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一章 リアーデ編

10 薬草採取 と 安らげる場所

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 ◇◆◇◆◇


 翌朝起きた俺は【マップ】を確認してみて『白い点』が幾つも動いているのが分かった。
 部屋を出て一階に降りて行くと、白い点が村人だと分かった。
 いつの間にか、マップに人が表示されるようになったんだ!(あれ? 白い表示は自分じゃなかったか?)

 ステータス確認(新しいスキルと更新したスキル)



【気配感知】

 辺りにいる生物の気配を感知出来る。

【探索 調査】

 辺りに特定の物があるか調べ、探すことが出来る。

【マップ】 
 今まで自分が通ってたきた周辺が記録表示される。
 マップの範囲は任意で変更可能。
 探索 調査により、周囲の状況を表示。
 気配感知により、周囲の生物を表示。
《表示色『人物(自分を含む)=白』『獣=灰色』『敵対=赤』》


 なんとなく居るような気がしていたが【気配感知】で、昨日のイノボアを山で探してるときに【探索 調査】を会得かな?
 色の変化は、突進して来たイノボアが敵対行動にうつったと認識されたから『灰色から赤色』になったのか。
 これで、マップが使えるようになってきたぞ!

「カズさん、おはようございます」

 いつの間にかトニーが来ていたようで、ボーッとしているカズに声をかけてきた。

「おはようございます」

「昨日カズさんが討伐(狩)してきたイノボアなんですが、外傷が少なく毛皮が使える所が多いと、解体所の人が喜んでます。一匹だけ骨が砕けて傷が大きく残念な物がありましたが、他は十分良いものです」

「それは良かったです」

「他の冒険者の方ですと、剣や矢に魔法などで、毛皮が使い物にならないことが多いんですけど、カズさんはどうやってあれだけの数を?」

「石や棒の打撃で倒したので、外傷が少なかったと思います。運良く何度も追い込んで倒すことができて、大量に持ち帰れたんですよ」

「凄いですね。元腕利きの狩人とかですか?」

「今回は、たまたま運が良かっただけですって(冒険者なのに、石や棒って変に思われたか?)」

「ではこちらが、引き取りの金額になります」

 トニーがサインされた依頼書と、金貨八枚(80,000GL)を渡してきた。

「こんなに? 良くても一匹銀貨二枚と、言ってたと思うんですが?」

「一日で大量にイノボアを討伐(狩)してくれたので、状態の良い毛皮も多く入手することもできて被害もないので、こちらも十分に利益が出ますから、どうぞお持ちください」

「それでは遠慮なく。ありがとうございます。それじゃあ俺は、リアーデの街に戻りますので」

「こちらこそ、ありがとうございました。良ければこれもお持ちください。持ち込んで頂いたイノボアの肉です」

 2㎏程の大きな葉に包まれた肉を、トニーはカズに渡した。
 肉はよく冷されていた。

「冷たいですがこれは?」

「氷の魔法を込めたソーサリーカードを使って冷してありますから、街までなら十分持つと思います」

「氷魔法のソーサリーカードですか?」

「ええ。運搬するのに鮮度を保てるので、良く使うので重宝してます」

 凄いな! 冷蔵運搬してるのか。
 街まで歩いて三時間くらいだから、結構保たれるんだ。
 数枚使えば長距離も運搬できそうだな。


 お礼を言って、カズはイノボアの肉を受け取り、村から街に向かい歩きだす。
 人がいなくなった辺りで、受け取った肉を【アイテムボックス】に入れて、走って街へ戻ることにした。
 走りはじめて数十分、街に近づいて来たので速度を落として北門に行く。
 ギルドカードを門番に提示して街に入り、そのままギルドに向かう。
 カズは朝から何も食べてないことを気付き、広場の露店で鶏の串焼き(塩味)を買い、お腹を満たしてからギルドに行った。
 ギルドに入ると、中には数人程度しか居なかった
 やはり昼頃は、空いてるらしいとカズは確認できた。
 受付に一人でクリスパが居たので、報告をするついでに、魔力と魔法のことを教えてもらえるか、頼んでみることにした。

