139 / 767
三章 王都オリーブ編1 王都オリーブ
131 若者の相談
しおりを挟む
朝からガルガネッリから『娘はやらん』と、急に訳の分からん親バカな事を言われ、その為にラヴィオリには謝られて気を使う羽目に、とんだ一日の始まりだとカズは逃げるようにラヴィオリ亭を出た。
ラヴィオリ亭を出て、大通りに向かっていると、後方から誰かに呼び止められた。
「あの、お客さ…カズさん」
「んっ? 君は確か……フリッジ君だったっけ?」
「はいそうです。こうして話すのは、自己紹介をして以来です」
「俺に何か用かな?」
「先程は父が申し訳ありませんでした」
「わざわざ謝りに来てくれたの? 大丈夫気にしてないから」
「ありがとうございます。それてボクが言うのもなんですが、もし良ければまた妹と、話をしてやって下さい。お父さんがあれなもので、同性の友達も殆ど居なくて」
「フリッジ君は、妹想いなんだな(何この子、父親とは大違いじゃん!)」
「それでどうですか? もし迷惑じゃなければ」
「迷惑なんてことはないよ。ガルガネッリさんは、睨み付けてきそうだけど。それと俺に話す時は、もっと気楽にしてくれて構わないから」
「でも失礼では」
「別にいいよ。ところでフリッジ君は、年は幾つなの?」
「今年15歳になりました」
「15歳! しゃべり方も、随分としっかりしてるね。ガルガネッリさんとラヴィオリさんは、礼儀には厳しいの?」
「いえそこまでは、ただボクはモルトさんの様に、礼儀正しい話し方や動作に憧れて」
「そうなんだ。確かにモルトさんは紳士的で、ジェントルマンって感じだからね」
「ジェント…ルマン?」
「モルトさんのような、上品で礼儀正い人のことなんだけど、まあそこは気にしないでいいから」
「ボクもあんな風になりたいんですが、やっぱり冒険者になって、実力をつけないとならないのでしょうか?」
「どうなんだろう? 俺も冒険者ランクは高くないし、どちらかと言うと、礼儀作法とかには疎いから。よく分からないな(急に俺なんかに人生相談?)」
「そう…ですか……」
フリッジは気を落としたようで、少し残念そうにしている。
「力になれなくてごめん」
「いえそんな、ボクこそ急に変なこと言ってごめんなさい」
「いいよ。ラヴィオリさんに言えば、モルトさんと話が出来るんじゃないの? 知り合いでしょ?」
「知り合いでは、あるんですけど……」
「ラヴィオリさんに、知られたくないの?」
「父さんと母さんは、ボクがお店を継ぐものだと……」
「そうか……家の仕事は嫌い?」
「そんなことはないです。ただお店に来るお客さんの話や、たまに来るモルトさんの話を聞くと、ボクもモルトさんみたいに、人に信頼され頼られる仕事がしたいと思ってしまって」
「俺のように、旅をしてる冒険者から言うと、宿屋と食堂を安い料金で切り盛りしてる君達家族は、信頼されて頼られる仕事をしてる思うけど」
「そうなんですか? 何処にでもあると思いますが?」
「そうか……フリッジ君はまだ若いから、色々と経験してみるのも良いかも知れないけど、それでもガルガネッリさんとラヴィオリさんには、一度相談した方がいいかもね」
「は…い……」
フリッジはさらに、しょんぼりとしてしまった。
「俺もモルトさんに会ったら、それとなく聞いといてあげるから、そんな気を落とさないで(どこの世界でも、難しい年頃なのは同じなのかな)」
「本当ですか!」
「あまり期待しないで」
「はい。ありがとうございます」
「じゃあそろそろお店に戻って、仕事の手伝いを方が良いでしょ。じゃなと、ガルガネッリさんとラヴィオリらさんに相談するにしても、しにくくなっちゃうから」
「はい。そうします」
フリッジは明るい表情になって、ラヴィオリ亭に戻って行き、話を終えたカズは、第2ギルドに向かうが、その表情は少し悩んでいた。
進路相談なんてされた事がないカズは、どうしたらいいものかと考えながら歩く内に、いつの間にか第2ギルド前に来ていた。
しかしカズは、第2ギルドの前に来たことを気付いてない。
「これは丁度良かった。カズ君よろしいですかな?」
「……」
「おや? カズ君!」
「……んっ? あ、モルトさん」
「どうしたんですか? 上の空で」
「ちょっと考えご…ってモルトさん! 丁度良かった」
「なんですか?」
「実はモルトさんに教えてもらった、宿屋なんですけど」
「何か不都合でもありましたか?」
「いえそうではなくて、あそこのフリッジ君のことで」
「ラヴィオリさんの、息子さんですね。それがどうかしましたか?」
