、隠された通路を開閉するためのカギだと分かった。
カズは水晶に触れて魔力を流した。
すると本棚はゆっくりと動き出し裏からは、下へと向かう階段が現れた。
カズのように暗視のスキルがなければ、灯りなしで一歩も踏み入れることができないほどの暗闇だ。
レラの元へ向かうべく、カズは暗闇の奥へ続く狭い階段を下りて行く。
カズが隠し階段を下りて少しすると、先程の本棚が元の位置に戻り出入口を閉ざす。
一階で見つけた部屋と部屋の間にある隠された空間を通り、地下へと下りて行くカズ。
二階の出入口から30m程下ると、階段が終わり真っ直ぐな通路になった。
通路の行き着く先を【マップ】で確認をすると、隣にあるレンガ造りの建物へと向かっているのが分かった。
ここが探していた地下道で間違いはなかった。
狭く暗い隠し通路は射し込む光が一切なく、カズは砂漠のダンジョンに入った事を思い出していた。
レンガ造りの建物の下に辺りまで来ると、鉄で作られた扉があった。
扉の錠を破壊して中に入ったカズは、大小様々な檻がある内の一つに近付き中を覗いた。
そこには羽のある小さな人物が、横たわっていた。
「レラ……(気付かないのか? あっそうか)」
カズは隠蔽と隠密のスキルを『2』まで下げてもう一度レラに呼び掛ける。
「レラ」
「気安く呼んで、今度は誰。あんた達の持ってくる物なんて食べないわよ」
「暗くて見えないのか? 〈ライト〉」
カズは指先に光量の弱い光の玉を出現させた。
「……カズっ!」
「静かに」
「え、どうして? 何で? だってあちし…念話が通じなくて……」
我慢をしているようだが、今にも泣き出しそうな顔をするレラ。
「ビワが念話で知らせてくれたんだよ。どうもここでは念話を使うのに、いつも以上の魔力が必要みたいだ。そのせいで繋がらなかったんだろ」
「そ、そうなのね(カズが作ってくれたベルトが壊れたんじゃなかったのね)」
「大丈夫かレラ」
「うん大丈夫。でもカズは衛兵本部に捕まってたんじゃ」
「レラが戻らないって聞いたから探しに来たんだ。レラみたいに抜け出してさ」
「ぅ……」
「どうした。いつもの強気なレラはどこにいった」
「へ、平気だもん。あちし…平気だ……もん」
レラは無理に強がるが、目には今にもこぼれ落ちそうなほどの、大きな涙が溜まっていた。
「ごめんごめん。今出してあげるから」
「誰か居るんですかレラさん?」
「助けが来てくれたの」
「え!? 助け?」
「誰なのレラ?」
「ここで使用人をしていた『ホップ』よ。この場所を見てしまったから、閉じ込められたんだって」
「この場所をって、隠し通路以外にここに来る方法あるの?」
「たまたま開いてたんです。それを通ってここまで来たら」
「誰かが開けたすぐ後に隠し通路を通って来たってこと? 不運と言うかなんと言うか」
「ここから出るなら、ホップも助けてあげてカズ」
「お願いします。わたしこのままだとモンスターのエサにされちゃうんです」
怯え震える女性に、カズは光の玉を近付ける。
「大丈夫?」
光の玉に照らされた女性の衣服はあちこち破れており、見えている手足には痣が幾つもあった。
痣を見る限りでは、どうやら何度も体罰を受けていたらしい。
「こんな格好でごめんなさい」
「ホップあなた傷だらけじゃないの。それに」
暗くてハッキリとは分からなかったため、初めてホップの姿をしっかりと見たレラは驚いていた。
そして人族だと思っていたが、ホップは犬の獣人であるのもこの時気付いた。
「騙してた訳じゃないんです。獣人が人の、貴族様に仕えるなんて……ごめんなさいレラさん」
「別にあなたが人だろう獣人だろうと関係ないわ。そうよねカズ」
「ああ。俺達の親しい貴族で、獣人を雇って家族のようにしている人達もいるしね。聞きたいこともあるけど、話はここを出てからにしよう」
「この檻を開けられるのなら、オレも出してくれないか」
少し離れた所にある檻から、急にカズへと話し掛けてきた。
「誰?」
「そうよあんた誰? 昨日あちしに話し掛けてきたと思ったら、急に黙りになって」
「昨日はちょっと考え事をしてたもんで」
「それより誰か教えてもらえる?」
「オレはドセトナ」
「ドセトナ様!? どうしてドセトナ様が?」
「色々あってさ」
「えーっと、それでどちら様?」
「ドセトナ様は、ここトリモルガ家の当主ルマンチーニ様の御子息です」
ホップがドセトナのことを、カズとレラに教えた。