「あらカズさん。北の村から戻ってこられたんですね、お帰りなさい」

「さっき戻って来たところです。これ依頼書です」

「お疲れ様でした」

 カズはサインされた依頼書を、クリスパに渡した。

「確かに……! 一日で四十五匹も討伐したんですか? 凄いですね」

「運が良かっただけですよ」

「それではこちらが報酬の銀貨二枚(2,000GL)です」

 カズは銀貨を受け取り、クリスパに頼みごとをする。

「あのそれで、クリスパさんにお願いがあるんですけど」

「なんでしょう? 私にできることでしたら、内容にもよりますが」

 まわりを見たクリスパは、途中から小声なった。

「魔力と魔法の使い方を、教えてもらえませんか?」

「魔力と魔法ですか? 魔法はともかく、魔力操作できないのですか?!」

「はぁ。まあその、魔力はあるんですが、使い方がよくわからないので」

「イノボアを一日で四十五匹も倒したのに? やっぱりカズさんは変わった方ですね」

「よく言われます(クリスパさんさらっと毒吐くな)」

「なんか、すいません。それでどうでしょうか?」

「う~ん……良いですよ。明日の午後でしたら時間ありますから」

「本当ですか! ありがとうございます。あと、どこか安く住める所を知りませんか?」

「安く住めるですか? この街だと金額的に宿屋とそう変わりませんよ。ですので、パーティーを組んでいる方たちは、数人で一部屋を借りて住んでたりしますから」

「そうなんですか(そうか、やっぱりココット亭に行くか)」

「分かりました」

「それでこのあとは、何か依頼を受けますか?」

「薬草採取の依頼を受けてるので、取りに行こうかと」

「それなら南の門を出て暫く行くと、色々な草花が生えてる草原がありますから、そこに行ったらいいですよ」

「南の門を出た先ですね。ありがとうございます。それでは、魔力操作と魔法の件よろしくお願いします」

「はい。貸しにしときますから」

「貸し……(怖いな、何を要求されるのか。頼む相手間違えたか、でも他に頼める人がいないからな)」

 カズはギルドを出て薬草採取に行く前に、ココット亭に寄り、部屋が空いているか確認することにした。

「いらっしゃいま……! カズさん、昨日はどうしたんですか? どこか他の宿行屋に行かれてしまったのかと」

 ココット亭に入ると、キッシュが挨拶を途中で止めて、昨日来なかった理由を聞いてきた。
 そのとき食堂の扉が開き、女将のココットが出てきた。

「騒がしいね。何を大きな声出して……! おや、いらっしゃい。昨日来なかったもんで、キッシュが元気なかったんだよ」

「なッ、お母さん余計なこと言わなくていいの! べ、別にそんなことないですから。で、どうして昨日は来てくれなかったんですか? はっ! まさか宿代が払えないからとか」

「まあ、懐が寂しいのは確かだけど、昨日は依頼で、北の村にイノボアの討伐に行って来て、さっきリアーデに戻って来たんですよ」

「そうだったんですか。もう旅に出られたのかと思って」

「まだ暫くは、この街に居るつもりですから。それで部屋空いてますか?」

「ほらキッシュ、あんたはまだ掃除の途中だろ」

「はーい」

 キッシュが面倒くさそうに、掃除をしに行った。

「お待たせ、部屋なら空いてるよ。前と同じで食事付にするかい?」

 昼に買った鶏の串焼きが500GLだから、残金が『11万2,500GL』か。
 十日分前払いして、一食付に……いや、やっぱ二食付だな。
 十日で5,000GLしか変わらないし、外で食べるより安くなるか。

