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皇国捕虜編
第14話 脱走兵と戦死兵
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「いいか!味方の死者より一人でも多くの敵兵を殺せ!そうでなければ次に殺されるのはお前たちの家族だ!親友だ!あるいは未来の恋人だ!だから殺せ!恐れることなく殺せ!心を研ぎ澄まして、一人でも多く殺せ!心を一本の刃に変えて敵を斬り裂けッ」
帝国でも皇国でも、新米兵士に対する指導は似たようなものだなと、そんなことを思いながらアウローラはナイフを振り続けた。
剣ではなく、ナイフである。男女関係なく剣を振らせていた帝国とは異なり、皇国は兵士の体格に合わせて武器を選ばせていた。と言っても剣とナイフ、それから槍の三つ。ちなみに、相手との距離が最も遠いからという理由で槍を選ぼうとしたアウローラだが、回復兵であるアウローラが槍を普段から持っているわけにもいかず、何より木の持ち手の槍でさえ持ちあがらなかったことからアウローラは槍を教わることができなかった。
そうして渡された刃渡り十五センチほどのナイフを握り、アウローラは皇国の新米訓練兵に混じって訓練に励んでいた。
短くも長い森での生活の後。アウローラとホウエンはその精神を鍛えて皇国への記憶意識を鍛えるべしとの方針から、新米たちの訓練に参加させられることとなった。
ちなみに、ホウエンもまたアウローラと同じナイフ訓練に参加している。彼は背は高い者の筋肉不足のひょろりとした男で、剣ではなくナイフがふさわしいだろうとのことだった。
本人もナイフを好んでいる節があり、森での生活の中でもよく抜身のナイフを手持無沙汰にくるくると回していることがあった。
魔道具技師というよりは斥候や軽業師などの方がよほどホウエンのイメージに合っていると、アウローラはそう思っていた。
「はー!まっさかこの歳で新米訓練に参加することになるとはねぇ。周囲の熱が違うよ、熱が。青春だよねぇ。愛国心は高いし、帝国の訓練とも段違いだよね」
「……ホウエンって何歳?」
「おおっとそれを聞いちゃう?聞いちゃうかぁ~ま、秘密だけどね。男に年齢を聞くものじゃないよ」
「それを言うなら女に年齢を聞くものじゃない、だと思うけど?」
チッチッチ、と指を振るホウエンがその人差し指をアウローラに突き付ける。イラ、とアウローラが眉間に青筋を浮かべ、その顔を見てホウエンが腹を抱えて笑い始める。
周囲の新米兵たちの視線が殺到して、アウローラは少し肩を縮こまらせた。
「男は行動で語る生き物なんだよ。だから、レディへの対応で、男の年齢は透けて見える者なんだよ」
「……じゃあホウエンは十五歳くらい」
「おおっと辛辣だね。まさかボクのレディの扱いがそんなになっていないと言いたいのかい?それは君がレディの基準に満たないからだよ。ジジババと子どもはからかうものなんだよ」
そんなおかしな価値観をさも当たり前のように披露するホウエンを半目で見るアウローラは、ふと耳に飛び込んできた言葉に口ごもる。
脱走兵――近くの青年訓練兵たちの集団から、そんな言葉が聞こえて来た。
「……ん、ああ、あれは多分僕たちのことじゃないよ」
「皇国で、脱走兵?」
帝国に比べて組織の風通しがよく、ずいぶんと過ごしやすい皇国軍でも脱走する者が出るのかと、そんな軽い思いでアウローラはホウエンに尋ねた。
そのホウエンはと言えば、どこか楽しそうに頬を緩め、くいくい、と指でアウローラを呼び寄せる。顔を近づけたアウローラの耳元にホウエンの息が吹きかかる。
「黒の死神、って知ってる?」
ぴくん、とアウローラは肩を揺らし、その名を思い出す。砦が焼け落ちたあの日、皇国軍で英雄的活躍をしていたその男が砦内に侵入を果たしたという情報があったことを思い出した。錯綜する状況での叫びなどどれほど信用できるかわからないが、少なくとも誤情報の可能性は低いと、アウローラはそう思っていた。
なぜなら、がれきに飲まれる直前、その名にふさわしい、濃密な死の気配を纏った真っ黒な男を、アウローラは目にしていたから。
てっきりあの戦いで死んだと思っていた黒の死神が生きていて、それも脱走兵として扱われているという事実に、アウローラの関心が高まる。同時に思い浮かんだのは、将来を誓い合った幼馴染の死の原因だった。
レインが死んだ原因もまた、黒の死神率いる精鋭部隊との戦い。
アウローラ個人としても少しばかり因縁がある相手の情報を聞くべく、珍しくアウローラは身を乗り出して、視線でホウエンに話の続きをたずねた。
普段うわさ話に全く興味を示さないアウローラが聞く姿勢を見せていることに、ホウエンは楽しそうに笑って、誇るように集めて来た噂話を語り始めた。
