13 / 13
13.アルバイトの面接
しおりを挟む
自転車で50分かけてアルバイト先に着いた。
街に出ると飲食店も沢山あるんだな。
アルバイト先はイタリア料理の店らしい。
俺もイタリアンは好きだから楽しみだな……。
「あ、面接の子かな!?よろしく!」
なぜか俺じゃなくてエマに店員の視線がいっている。
「隣の方は……お父様ですか??」
………………ん???俺のことか????
「ちょっと!!井上くんお父さんに間違えられてる!!!笑」
エマは爆笑しだした。
なんの仕打ちだ。50分も掛けてこの俺が来てやったのにそのセリフは。
「今日面接予定の井上です。……友達と来ていいってあったので、友達も誘いました。」
「……あ~~~!!!そうだったんだね!!!失礼しました!!!では面接していきますね!!!」
――――――――
なんとか面接が終わった。
どうなることかと思ったが、無事受かったようだ。
エマは終始ニコニコして受け答えして、店員もデレデレしていた。本当に外面がいい奴だ。
エマはお客様と沢山関わるフロア担当。俺は料理を作るキッチン担当になった。
「えーと、井上くん……。ちょっと言いにくいんだけど、入る制服がギリギリかもしれないから……少し痩せてくれると助かるかも!!あと……一応お客様の視界に入ることもあるから、清潔感も少し出しておいてね……!!!」
店員はこんなことを言った。
まじか……。俺が見た目について他人からアドバイスを受ける日が来るなんてな……。
視界に入るってなんだよ……視界に入るって……。
本当に最悪だ。
「あ!井上くん!面接も終わったし、ここで食べていかない??」
エマは期待に満ちた顔で俺に提案してきた。
「……おう、イタリアンは好きだ。食べていくか」
俺はメニューを見て驚愕した。
ミラノドリアが300円!?!?!?
なんだこの価格は!?!?!
3000円の間違いじゃないのか!?!?!
「おい!!!ここの店安すぎるぞ!!!なぜだ!!!!!なにか隠していることがあるのか!?!?」
「え……井上くん15年も人間やってきてるのに、サニゼ知らないの???格安で本格的なイタリアンが食べれるファミレスなんだよ~!!」
エマは嬉しそうにお子様メニューの間違い探しをしていた。女神のくせに俺よりこのファミレスに詳しそうだ。
……まあ、この値段なら貧乏人の食事ってことでかなり味も落ちるだろうな……。しかしかなりの空腹だ。砂を食べるよりマシだろう……。
俺は一番人気のミラノドリアを注文した。
熱々のドリアが運ばれてきた。
なんだ……思っていたより美味しそうだな。
まあ見た目はどうあれ肝心なのは味だ。
俺は恐る恐るドリアを口に運んだ。
街に出ると飲食店も沢山あるんだな。
アルバイト先はイタリア料理の店らしい。
俺もイタリアンは好きだから楽しみだな……。
「あ、面接の子かな!?よろしく!」
なぜか俺じゃなくてエマに店員の視線がいっている。
「隣の方は……お父様ですか??」
………………ん???俺のことか????
「ちょっと!!井上くんお父さんに間違えられてる!!!笑」
エマは爆笑しだした。
なんの仕打ちだ。50分も掛けてこの俺が来てやったのにそのセリフは。
「今日面接予定の井上です。……友達と来ていいってあったので、友達も誘いました。」
「……あ~~~!!!そうだったんだね!!!失礼しました!!!では面接していきますね!!!」
――――――――
なんとか面接が終わった。
どうなることかと思ったが、無事受かったようだ。
エマは終始ニコニコして受け答えして、店員もデレデレしていた。本当に外面がいい奴だ。
エマはお客様と沢山関わるフロア担当。俺は料理を作るキッチン担当になった。
「えーと、井上くん……。ちょっと言いにくいんだけど、入る制服がギリギリかもしれないから……少し痩せてくれると助かるかも!!あと……一応お客様の視界に入ることもあるから、清潔感も少し出しておいてね……!!!」
店員はこんなことを言った。
まじか……。俺が見た目について他人からアドバイスを受ける日が来るなんてな……。
視界に入るってなんだよ……視界に入るって……。
本当に最悪だ。
「あ!井上くん!面接も終わったし、ここで食べていかない??」
エマは期待に満ちた顔で俺に提案してきた。
「……おう、イタリアンは好きだ。食べていくか」
俺はメニューを見て驚愕した。
ミラノドリアが300円!?!?!?
