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背徳感
しおりを挟むブラッドは仕事を済ませて、はやる気持ちを抑えつつルーシェの部屋に向かった。
今日はいつもより仕事に時間がかかってしまった。早く顔が見たい。
結界をすり抜けて、屋上庭園のドアから中に入った。
入ってすぐのクローゼットの前にルーシェが立っていてブラッドは驚いた。
いつもは奥の湖のベッドにいるのに。
しかも…ブカブカの白いシャツを着ている。
「あ…おかえりなさい。」
「ただいま……」
見慣れない姿に釘付けになる。
「これ…ご主人様の服、借りちゃいました。」
ブカブカの白シャツの胸元を両手で摘みながら、上目遣いでほんのり頬を染めてモジモジしながらブラッドの顔色を伺ってくる。
ちゅっ
ブラッドは腰を屈めて、見上げるルーシェの唇にわざと音を立てて軽くキスをした。
「んっ」
ルーシェの顔がさらに赤くなる。
シャツから覗く首筋や鎖骨、太腿が艶かしくシャツの清々しい清潔感と中性的な色気がブラッドの欲望を煽った。
しかもそれを包んでいるのが自分の服だと思うとブラッドは全身が熱くなった。
汚してしまいたい……。
その場にしゃがんで片膝を立てて、その上にルーシェを乗せてそっと抱き寄せると素直に従い、ルーシェの華奢な腕がブラッドの首に回される。
今度はブラッドがルーシェを見上げる形になった。
ブラッドがシャツの上からルーシェの胸を掌全体で撫で回すと、次第にシャツ越しに小さな突起が可愛らしく主張してきた。
その突起を爪で優しく引っ掻くと、その指の動きに合わせて首に回された腕にキュッと力が入るのがわかる。
はぁ…はぁ…
「あっ♡…あっ、ん……」
ルーシェの熱い吐息が顔にかかる。
至近距離でルーシェを見上げると、顔を赤らめながら伏せられた睫毛が小さく震えていた。薄らと口を開いて、そこから熱い吐息と微かな喘ぎ声が漏れている。
ルーシェは僅かな刺激でさえも丹念に拾い上げ、快楽へと変換していた。口の中に唾液が溜まり、垂れないように時々唇を噛み締めて快楽と共に呑み込んだ。
「ルーシェ…」
名前を呼ばれてルーシェが伏せていた目をそっと開くとブラッドが口を開けて舌を突き出した。
無言で何かを理解すると、ルーシェは唇をギュッと閉めて口の中いっぱいに唾液を溜め、その唾液をブラッドの舌の上に垂らす。舌で受け止めたルーシェの唾液をブラッドは美味しそうに全て飲み干した。
これもブラッドが調教した。
ルーシェは自分の唾液を美味しそうに飲み干すブラッドを見て、お腹の奥がきゅうっと切なく疼いて股間が熱くなった。
こんな恥ずかしい行為でさえも快感を覚えるいやらしい自分が恥ずかしくて、その羞恥心で余計に興奮してしまっていた。
ブラッドはシャツの下から手を挿し込んで股間に触れた時、違和感を感じてルーシェを見るとさっと目を背けてカァーッと顔が耳まで赤く染まり、両膝を擦り合わせモジモジしている。
「見せなさい」
ブラッドが言うと、そっと立ち上がりシャツの裾を震える手で握ってゆっくりと臍まで捲り上げた。
「……うぅ…っ、恥ずかしい…」
両端を紐で結んだ白いコットンのショーツを履いており、小さい肉棒が布の下から可愛いく主張していてその先端部分が濡れて小さい水玉のシミを作っていた。
「ふふ…っ。可愛いぞ。凄く似合ってる。」
シミの上を指先でクリクリと捏ねると、くちゅ、と水音がしてルーシェはビクビクしながら少し前屈みになり可愛い声をあげた。ブラッドは指先で弄っていた場所に顔を突っ込んで思い切り深呼吸した。
「あ…っ!!もう……っ!や…っ!!」
ブラッドは逃げようとするルーシェのお尻を両手で後ろから掴んで逃げられなくして、何度も深呼吸をする。
はぁー、すぅぅーーっ、すんすん、はあぁぁぁ…
間近で股間に吹き付けられる熱い吐息にルーシェは快感に身を捩った。
「あっ♡、ああ……っ!やめてください!!そんなとこ……っ」