「そうだ! イキシアが、ルマンチーニに気持ち悪い黒い靄が、だからカズを」
「待った待った。その説明じゃ全然分からない(とりあえず三人の状態を調べよう)」
カズは三人のステータスを見て、洗脳されてないかを調べた。
異常がないことを確認すると、檻を〈ブレイクアイテム〉で破壊して三人を解放した。
レラとドセトナが閉じ込められていた檻は、破壊する際に数倍の魔力を込めなければならなかった。
特別製なだけに魔法に対しても頑丈に作られていた。
しかしカズにとっては些細なことでしかなかった。
ホップには回復薬を飲ませて傷を癒し、カズが身に付けていたマントを羽織らせた。
「話はここから出てからにしよう」
「それがいいだろ。動けるかホップ」
「はい大丈夫です。いつもわたしのような者を庇っていただき、ありがとうございます。わたしなどのせいでドセトナ様が旦那様に」
「ホップは悪くない。おれがあんな物を見つけたせいで父は…」
「何を言うんだ。貴様が発見したから、こんなに楽しい事になったんじゃないの」
不意に話しに割り込んでくる女性の声が聞こえ、四人は一斉に声のする方を見た。
カズが出した光の玉が声のする方を照らすと、そこには見知った人物が立っていた。
「イキシアさん(マップにはこちらに向かって来る反応はなかったはず)」
「久しぶりねカズ。ワタシが急に現れたから不思議に思ってるのね。この場所に転移先を設定してあれば、すぐに来れるのよ。あなたが街でしてたみたいにね」
「それにしても、よく俺が忍び込んだの分かりましたね」
「可能性を考えて、監視役をさせておいたのよ」
イキシアは一つ檻を指差した。
そこにはホップと同じ様な服を着た獣人女性の姿があった。
「そこの獣に、おかしな事があれば知らせるようにね」
「エビネ!」
ホップが檻に入っている獣人の名前を呼んだ。
「知り合いなのホップ」
「わたしと一緒に使用人として雇われたエビネです。少し前に解雇されたって聞いてたの。理由も分からずに」
「田舎者の獣人が、貴族の屋敷で働けると思っていたの」
「イキシアあなた洗脳されたからって、性格悪くなり過ぎなのよ」
「元々あんなもんだと俺は思うけど」
レラがイキシアの態度にキレる横で、小声で否定するカズ。
「自分の本心に逆らわなければ、洗脳は気持ちの良いものよ。フローラをそそのかす悪い男を、苦しめる事ができると分かったんだか」
「俺はフローラさんをそそのかし…」
「黙りなさい! お前が来なければ、今でもフローラと一緒に……」
「性格なんてそんな簡単に変わるもんじゃないってことだな。そこに付け入られて洗脳させられたってとこか」
イキシアが怒りを表していると、鉄の扉が開いてトリモルガ家当主のルマンチーニが入ってきた。
「だ、旦那様!」
「父さん!」
「頭が冷えたかドセトナ。お前がトリモルガ家の跡取りと言うなら、檻から出た連中を全員拘束して、フェアリー以外はモンスターの餌にしてしまえ」
「オレが見つけたアイテムを今すぐ破壊して、正気に戻って」
「何をバカなことを言っている。こんナすバラしイものヲ壊せとハ、ヤハりオまえも」
ルマンチーニの背後から、ドロドロとした気持ちの悪い靄が現れる。
「カズあれあれ!」
「オレを操り父に取り憑いた元凶。父から出て行け!」
「アイテムがどうとかって何?」
「カズいいから! あのドロドロした気持ち悪いのをなんとかして!」
「なんとかって(とりあえず調べれば)」
カズはルマンチーニと見えている黒い靄に対して【万物ノ眼】で調べてステータスを見る。
名前 : ルマンチーニ・トリモルガ
年齢 : 55
性別 : 男
種族 : 人
性格 : 傲慢で貴族主義者
容姿 : 181㎝ 白髪 鋭い目付き
状態 : 洗脳 憑依 弱体
補足 : 人族主義で種族差別をする。
名前 : パラサイトスペクターLv8
種族 : 闇魔法合成物
レベル: 89
力 : 1068
魔力 : 4662
敏捷 : 1521
補足 : 禁術により作り出された合成魔法物。
・ 希に意思を持ち、作り出した者に背き勝手に行動する。
「パラサイトスペクターLv8闇魔法合成物? なんだそれ?」
「そんなのあちし知らない」
「オレも初耳だ」
「とりあえず一旦ここから離れる。三人とも俺の近くに」
レラがカズの腕にしがみつき、ドセトナは腰を抜かしたホップを抱えてカズに駆け寄る。
お決まりだと、本棚の裏とか床下に隠し通路か部屋があるんだけど、開けるための何かが……お! これかな?