なんだこの価格は!?!?!
3000円の間違いじゃないのか!?!?!
「おい!!!ここの店安すぎるぞ!!!なぜだ!!!!!なにか隠していることがあるのか!?!?」
「え……井上くん15年も人間やってきてるのに、サニゼ知らないの???格安で本格的なイタリアンが食べれるファミレスなんだよ~!!」
エマは嬉しそうにお子様メニューの間違い探しをしていた。女神のくせに俺よりこのファミレスに詳しそうだ。
……まあ、この値段なら貧乏人の食事ってことでかなり味も落ちるだろうな……。しかしかなりの空腹だ。砂を食べるよりマシだろう……。
俺は一番人気のミラノドリアを注文した。
熱々のドリアが運ばれてきた。
なんだ……思っていたより美味しそうだな。
まあ見た目はどうあれ肝心なのは味だ。
俺は恐る恐るドリアを口に運んだ。
20
お気に入りに追加
3
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
令嬢の名門女学校で、パンツを初めて履くことになりました
フルーツパフェ
大衆娯楽
とある事件を受けて、財閥のご令嬢が数多く通う女学校で校則が改訂された。
曰く、全校生徒はパンツを履くこと。
生徒の安全を確保するための善意で制定されたこの校則だが、学校側の意図に反して事態は思わぬ方向に?
史実上の事件を元に描かれた近代歴史小説。
彼女に振られた俺の転生先が高校生だった。それはいいけどなんで元カノ達まで居るんだろう。
遊。
青春
主人公、三澄悠太35才。
彼女にフラれ、現実にうんざりしていた彼は、事故にあって転生。
……した先はまるで俺がこうだったら良かったと思っていた世界を絵に書いたような学生時代。
でも何故か俺をフッた筈の元カノ達も居て!?
もう恋愛したくないリベンジ主人公❌そんな主人公がどこか気になる元カノ、他多数のドタバタラブコメディー!
ちょっとずつちょっとずつの更新になります!(主に土日。)
略称はフラれろう(色とりどりのラブコメに精一杯の呪いを添えて、、笑)
私たち、博麗学園おしがまクラブ(非公認)です! 〜特大膀胱JKたちのおしがま記録〜
赤髪命
青春
街のはずれ、最寄り駅からも少し離れたところにある私立高校、博麗学園。そのある新入生のクラスのお嬢様・高橋玲菜、清楚で真面目・内海栞、人懐っこいギャル・宮内愛海の3人には、膀胱が同年代の女子に比べて非常に大きいという特徴があった。
これは、そんな学校で普段はトイレにほとんど行かない彼女たちの爆尿おしがまの記録。
友情あり、恋愛あり、おしがまあり、そしておもらしもあり!? そんなおしがまクラブのドタバタ青春小説!
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
曙光ーキミとまた会えたからー
桜花音
青春
高校生活はきっとキラキラ輝いていると思っていた。
夢に向かって突き進む未来しかみていなかった。
でも夢から覚める瞬間が訪れる。
子供の頃の夢が砕け散った時、私にはその先の光が何もなかった。
見かねたおじいちゃんに誘われて始めた喫茶店のバイト。
穏やかな空間で過ごす、静かな時間。
私はきっとこのままなにもなく、高校生活を終えるんだ。
そう思っていたところに、小学生時代のミニバス仲間である直哉と再会した。
会いたくなかった。今の私を知られたくなかった。
逃げたかったのに直哉はそれを許してくれない。
そうして少しずつ現実を直視する日々により、閉じた世界に光がさしこむ。
弱い自分は大嫌い。だけど、弱い自分だからこそ、気づくこともあるんだ。
13歳女子は男友達のためヌードモデルになる
矢木羽研
青春
写真が趣味の男の子への「プレゼント」として、自らを被写体にする女の子の決意。「脱ぐ」までの過程の描写に力を入れました。裸体描写を含むのでR15にしましたが、性的な接触はありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる