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一章 リアーデ編

13 再会 と クリスパの過去

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 一階に下りクリスパがまだ来てないことを確認して、支度を手伝おうかと食堂にいった。

「女将さん、何か手伝いますか?」

「いや、もう支度は終わってるから、お連れさんが来るのを座って待ってな」

「そうですか。じゃあ、そうします」

 適当な席に座り待っていたら、キッシュが話しかけてきた。

「ねぇねぇカズさん。訓練してくれた人って誰なんですか?」

「ああ、ギルドで受付をしてた女性だよ。結構な実力者みたいでね」

「女性! どんな感じの? 美人さんなんですか?」

「う~ん。見た目は、美人ではあるかな。でも怒ると怖そうな人でもあるな」

「美人だけど怒ると怖い人?」

「こんなこと言ってたてのは、ナイショだよ!」

「私だって初めての人に、怖そうとか言いませんよ」

「それはそうか。ならいいんだけど」

 そのとき店の入口が開き、人が入って来た。

「こんばんは」

「! 来たかな。俺が行きます」

「あ、カズさんお待たせ。遅かった?」

「いえ、ちょうとです。こっちが食堂ですからどうぞ」

「久しぶりだなぁ。変わらないや」(ボソッ)

「何か言いましたか?」

「フフフっ」

「?」

 俺は食堂に入って女将とキッシュに、連れがが来たことを伝えた。

「女将さんキッシュ、話してたお客さんが来たので、料理お願いします」

「あいよ。いらっしゃ……クリスパ!」

「え! クリ姉? クリ姉だ! クリ姉だ!!」

「久しぶり。義母さんキッシュ」

 三人は涙目になり抱き合っていた。

「カズさんが連れて来る女性のお客さんて、クリ姉のことだったの!」

「二人はクリスパさんと知り合い? それにクリ姉に義母さん? 親子!?」

「知り合いも何も、クリ姉は私達の家族! クリ姉は私と同じで、栗色の髪をしてるからクリ姉。クリスパの『クリ』と『栗色のクリ』でクリ姉!」

 それじゃ『クリクリ姉』になっちゃうぞって、キッシュに突っ込んでやりたい。

「キッシュしかそう呼んでないけどね」

「私が考えたんだもん」

 こっちの世界にも栗はあるんだ。
 って、今はそんなことどうでもいい。

「家族……クリスパさん、ココット亭の名前出しても、何にも言ってなかったじゃないですか?」

「どっちも驚かそうと思って、黙ってたの」

「クリスパ久しぶりだね。とりあえず座んな。料理出すから、皆で食事にしよう」

「うん。義母さんありがとう」

「クリスパさん。どういうことか説明してくれますか?」

「そうですね。カズさんの話を聞く前に、私達の話を聞かせましょうか。義母さん、キッシュ話して良い?」

「私はカズさんなら良いけど、お母さんは?」

「私もカズなら良いと思うよ。でも話は食事の後でいいだろう。せっかくの料理が冷めちまうからさ」

 俺っていつの間にか、凄い信用されてる! まあ話も聞きたいが、とりあえず食べよう。

「義母さんの料理久しぶりだな。変わらずに美味しい」

「そうかい。こんなんで良ければ、いつでも食べに来れば良いさ」

「そうだよクリ姉。しかも今日は、カズさんから貰ったイノボアのお肉があるんだよ」

「キッシュは相変わらずの食いしん坊ね」

「クリ姉まで言うの。カズさんにも言われたし、もう少し食べるの我慢しようかな」

「何を言ってるの、キッシュはそのままで良いのよ。カズさんもそう思うでしょ」

「そうだね。キッシュはそのままの方が良いに決まってる。食いしん坊じゃなかったら、キッシュじゃない!」

「ちょっとカズさん、それ言い過ぎじゃないですか! そんなに私って食いしん坊かな?」

「そうだね!」

「そうよ!」

「そうさ!」

「皆してひど~い」

 この後も皆で、楽しい食事をした。
 今日は他のお客が来ないので、そのまま食堂で話をすることになった。

