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復興
遺された側
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【復興】
突然の濁流は、街の方まで溢れ……連絡が間に合わなかった近辺の人達を巻き込んだ。
火傷で済めば軽症。軍を含め、押し流されて長時間接触していた遺体は体が変形した状態で後日発見された。ただ不幸中の幸いなのか、濁流の犠牲者はほとんどが政府関係者だった。
保存液の性質上、遺体は危険視されて迂闊に触れることも出来ず……ミキさんに始まり、無事だったカズエさん、他の区域の人形師達が集まって順番に対処していった。収縮しているとは言え人形ほど小さくはなく、積み重なっていく人の体の山は想像を絶していた。
勿論その遺体の中には……私達、レジスタンスに味方したばかりに生きて帰れなかった人達も沢山混ざっていた。
心の底から、誠心誠意の追悼を──彼等に何が返せるのか日々考えた。
それから、あの頭の集団もばらばらになって発見された。憎くて憎くて堪らなかったが……最終的には他の遺体に混じって、通法通り対応された。
──考え方はともかく、当時の彼等なりに国を想う姿だったのだろう。
到底理解も相容れることはないが……処理の際、静かに手を合わせた。
そして──キョウマ達。
彼女達も遺体の中に横たわっていたのを見た時は悔しいのと……悲しいのと、よく分からないものが込み上げてきた。
両手にあの二人を掴んで離さない姿と、あと……何故か傷だらけの背中に。刃が刺さったままだった理由は、誰にも分からなかった。
ただ──カズエさんは目を伏せて、そっと素手で遺体に触れた。私達とは違って憎しみは一切無く、真逆のものが瞳の奥には宿っていた。
「憧れの姉さんだった……腕も、俺よりずっと上だった。沢山の知識を分けてくれた、外の世界のことも含めて──だけど、全て母親への執着からきているのは、伝わっていた」
閉じない瞼の上に、カズエさんは布を被せた。その横顔が憂いているように感じたものだから……私とミキさんは横に立つ。
「最後……嬉しそうでした……」
「そうか……俺がもっと何か出来ていたら……少しは変わっただろうか」
「歪みまくった因果じゃ。もっと根深かかろうに」
悲しいことばかり続いたが……避難誘導を受けて無事だったおばあちゃん達との再会は私達を喜ばせた。
多少の残存はいたものの、もはや統率する力などなく……センチや私達の望み通り、この世界は人形制度含めて今までのルール、神の存在ごと滅んだ。
行く先を失った私達の世界は荒んだ──。
不適切だったとはいえ、先導する者がいない世界やこれまでと違う生活は思いの外、人々を不安にさせた。せっかく誰かの命が犠牲になるルールが無くなったはずなのに、食糧も均等に割り振っているはずなのに……どうしてか喧騒が起きる。
「そういうものだ」
カズエさんが私の隣で小さく呟いた。
どうすればいいか──聞きたいのをぐっと我慢して飲み込んだ。センチが自身で示したように、私もそうすべきだと思った。
騒ぎ立てる人々の前で──私は叫ぶ。
「今までの神はもういない! 私が──神になる! 今は辛いかもしれないけど、絶対もう悲しませない!」
隣で笑って頷いてくれる人がいる。今ここにはいないけど、何処かでそれを望んでくれる人がいる。それが私を強くさせた。
今は皆から冷ややかな視線しか浴びせられないけれど……いつか必ず。
ただそんな中で、一つ──私達を照らすものがあった。
実際に照らすのだが……少し違う意味合いも含まれている。
「どうですか」
「なんじゃこりゃ……」
口に光源を咥えて、ミキさんが暗がりの中を視界が確保できるくらいに明るくする。
「どう思う、カズエ」
それは──センチが私達に託してくれたもの。
城の奥深く……上からでは見えなかったが、コードと頭が連なっていた塊の一番根本。大きな機械が何台も並んでいた。
ミキさんの背中に抱えられ連れて来られたカズエさんは首を傾げた。
「いや、これは……多分お前の方が得意なんじゃないのか」
「適当にやってええか」
「いい意味での適当でな」
言葉の如く、本当に機械らしきものの出っ張りを適当に触るミキさん。びっくりするくらい軽くあちこち押すものだから、私達は仰天。だけど……正解だった。
かつて神と呼ばれた生首共が話していた、天候などを調整できる装置がそれだと分かったのは……外が騒がしくなってからだった。
“日が出ました! 何をやったんですか!”
