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二章 アヴァランチェ編
85 貴族からの依頼
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椅子から立ち上り、カズの前まで来て、氷結花のことを聞き始めた。
「カズさん、本当に氷結花を、採取なされたのですか? 嘘だったら承知しませんよ!」
「お嬢様、落ち着いて下さい」
なぜいきなり、喧嘩口調なんだ?
さっき母親の病気が、なんとか言ってたから、そのことかな?
「事情が良く分かりませんが、氷結花を採取したのは、本当ですよ」
「そ、それなら、是非見せて下さい。氷漬けにされてるのであれば、ギルドに預けてあるのですか? そうであるなら、すぐに確認に行きます」
「お嬢様。カズ殿に事情を話してないので、一度座って落ち着きましょう」
「デイジーの焦る気持ちは分かります。私もそうですから。でも一旦落ち着きなさい。カズさんが、困ってるでしょう」
「は、はい。分かりました。お婆様」
デイジーは、先程の椅子に、もう一度座って落ち着く。
「カズ殿失礼しました」
「いえ大丈夫です。それで事情を説明してもらえるんですか?」
「その前に、お嬢様が言ったように、氷結花を確認させてもらえますか?」
「他人に軽々しく、話すことができる内容じゃないって事ですか。分かりました」
「察して頂いて感謝します。それで氷結花は、冒険者ギルドですか? それなら私しが、カズ殿と一緒に確認しに行きますが」
「ロウ…ギルドマスターの紹介状に、書いてませんでしたか?」
「カズ殿が氷結花を採取したとしか、書いてませんでしたが、冒険者ギルドに花があるのでは?」
「ギルドにはありません」
「無いのですか? 採取したと言っていたではないですか!」
デイジーが椅子から立ち上り、凄い権幕で、再度カズに近寄る。
「お嬢様落ち着いて。カズ殿どういうことですか? 冗談では、すみませんよ」
「ギルドには、無いと言っただけで…」
「じゃあどこにあると言うの! せっかく…お母様を治せる手がかりが、見つかったと思ったのに……」
「お姉ちゃん……」
デイジーは、目に涙をうかべていた。
こんなことになるなら、花を出しておくんだった。
【アイテムボックス】から、小ビンに差してある、氷結花を一輪出して、デイジーに見せた。
「えっ? どこから……これよ! 本で見たのと同じ、間違いないわ! しかも氷漬けになってないで、咲いてるのなんて!」
「これでよろしいですか?」
「カズ殿は、アイテムボックスが使えたのですか!」
「ええ。そのことも紹介状に書いてあると思ったので、誤解させる言い方をしてしまい、申し訳ありません」
デイジーが、小ビンごと花を受け取り、祖母の所に見せにいった。
「お婆様、これでお母様のご病気が、良くなるかも知れませんわ!」
「これで、マーガレットの病気が……」
ジニアも目にうっすらと、涙を浮かべていた。
「お嬢様、一度氷結花をカズ殿にお返ししてください」
「えっ!? これは私が買いますから、私が持っています」
「お嬢様そうではなくて、氷漬けにされていない氷結花は、すぐに散ってしまいますから、カズ殿に預かってもらった方が、良いでしょう」
「え! そうなの?」
「本にはそこまでのことは、記載されてないのでしょう」
「分かったわ。一度お返しします」
デイジーが、氷結花が入った小ビンを、カズに渡し、それ受け取ったカズは【アイテムボックス】に入れた。
「それでは、私しがご説明を…」
「ジルバいいです。私が説明をしますわ」
ジルバの話を遮り、デイジーが代わりに説明を話始めた。
「私達のお母様が、原因不明の病にかかってしまい、もう三年になります。日に日にやつれていって、今では……」
「……お姉ちゃん」
「大丈夫よ。ダリア」
「それで、お医者様が言うには、それに効く薬を作るために、必要なのが『氷結花』だと言われました」
「それであんなにも必死になって、欲しがっていたんですね」
「はい。あちこちで、情報を集めていたのですが、まったく氷結花の手がかりが見つからなくて、ようやくこの都市で、採取されたと情報を得てやって来たんです。残念ながら、それは十年も前の話でしたが」
俺もギルドで、その話はアレナリアに聞いたっけな。
「まさかお婆様の住んでいた都市の近くで、見つかっていたなんて」
「私もこの都市に住んでいたのに、氷結花が採取されてたなんて、知りませんでした」