「ご馳走さま。料理もお酒も美味しかった!」

「そりゃ良かったよ。話があるんだろ、私は後片付けをするから、キッシュも休んでな」

「は~い。ありがとうお母さん」

「それじゃあ、私達の話からしましょうか」

 クリスパが自分とココット亭の経緯を話しだす。

「結論から言うと、私達は本当の親姉妹じゃないのよ。それに私は、もともと孤児だったの」



ーーーーーーーーーーーーーーー


  十年ほど前まで、私はある小さな町の教会に居たの。
 そこは戦争や捨子で親を失った子供達を、とても優しい年配の夫婦が二人だけで、小さな子供を十数人も育てていたわ。

 覚えてる限りでは、その数年前まで私も各地を転々とし、その日を生きて行くだけで精一杯で、悪いこともした。
 そしてまた盗みをしようと、入った所が教会だったの。
 私はいつものように、部屋を物色していたら、教会に居た子供達に見つかりそうになって、外に出て身を潜めていた。
 そこを教会に住んでる夫婦に、見つかってしまったの。

 だけど夫婦は、私を咎めもせず教会に招き入れて『お腹空いたろ子供達と一緒に食事をしよう』と言ってきて、料理を振る舞ってくれた。
 最初は私を油断させて捕まえるつもりだと思ったけど、とてもお腹が空いて仕方がなく、教会に入って食事をしたわ。

 教会の中にはいろいろな子供がいたわ。
 『戦争で親と足を失った少年』『森に捨てられてた少女』は獣に襲われ、逃げて逃げてなんとか森から出たところに、夫婦が通りかかり、助けてくれたと言っていたわ。
 そこで私は『ここに居る子供達と同じなのかも』と思ってしまった。
 でも気付いたの、悪いことをして私は汚(けが)れてる、この子達とは違うと。

 食事を振る舞ってくれたお礼を言って、盗みに入ったことを謝り出て行こうとしたら『住む所がないならここに居るかい』なんてことを言ってきたの。

 それで私は言った『私は悪いこともいっぱいして汚(けが)れてる』そんな私を誘うの? おかしいよ! って。
 でも夫婦は言ったの『そんなことはない、君は汚(けが)れてなんてない。生きるために一生懸命だった、ただそれだけだからここに居て良いんだよ』って。
 盗み入ったのに、おかしいと思った。
 でも行く宛もないし、危ないと思ったらすぐに逃げればと……いつもそうしていたから。

 そして私は教会に住むことにしたわ。
 長居はしないと思ってたし、私のことを子供が怖がれば、出て行く理由にもなる。
 その方が気が楽だから。
 それが逆に、こんな私を怖がるどころか、しつこく付きまとってくるの、しかも『皆がいっつも笑って』こんな境遇で、なんで笑ってられるのか、私は苛立ちを覚えたわ。

 それからというもの、私は子供達と向き合うことはせず、常に一人で居たわ。
 でも教会を出て行こうとはしなかった。
 打ち解けようと正面切って向かって来る子供達を見ていたら、私は自分よりも小さい子供達からも逃げようとするのって、思ってしまった。
 このまま逃げ続ければ、私はもう人ではなくなってしまう、心がなくなってしまうと……。
 当時の私は、いったい何を考えていたのか。

 そんな生活をして、二十日ほどが経ったある日、盗賊が町に侵入して潜伏してると、町人が話していたわ。
 そんなことを知らない教会の子供達は、近くに傷付いて隠れていた人を助けるため、教会に招き入れてしまったの。
 盗賊とは知らずにね。
 近所の人が気付き、すぐに町に在中している衛兵を呼びに言ったわ。

 衛兵達がすぐに駆けつけたけど、盗賊は子供を人質に取り逃げようとした。
 人質になったのは、毎日笑顔で私に話し掛けてきた男の子だった。
 なんとも思ってなかった私だけど『助けてあげないと』なぜかそう思った。
 でも怖くて体か動かなかった、泣いている子供を見ているだけで、自分には力がない、衛兵に任せるしかないと。
 でも教会に居るのは身寄りのない孤児達、衛兵は構わずに盗賊を捕らえようとした。
 そのすぐあとに起きたことは、あまり思い出したくもないわ……。

 衛兵が取り押さえようと槍で攻撃したの、すると盗賊は迫り来る槍を、子供で受けて逃げようとした。
 子供は突き出された槍に刺されたわ。
 衛兵は気にもせずに槍を抜き、盗賊を捕らえた。
 私は刺された子供に駆け寄り、傷口を押さえ血を止めようとした、辺りが血で真赤になり、だんだんと冷たくなる身体……私は自分の力のなさを恨んだ。
 その子は言ったの『お姉ちゃん。いつも笑顔でいれば、きっと幸せになれるから皆と笑っていて』って……それが最後の言葉だったわ。

 盗賊が捕らえられてから数日後、衛兵が教会にやって来てこう言ったの。
 『ここのガキ共が盗賊を匿った。だがここでガキ共を捕らえても面倒なだけだから、この教会居る者全て町から追放と決定した。明日までに町から出ていってもらおう。これは慈悲だ。もし町に残っていたら殺処分する』と。

 同じ人とは思えなかったわ。
 私達は家畜かっての。
 人質になった子供を助けようともしないで、何が慈悲よ! 衛兵が憎かった。
 それと同じく、私自身も憎かった。
 なんであの時こんな奴等に任せたんだ、なぜあの時に体が動かなかったんだ、所詮私も自分の身が大事なだけの、グズなんだって。
 でもあの子が言ったから、せめて皆だけは。

 その夜に私は、教会の夫婦と相談した。
 私も皆の手助けをするから、どこか安全な場所で皆で暮らそう『あの子が最後に言った言葉を、皆の笑顔をなくさない』って 。
 夫婦は言うには、大人が歩いて五日はかかるけど、前に知り合いが住んでた小さな村に行けば、なんとか暮らして行けるかも。
 小さな子供も居るけど、皆ここに居たら殺されてしまうから、選択の余地はなかった。
 翌日その村を目指して、出発することに決まった。
 でもそうことはうまくいかなかったの。

 そのとき私が居た国で政権争いが起きて、国が半分に割れ戦いが起きようとしていたの。
 私達が居た側は、今までの政権派で、一般兵を集めるために、成人している人々が強制的に連れて行かれた。
 その国で『成人は16歳』『当時の私は14歳』でも町の記録では、私は16歳ということにされたの。
 盗賊の事件のときに、教会の皆は衛兵に質問されたわ。
 私は歳を聞かれて14歳と答えた、でも記録は16歳…改竄されたの。
 身分証なんて商人でもないと、持ってないからね……最低の国。

 夫婦の二人は足が少し不自由だったために、足手まといになると連れて行かれることはなく、子供達をそのまま育てることができたわ。
 だけど私はこの国に居ると、戦い駆り出されてしまう、だから私は国を出て行きなさいって言われた。
 今なら山中を越えて行けば、国を出られる。
 私は言った『一人で行くことなんてできない、行くなら皆で一緒に国を出よう』って。
 でも小さな子供と、足が不自由な二人が山を越えられるわけがない。
 私は分かっていた……でもまた一人になってしまうのが怖かった、皆と居たかった。

 それを分かってたのか二人はこう言ったの『この争いも長くは続かないさ、国が落ち着いたら戻って来れば良い。だから今は国を出て冒険者になりなさい。そうすれば大変だが暮らして行けるし、いろいろなスキルや知識も覚えられる。強くなれば、辛い思いもしなくなって来るだろう。だから今は一人で行きなさい。私達はいつもクリスパのことを思ってるよ』
 私は辛かった悲しかった、でも強くなればいつか会える…そう思い国を出た。

 走って走り続けて山を越え、国を出て強くなるために旅をした。
 行き着いた街で私は冒険者になった。
 それがこの街『リアーデ』だったの。
 最初は女だと笑う冒険者もいた、でも私はずっと一人で生きていたから、Dランク冒険者にも引けを取らないほどの身体能力はあったわ。
 だけど他のことに関しては、何も知らなかった。
 魔力のことに魔法やスキル、剣の使い方や他者に対しての言葉遣い…私は無知だった。

 そんな私を鍛えて、知識を与えてくれた師匠が、この街の冒険者ギルド『現ギルドマスター』なの。
 当時は街でも有数のBランク冒険者だったけど、お陰さまで、私も直ぐにDランクまで上がることができたわ。
 訓練の間は、寝る所もギルドの訓練場に泊めてもらってたし、稼ぎの少ない私に食事を与えてくれたのも師匠だった。