「すーっ、はぁぁー、すんすん。うーん、エッチな雌の匂いがする」
「やっ!!…匂いとか…っ!言わな…いでっ!!」
恥じらう姿がいじらしくて堪らなく愛おしい。
ルーシェのお尻を掴んでいた両手をずらして綺麗にリボン結びにされた両端紐の先端をゆっくり引っ張るとスルッと解け、ただの布切れになったそれは床にハラリと落ちた。
「……あっ!……や…ぁっ」
まるでいけない事をしているような背徳感がブラッドの欲望を煽る。
紐が解けた瞬間ルーシェの身体がビクッと震えて、硬くなったそれが露わになる。
「あっ!!……やっ、折角穿いたのにぃ……っ!!」
ルーシェが顔を赤くさせてむうっと頬を膨らませて拗ねるように睨むと、ブラッドはイタズラがバレた子供みたいに無邪気に笑っていてルーシェは力が抜けてハァッ、と溜め息をついた。
「うーっ………っもうっ!……そんな顔…、そんなの、ズルいよぅ……」
ルーシェはこの表情に弱い。
きゅん、と胸が切なくなる。
ブラッドの無邪気な笑顔にそっと手を延ばした。頬に触れると、その手のひらにちゅ、ちゅ、と唇を寄せて愛撫した。そのまま顔の角度を変えて鼻を直接肉棒に擦り付け、割れ目や裏筋、鬼頭に満遍なく舌を這わせる。
ブラッドは舐めやすいように腰を下ろして、立っているルーシェの足の間に自身の足を延ばした。
再び舌を這わせつつ両手でルーシェの尻たぶを掴んでグニグニと揉みほぐすと、日々のセックスとアナルプラグですっかり性器になってしまったアナルが物欲しそうに口をパクパクさせていて、そこに指で膣口から太腿まで伝うほど溢れている愛液を指で塗りつけた。
ぐちゅっ、ちゅぱ、ぐちゅ、ぐちゅ
「あっ、あぁっ♡あっ♡はぁ…あんっ♡ご主人さまっ♡僕、もう…欲しい…ょ」
ルーシェはすっかり蕩けた顔で言うとブラッドの膝の上に座った。
スラックスの前を開いて硬くなった巨根を下着から取り出して自分の唾液を巨根の先端に落とし、肉棒全体に手で塗りつける。
竿を手でしごきながら亀頭の雁首を口に含んで舌を這わせてちゅうちゅう吸った。時々ブラッドがビクッと動くとルーシェは嬉しくなった。
「……ねぇ…、だめ…?」
尿道の穴を舌先でちろちろと刺激しながら熱っぽく潤んだ瞳で見上げる。
「まったく、しょうがない雌犬だな。自分で入れなさい。ただし、…わかっているな?」
ブラッドがルーシェの黒髪を優しく撫でる。ルーシェはこくっ、と小さく頷くと巨根の上に腰を下ろして性器を擦り付け、ゆっくりと膣口の奥に沈めていった。
「あ゛っ、あっ、…ああぁぁんっ♡」
快感と圧迫感が凄くて自分では中々すんなり奥まで入れる事が出来ない。
挿入している途中でルーシェは動けなくなってしまった。
「どうした?欲しかったんだろう?」
ブラッドが固まったまま、ふるふると震えるルーシェのシャツのボタンを外しながらわざと煽る。はだけたシャツから汗ばんだ白肌と小さく主張しているピンクの乳首が現れ、その乳首を指先で弄った。
「……はぁ、んっ!はぁ、はぁ、…もう…いじわる……っ、あんっ♡」
その刺激で脚の力が抜けてしまい、さらに腰が落ちて膣が肉棒を呑み込んだ。
「ああぁぁぁっ♡」
ズッポリと巨根を呑み込んだ膣壁が収縮している。キュウキュウと締め付けるたびに肉棒の形や熱が感じられてルーシェの興奮と快感が増していき、さらに締め付けてしまう。
「あっ、あっ、あんっ、あっ、んぅ♡」
嬌声を上げながらゆっくりとルーシェが小刻みに腰を前後に振る。腰の動きと共にぐちゅぐちゅといやらしい水音が響く。
「まだ早いぞ。」
そう言うとブラッドがシャツに手を差し込んでルーシェの肩を掴み、グッと強く下に押しつけた。
「あ゛あ゛……っ!!うっ!!」
ごりゅっと身体の中で鈍い音がして亀頭が子宮を貫き、雷に撃たれたような強い快感が身体中を駆け巡る。
ルーシェはビクビクと震えて思わずブラッドの首にしがみついた。
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