205 / 788
三章 王都オリーブ編2 周辺地域道中
196 勘違い と 懐かしの場所
しおりを挟む
「それでカズさん、こういったことを聞いちゃまずいと思うんだけど」
「なんですか?」
「三人を王都から連れてくれた依頼料って、どの程度なのかしら?」
「どの程度も何も…」
「キウイが払ったのかしら?」
「いやそうじゃ…」
「子供達を助けてくださって、こんなことを言うは申し訳ないんだけど、カズさんの計らいで、少し待ってもらえないかしら? ワタシ達が支払いますから」
「ちょっと待ってください。三人を送り届けたのは依頼ではなく、俺がやりたくてやった事ですから。それにキウイは道案内として、頼んで来てもらったんですよ」
「そうだったんですか! ワタシてっきり、キウイが無理をして依頼料を払ったんだと。それに貴族様にお仕事をお休みしてまで、ナツメとグレープに付き添って来たのかと」
「キウイの仕事に関しても大丈夫です。新年は家族と過ごすようにと、お休みをもらって来ていますから。詳しくはキウイから聞くと良いです」
「あらそう! 仕事のことまで聞いてるのね」
「えぇまぁ(キウイの働いてる場所が場所だけに、俺が話すのはまずいだろう)」
「そこまで仲が良いなんて、キウイにも好い人が出来たようで良かったわ」(ボソッ)
「……ん? あのう、今なん…」
クランベリが気になることを、言ったように聞こえたカズは、話を聞き返そうとしたとき、急に家の扉が勢いよく開いた。
「ただいまなの!」
「お父さんがお野菜もって、先に帰ってろって」
「にゃちきだけに持たせないで、二人も持つにゃ」
「ぼくお野菜とって疲れたんだもん」
「あたしも疲れたなの。それにお姉ちゃんの方が力持ちなの」
「はいはい。それじゃあ二人は、お母さんを手伝ってね。夕食の仕込みをするから」
「はーい」
「お手伝いするなの」
「二人とも元気じゃにゃいか!」
「ほらキウイはそれ(野菜)をキッチンに運んだら、カズさんと夕食まで散歩でもしておいで」
「にゃ~……分かったにゃ。ちょっと散歩してくるにゃ(まったく、ナツメとグレープは相変わらずだにゃ)」
「ナツメとグレープはワタシが見てるから、カズさんと二人でゆっくりしておいで」(小声)
「にゃ! な、何を言ってるにゃ。にゃちきとカズにゃんはそんにゃんじゃ……」(小声)
「見た目は冴えないし、どこにでも居そうな人族だけど、優しそうで良いじゃないか」(小声)
キウイにだけ聞こえるように、小声で話すクランベリの言葉を聞いて、キウイは真っ赤になった。
「ほ、ほらカズにゃん! む、村を案内するから、とっとと行くにゃ!」
「え、あ、うん。分かった(クランベリさんが最後に変なこと言ってたと思うけど、聞き違いだよな。それとキウイは、何を慌ててるんだ?)」
カズはキウイに引っ張られ、家を出て行った。
キウイは振り返ることなく、一人早足に歩いて行き、カズは空気を読み暫く黙って付いて行く。
村の外へと出て行くキウイに、気まずいと思っていカズだが、意を決して話しかけた。
「どこ行くさキウイ。村から出ちゃったよ」
「……」
「キウイ? キウイ!? おーいキウイ!」
「もう少しだから、黙って付いてくるにゃ!」
「は、はい……(怒ってる? もう少しって、どこに行くの?)」
キウイは村に来るために越えてきた山に向かい、細い獣道をズンズン歩いて行く。
ガサガサと長く伸びた雑草を掻き分けて、ひたすらキウイは坂を上って行く。
「ねぇキウイ、こんな人が通らない道を、どこまで行くのさ? (また無言か?)」
「もうすぐ抜けるはずにゃ」
「もうすぐ抜ける? (どこにだ?)」
キウイの言ったように進んだ先には、山の木々が無く、遠くまで見渡せる場所があった。