「ここに来る前に、話をする機会があったんですけど、その事でモルトさんにちょっと」
「儂にですか?」
「ええ」
カズはモルトに、ラヴィオリ亭を営んでる夫婦の息子フリッジが、自分の行く末に悩んでいて、それがモルトに憧れてのことだと伝えた。
「なるほどそうですか。儂の考えでは、若い内に色々と経験を積んでみるのは、良いと思います」
「俺も同じ様なことを、フリッジ君に言いました。なんにせよ、両親には相談した方が良いと」
「儂もそれが良いと思います。もし冒険者になるしても、今は冒険者ギルドが、ランクと実力をはっきりと確認してうえで、依頼を受理してますから、生命の危険を及ぼす依頼は、極力受けさせないようにしてますからな。Aランク以上となると話は変わりますが」
「もし時間があってご迷惑じゃなければ、ラヴィオリ亭に行って、フリッジ君の話を聞いてあげてください」
「カズ君がそこまで言うのであれば。たまには若者の人生相談も、良いかも知れませんな」
モルトはフリッジの話しを聞くことを考えると、一番始めに孫が相談をしてくれた様に思えて、少し嬉しくなっていた。(ちなみに、モルトに孫は居ない)
「お願いします。それと先日討伐に行った、ストーンシャークなんすが、俺がアイテムボックスに入れて、持ってきたんですが、どうしましょう?」
「それでしたら受付に言って、素材買い取り所に持っていけば」
「ちょっと数が多くて……」
「多い? 情報では海岸付近に現れたのは、五体程度と聞きましたが?」
「最初はそのくらいだったんですけど、沖から群れでやって来まして、最終的には五十体以上に」
「五十体以上! 大丈夫だったんですか? ネメシアは怪我してなかったですけど、カズ君は……大丈夫そうですな」
「ええまぁ。それでその回収したストーンシャークをどうしようかと?」
「全てここの素材買い取り所に置くのは無理ですな。なので、近くにある第2ギルドが所有する倉庫に行って、そこで出してください」
「分かりました。それとストーンシャークは、全部凍っていて、魔核(魔石)もまだ取り出してませんので」
「凍っ……分かりました。倉庫が空いているか聞いてきますので、少しお待ちください」
「はい(急に凍った状態のストーンシャークを見せるより、先に言っておいた方がいいだろうしな)」
朝のギルドは混んでいるので、カズは外で待ち、モルトが中に入り第2ギルドが所有している、倉庫の状況を確認しに行った。
十数分程したら、モルトがギルドから出てきた。
「お待たせしました。今回の件で一ヶ所だけ丁度いい倉庫がありまして、最近使用してないので、広く空いているとのことです。案内しますので行きましょう」
「案内してくれるんですか?」
「はい」
「わざわざすいません(一ヶ所だけ? 何ヶ所も倉庫があるのか!)」
「気にしないでください。ネメシアと行った、討伐依頼の話も聞きたいですし」
「そ、そうですか……ネメシアさんは、何か言ってましたか?」
「ネメシアですか……カズ君には失礼になるんですが」
「なんですか?」
「実はネメシアがですな『カズはおかしい、今回の依頼で、私はカズが……』と言ってましてな」
「『おかしい』とか『変わってる』なんてことは、よく言われますから気にしませんが『私はアイツが……』って、意味深な言い方されると、何か怖いんですが」
ラヴィオリ亭を出て、大通りに向かっていると、後方から誰かに呼び止められた。
「あの、お客さ…カズさん」
「んっ? 君は確か……フリッジ君だったっけ?」
「はいそうです。こうして話すのは、自己紹介をして以来です」
「俺に何か用かな?」
「先程は父が申し訳ありませんでした」
「わざわざ謝りに来てくれたの? 大丈夫気にしてないから」
「ありがとうございます。それてボクが言うのもなんですが、もし良ければまた妹と、話をしてやって下さい。お父さんがあれなもので、同性の友達も殆ど居なくて」
「フリッジ君は、妹想いなんだな(何この子、父親とは大違いじゃん!)」
「それでどうですか? もし迷惑じゃなければ」
「迷惑なんてことはないよ。ガルガネッリさんは、睨み付けてきそうだけど。それと俺に話す時は、もっと気楽にしてくれて構わないから」
「でも失礼では」
「別にいいよ。ところでフリッジ君は、年は幾つなの?」
「今年15歳になりました」
「15歳! しゃべり方も、随分としっかりしてるね。ガルガネッリさんとラヴィオリさんは、礼儀には厳しいの?」
「いえそこまでは、ただボクはモルトさんの様に、礼儀正しい話し方や動作に憧れて」
「そうなんだ。確かにモルトさんは紳士的で、ジェントルマンって感じだからね」
「ジェント…ルマン?」
「モルトさんのような、上品で礼儀正い人のことなんだけど、まあそこは気にしないでいいから」
「ボクもあんな風になりたいんですが、やっぱり冒険者になって、実力をつけないとならないのでしょうか?」
「どうなんだろう? 俺も冒険者ランクは高くないし、どちらかと言うと、礼儀作法とかには疎いから。よく分からないな(急に俺なんかに人生相談?)」
「そう…ですか……」
フリッジは気を落としたようで、少し残念そうにしている。
「力になれなくてごめん」
「いえそんな、ボクこそ急に変なこと言ってごめんなさい」
「いいよ。ラヴィオリさんに言えば、モルトさんと話が出来るんじゃないの? 知り合いでしょ?」
「知り合いでは、あるんですけど……」
「ラヴィオリさんに、知られたくないの?」
「父さんと母さんは、ボクがお店を継ぐものだと……」
「そうか……家の仕事は嫌い?」
「そんなことはないです。ただお店に来るお客さんの話や、たまに来るモルトさんの話を聞くと、ボクもモルトさんみたいに、人に信頼され頼られる仕事がしたいと思ってしまって」
「俺のように、旅をしてる冒険者から言うと、宿屋と食堂を安い料金で切り盛りしてる君達家族は、信頼されて頼られる仕事をしてる思うけど」
「そうなんですか? 何処にでもあると思いますが?」
「そうか……フリッジ君はまだ若いから、色々と経験してみるのも良いかも知れないけど、それでもガルガネッリさんとラヴィオリさんには、一度相談した方がいいかもね」
「は…い……」
フリッジはさらに、しょんぼりとしてしまった。
「俺もモルトさんに会ったら、それとなく聞いといてあげるから、そんな気を落とさないで(どこの世界でも、難しい年頃なのは同じなのかな)」
「本当ですか!」
「あまり期待しないで」
「はい。ありがとうございます」
「じゃあそろそろお店に戻って、仕事の手伝いを方が良いでしょ。じゃなと、ガルガネッリさんとラヴィオリらさんに相談するにしても、しにくくなっちゃうから」
「はい。そうします」
フリッジは明るい表情になって、ラヴィオリ亭に戻って行き、話を終えたカズは、第2ギルドに向かうが、その表情は少し悩んでいた。
進路相談なんてされた事がないカズは、どうしたらいいものかと考えながら歩く内に、いつの間にか第2ギルド前に来ていた。
しかしカズは、第2ギルドの前に来たことを気付いてない。
「これは丁度良かった。カズ君よろしいですかな?」
「……」
「おや? カズ君!」
「……んっ? あ、モルトさん」
「どうしたんですか? 上の空で」
「ちょっと考えご…ってモルトさん! 丁度良かった」
「なんですか?」
「実はモルトさんに教えてもらった、宿屋なんですけど」
「何か不都合でもありましたか?」
「いえそうではなくて、あそこのフリッジ君のことで」
「ラヴィオリさんの、息子さんですね。それがどうかしましたか?」
「ここに来る前に、話をする機会があったんですけど、その事でモルトさんにちょっと」
「儂にですか?」
「ええ」
カズはモルトに、ラヴィオリ亭を営んでる夫婦の息子フリッジが、自分の行く末に悩んでいて、それがモルトに憧れてのことだと伝えた。
「なるほどそうですか。儂の考えでは、若い内に色々と経験を積んでみるのは、良いと思います」
「俺も同じ様なことを、フリッジ君に言いました。なんにせよ、両親には相談した方が良いと」
「儂もそれが良いと思います。もし冒険者になるしても、今は冒険者ギルドが、ランクと実力をはっきりと確認してうえで、依頼を受理してますから、生命の危険を及ぼす依頼は、極力受けさせないようにしてますからな。Aランク以上となると話は変わりますが」
「もし時間があってご迷惑じゃなければ、ラヴィオリ亭に行って、フリッジ君の話を聞いてあげてください」
「カズ君がそこまで言うのであれば。たまには若者の人生相談も、良いかも知れませんな」
モルトはフリッジの話しを聞くことを考えると、一番始めに孫が相談をしてくれた様に思えて、少し嬉しくなっていた。(ちなみに、モルトに孫は居ない)
「お願いします。それと先日討伐に行った、ストーンシャークなんすが、俺がアイテムボックスに入れて、持ってきたんですが、どうしましょう?」
「それでしたら受付に言って、素材買い取り所に持っていけば」
「ちょっと数が多くて……」
「多い? 情報では海岸付近に現れたのは、五体程度と聞きましたが?」
「最初はそのくらいだったんですけど、沖から群れでやって来まして、最終的には五十体以上に」