「十年前でも、氷結花が見つかったのは事実ですから、誰か情報を持ってないかと、ダリアと一緒に探し回ってたんです。そしたら、変な人に絡まれてしまい」
「俺が二人に、初めて会った日ですか」
「はい。しかも氷結花を発見して、採取して持ってきてくれた方が、あの時に助けてくれた、カズさんだなんて!」
「とりあえず、氷結花が必要な理由は分かりました。それで薬は、誰がどこで作るんですか? 長時間は出しておけないので、必要なら氷漬けにしますが?」
「それは…」
「お嬢様。ここからは私しが、お話し致します」
今度はデイジーに代わり、ジルバが話し始めた。
「氷結花から成分を取り出し、調合する者は、お嬢様方のお屋敷がある『王都』にいます」
「王都ですか。ここからは、どのくらい距離があるんですか?」
「人の足で三十日以上。速い馬でも十日はかかる距離にあります」
三十日か少し遠いな。
「そこでカズ殿に、頼みたいのですが」
えっ! まさか。
「どうか王都の屋敷まで、氷結花を届けてくれないでしょうか?」
「俺が?」
「カズ殿なら、アイテムボックスがあるので、花が散り枯れることはないでしょう」
「私からも、お願い申し上げます。どうか」
「ぼくからも、お願いします」
「私もお願いするわ。娘のマーガレットを助けるために」
ジルバに続き、デイジーとダリアの姉弟に、その祖母ジニアまでもが、カズに頭を下げた。
「皆さん頭を上げてください(これは受けないとならない雰囲気だな)」
「それじゃあ…」
「ちょっと待ってください。行くにしても、一応ギルドに報告をしなければなりませんから」
「それなら私しも一緒に行って、説明してきます」
「私も行くわ」
「お嬢様は、こちらでお待ち下さい」
「でも」
「デイジー。ジルバに任せて、待っていましょう」
「分かりましたわ。お婆様」
「それではカズ殿、参りましょう」
「はい」
ジルバと一緒に、冒険者ギルドへと戻る。
ギルドに戻る道すがら、ジルバが氷結花を採取した時のことを聞いてきた。
とても貴重な花だと知ってしまったので、ギルドに詳しく報告をしていないので、今は話せないと誤魔化しておいた。
分かってくれたのか、今は承諾してくれだ。
そしてギルドに着くと、ジルバは受付で、ギルマスと面会の連絡をしてもらい、少し待ったのち、ギルマスの部屋へと向かった。
カズはジルバ一緒に来たので、先にギルマスの部屋は行かず、ジルバがギルマスに会う許可をもらうのを待ってから、一緒に向かった。
ギルマスの部屋に入るとアレナリアは居なく、ロウカスク一人だった。
「ようこそジルバさん。カズ君と来られたと言うことは、氷結花のことですか?」
「そのことで、ロウカスク殿にご相談がありまして」
「どういったことでしょうか?」
「一つは、氷結花の採取した場所や状況等を、教えてもらいたいこと。それともう一つは、依頼なのですが、氷結花を王都まで、カズ殿に運んでもらうことです」
「依頼の方は、本人であるカズ君が承諾すれば、ギルドとしては大丈夫ですが、もう一つの方は、すぐには答えられません」
「理由を、お聞きしても?」
「一つは、カズ君から詳しい内容を、聞いていないと言うことと、とても貴重な物だけに、ギルドとしても調査したいと言うことです」
「なるほど。でしたら、調査が終了したら、教えてもらうことはできますか?」
「その場合は、そちらが知りたがる理由を、お聞かせ願いたいものです」
「交換条件と言うことですか……良いでしょう。全てを話せる訳ではないですが」
「それではこちらも、依頼と言うことで、よろしいですか?」
「そうですね。宜しくお願い致します」
「では調査が終了したら、使いの者を向かわせますので」
「できるだけ早い調査を、お願い致します」
「分かりました」
「カズ殿にお願いする依頼も、できるだけ早くしていただきたいです」
「相手が貴族様の依頼なので、今からだと、依頼書の作成と契約に、二日か三日は掛かります」
「分かりました。お屋敷に戻り、お伝え致します」
「カズ君は、この依頼を受けるってことで、良いんだよな?」
「ええ。依頼内容を聞いてしまったので」
「カズ殿。宜しくお願い致します」
「はい。分かりました」
「それでは私しはお屋敷に戻り、このことをお伝え致しますので、ここで失礼致します」
ジルバはギルドを出て行き、主の居る屋敷へと帰っていった。
「カズさん、本当に氷結花を、採取なされたのですか? 嘘だったら承知しませんよ!」
「お嬢様、落ち着いて下さい」
なぜいきなり、喧嘩口調なんだ?