森の向こうに沈み始めた夕日を眺めながら、キウイはカズに話す。
「義母さんが変なことを言ったかも知れないけどにゃ、気にしないでほしいにゃ」
「変なことって?」
「……聞いてにゃいなら別にいいにゃ(カズにゃんは友達で、そういう関係じゃないにゃ)」
「キウイ……? (久しぶりに故郷で見る夕日が、目に染みてるのかな?)」
「ここは子供の頃に、よく一人で景色を眺めながら、のんびりしてた場所にゃ。今はこんなに、草が生えてしまってるがにゃ」
「キウイの秘密の場所なんだ」
「ここに連れてきたのは、カズにゃんが二人目にゃ」
「一人目はキウイの彼氏とか?」
「一人目はお母さんにゃ」
「クランベリさんじゃなくて、ブルベリさん?」
「そうだにゃ。にゃちきが初めて王都に行く前に、お母さんを連れてきたにゃ」
「そうなんだ」
「お母さんには、もう二年くらいは会ってないにゃ」
「それは寂しいでしょ」
「少し寂しいけどにゃ、今はお屋敷の皆が居るから、そんなに寂しくないにゃ。それに長く会ってなくても、たまにモルトさんと会ったときに、お母さんの近況を話してくれるにゃ」
「モルトさんが! (さすがだぁ。俺がこの世界に来てから知り合った人で、一番じゃないか)」
「この場所で久しぶりの夕日を見たし、お腹がすいたから、もう戻るとするにゃ」
「ああ(こんな雰囲気のキウイもあるんだな)」
カズとキウイは暗くなってきた道を、村へと戻って行く。
完全に日が暮れた頃に村に戻り、夕食の時間には少し遅れて家に着いた。
「ただいまにゃ」
「遅くなりました」
「夕食にはちょっと遅れちゃったかにゃ?」
「なぁに、少しくらい遅れても構わないよ」
「よぉー! 帰ってきたってなキウイ」
「どれ、どんなもんになったか、わしが揉んで確かめたろか」
「何言ってやがるんだ! このエロじじぃが! それをやるのはオレが先だぞ。がっはははッ!」
「にゃちき達が出掛けてる少しの間に、なんか近所の人が集まってるにゃ」
家にはリブロコと仲の良い、近所に住んでいる人達が来ていた。
男達は酒をのみ、女性は甘いものを食べながら話をし、子供達は家の中を駆け回りながら遊んでいた。
騒ぎながら酒を飲んので居る男達を見て、さすがにクランベリが怒りだした。
「飲みすぎだよッ! あんた」
「良いじゃねぇか。ナツメとグレープも無事に帰って来たんだしよぉ。それにキウイも久々の里帰りで会えたんだ。良いことずくめじゃねぇか」
「今日はもう、そこに出してあるお酒で終わりだからね!」
「えぇー」
「えぇーじゃないの! 子供じゃないんだから」
「カズさん、こっちで一緒に飲もうや。キウイとの話を聞かせてくれよ」
「俺ですか?」
「駄目よ。カズさんが一緒に居れば、もっと飲めると思ったんでしょ」
「いッ! なんで分かった?」
「そりゃあ、あんたの妻ですから」
「義父さん達は、既に出来上がってるみたいにゃ」
「人も獣人も同じなんだな」
「そうにゃ。種族が違っても、皆一緒に食事をすれば仲良しにゃ」
「っと、獣人とは言わない方が」(小声)
「大丈夫にゃ。この村の皆は、そんなこと気にしないにゃ。この通り色んな種族の獣人がいるにゃ。村人の中には、獣の姿の方が楽だと言ってる人も居るからからにゃ」
「そうか。陽気な村の人達で良かったよ(あそこの二人は獣型か。王都では、人型ばかりしか見かけないから、獣型を見るのは、アイガーさん以来だ)」
「ほら、いつまでそこで立ってるのよ。さぁ二人もこっちに来て夕食にしましょう」
家に入ってすぐに、酔っぱらいの話し相手をしていたカズとキウイを、クランベリが椅子に座り食事をするようにと言ってきた。