本棚の奥に隠された水晶を見つけ《分析》をすると、隠された通路を開閉するためのカギだと分かった。
カズは水晶に触れて魔力を流した。
すると本棚はゆっくりと動き出し裏からは、下へと向かう階段が現れた。
カズのように暗視のスキルがなければ、灯りなしで一歩も踏み入れることができないほどの暗闇だ。
レラの元へ向かうべく、カズは暗闇の奥へ続く狭い階段を下りて行く。
カズが隠し階段を下りて少しすると、先程の本棚が元の位置に戻り出入口を閉ざす。
一階で見つけた部屋と部屋の間にある隠された空間を通り、地下へと下りて行くカズ。
二階の出入口から30m程下ると、階段が終わり真っ直ぐな通路になった。
通路の行き着く先を【マップ】で確認をすると、隣にあるレンガ造りの建物へと向かっているのが分かった。
ここが探していた地下道で間違いはなかった。
狭く暗い隠し通路は射し込む光が一切なく、カズは砂漠のダンジョンに入った事を思い出していた。
レンガ造りの建物の下に辺りまで来ると、鉄で作られた扉があった。
扉の錠を破壊して中に入ったカズは、大小様々な檻がある内の一つに近付き中を覗いた。
そこには羽のある小さな人物が、横たわっていた。
「レラ……(気付かないのか? あっそうか)」
カズは隠蔽と隠密のスキルを『2』まで下げてもう一度レラに呼び掛ける。
「レラ」
「気安く呼んで、今度は誰。あんた達の持ってくる物なんて食べないわよ」
「暗くて見えないのか? 〈ライト〉」
カズは指先に光量の弱い光の玉を出現させた。
「……カズっ!」
「静かに」
「え、どうして? 何で? だってあちし…念話が通じなくて……」
我慢をしているようだが、今にも泣き出しそうな顔をするレラ。
「ビワが念話で知らせてくれたんだよ。どうもここでは念話を使うのに、いつも以上の魔力が必要みたいだ。そのせいで繋がらなかったんだろ」
「そ、そうなのね(カズが作ってくれたベルトが壊れたんじゃなかったのね)」
「大丈夫かレラ」
「うん大丈夫。でもカズは衛兵本部に捕まってたんじゃ」
「レラが戻らないって聞いたから探しに来たんだ。レラみたいに抜け出してさ」
「ぅ……」
「どうした。いつもの強気なレラはどこにいった」
「へ、平気だもん。あちし…平気だ……もん」
レラは無理に強がるが、目には今にもこぼれ落ちそうなほどの、大きな涙が溜まっていた。
「ごめんごめん。今出してあげるから」
「誰か居るんですかレラさん?」
「助けが来てくれたの」
「え!? 助け?」
「誰なのレラ?」
「ここで使用人をしていた『ホップ』よ。この場所を見てしまったから、閉じ込められたんだって」
「この場所をって、隠し通路以外にここに来る方法あるの?」
「たまたま開いてたんです。それを通ってここまで来たら」
「誰かが開けたすぐ後に隠し通路を通って来たってこと? 不運と言うかなんと言うか」
「ここから出るなら、ホップも助けてあげてカズ」
「お願いします。わたしこのままだとモンスターのエサにされちゃうんです」
怯え震える女性に、カズは光の玉を近付ける。
「大丈夫?」
光の玉に照らされた女性の衣服はあちこち破れており、見えている手足には痣が幾つもあった。
痣を見る限りでは、どうやら何度も体罰を受けていたらしい。
「こんな格好でごめんなさい」
「ホップあなた傷だらけじゃないの。それに」
暗くてハッキリとは分からなかったため、初めてホップの姿をしっかりと見たレラは驚いていた。
そして人族だと思っていたが、ホップは犬の獣人であるのもこの時気付いた。
「騙してた訳じゃないんです。獣人が人の、貴族様に仕えるなんて……ごめんなさいレラさん」
「別にあなたが人だろう獣人だろうと関係ないわ。そうよねカズ」
「ああ。俺達の親しい貴族で、獣人を雇って家族のようにしている人達もいるしね。聞きたいこともあるけど、話はここを出てからにしよう」
「この檻を開けられるのなら、オレも出してくれないか」
少し離れた所にある檻から、急にカズへと話し掛けてきた。
「誰?」
「そうよあんた誰? 昨日あちしに話し掛けてきたと思ったら、急に黙りになって」
「昨日はちょっと考え事をしてたもんで」
「それより誰か教えてもらえる?」
「オレはドセトナ」
「ドセトナ様!? どうしてドセトナ様が?」
「色々あってさ」
「えーっと、それでどちら様?」
「ドセトナ様は、ここトリモルガ家の当主ルマンチーニ様の御子息です」
ホップがドセトナのことを、カズとレラに教えた。