曰く、黒の死神は砦消失の日に功を焦って命令を無視して単騎で砦に乗り込み、魔法に巻き込まれたと思われていた。けれど間一髪のところで砦から脱出し、殺されかけたと憤慨して逃亡、その目撃情報が入ってきている――という話で。
「……黒の死神が、命令違反?そんな馬鹿な人が軍の中で功績を積み上げるなんてできないんじゃない?」
「んー、超人的な能力を持っていれば不可能じゃないと思うけどね。軍隊って言うのは同じような技量の弱者が集団として敵を打ち負かすための組織だからね。頭が飛び出た強者ってのは扱いにくい、自分は強いって自負がある者ほど命令系統に組み込まれるのは嫌なことなんじゃない?」
そんなものか、とアウローラは小さく息を吐いた。弱者というのがふさわしいと自負してるアウローラにとって、黒の死神の価値観は想像することさえ困難だった。
レインを殺した皇国の脱走兵――一瞬だけ視界をよぎった死神という言葉がふさわしい男の顔を、脳裏に思い浮かべる。ほとんどイメージに頼って生まれたその顔は、いかつい熊のような顔になった。
酸っぱいものでも食べたような顔になったアウローラに何を思ったのか、ホウエンは「ボクたちは大丈夫だよ」とアウローラに告げた。
「ボクたちはまず間違いなく、帝国では戦死兵として扱われているだろうからね。脱走兵の家族として身内に被害が及ぶことも、帝国から狙われることもないよ」
だから安心して、というホウエンの言葉は、けれどアウローラの耳には入っていなかった。彼女の耳には、やっぱり近くのグループから聞こえて来た、恐怖に引きつった単語が何度も響いていた。
「……アウトレイジ?」
今度は、ホウエンはその表情を凍り付かせ、それから顔を動かすことなく視線で周囲を観察する。
ぐい、と顔を近づけたホウエンの目に、わずかな恐怖と焦りがあることを、アウローラは見逃さなかった。
「その名を軽々しく口にしちゃだめだよ」
微笑を消したホウエンの真剣な声に、アウローラはこくこくと頷いて。けれどわずかな好奇心が、アウローラに疑問を産んだ。
すなわち、アウトレイジとは何か。
数秒、ためらうように目を閉じたホウエンは、まるでとこしえの闇のような暗い瞳をアウローラに向けて、小さく、周囲の喧騒に紛れて聞こえないほどの声でつぶやいた。
――皇国軍の粛清部隊のことだよ、と。
粛清、と口の中で小さくつぶやいて。それっきりアウローラはホウエンに何か尋ねることもなく、休憩の終わりまで二人で黙って体を休めた。
肌をひり付かせる恐怖は、粛清部隊アウトレイジへのものか、それとも仮面を脱ぎ捨ててその闇を見せたホウエンに対してのものか。
アウローラには分からなかった。
帝国でも皇国でも、新米兵士に対する指導は似たようなものだなと、そんなことを思いながらアウローラはナイフを振り続けた。
剣ではなく、ナイフである。男女関係なく剣を振らせていた帝国とは異なり、皇国は兵士の体格に合わせて武器を選ばせていた。と言っても剣とナイフ、それから槍の三つ。ちなみに、相手との距離が最も遠いからという理由で槍を選ぼうとしたアウローラだが、回復兵であるアウローラが槍を普段から持っているわけにもいかず、何より木の持ち手の槍でさえ持ちあがらなかったことからアウローラは槍を教わることができなかった。
そうして渡された刃渡り十五センチほどのナイフを握り、アウローラは皇国の新米訓練兵に混じって訓練に励んでいた。
短くも長い森での生活の後。アウローラとホウエンはその精神を鍛えて皇国への記憶意識を鍛えるべしとの方針から、新米たちの訓練に参加させられることとなった。
ちなみに、ホウエンもまたアウローラと同じナイフ訓練に参加している。彼は背は高い者の筋肉不足のひょろりとした男で、剣ではなくナイフがふさわしいだろうとのことだった。
本人もナイフを好んでいる節があり、森での生活の中でもよく抜身のナイフを手持無沙汰にくるくると回していることがあった。
魔道具技師というよりは斥候や軽業師などの方がよほどホウエンのイメージに合っていると、アウローラはそう思っていた。
「はー!まっさかこの歳で新米訓練に参加することになるとはねぇ。周囲の熱が違うよ、熱が。青春だよねぇ。愛国心は高いし、帝国の訓練とも段違いだよね」
「……ホウエンって何歳?」
「おおっとそれを聞いちゃう?聞いちゃうかぁ~ま、秘密だけどね。男に年齢を聞くものじゃないよ」
「それを言うなら女に年齢を聞くものじゃない、だと思うけど?」
チッチッチ、と指を振るホウエンがその人差し指をアウローラに突き付ける。イラ、とアウローラが眉間に青筋を浮かべ、その顔を見てホウエンが腹を抱えて笑い始める。
周囲の新米兵たちの視線が殺到して、アウローラは少し肩を縮こまらせた。
「男は行動で語る生き物なんだよ。だから、レディへの対応で、男の年齢は透けて見える者なんだよ」
「……じゃあホウエンは十五歳くらい」
「おおっと辛辣だね。まさかボクのレディの扱いがそんなになっていないと言いたいのかい?それは君がレディの基準に満たないからだよ。ジジババと子どもはからかうものなんだよ」
そんなおかしな価値観をさも当たり前のように披露するホウエンを半目で見るアウローラは、ふと耳に飛び込んできた言葉に口ごもる。
脱走兵――近くの青年訓練兵たちの集団から、そんな言葉が聞こえて来た。
「……ん、ああ、あれは多分僕たちのことじゃないよ」
「皇国で、脱走兵?」
帝国に比べて組織の風通しがよく、ずいぶんと過ごしやすい皇国軍でも脱走する者が出るのかと、そんな軽い思いでアウローラはホウエンに尋ねた。
そのホウエンはと言えば、どこか楽しそうに頬を緩め、くいくい、と指でアウローラを呼び寄せる。顔を近づけたアウローラの耳元にホウエンの息が吹きかかる。
「黒の死神、って知ってる?」
ぴくん、とアウローラは肩を揺らし、その名を思い出す。砦が焼け落ちたあの日、皇国軍で英雄的活躍をしていたその男が砦内に侵入を果たしたという情報があったことを思い出した。錯綜する状況での叫びなどどれほど信用できるかわからないが、少なくとも誤情報の可能性は低いと、アウローラはそう思っていた。
なぜなら、がれきに飲まれる直前、その名にふさわしい、濃密な死の気配を纏った真っ黒な男を、アウローラは目にしていたから。
てっきりあの戦いで死んだと思っていた黒の死神が生きていて、それも脱走兵として扱われているという事実に、アウローラの関心が高まる。同時に思い浮かんだのは、将来を誓い合った幼馴染の死の原因だった。
レインが死んだ原因もまた、黒の死神率いる精鋭部隊との戦い。
アウローラ個人としても少しばかり因縁がある相手の情報を聞くべく、珍しくアウローラは身を乗り出して、視線でホウエンに話の続きをたずねた。
普段うわさ話に全く興味を示さないアウローラが聞く姿勢を見せていることに、ホウエンは楽しそうに笑って、誇るように集めて来た噂話を語り始めた。
曰く、黒の死神は砦消失の日に功を焦って命令を無視して単騎で砦に乗り込み、魔法に巻き込まれたと思われていた。けれど間一髪のところで砦から脱出し、殺されかけたと憤慨して逃亡、その目撃情報が入ってきている――という話で。
「……黒の死神が、命令違反?そんな馬鹿な人が軍の中で功績を積み上げるなんてできないんじゃない?」
「んー、超人的な能力を持っていれば不可能じゃないと思うけどね。軍隊って言うのは同じような技量の弱者が集団として敵を打ち負かすための組織だからね。頭が飛び出た強者ってのは扱いにくい、自分は強いって自負がある者ほど命令系統に組み込まれるのは嫌なことなんじゃない?」
そんなものか、とアウローラは小さく息を吐いた。弱者というのがふさわしいと自負してるアウローラにとって、黒の死神の価値観は想像することさえ困難だった。
レインを殺した皇国の脱走兵――一瞬だけ視界をよぎった死神という言葉がふさわしい男の顔を、脳裏に思い浮かべる。ほとんどイメージに頼って生まれたその顔は、いかつい熊のような顔になった。
酸っぱいものでも食べたような顔になったアウローラに何を思ったのか、ホウエンは「ボクたちは大丈夫だよ」とアウローラに告げた。
「ボクたちはまず間違いなく、帝国では戦死兵として扱われているだろうからね。脱走兵の家族として身内に被害が及ぶことも、帝国から狙われることもないよ」
だから安心して、というホウエンの言葉は、けれどアウローラの耳には入っていなかった。彼女の耳には、やっぱり近くのグループから聞こえて来た、恐怖に引きつった単語が何度も響いていた。
「……アウトレイジ?」
今度は、ホウエンはその表情を凍り付かせ、それから顔を動かすことなく視線で周囲を観察する。
ぐい、と顔を近づけたホウエンの目に、わずかな恐怖と焦りがあることを、アウローラは見逃さなかった。
「その名を軽々しく口にしちゃだめだよ」
微笑を消したホウエンの真剣な声に、アウローラはこくこくと頷いて。けれどわずかな好奇心が、アウローラに疑問を産んだ。
すなわち、アウトレイジとは何か。
数秒、ためらうように目を閉じたホウエンは、まるでとこしえの闇のような暗い瞳をアウローラに向けて、小さく、周囲の喧騒に紛れて聞こえないほどの声でつぶやいた。
――皇国軍の粛清部隊のことだよ、と。
粛清、と口の中で小さくつぶやいて。それっきりアウローラはホウエンに何か尋ねることもなく、休憩の終わりまで二人で黙って体を休めた。
肌をひり付かせる恐怖は、粛清部隊アウトレイジへのものか、それとも仮面を脱ぎ捨ててその闇を見せたホウエンに対してのものか。
アウローラには分からなかった。
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