酔っぱらいの男達は放っておき、女性達が集まっている所へと、男のカズが一人交ざり食事をすることになった。
キウイと隣同士で椅子に座らされ、クランベリの作った料理を皆で食べる。
珍しいわけではない、ありふれた素朴な家庭料理を、キウイは懐かしく思い喜んでいた食べていた。
カズは少し気がかりなことがあった。
女性達が、カズに何も聞いてこなかったからだ。
カズは集まる女性達を見た時から、ある程度は予感していた……キウイとの関係がどうかと、話を振られるのではないかと。
さすがに初見の人に対して、いきなりそういった話をしないだろうと、カズは安堵していたが、そうではなかった。
ただ焦らずに、カズとキウイが食べ終わるのを待っていただけだった……獲物を狙うハンターのように。
「なんですか?」
「三人を王都から連れてくれた依頼料って、どの程度なのかしら?」
「どの程度も何も…」
「キウイが払ったのかしら?」
「いやそうじゃ…」
「子供達を助けてくださって、こんなことを言うは申し訳ないんだけど、カズさんの計らいで、少し待ってもらえないかしら? ワタシ達が支払いますから」
「ちょっと待ってください。三人を送り届けたのは依頼ではなく、俺がやりたくてやった事ですから。それにキウイは道案内として、頼んで来てもらったんですよ」
「そうだったんですか! ワタシてっきり、キウイが無理をして依頼料を払ったんだと。それに貴族様にお仕事をお休みしてまで、ナツメとグレープに付き添って来たのかと」
「キウイの仕事に関しても大丈夫です。新年は家族と過ごすようにと、お休みをもらって来ていますから。詳しくはキウイから聞くと良いです」
「あらそう! 仕事のことまで聞いてるのね」
「えぇまぁ(キウイの働いてる場所が場所だけに、俺が話すのはまずいだろう)」
「そこまで仲が良いなんて、キウイにも好い人が出来たようで良かったわ」(ボソッ)
「……ん? あのう、今なん…」
クランベリが気になることを、言ったように聞こえたカズは、話を聞き返そうとしたとき、急に家の扉が勢いよく開いた。
「ただいまなの!」
「お父さんがお野菜もって、先に帰ってろって」
「にゃちきだけに持たせないで、二人も持つにゃ」
「ぼくお野菜とって疲れたんだもん」
「あたしも疲れたなの。それにお姉ちゃんの方が力持ちなの」
「はいはい。それじゃあ二人は、お母さんを手伝ってね。夕食の仕込みをするから」
「はーい」
「お手伝いするなの」
「二人とも元気じゃにゃいか!」
「ほらキウイはそれ(野菜)をキッチンに運んだら、カズさんと夕食まで散歩でもしておいで」
「にゃ~……分かったにゃ。ちょっと散歩してくるにゃ(まったく、ナツメとグレープは相変わらずだにゃ)」
「ナツメとグレープはワタシが見てるから、カズさんと二人でゆっくりしておいで」(小声)
「にゃ! な、何を言ってるにゃ。にゃちきとカズにゃんはそんにゃんじゃ……」(小声)
「見た目は冴えないし、どこにでも居そうな人族だけど、優しそうで良いじゃないか」(小声)
キウイにだけ聞こえるように、小声で話すクランベリの言葉を聞いて、キウイは真っ赤になった。
「ほ、ほらカズにゃん! む、村を案内するから、とっとと行くにゃ!」
「え、あ、うん。分かった(クランベリさんが最後に変なこと言ってたと思うけど、聞き違いだよな。それとキウイは、何を慌ててるんだ?)」
カズはキウイに引っ張られ、家を出て行った。
キウイは振り返ることなく、一人早足に歩いて行き、カズは空気を読み暫く黙って付いて行く。
村の外へと出て行くキウイに、気まずいと思っていカズだが、意を決して話しかけた。
「どこ行くさキウイ。村から出ちゃったよ」
「……」
「キウイ? キウイ!? おーいキウイ!」