「そうだ! イキシアが、ルマンチーニに気持ち悪い黒い靄が、だからカズを」
「待った待った。その説明じゃ全然分からない(とりあえず三人の状態を調べよう)」
カズは三人のステータスを見て、洗脳されてないかを調べた。
異常がないことを確認すると、檻を〈ブレイクアイテム〉で破壊して三人を解放した。
レラとドセトナが閉じ込められていた檻は、破壊する際に数倍の魔力を込めなければならなかった。
特別製なだけに魔法に対しても頑丈に作られていた。
しかしカズにとっては些細なことでしかなかった。
ホップには回復薬を飲ませて傷を癒し、カズが身に付けていたマントを羽織らせた。
「話はここから出てからにしよう」
「それがいいだろ。動けるかホップ」
「はい大丈夫です。いつもわたしのような者を庇っていただき、ありがとうございます。わたしなどのせいでドセトナ様が旦那様に」
「ホップは悪くない。おれがあんな物を見つけたせいで父は…」
「何を言うんだ。貴様が発見したから、こんなに楽しい事になったんじゃないの」
不意に話しに割り込んでくる女性の声が聞こえ、四人は一斉に声のする方を見た。
カズが出した光の玉が声のする方を照らすと、そこには見知った人物が立っていた。
「イキシアさん(マップにはこちらに向かって来る反応はなかったはず)」
「久しぶりねカズ。ワタシが急に現れたから不思議に思ってるのね。この場所に転移先を設定してあれば、すぐに来れるのよ。あなたが街でしてたみたいにね」
「それにしても、よく俺が忍び込んだの分かりましたね」
「可能性を考えて、監視役をさせておいたのよ」
イキシアは一つ檻を指差した。
そこにはホップと同じ様な服を着た獣人女性の姿があった。
「そこの獣に、おかしな事があれば知らせるようにね」
「エビネ!」
ホップが檻に入っている獣人の名前を呼んだ。
「知り合いなのホップ」
「わたしと一緒に使用人として雇われたエビネです。少し前に解雇されたって聞いてたの。理由も分からずに」
「田舎者の獣人が、貴族の屋敷で働けると思っていたの」
「イキシアあなた洗脳されたからって、性格悪くなり過ぎなのよ」
「元々あんなもんだと俺は思うけど」
レラがイキシアの態度にキレる横で、小声で否定するカズ。
「自分の本心に逆らわなければ、洗脳は気持ちの良いものよ。フローラをそそのかす悪い男を、苦しめる事ができると分かったんだか」
「俺はフローラさんをそそのかし…」
「黙りなさい! お前が来なければ、今でもフローラと一緒に……」
「性格なんてそんな簡単に変わるもんじゃないってことだな。そこに付け入られて洗脳させられたってとこか」
イキシアが怒りを表していると、鉄の扉が開いてトリモルガ家当主のルマンチーニが入ってきた。
「だ、旦那様!」
「父さん!」
「頭が冷えたかドセトナ。お前がトリモルガ家の跡取りと言うなら、檻から出た連中を全員拘束して、フェアリー以外はモンスターの餌にしてしまえ」
「オレが見つけたアイテムを今すぐ破壊して、正気に戻って」
「何をバカなことを言っている。こんナすバラしイものヲ壊せとハ、ヤハりオまえも」
ルマンチーニの背後から、ドロドロとした気持ちの悪い靄が現れる。
「カズあれあれ!」
「オレを操り父に取り憑いた元凶。父から出て行け!」
「アイテムがどうとかって何?」
「カズいいから! あのドロドロした気持ち悪いのをなんとかして!」
「なんとかって(とりあえず調べれば)」
カズはルマンチーニと見えている黒い靄に対して【万物ノ眼】で調べてステータスを見る。
名前 : ルマンチーニ・トリモルガ
年齢 : 55
性別 : 男
種族 : 人
性格 : 傲慢で貴族主義者
容姿 : 181㎝ 白髪 鋭い目付き
状態 : 洗脳 憑依 弱体
補足 : 人族主義で種族差別をする。
名前 : パラサイトスペクターLv8
種族 : 闇魔法合成物
レベル: 89
力 : 1068
魔力 : 4662
敏捷 : 1521
補足 : 禁術により作り出された合成魔法物。
・ 希に意思を持ち、作り出した者に背き勝手に行動する。
「パラサイトスペクターLv8闇魔法合成物? なんだそれ?」
「そんなのあちし知らない」
「オレも初耳だ」
「とりあえず一旦ここから離れる。三人とも俺の近くに」
レラがカズの腕にしがみつき、ドセトナは腰を抜かしたホップを抱えてカズに駆け寄る。
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