さっき母親の病気が、なんとか言ってたから、そのことかな?
「事情が良く分かりませんが、氷結花を採取したのは、本当ですよ」
「そ、それなら、是非見せて下さい。氷漬けにされてるのであれば、ギルドに預けてあるのですか? そうであるなら、すぐに確認に行きます」
「お嬢様。カズ殿に事情を話してないので、一度座って落ち着きましょう」
「デイジーの焦る気持ちは分かります。私もそうですから。でも一旦落ち着きなさい。カズさんが、困ってるでしょう」
「は、はい。分かりました。お婆様」
デイジーは、先程の椅子に、もう一度座って落ち着く。
「カズ殿失礼しました」
「いえ大丈夫です。それで事情を説明してもらえるんですか?」
「その前に、お嬢様が言ったように、氷結花を確認させてもらえますか?」
「他人に軽々しく、話すことができる内容じゃないって事ですか。分かりました」
「察して頂いて感謝します。それで氷結花は、冒険者ギルドですか? それなら私しが、カズ殿と一緒に確認しに行きますが」
「ロウ…ギルドマスターの紹介状に、書いてませんでしたか?」
「カズ殿が氷結花を採取したとしか、書いてませんでしたが、冒険者ギルドに花があるのでは?」
「ギルドにはありません」
「無いのですか? 採取したと言っていたではないですか!」
デイジーが椅子から立ち上り、凄い権幕で、再度カズに近寄る。
「お嬢様落ち着いて。カズ殿どういうことですか? 冗談では、すみませんよ」
「ギルドには、無いと言っただけで…」
「じゃあどこにあると言うの! せっかく…お母様を治せる手がかりが、見つかったと思ったのに……」
「お姉ちゃん……」
デイジーは、目に涙をうかべていた。
こんなことになるなら、花を出しておくんだった。
【アイテムボックス】から、小ビンに差してある、氷結花を一輪出して、デイジーに見せた。
「えっ? どこから……これよ! 本で見たのと同じ、間違いないわ! しかも氷漬けになってないで、咲いてるのなんて!」
「これでよろしいですか?」
「カズ殿は、アイテムボックスが使えたのですか!」
「ええ。そのことも紹介状に書いてあると思ったので、誤解させる言い方をしてしまい、申し訳ありません」
デイジーが、小ビンごと花を受け取り、祖母の所に見せにいった。
「お婆様、これでお母様のご病気が、良くなるかも知れませんわ!」
「これで、マーガレットの病気が……」
ジニアも目にうっすらと、涙を浮かべていた。
「お嬢様、一度氷結花をカズ殿にお返ししてください」
「えっ!? これは私が買いますから、私が持っています」
「お嬢様そうではなくて、氷漬けにされていない氷結花は、すぐに散ってしまいますから、カズ殿に預かってもらった方が、良いでしょう」
「え! そうなの?」
「本にはそこまでのことは、記載されてないのでしょう」
「分かったわ。一度お返しします」
デイジーが、氷結花が入った小ビンを、カズに渡し、それ受け取ったカズは【アイテムボックス】に入れた。
「それでは、私しがご説明を…」
「ジルバいいです。私が説明をしますわ」
ジルバの話を遮り、デイジーが代わりに説明を話始めた。
「私達のお母様が、原因不明の病にかかってしまい、もう三年になります。日に日にやつれていって、今では……」
「……お姉ちゃん」
「大丈夫よ。ダリア」
「それで、お医者様が言うには、それに効く薬を作るために、必要なのが『氷結花』だと言われました」
「それであんなにも必死になって、欲しがっていたんですね」
「はい。あちこちで、情報を集めていたのですが、まったく氷結花の手がかりが見つからなくて、ようやくこの都市で、採取されたと情報を得てやって来たんです。残念ながら、それは十年も前の話でしたが」
俺もギルドで、その話はアレナリアに聞いたっけな。
「まさかお婆様の住んでいた都市の近くで、見つかっていたなんて」
「私もこの都市に住んでいたのに、氷結花が採取されてたなんて、知りませんでした」
「十年前でも、氷結花が見つかったのは事実ですから、誰か情報を持ってないかと、ダリアと一緒に探し回ってたんです。そしたら、変な人に絡まれてしまい」
「俺が二人に、初めて会った日ですか」
「はい。しかも氷結花を発見して、採取して持ってきてくれた方が、あの時に助けてくれた、カズさんだなんて!」
「とりあえず、氷結花が必要な理由は分かりました。それで薬は、誰がどこで作るんですか? 長時間は出しておけないので、必要なら氷漬けにしますが?」
「それは…」
「お嬢様。ここからは私しが、お話し致します」
今度はデイジーに代わり、ジルバが話し始めた。
「氷結花から成分を取り出し、調合する者は、お嬢様方のお屋敷がある『王都』にいます」
「王都ですか。ここからは、どのくらい距離があるんですか?」
「人の足で三十日以上。速い馬でも十日はかかる距離にあります」
三十日か少し遠いな。
「そこでカズ殿に、頼みたいのですが」
えっ! まさか。
「どうか王都の屋敷まで、氷結花を届けてくれないでしょうか?」
「俺が?」
「カズ殿なら、アイテムボックスがあるので、花が散り枯れることはないでしょう」
「私からも、お願い申し上げます。どうか」
「ぼくからも、お願いします」
「私もお願いするわ。娘のマーガレットを助けるために」
ジルバに続き、デイジーとダリアの姉弟に、その祖母ジニアまでもが、カズに頭を下げた。
「皆さん頭を上げてください(これは受けないとならない雰囲気だな)」
「それじゃあ…」
「ちょっと待ってください。行くにしても、一応ギルドに報告をしなければなりませんから」
「それなら私しも一緒に行って、説明してきます」
「私も行くわ」
「お嬢様は、こちらでお待ち下さい」
「でも」
「デイジー。ジルバに任せて、待っていましょう」
「分かりましたわ。お婆様」
「それではカズ殿、参りましょう」
「はい」
ジルバと一緒に、冒険者ギルドへと戻る。
ギルドに戻る道すがら、ジルバが氷結花を採取した時のことを聞いてきた。
とても貴重な花だと知ってしまったので、ギルドに詳しく報告をしていないので、今は話せないと誤魔化しておいた。
分かってくれたのか、今は承諾してくれだ。
そしてギルドに着くと、ジルバは受付で、ギルマスと面会の連絡をしてもらい、少し待ったのち、ギルマスの部屋へと向かった。
カズはジルバ一緒に来たので、先にギルマスの部屋は行かず、ジルバがギルマスに会う許可をもらうのを待ってから、一緒に向かった。
ギルマスの部屋に入るとアレナリアは居なく、ロウカスク一人だった。
「ようこそジルバさん。カズ君と来られたと言うことは、氷結花のことですか?」
「そのことで、ロウカスク殿にご相談がありまして」
「どういったことでしょうか?」
「一つは、氷結花の採取した場所や状況等を、教えてもらいたいこと。それともう一つは、依頼なのですが、氷結花を王都まで、カズ殿に運んでもらうことです」
「依頼の方は、本人であるカズ君が承諾すれば、ギルドとしては大丈夫ですが、もう一つの方は、すぐには答えられません」
「理由を、お聞きしても?」
「一つは、カズ君から詳しい内容を、聞いていないと言うことと、とても貴重な物だけに、ギルドとしても調査したいと言うことです」
「なるほど。でしたら、調査が終了したら、教えてもらうことはできますか?」
「その場合は、そちらが知りたがる理由を、お聞かせ願いたいものです」
「交換条件と言うことですか……良いでしょう。全てを話せる訳ではないですが」
「それではこちらも、依頼と言うことで、よろしいですか?」
「そうですね。宜しくお願い致します」
「では調査が終了したら、使いの者を向かわせますので」
「できるだけ早い調査を、お願い致します」
「分かりました」
「カズ殿にお願いする依頼も、できるだけ早くしていただきたいです」
「相手が貴族様の依頼なので、今からだと、依頼書の作成と契約に、二日か三日は掛かります」
「分かりました。お屋敷に戻り、お伝え致します」
「カズ君は、この依頼を受けるってことで、良いんだよな?」
「ええ。依頼内容を聞いてしまったので」
「カズ殿。宜しくお願い致します」
「はい。分かりました」
「それでは私しはお屋敷に戻り、このことをお伝え致しますので、ここで失礼致します」
ジルバはギルドを出て行き、主の居る屋敷へと帰っていった。
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