「もう少しだから、黙って付いてくるにゃ!」
「は、はい……(怒ってる? もう少しって、どこに行くの?)」
キウイは村に来るために越えてきた山に向かい、細い獣道をズンズン歩いて行く。
ガサガサと長く伸びた雑草を掻き分けて、ひたすらキウイは坂を上って行く。
「ねぇキウイ、こんな人が通らない道を、どこまで行くのさ? (また無言か?)」
「もうすぐ抜けるはずにゃ」
「もうすぐ抜ける? (どこにだ?)」
キウイの言ったように進んだ先には、山の木々が無く、遠くまで見渡せる場所があった。
森の向こうに沈み始めた夕日を眺めながら、キウイはカズに話す。
「義母さんが変なことを言ったかも知れないけどにゃ、気にしないでほしいにゃ」
「変なことって?」
「……聞いてにゃいなら別にいいにゃ(カズにゃんは友達で、そういう関係じゃないにゃ)」
「キウイ……? (久しぶりに故郷で見る夕日が、目に染みてるのかな?)」
「ここは子供の頃に、よく一人で景色を眺めながら、のんびりしてた場所にゃ。今はこんなに、草が生えてしまってるがにゃ」
「キウイの秘密の場所なんだ」
「ここに連れてきたのは、カズにゃんが二人目にゃ」
「一人目はキウイの彼氏とか?」
「一人目はお母さんにゃ」
「クランベリさんじゃなくて、ブルベリさん?」
「そうだにゃ。にゃちきが初めて王都に行く前に、お母さんを連れてきたにゃ」
「そうなんだ」
「お母さんには、もう二年くらいは会ってないにゃ」
「それは寂しいでしょ」
「少し寂しいけどにゃ、今はお屋敷の皆が居るから、そんなに寂しくないにゃ。それに長く会ってなくても、たまにモルトさんと会ったときに、お母さんの近況を話してくれるにゃ」
「モルトさんが! (さすがだぁ。俺がこの世界に来てから知り合った人で、一番じゃないか)」
「この場所で久しぶりの夕日を見たし、お腹がすいたから、もう戻るとするにゃ」
「ああ(こんな雰囲気のキウイもあるんだな)」
カズとキウイは暗くなってきた道を、村へと戻って行く。
完全に日が暮れた頃に村に戻り、夕食の時間には少し遅れて家に着いた。
「ただいまにゃ」
「遅くなりました」
「夕食にはちょっと遅れちゃったかにゃ?」
「なぁに、少しくらい遅れても構わないよ」
「よぉー! 帰ってきたってなキウイ」
「どれ、どんなもんになったか、わしが揉んで確かめたろか」
「何言ってやがるんだ! このエロじじぃが! それをやるのはオレが先だぞ。がっはははッ!」
「にゃちき達が出掛けてる少しの間に、なんか近所の人が集まってるにゃ」
家にはリブロコと仲の良い、近所に住んでいる人達が来ていた。
男達は酒をのみ、女性は甘いものを食べながら話をし、子供達は家の中を駆け回りながら遊んでいた。
騒ぎながら酒を飲んので居る男達を見て、さすがにクランベリが怒りだした。
「飲みすぎだよッ! あんた」
「良いじゃねぇか。ナツメとグレープも無事に帰って来たんだしよぉ。それにキウイも久々の里帰りで会えたんだ。良いことずくめじゃねぇか」
「今日はもう、そこに出してあるお酒で終わりだからね!」
「えぇー」
「えぇーじゃないの! 子供じゃないんだから」
「カズさん、こっちで一緒に飲もうや。キウイとの話を聞かせてくれよ」
「俺ですか?」
「駄目よ。カズさんが一緒に居れば、もっと飲めると思ったんでしょ」
「いッ! なんで分かった?」
「そりゃあ、あんたの妻ですから」
「義父さん達は、既に出来上がってるみたいにゃ」
「人も獣人も同じなんだな」
「そうにゃ。種族が違っても、皆一緒に食事をすれば仲良しにゃ」
「っと、獣人とは言わない方が」(小声)