外からのランさんの連絡に、私達は目を丸くした。
そこからは──早かった気がする。
やはり強かったのは人形師の人達だった。知識を多く取り込んでいる人が多いため、ミキさんが先頭を切り、装置の解析に努める。言うこと聞かない人は……ランさんが笑って締めていたが、多分言わない方がいいんだろう。
私は街の治安の維持に、あちこち走り回る日々が続いた。毎日どこかで喧嘩と争いが起き、慌ただしい時間がただただ過ぎていき……正直外の世界のことを考える暇もなかった。
大切な人がいなくなったのに──悲しむ余裕も。
徐々に……あるべき平穏を取り戻す。
共通の基準を失い当初戸惑った人々もやがて落ち着き、現状を受け入れるしかないと気付くと……互いが互いの顔色をうかがって物事をはかるようになった。
それは私達にも変化をもたらした──。
最近はもっぱら地下に潜って、例の機械の部屋で作業をしているミキさん。休憩中なのか、地上でゆっくりしているとを見つけて……丁度いいと、駆け寄る。伝えるくらいの心の整理は出来ていた。
「ミキさん」
「お、なんやカンナちゃ──んって、おおおぉ!?」
ドンと……大きな音に周りにいた全員が振り向く。何事だと、少し離れていたカズエさん達も集まってきた。
──私が投げ飛ばしたから。
「いっ……いきなり何すんのじゃ!」
うつ伏せに倒れるミキさん。顔だけまずはこちらに向けて、前面についた土を払いながら上半身を起こした。
突然技をかけられ、訳も分からず怒り出すミキさん。当然だろう。
だけど……
「──センチからです」
そう言った瞬間、表情が全て消え去った。
久方ぶりに口にする名前──私自身がそうだったし、自然と皆同じだった。なんとなく……言葉にするのを避けていた。
それは──あの気丈なミキさんも同じで。
「……アイツ?」
「はい。ミキさんに背中に乗られた仕返し、出来てないって」
決して忘れていた訳ではない。
ただ──音にすることさえも、その時期はとてつもなく辛かった。
額にはしわを寄せて、眉は八の字に下がて、その癖下手くそにミキさんの口元は笑った。
「そういや……そんなこともあったのぉ」
目を細めて、少し遠いところを見つめる……見たことのない表情だった。優しさと悲しさと、何だろう……懐かしむような。
そして……もう一つ。
「それから」
「今度はなんじゃ。あ、カンナちゃんが背中に乗るのは無しやで」
『──信じてくれて、ありがとう』
離れ離れになって心配で堪らなくて、でも先へ進まないといけなかったあの螺旋階段での……センチの言葉を思い出す。
──無事に帰れたら。
ミキさんの目から涙が溢れた気がしたが、すぐにうつ向くからよく分からなかった。
「あの、甘ったれ坊が……あほやのぉ、ほんま。しゃあないなら信じたっただけじゃろうに」
立ち上がろうとせず、うつ向いたままのミキさん。私は逃げるようにそこから離れた。自分も泣いているところを見られたくなかったから。
「──エゴだと、少しは人を疑わんかい」
落ちる水滴が地面を濡らす。
「俺だって、お前に伝えられていない……お前の無垢は、腹立たしいほど……純粋で……羨ましかった」
誰の耳にも届かない囁きこそが自己満足だと──伝わることのない言葉を口の中で繰り返した。
そうやって言葉にせずとも、彼の存在を懐古し、尊み──騒がしい日々もようやく落ち着きをみせた頃。
「見つかった」
その連絡に、慌てて皆と過ごしたあの家に集まる。
──お姉ちゃんは先に見つかっていた。
なのに、どうしても彼は見つからず……何処へ流されたのかと懸命に探していた。時間が許せば自ら赴き、他の人にも頼んでいた。最終的には土砂の中に埋まっていたのを見つけてくれたそうだ。
青白く、冷たく……目蓋も固く、動かなくなった体の傍らに腰かける。腐敗はあまり進んでいない。心配していた腕の傷から血が出ることはもう無かった。
「──おかえり、センチ」
固くなった頬の皮膚に触れる。多少指先が痛むのも気にならない。
涙が出た。
「終わったよ……もう誰も、好きな人を犠牲にしなくていいんだよ」
彼の喪失を受け入れていたつもりだが、その体を見てようやく……現実を私の頭は理解した。
──やっと、泣けた。
代わりに今度は止めることがしばらく出来なかった。
突然の濁流は、街の方まで溢れ……連絡が間に合わなかった近辺の人達を巻き込んだ。
火傷で済めば軽症。軍を含め、押し流されて長時間接触していた遺体は体が変形した状態で後日発見された。ただ不幸中の幸いなのか、濁流の犠牲者はほとんどが政府関係者だった。
保存液の性質上、遺体は危険視されて迂闊に触れることも出来ず……ミキさんに始まり、無事だったカズエさん、他の区域の人形師達が集まって順番に対処していった。収縮しているとは言え人形ほど小さくはなく、積み重なっていく人の体の山は想像を絶していた。
勿論その遺体の中には……私達、レジスタンスに味方したばかりに生きて帰れなかった人達も沢山混ざっていた。
心の底から、誠心誠意の追悼を──彼等に何が返せるのか日々考えた。
それから、あの頭の集団もばらばらになって発見された。憎くて憎くて堪らなかったが……最終的には他の遺体に混じって、通法通り対応された。
──考え方はともかく、当時の彼等なりに国を想う姿だったのだろう。
到底理解も相容れることはないが……処理の際、静かに手を合わせた。
そして──キョウマ達。
彼女達も遺体の中に横たわっていたのを見た時は悔しいのと……悲しいのと、よく分からないものが込み上げてきた。
両手にあの二人を掴んで離さない姿と、あと……何故か傷だらけの背中に。刃が刺さったままだった理由は、誰にも分からなかった。
ただ──カズエさんは目を伏せて、そっと素手で遺体に触れた。私達とは違って憎しみは一切無く、真逆のものが瞳の奥には宿っていた。
「憧れの姉さんだった……腕も、俺よりずっと上だった。沢山の知識を分けてくれた、外の世界のことも含めて──だけど、全て母親への執着からきているのは、伝わっていた」
閉じない瞼の上に、カズエさんは布を被せた。その横顔が憂いているように感じたものだから……私とミキさんは横に立つ。
「最後……嬉しそうでした……」
「そうか……俺がもっと何か出来ていたら……少しは変わっただろうか」
「歪みまくった因果じゃ。もっと根深かかろうに」
悲しいことばかり続いたが……避難誘導を受けて無事だったおばあちゃん達との再会は私達を喜ばせた。
多少の残存はいたものの、もはや統率する力などなく……センチや私達の望み通り、この世界は人形制度含めて今までのルール、神の存在ごと滅んだ。
行く先を失った私達の世界は荒んだ──。
不適切だったとはいえ、先導する者がいない世界やこれまでと違う生活は思いの外、人々を不安にさせた。せっかく誰かの命が犠牲になるルールが無くなったはずなのに、食糧も均等に割り振っているはずなのに……どうしてか喧騒が起きる。
「そういうものだ」
カズエさんが私の隣で小さく呟いた。
どうすればいいか──聞きたいのをぐっと我慢して飲み込んだ。センチが自身で示したように、私もそうすべきだと思った。
騒ぎ立てる人々の前で──私は叫ぶ。
「今までの神はもういない! 私が──神になる! 今は辛いかもしれないけど、絶対もう悲しませない!」
隣で笑って頷いてくれる人がいる。今ここにはいないけど、何処かでそれを望んでくれる人がいる。それが私を強くさせた。
今は皆から冷ややかな視線しか浴びせられないけれど……いつか必ず。
ただそんな中で、一つ──私達を照らすものがあった。
実際に照らすのだが……少し違う意味合いも含まれている。
「どうですか」
「なんじゃこりゃ……」
口に光源を咥えて、ミキさんが暗がりの中を視界が確保できるくらいに明るくする。
「どう思う、カズエ」
それは──センチが私達に託してくれたもの。
城の奥深く……上からでは見えなかったが、コードと頭が連なっていた塊の一番根本。大きな機械が何台も並んでいた。
ミキさんの背中に抱えられ連れて来られたカズエさんは首を傾げた。
「いや、これは……多分お前の方が得意なんじゃないのか」
「適当にやってええか」
「いい意味での適当でな」
言葉の如く、本当に機械らしきものの出っ張りを適当に触るミキさん。びっくりするくらい軽くあちこち押すものだから、私達は仰天。だけど……正解だった。
かつて神と呼ばれた生首共が話していた、天候などを調整できる装置がそれだと分かったのは……外が騒がしくなってからだった。
“日が出ました! 何をやったんですか!”