「前と同じで、二食でお願いします。十日分前払いします」

「十日分も前払いしてくれるのかい! じゃあサービスしないとね。70,000GLで良いよ。その代わり、また何かあったら店の手伝いしておくれ」

「ありがとうございます。では、こちらもお土産を」

 【アイテムボックス】から、宿代金貨七枚(70,000GL)入れて、もらったイノボアの肉を女将さんに渡した。

「北の村での依頼で、報酬のオマケでもらったイノボアの肉です。良かったらどうぞ」

「逆に気を使わせてしまったみたいだね。ありがたく貰うよ」

「やったー! 北の村名産の、イノボアのお肉だ!」

 急に掃除を終えたキッシュが出て来て、両手を上げて喜んでいる。

「なんだい、食べ物のことになると直ぐ駆けこれだよ。この娘だね」

「だって、いつも鶏肉ばかりなんだもん」

 笑顔のたえない、ほのぼのしていい店だぁ。
 この街にいる間は、ここに泊まっていよう。

「それよりあんた、アイテムボックスを使えるんだね。どうりで初めて見たときから、荷物が少ないと思ったよ」

「カズさんは、アイテムボックスを持ってるんですか?! 凄いですね」

 しまった、うっかり人前で使っちゃった。

「まぁ、あるんですけど、あまり持ってる人が居ないと聞いていたので、人前では使わないようにしてたんですけど……ついうっかり」

「誰にも言わにゃしないよ。それ目的で勧誘してくる連中もいるからね」

「ありがとうございます。キッシュも内緒にしてよ」

「わかった。その代わり、買い出しのときは手伝って下さいね!」

「あんたが勧誘してどうするんだい」

「それぐらいなら良いですよ。もうバレちゃった訳ですし、お店の手伝いもするって約束ですから」

 クリスパに会ってから、女の人が怖いと思っていたが、カズはキッシュ見てるとホッとした。
 今どきこんな娘もいるんだと思った。

「それじゃあ俺は、依頼があるんで。夕方には戻ります」

「あいよ」

「いってらっしゃい。カズさん」

 ココット亭を出て、南門に行き外に出ると、少し先に、草花がいっぱい生えている場所が見えた。


 あそこに薬草があるのか? 昼を過ぎた頃だから、日暮れまで時間はあるし、薬草採取はのんびりとるかな。


 南門から続く道は、意外と人の往来があり、荷物を運ぶ人や馬車が多かった。

「馬車……馬はこちらの世界でも馬なんだ」

 てくてくと歩いて目的地に着いたので、スキル【万物ノ眼】を発動させ、薬草を探す。


 雑草 雑草 雑草 回復草 毒消草 雑草 雑草 雑草 毒消草 雑草 毒草 雑草 雑草 雑草 回復草 雑草 雑草 雑草 毒草 雑草 雑草 雑草 雑草 雑草 雑草


 雑草ばっかり『回復草』に『毒消草』それに『毒草』まであるし、名前まんまじゃん。

 依頼は回復草の採取だけど、毒消草もついでに採取しておこう。
 アイテムボックスに入れておけばいいわけだし。

 スキルを使い、一ヶ所では収穫せず、移動しながら少しづつ収穫した(一つの場所でとりつくしちゃうと、生えてこなくなっちゃうからな)

 収穫してる時に、ふと空を見上げて思い出した。

「自分を変えるために、一人旅に出ようと思って出発したんだよなぁ。それが異世界で冒険者……何やってんだろう俺」

 それからカズは黙々と薬草を摘みとっていき、日が陰ってきた頃に、街へ戻ることにした。
 アイテムボックスの中には『回復草』が437本『毒消草』が268本になっていた。
 カズは南門から街に入り、そのままココット亭に戻った。
 辺りは薄暗くなりはじめており、家路を急ぐ人や数人で酒場に入っていく人がいた。
 カズは平和な街だと、しみじみ感じていた。
 ココット亭に着き中に入ると、すぐキッシュがいた。

 「あ、カズさんお帰りなさい。依頼は終わったんですか?」

「あぁ。薬草採取だけだから、急ぐわけでもないしね」

「もう少ししたら、お夕食できますよ」

「なら食堂に行こうかな」

「私もここを片付けたら、すぐに行きますね」

 食堂に入ると、女将のココットが料理をしていた。

「女将さん、何か手伝いますか?」

「お帰り。それじゃあ、食器を出してもらおうかね。もうじき他のお客さんも来るから」

「分かりました」

 そう返事をしたカズは手を洗ったあと、言われた食器を棚から出していたら、キッシュが来たので、一緒に食器を並べていった。
 並べた終えると、ココットが食事を二人分出してきた。

「ご苦労さん。他のお客さんが来る前に、キッシュも一緒に食べちゃいな。あたしは先に済ませたからさ」

「はーい。やったー! 待ちに待った新鮮なイノボアのお肉だ! カズさんに感謝感謝」

 キッシュが手を合わせてカズを拝む。

「拝まんでいいから」

 昼間渡したイノボアの肉が出てきた。
 大きめに切られ焼いた肉と、付け合わせに野菜を炒めたもの、北の村で食べた豚汁に似たスープとパンがある。

「美味しい~! 北の村から来たお肉は、しっかり処理されてるから、獣臭さがなくて美味しいんだよね」

 ふ~ん。名産だけあって、他とは違うんだな。喜んでもらえて良かった。

「お母さん、明日も食べたいな。お肉残ってる?」

「そう言うと思って、二人分は残してあるよ」

「やったー !! 今日も明日も、お肉! お肉!」

「フフッ」

「カズさん、なに笑ってるんですか?」

「いやぁ、キッシュが『ニコニコ』と美味しそうに食べるから、見てるこっちも嬉しくなっちゃってさ」

「ちょ……あんまりジロジロ見ないでよ」

 顔を赤くしながら食べていたキッシュと、食事を終えて片付けをし。
 そして俺は前回と同じ部屋に行った。


 だめだ眠気が……うとうとしてきた。
 家に戻ると、安心して休まる所があり、キッシュみたいな明るく元気な娘が居てくれる。
 子供がいて家庭を持つと、こんな感じなのかな。
 今夜は気持ち良く寝られそうだ。
 は! 彼女いない歴イコール年齢のオタクでフリーターの俺が、何をしみじみと幸せを噛み締めてるんだ。
 『現実』を見ないと。
 って、現実はアイツ(チャラ神)のせいで『異世界』来ていて、元の世界に帰る方法探すんだった!! 

 もういいや、アイツ(チャラ神)のことなんか忘れて寝よう。
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