「大丈夫にゃ。この村の皆は、そんなこと気にしないにゃ。この通り色んな種族の獣人がいるにゃ。村人の中には、獣の姿の方が楽だと言ってる人も居るからからにゃ」
「そうか。陽気な村の人達で良かったよ(あそこの二人は獣型か。王都では、人型ばかりしか見かけないから、獣型を見るのは、アイガーさん以来だ)」
「ほら、いつまでそこで立ってるのよ。さぁ二人もこっちに来て夕食にしましょう」
家に入ってすぐに、酔っぱらいの話し相手をしていたカズとキウイを、クランベリが椅子に座り食事をするようにと言ってきた。
酔っぱらいの男達は放っておき、女性達が集まっている所へと、男のカズが一人交ざり食事をすることになった。
キウイと隣同士で椅子に座らされ、クランベリの作った料理を皆で食べる。
珍しいわけではない、ありふれた素朴な家庭料理を、キウイは懐かしく思い喜んでいた食べていた。
カズは少し気がかりなことがあった。
女性達が、カズに何も聞いてこなかったからだ。
カズは集まる女性達を見た時から、ある程度は予感していた……キウイとの関係がどうかと、話を振られるのではないかと。
さすがに初見の人に対して、いきなりそういった話をしないだろうと、カズは安堵していたが、そうではなかった。
ただ焦らずに、カズとキウイが食べ終わるのを待っていただけだった……獲物を狙うハンターのように。
35
お気に入りに追加
621
あなたにおすすめの小説
世界⇔異世界 THERE AND BACK!!
西順
ファンタジー
ある日、異世界と行き来できる『門』を手に入れた。
友人たちとの下校中に橋で多重事故に巻き込まれたハルアキは、そのきっかけを作った天使からお詫びとしてある能力を授かる。それは、THERE AND BACK=往復。異世界と地球を行き来する能力だった。
しかし異世界へ転移してみると、着いた先は暗い崖の下。しかも出口はどこにもなさそうだ。
「いや、これ詰んでない? 仕方ない。トンネル掘るか!」
これはRPGを彷彿とさせるゲームのように、魔法やスキルの存在する剣と魔法のファンタジー世界と地球を往復しながら、主人公たちが降り掛かる数々の問題を、時に強引に、時に力業で解決していく冒険譚。たまには頭も使うかも。
週一、不定期投稿していきます。
小説家になろう、カクヨム、ノベルアップ+でも投稿しています。
チート転生~チートって本当にあるものですね~
水魔沙希
ファンタジー
死んでしまった片瀬彼方は、突然異世界に転生してしまう。しかも、赤ちゃん時代からやり直せと!?何げにステータスを見ていたら、何やら面白そうなユニークスキルがあった!!
そのスキルが、随分チートな事に気付くのは神の加護を得てからだった。
亀更新で気が向いたら、随時更新しようと思います。ご了承お願いいたします。
社畜から卒業したんだから異世界を自由に謳歌します
湯崎noa
ファンタジー
ブラック企業に入社して10年が経つ〈宮島〉は、当たり前の様な連続徹夜に心身ともに疲労していた。
そんな時に中高の同級生と再開し、その同級生への相談を行ったところ会社を辞める決意をした。
しかし!! その日の帰り道に全身の力が抜け、線路に倒れ込んでしまった。
そのまま呆気なく宮島の命は尽きてしまう。
この死亡は神様の手違いによるものだった!?
神様からの全力の謝罪を受けて、特殊スキル〈コピー〉を授かり第二の人生を送る事になる。
せっかくブラック企業を卒業して、異世界転生するのだから全力で謳歌してやろうじゃないか!!
※カクヨム、小説家になろう、ノベルバでも連載中
異世界召喚失敗から始まるぶらり旅〜自由気ままにしてたら大変なことになった〜
ei_sainome
ファンタジー
クラスメイト全員が異世界に召喚されてしまった!