外からのランさんの連絡に、私達は目を丸くした。
そこからは──早かった気がする。
やはり強かったのは人形師の人達だった。知識を多く取り込んでいる人が多いため、ミキさんが先頭を切り、装置の解析に努める。言うこと聞かない人は……ランさんが笑って締めていたが、多分言わない方がいいんだろう。
私は街の治安の維持に、あちこち走り回る日々が続いた。毎日どこかで喧嘩と争いが起き、慌ただしい時間がただただ過ぎていき……正直外の世界のことを考える暇もなかった。
大切な人がいなくなったのに──悲しむ余裕も。
徐々に……あるべき平穏を取り戻す。
共通の基準を失い当初戸惑った人々もやがて落ち着き、現状を受け入れるしかないと気付くと……互いが互いの顔色をうかがって物事をはかるようになった。
それは私達にも変化をもたらした──。
最近はもっぱら地下に潜って、例の機械の部屋で作業をしているミキさん。休憩中なのか、地上でゆっくりしているとを見つけて……丁度いいと、駆け寄る。伝えるくらいの心の整理は出来ていた。
「ミキさん」
「お、なんやカンナちゃ──んって、おおおぉ!?」
ドンと……大きな音に周りにいた全員が振り向く。何事だと、少し離れていたカズエさん達も集まってきた。
──私が投げ飛ばしたから。
「いっ……いきなり何すんのじゃ!」
うつ伏せに倒れるミキさん。顔だけまずはこちらに向けて、前面についた土を払いながら上半身を起こした。
突然技をかけられ、訳も分からず怒り出すミキさん。当然だろう。
だけど……
「──センチからです」
そう言った瞬間、表情が全て消え去った。
久方ぶりに口にする名前──私自身がそうだったし、自然と皆同じだった。なんとなく……言葉にするのを避けていた。
それは──あの気丈なミキさんも同じで。
「……アイツ?」
「はい。ミキさんに背中に乗られた仕返し、出来てないって」
決して忘れていた訳ではない。
ただ──音にすることさえも、その時期はとてつもなく辛かった。
額にはしわを寄せて、眉は八の字に下がて、その癖下手くそにミキさんの口元は笑った。
「そういや……そんなこともあったのぉ」
目を細めて、少し遠いところを見つめる……見たことのない表情だった。優しさと悲しさと、何だろう……懐かしむような。
そして……もう一つ。
「それから」
「今度はなんじゃ。あ、カンナちゃんが背中に乗るのは無しやで」
『──信じてくれて、ありがとう』
離れ離れになって心配で堪らなくて、でも先へ進まないといけなかったあの螺旋階段での……センチの言葉を思い出す。
──無事に帰れたら。
ミキさんの目から涙が溢れた気がしたが、すぐにうつ向くからよく分からなかった。
「あの、甘ったれ坊が……あほやのぉ、ほんま。しゃあないなら信じたっただけじゃろうに」
立ち上がろうとせず、うつ向いたままのミキさん。私は逃げるようにそこから離れた。自分も泣いているところを見られたくなかったから。
「──エゴだと、少しは人を疑わんかい」
落ちる水滴が地面を濡らす。
「俺だって、お前に伝えられていない……お前の無垢は、腹立たしいほど……純粋で……羨ましかった」
誰の耳にも届かない囁きこそが自己満足だと──伝わることのない言葉を口の中で繰り返した。
そうやって言葉にせずとも、彼の存在を懐古し、尊み──騒がしい日々もようやく落ち着きをみせた頃。
「見つかった」
その連絡に、慌てて皆と過ごしたあの家に集まる。
──お姉ちゃんは先に見つかっていた。
なのに、どうしても彼は見つからず……何処へ流されたのかと懸命に探していた。時間が許せば自ら赴き、他の人にも頼んでいた。最終的には土砂の中に埋まっていたのを見つけてくれたそうだ。
青白く、冷たく……目蓋も固く、動かなくなった体の傍らに腰かける。腐敗はあまり進んでいない。心配していた腕の傷から血が出ることはもう無かった。
「──おかえり、センチ」
固くなった頬の皮膚に触れる。多少指先が痛むのも気にならない。
涙が出た。
「終わったよ……もう誰も、好きな人を犠牲にしなくていいんだよ」
彼の喪失を受け入れていたつもりだが、その体を見てようやく……現実を私の頭は理解した。
──やっと、泣けた。
代わりに今度は止めることがしばらく出来なかった。
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