【R18】性奴隷の憂鬱な夢

全て

「ノアがグレタに触れたいと言うならば、こうしようではないか。」

オリバーがグレタの肉棒に付いた貞操帯を外した。

グレタがベッドに仰向けに寝かされ、俺がその上に跨って覆い被さり、オリバーが今度は俺の後ろにいる。俺は先程のグレタの位置。股の間には早くも硬くなったグレタのモノを感じる。この後、何をされるのか察して緊張で身体が強張ってしまう。

グレタとふと目が合うとグレタが察したのかニッコリと微笑みかけてきた。

「大丈夫だよ、リラックスして。…ノアの気持ちいいことだけ、しようね…。」

グレタが下から俺の頬を手でそっと撫でる。グレタの微笑みとほんのり赤く染まった色気のある表情に自然と胸がドキドキしてくる。いつもとは違う、快楽に染まった妖艶な微笑み。

頬に触れた手の指先が俺の唇に触れた瞬間、グレタの声が頭の中に響いてきた。

『……愛しいヨル。私の全てをあげる。』

これは…、俺が以前に使った古の交信術。
俺がやって見せたあの一回で再現出来るなんて…。

いや、それも凄いと思うけど…。

それよりもこんな時に何故俺の心にアクセスしてくる…？

『全て』……？

オリバーの手が俺の両肩に触れる。
その言葉の真意を熟考出来る時間はない。

俺は意を決してグレタを信じて目をぎゅっと閉じると、小さく頷いた。

次の瞬間、オリバーに掴まれた肩に圧力がかかって思い切り下にグッと押し下げられ身体に衝撃が走った。

「あ゛ぅ……っ！！」

グレタの肉棒が俺の膣奥まで一気に突き上げられ、そのままグレタに腰を掴まれてゆっくりと優しく揺らされる。

「あっ…、んっ、ん…っ、あぁっ…！？」

そしてあまり間を空けず、すぐにオリバーが俺の尻孔に挿入ってきた。

「～～～～～ッッッ！！！！」

苦しい…っ！！

嫌だ……っ！！

でもそれを口に出せるゆとりもない程、全身が痺れて頭がチカチカする。

「ああ、こちらを責めるのは久しぶりだったな。大丈夫だ…。力を抜け。ゆっくり可愛いがってやるからな。」

両方の穴を奥までいっぱいに塞いだ二人は動きを止めて俺が落ち着くのを待っている様子だった。

「ノア…、ノア…？大丈夫、…そう。ゆっくり息をして…。」

宥めるようにグレタに優しく声をかけられ、小さくゆっくりと呼吸を再開する。

「は…っ、は…っ、んぅ…っ」

息を吐く度に深く突き刺さったそれぞれの肉棒の形を中で感じてドキドキしてくる。

お腹の中がいっぱいで苦しい。

でもその苦痛の奥から次第に、言いようのない不思議な快感の波が押し寄せてくる。

「ゔゔ…っ、～～～ッッ！！」

暫くすると、オリバーがゆっくりと小刻みに腰を揺らし出した。

「ひぁ…っ」

快楽から再び苦痛に変わろうとした時オリバーが俺の乳首を掌で撫で回し、グレタが俺の唇を塞いで舌を絡ませてきた。
その刺激で下半身の感覚が紛れて苦痛が薄れていく。

息がぴったりの二人に驚きつつ、それだけ意思疎通が出来る程の二人の関係性、絆の強さを感じて何故か胸がチクッと痛んだ。

先程オリバーが俺がグレタに触れるのを拒んだ。

快楽に蝕まれる頭の片隅でふとよぎる謎の感情。

ーー…この痛みは、何…？

何故こんなにモヤモヤするの…？

「さぁ、ノア。そろそろ動くぞ。」

オリバーが俺の腰をグッと掴む。

「えっ、…あっ、ま…っ、～～ッッ！！」

その時。

オリバーが与える衝撃と共に魔力が膣奥から大量に流れ込んできた。

徐々に激しく揺さぶられ、強い快感に全身を貫かれながら同時に温かくて優しい魔力を感じる。

「あ…っ、や…っ、ま…って…！ま…っ！！あ…っ！？な…っ、にこ、れぇ……！！？」

この魔力はグレタのもの。

『全て』って…、こういうこと？！

身体中が熱くなって、心の中さえもすっぽりと温かくて大きなものに抱き締められているような不思議な感覚がした。

目がチカチカする。

光を……、感じる…。

次々と押し寄せる強い快楽の波に乗って大量の優しい魔力の光が俺の心の隙間を埋め尽くして、深く冷え切った心の闇が光に包み込まれてゆっくりと薄れていく。

まるで夜明けの訪れみたいに。

温かい……。安心する。

痛みも苦しみも全て消えていく。

なんて気持ちいいんだろう。

なんて大きくて優しい魔力なんだろう。

どんどん溢れて止まらない。

俺の中に絶え間なく流れ込み続けている。

オリバーの声もグレタの声も、もう俺の耳に届かない。

俺は快楽に翻弄されながら、その優しい光に包まれて訳もわからずただただ涙を流し続けていた。