謁見の間に通され、王様たちから我が国を救って欲しい云々言われるお約束が…始まらない。
教室内が光ったと思えば、気づけば地下に閉じ込められていて、そこには誰もいなかった。
勝手に召喚されたあげく、誰も事情を知らない。未知の世界で、自分たちの力だけでどうやって生きていけというのか。
元の世界に帰るための方法を探し求めて各地を放浪する旅に出るが、似たように見えて全く異なる生態や人の価値観と文化の差に苦悩する。
力を持っていても順応できるかは話が別だった。
クラスメイトたちにはそれぞれ抱える内面や事情もあり…新たな世界で心身共に表面化していく。
※ご注意※
初投稿、試作、マイペース進行となります。
作品名は今後改題する可能性があります。
世界観だけプロットがあり、話の方向性はその場で決まります。
旅に出るまで(序章)がすごく長いです。
他サイトでも同作を投稿しています。
更新頻度は1〜3日程度を目標にしています。
スキルはコピーして上書き最強でいいですか~改造初級魔法で便利に異世界ライフ~
深田くれと
ファンタジー
【文庫版2が4月8日に発売されます! ありがとうございます!】
異世界に飛ばされたものの、何の能力も得られなかった青年サナト。街で清掃係として働くかたわら、雑魚モンスターを狩る日々が続いていた。しかしある日、突然仕事を首になり、生きる糧を失ってしまう――。 そこで、サナトの人生を変える大事件が発生する!途方に暮れて挑んだダンジョンにて、ダンジョンを支配するドラゴンと遭遇し、自らを破壊するよう頼まれたのだ。その願いを聞きつつも、ダンジョンの後継者にはならず、能力だけを受け継いだサナト。新たな力――ダンジョンコアとともに、スキルを駆使して異世界で成り上がる!
またね。次ね。今度ね。聞き飽きました。お断りです。
朝山みどり
ファンタジー
ミシガン伯爵家のリリーは、いつも後回しにされていた。転んで怪我をしても、熱を出しても誰もなにもしてくれない。わたしは家族じゃないんだとリリーは思っていた。
婚約者こそいるけど、相手も自分と同じ境遇の侯爵家の二男。だから、リリーは彼と家族を作りたいと願っていた。
だけど、彼は妹のアナベルとの結婚を望み、婚約は解消された。
リリーは失望に負けずに自身の才能を武器に道を切り開いて行った。
「なろう」「カクヨム」に投稿しています。
5歳で前世の記憶が混入してきた --スキルや知識を手に入れましたが、なんで中身入ってるんですか?--
ばふぉりん
ファンタジー
「啞"?!@#&〆々☆¥$€%????」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
五歳の誕生日を迎えた男の子は家族から捨てられた。理由は
「お前は我が家の恥だ!占星の儀で訳の分からないスキルを貰って、しかも使い方がわからない?これ以上お前を育てる義務も義理もないわ!」
この世界では五歳の誕生日に教会で『占星の儀』というスキルを授かることができ、そのスキルによってその後の人生が決まるといっても過言では無い。
剣聖 聖女 影朧といった上位スキルから、剣士 闘士 弓手といった一般的なスキル、そして家事 農耕 牧畜といったもうそれスキルじゃないよね?といったものまで。
そんな中、この五歳児が得たスキルは
□□□□
もはや文字ですら無かった
~~~~~~~~~~~~~~~~~
本文中に顔文字を使用しますので、できれば横読み推奨します。
本作中のいかなる個人・団体名は実在するものとは一切関係ありません。
ゴミスキルでもたくさん集めればチートになるのかもしれない
兎屋亀吉
ファンタジー
底辺冒険者クロードは転生者である。しかしチートはなにひとつ持たない。だが救いがないわけじゃなかった。その世界にはスキルと呼ばれる力を後天的に手に入れる手段があったのだ。迷宮の宝箱から出るスキルオーブ。それがあればスキル無双できると知ったクロードはチートスキルを手に入れるために、今日も薬草を摘むのであった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる