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7‥魔王はお疲れ!
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□魔王城内『通話室』
魔王城内『通話室』では魔王(伊藤さん)の叫び声が響いていた。
「「「違います!違う!違うって言ってるでしょー」」
「「話をキケー!!」」
「「キッー」」
・・・ハアハアハア・・・
クッソーあの野郎(魔王第三位)かっ勘違いしたまま通話をきっ切りやがった。腹立つ。
「「ドンー」」テーブルを叩く音が響いた。
ここから何度、通話器(魔道具)に呼び掛けても返事がない。
うーんと唸りながら魔王(伊藤さん)はテーブルに突っ伏した。
ここ魔国!には3人の魔王がいる。
□魔王第一位【次郎 伊藤】
□魔王第二位【ギール】
□魔王第三位【グアンド】
この二人は魔王(伊藤さん)の友人で参謀で相談役である。特に魔王ギールには絶大な信頼と愛情?を寄せている。
魔王(伊藤さん)は突っ伏したまま別の通話器に手を伸ばし魔力を注ぎ込んだ。
通話器から低く響く声が話しかけてきた。
「次郎ちゃん」
「お・は・よ・う♡」
「今日の連絡が遅いので心配したよー♡」
テーブルからゆっくり上体を起こし返事を返した。
「おはようございます(笑)」
いつまで経っても子供扱いを止めてくれませんねぇこの人。
ギールは先代魔王の息子で私の友人である。
見た目は私と変わらないのに70歳を越えている。
魔族は魔力が高いほど長生きで老化が遅いのである。
「ギール」
「頼みたいことがあるんですが」
「次郎ちゃんの頼みなら何でも♡」
「先ほどグアンド(魔王第三位)に若い男の子(15~18歳)を第一魔王城に二人ほど廻して欲しいとお願いしたら私が愛人を欲しがってると誤解されまして・・・そんな趣味ないのに・・」
「誤解を解いてもらって欲しいのですが・・・」
「うんうんマナトくんの友達欲しかっただけなんでしょ」
「ええそうなんですが」
「アイツに話の途中で通話を切られてしまいました(怒)」
「任して」
「もう何日かしたら帰るからね♡待っててねーバイバイ♡」
「はい 楽しみに待ってます」
ふーナンか精神的に疲れました。
全部グアンドが悪いんですよ。
いつも先走って・・・
やっぱギールさんには側に居てもらた方が安心ですね。
早く帰ってきてくれませんかね。
「ハァ~ァ」
現在、魔王ギールと魔王グアンドは小競り合いの続く人族との国境の見廻りに出ている。
◇
◇
◇
二刻後……………
執務室にて……
「魔王陛下、通話室にギール様よりご連絡が入りました」
「わかりました」
私は急いで隣の部屋に行き通話器に手を置いた。
「ギールさん」
「次郎ちゃんゴメンねぇ」
「えっ」
「遅かった!」
「さっきグアンドと合流して誤解は解いたんだけど・・・」
「グアンドね…自分の城に連絡した後だった」
「えっええ」
「それで騎士見習いの子が1人もう魔都に向かって出発しちゃたってハハハ・・・・」
「えっええええ・・ウソ・・・」
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#すいません。
不定期更新で申し訳ありません。
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