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王宮のキューレター誕生
アマーリアのお気に入りの場所
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アマーリアには王都を訪れると必ず寄る店がある。
大小店が所狭しと並ぶ目抜き通りから一本入れば、たった一本入っただけとは思えない閑静なお屋敷街が広がっている。
広い道路には美しく整えられた街路路が並び、そよ風が樹々の葉を揺らせば万華鏡のように道路を照らす葉もれびが形を変えるのが目に楽しい。
道路沿いに広い敷地を有した建物が並び、中には少々個性的なものもあり、その外観は想像力を掻き立てられ、どんな内観なのかと好奇心をそそる。
それがまたこの街並みの遊び心を演出していた。
そんな少々変わった建物が並ぶのは、人が住む住宅ではなくそれぞれがれっきとした店舗だからだ。
服装店ならオートクチュール、宝石店ならクオリティーの高い石を使い細かい細工を施した一点もの。いわゆる一見さんお断りの店が連なっている。
アマーリアお気に入りの店はストーンという名の画廊。
アマーリアが訪れれば、執事といわれた方がしっくりくる万事控えめなオーナーが出迎えてくれる。
清潔に保たれた店内には大小さまざまな作品が展示され、考えつくされた絶妙な配置はお互いのよさを引き立て合っている。
明るい店内は、うまく太陽光を取り入れつつも決して作品に直射日光が当たらないようにされていて、そこにオーナーの美術品への愛情を感じる。
アマーリアの好みを熟知しているオーナーが薦める商品はどれもこれも魅力的で興味深い。
説明を聴きながらどれを選ぶか頭を悩ませるのもまた楽しい。
画廊にあるコンサバトリーではお茶が楽しめ、整えられた庭園の噴水からはたっぷりと水が溢れでるのを眺めたり、壁に飾られたアマーリアお気に入りの薔薇を手にする着飾った女性の肖像画を眼福とばかりに眺めたりしながら、香り高いお茶をいただくのは至福の時間だ。
ついつい長居をしてしまうこの店はアマーリアにとって癒しでもあり息をつける場所でもある。
アマーリアには王都を訪れると必ず寄る店がある。
大小店が所狭しと並ぶ目抜き通りから一本入れば、たった一本入っただけとは思えない猥雑に大小店が入り乱れ、食欲をそそられる匂いを漂わせる露店や怪しげな店が並んでいる。
狭い道路にはゴミが散乱しているが、それを気にする人はいない。
アマーリアお気に入りの店は東洋堂という名の古物店だ。
アマーリアが訪れれば、店主の大人が東洋訛りのある言葉で出迎えてくれる。
埃だらけの店内はいたるところに古物が並んでいる上に紛い物も多く、アマーリアの審美眼が試される。
大人がアマーリアに薦めるものは、どれもこれも胡散臭い上に禍々しいオーラを放つ。
つい眉をしかめたアマーリアが教会でお祓いすることを奨めれば、大人の顔が悲しみに染まる。
店の軒先で飲む緑色のお茶はアマーリアの好物で、この国ではなかなかお目にかかれないもの。
大人が手ずから入れてくれる緑色のお茶を飲みながら、大人と忙しそうに道ゆく人の往来を眺めるのはなかなかに楽しい。
だけど、この店に来ると不思議とアマーリアの体調が悪くなる。
まずは鼻がムズムズしてきてくしゃみがでる。ついで目が痒くなるのだ。
くしゅんくしゅんとくしゃみが止まらなくなる前に、早々と立ち去るのが常例となってしまった。
長居はできないがアマーリアに刺激を与えてくれる場所となっている。
大小店が所狭しと並ぶ目抜き通りから一本入れば、たった一本入っただけとは思えない閑静なお屋敷街が広がっている。
広い道路には美しく整えられた街路路が並び、そよ風が樹々の葉を揺らせば万華鏡のように道路を照らす葉もれびが形を変えるのが目に楽しい。
道路沿いに広い敷地を有した建物が並び、中には少々個性的なものもあり、その外観は想像力を掻き立てられ、どんな内観なのかと好奇心をそそる。
それがまたこの街並みの遊び心を演出していた。
そんな少々変わった建物が並ぶのは、人が住む住宅ではなくそれぞれがれっきとした店舗だからだ。
服装店ならオートクチュール、宝石店ならクオリティーの高い石を使い細かい細工を施した一点もの。いわゆる一見さんお断りの店が連なっている。
アマーリアお気に入りの店はストーンという名の画廊。
アマーリアが訪れれば、執事といわれた方がしっくりくる万事控えめなオーナーが出迎えてくれる。
清潔に保たれた店内には大小さまざまな作品が展示され、考えつくされた絶妙な配置はお互いのよさを引き立て合っている。
明るい店内は、うまく太陽光を取り入れつつも決して作品に直射日光が当たらないようにされていて、そこにオーナーの美術品への愛情を感じる。
アマーリアの好みを熟知しているオーナーが薦める商品はどれもこれも魅力的で興味深い。
説明を聴きながらどれを選ぶか頭を悩ませるのもまた楽しい。
画廊にあるコンサバトリーではお茶が楽しめ、整えられた庭園の噴水からはたっぷりと水が溢れでるのを眺めたり、壁に飾られたアマーリアお気に入りの薔薇を手にする着飾った女性の肖像画を眼福とばかりに眺めたりしながら、香り高いお茶をいただくのは至福の時間だ。
ついつい長居をしてしまうこの店はアマーリアにとって癒しでもあり息をつける場所でもある。
アマーリアには王都を訪れると必ず寄る店がある。
大小店が所狭しと並ぶ目抜き通りから一本入れば、たった一本入っただけとは思えない猥雑に大小店が入り乱れ、食欲をそそられる匂いを漂わせる露店や怪しげな店が並んでいる。
狭い道路にはゴミが散乱しているが、それを気にする人はいない。
アマーリアお気に入りの店は東洋堂という名の古物店だ。
アマーリアが訪れれば、店主の大人が東洋訛りのある言葉で出迎えてくれる。
埃だらけの店内はいたるところに古物が並んでいる上に紛い物も多く、アマーリアの審美眼が試される。
大人がアマーリアに薦めるものは、どれもこれも胡散臭い上に禍々しいオーラを放つ。
つい眉をしかめたアマーリアが教会でお祓いすることを奨めれば、大人の顔が悲しみに染まる。
店の軒先で飲む緑色のお茶はアマーリアの好物で、この国ではなかなかお目にかかれないもの。
大人が手ずから入れてくれる緑色のお茶を飲みながら、大人と忙しそうに道ゆく人の往来を眺めるのはなかなかに楽しい。
だけど、この店に来ると不思議とアマーリアの体調が悪くなる。
まずは鼻がムズムズしてきてくしゃみがでる。ついで目が痒くなるのだ。
くしゅんくしゅんとくしゃみが止まらなくなる前に、早々と立ち去るのが常例となってしまった。
長居はできないがアマーリアに刺激を与えてくれる場所となっている。
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