「五十体以上! 大丈夫だったんですか? ネメシアは怪我してなかったですけど、カズ君は……大丈夫そうですな」
「ええまぁ。それでその回収したストーンシャークをどうしようかと?」
「全てここの素材買い取り所に置くのは無理ですな。なので、近くにある第2ギルドが所有する倉庫に行って、そこで出してください」
「分かりました。それとストーンシャークは、全部凍っていて、魔核(魔石)もまだ取り出してませんので」
「凍っ……分かりました。倉庫が空いているか聞いてきますので、少しお待ちください」
「はい(急に凍った状態のストーンシャークを見せるより、先に言っておいた方がいいだろうしな)」
朝のギルドは混んでいるので、カズは外で待ち、モルトが中に入り第2ギルドが所有している、倉庫の状況を確認しに行った。
十数分程したら、モルトがギルドから出てきた。
「お待たせしました。今回の件で一ヶ所だけ丁度いい倉庫がありまして、最近使用してないので、広く空いているとのことです。案内しますので行きましょう」
「案内してくれるんですか?」
「はい」
「わざわざすいません(一ヶ所だけ? 何ヶ所も倉庫があるのか!)」
「気にしないでください。ネメシアと行った、討伐依頼の話も聞きたいですし」
「そ、そうですか……ネメシアさんは、何か言ってましたか?」
「ネメシアですか……カズ君には失礼になるんですが」
「なんですか?」
「実はネメシアがですな『カズはおかしい、今回の依頼で、私はカズが……』と言ってましてな」
「『おかしい』とか『変わってる』なんてことは、よく言われますから気にしませんが『私はアイツが……』って、意味深な言い方されると、何か怖いんですが」
23
お気に入りに追加
522
あなたにおすすめの小説
誰も要らないなら僕が貰いますが、よろしいでしょうか?
伊東 丘多
ファンタジー
ジャストキルでしか、手に入らないレアな石を取るために冒険します
小さな少年が、独自の方法でスキルアップをして強くなっていく。
そして、田舎の町から王都へ向かいます
登場人物の名前と色
グラン デディーリエ(義母の名字)
8才
若草色の髪 ブルーグリーンの目
アルフ 実父
アダマス 母
エンジュ ミライト
13才 グランの義理姉
桃色の髪 ブルーの瞳
ユーディア ミライト
17才 グランの義理姉
濃い赤紫の髪 ブルーの瞳
コンティ ミライト
7才 グランの義理の弟
フォンシル コンドーラル ベージュ
11才皇太子
ピーター サイマルト
近衛兵 皇太子付き
アダマゼイン 魔王
目が透明
ガーゼル 魔王の側近 女の子
ジャスパー
フロー 食堂宿の人
宝石の名前関係をもじってます。
色とかもあわせて。
異世界転移「スキル無!」~授かったユニークスキルは「なし」ではなく触れたモノを「無」に帰す最強スキルだったようです~
夢・風魔
ファンタジー
林間学校の最中に召喚(誘拐?)された鈴村翔は「スキルが無い役立たずはいらない」と金髪縦ロール女に言われ、その場に取り残された。
しかしそのスキル鑑定は間違っていた。スキルが無いのではなく、転移特典で授かったのは『無』というスキルだったのだ。
とにかく生き残るために行動を起こした翔は、モンスターに襲われていた双子のエルフ姉妹を助ける。
エルフの里へと案内された翔は、林間学校で用意したキャンプ用品一式を使って彼らの食生活を改革することに。
スキル『無』で時々無双。双子の美少女エルフや木に宿る幼女精霊に囲まれ、翔の異世界生活冒険譚は始まった。
*小説家になろう・カクヨムでも投稿しております(完結済み
異世界転移は分解で作成チート
キセル
ファンタジー
黒金 陽太は高校の帰り道の途中で通り魔に刺され死んでしまう。だが、神様に手違いで死んだことを伝えられ、元の世界に帰れない代わりに異世界に転生することになった。
そこで、スキルを使って分解して作成(創造?)チートになってなんやかんやする物語。
※処女作です。作者は初心者です。ガラスよりも、豆腐よりも、濡れたティッシュよりも、凄い弱いメンタルです。下手でも微笑ましく見ていてください。あと、いいねとかコメントとかください(′・ω・`)。
1~2週間に2~3回くらいの投稿ペースで上げていますが、一応、不定期更新としておきます。
よろしければお気に入り登録お願いします。
あ、小説用のTwitter垢作りました。
@W_Cherry_RAITOというやつです。よろしければフォローお願いします。
………それと、表紙を書いてくれる人を募集しています。
ノベルバ、小説家になろうに続き、こちらにも投稿し始めました!