 それから、お金にも余裕ができた私は、街で滞在する宿を探して歩いていた、そのとき大荷物を持ったキッシュに出会ったの。
 教会の子供達を思い出した私は、荷物を運ぶのを手伝うと言って、着いた先がこの宿だったわ。
 これが初めてココット亭に来たときのこと。

 私はそのままココット亭に、泊まることにしたの。
 最初は二日だけと思ってたけど、そかれが五日十日と泊まり続けている内に、親子三人で営んでたこの宿がとても居心地が良くなって、かつての住んでた教会の皆を思い出したわ。
 三人ともいつも明るくて優しくて、心休まる場所だった。
 自分の帰る場所ができたと思ったわ。

 旦那さんの『アルザス』さんと、奥さんであり、宿の女将でもあるココットさんも、私を本当の子供のように可愛がってくれて、キッシュも私を姉と慕ってくれた。
 いつしか私も、義父さん義母さんと呼ぶようになり、キッシュと一緒の部屋で寝るようになったわ。
 毎日がとても楽しい日々だった。

 それから二年ほどしたある日、西の村で病が発生して、街との行き来が禁止されそうになったの。
 病が広がらないためにね。
 薬も薬になる素材も、この近辺にはなく危険な状態だった。
 ところが義父さんが西の村に行くと、当然義母さんもキッシュも、もちろん私も止めた、なんで今行かなければならないのって?

 そうしたら『あそこには、俺の大事な友人が宿をやっている。こんなときこそ助けに行かなければ。行き来が禁止されたらもう……せめて食料をだけでも届けに行かないと』そう言っていた。
 義母さんはそんな思いを受け取って、最後は笑顔で義父さんを見送ったわ。
 そのあとすぐに、西の村との行き来が禁止された。
 それでも私は止めたかった、でも止めることができなかった。
 今義父さんを止めたら『あのとき子供を助けられずにいた私と同じで、悔いが残るかも知れない』と……私は笑って見送ることができなかった。

 それから十日ほど過ぎたある日、Bランク以上の冒険者が『ダンジョン』から秘薬を採取してきたお蔭で、薬が出来て西の村との行き来も再開されて、義父さんは帰ってきたの。
 少し痩せていたけど、元気で戻ってきた。
 これでまた幸せな日々が、また戻るとそう思った。
 でも義父さんが帰って来た五日後、体内に潜伏していた病が発症した。
 義父さんは隔離されて、治療を受けたけど薬は僅かしか残ってなく、秘薬を採取に行くにしても日数が足りず、しかもダンジョンはBランク以上でしか行けない険しい場所にあると。
 ここでも私は力のなさを恨んだ。
 その二日後、懸命の介護もなく義父さんは息を引き取った。
 私もキッシュも一晩中泣いていた。
 義母さんも強がってはいたけど、キッシュが寝たあと一人になったときに泣いていたわ。

 無力…私は無力……Cランクに上がったばかりの私では、どうにもできなかった、助けられなかった。
 私がもっと強ければ…知識があれば助けられたかもって。
 それから一年、私はがむしゃらに依頼をこなし無茶をしていた。
 伸び悩んでいた私は、もっと力を付けるために街を出ることにした。
 義母さんに話してはしていたけど、キッシュには内緒にして、書き置きを残し街を出た。
 王都のギルドで高ランク冒険者とパーティーを組んで、自分の足りないものを探し力を付け、Bランクになってこの街に戻って来たの。
 街を出てから五年以上経っていたわ。

 それがほんの十日前。
 それでギルドに行った私を『サブ・ギルドマスター』にしたのが、今のギルマスで私の師匠。
 なんでも前のサブマスが、急に辞めて街を出て行っちゃったって。
 他に誰もいなく困っていたら、王都で私の働きを知っていて、ちょうど良いから決めた! だって。
 『そんな簡単に決めて良いの!』って聞いたら『俺ギルマスだから良いの!』だって。
 

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「これが私の過去。長くてごめんなさい。つまらない話聞かせて、せっかく義母さん達と再会したのに暗くなっちゃたわね」
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