ゴミスキル『空気清浄』で異世界浄化の旅~捨てられたけど、とてもおいしいです(意味深)~
夢・風魔
ファンタジー
高校二年生最後の日。由樹空(ゆうきそら)は同じクラスの男子生徒と共に異世界へと召喚された。
全員の適正職業とスキルが鑑定され、空は「空気師」という職業と「空気清浄」というスキルがあると判明。
花粉症だった空は歓喜。
しかし召喚主やクラスメイトから笑いものにされ、彼はひとり森の中へ置いてけぼりに。
(アレルギー成分から)生き残るため、スキルを唱え続ける空。
モンスターに襲われ樹の上に逃げた彼を、美しい二人のエルフが救う。
命を救って貰ったお礼にと、森に漂う瘴気を浄化することになった空。
スキルを使い続けるうちにレベルはカンストし、そして新たに「空気操作」のスキルを得る。
*作者は賢くありません。作者は賢くありません。だいじなことなのでもう一度。作者は賢くありません。バカです。
*小説家になろう・カクヨムでも公開しております。
異世界召喚された回復術士のおっさんは勇者パーティから追い出されたので子どもの姿で旅をするそうです
かものはし
ファンタジー
この力は危険だからあまり使わないようにしよう――。
そんな風に考えていたら役立たずのポンコツ扱いされて勇者パーティから追い出された保井武・32歳。
とりあえず腹が減ったので近くの町にいくことにしたがあの勇者パーティにいた自分の顔は割れてたりする?
パーティから追い出されたなんて噂されると恥ずかしいし……。そうだ別人になろう。
そんなこんなで始まるキュートな少年の姿をしたおっさんの冒険譚。
目指すは復讐? スローライフ? ……それは誰にも分かりません。
とにかく書きたいことを思いつきで進めるちょっとえっちな珍道中、はじめました。
万能すぎる創造スキルで異世界を強かに生きる!
緋緋色兼人
ファンタジー
戦闘(バトル)も製造(クラフト)も探索(クエスト)も何でもこい! 超オールマイティスキルファンタジー、開幕! ――幼馴染の女の子をかばって死んでしまい、異世界に転生した青年・ルイ。彼はその際に得た謎の万能スキル<創造>を生かして自らを強化しつつ、優しく強い冒険者の両親の下で幸せにすくすくと成長していく。だがある日、魔物が大群で暴走するという百数十年ぶりの異常事態が発生。それに便乗した利己的な貴族の謀略のせいで街を守るべく出陣した両親が命を散らし、ルイは天涯孤独の身となってしまうのだった。そんな理不尽な異世界を、全力を尽くして強かに生き抜いていくことを強く誓い、自らの居場所を創るルイの旅が始まる――
異世界キャンパー~無敵テントで気ままなキャンプ飯スローライフ?
夢・風魔
ファンタジー
仕事の疲れを癒すためにソロキャンを始めた神楽拓海。
気づけばキャンプグッズ一式と一緒に、見知らぬ森の中へ。
落ち着くためにキャンプ飯を作っていると、そこへ四人の老人が現れた。
彼らはこの世界の神。
キャンプ飯と、見知らぬ老人にも親切にするタクミを気に入った神々は、彼に加護を授ける。
ここに──伝説のドラゴンをもぶん殴れるテントを手に、伝説のドラゴンの牙すら通さない最強の肉体を得たキャンパーが誕生する。
「せっかく異世界に来たんなら、仕事のことも忘れて世界中をキャンプしまくろう!」
辺境の契約魔法師~スキルと知識で異世界改革~
有雲相三
ファンタジー
前世の知識を保持したまま転生した主人公。彼はアルフォンス=テイルフィラーと名付けられ、辺境伯の孫として生まれる。彼の父フィリップは辺境伯家の長男ではあるものの、魔法の才に恵まれず、弟ガリウスに家督を奪われようとしていた。そんな時、アルフォンスに多彩なスキルが宿っていることが発覚し、事態が大きく揺れ動く。己の利権保守の為にガリウスを推す貴族達。逆境の中、果たして主人公は父を当主に押し上げることは出来るのか。
主人公、アルフォンス=テイルフィラー。この世界で唯一の契約魔法師として、後に世界に名を馳せる一人の男の物語である。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる