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雹
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現世に戻ったが、時計は既に二十二時を指しており列車は無理だろう、手近な、それで居てそれなりのホテルに一見で入って当日は泊まる事にしたが
「あの子」の事の問題もある
「どうしようか‥」
「見た目は小さい女の子、ですからこちらの服を着せておけば大丈夫かと‥」
と成った為、適当な衣類を売ってる店で子供服と大きめのニット帽を買って着せる、彼女は特に嫌がる事もなく、というより意思もなく受け入れるが、着せてみるとアヤネの言う通りでやたら白いけどどこからの異人の子、みたいには見えるので多分大丈夫だろう
そうしてホテルに行き部屋をとるが、この往復徒歩移動でもアノ子は晴海に手を引かれるまま普通にテクテク付いて来るので問題ないらしい
勢いで連れて来たけど、これまで聞いた話しの通りで温厚で静かな感じ、正に小動物を拾った感がある
ただ知性体らしいのは分るが部屋で落ち着いた所で色々話しかけてみるが言語に寄る会話は不能らしく、最初会った時の様に晴海が何か話しても真似するように口をパクパクしてるだけだ
「これは困った‥」
「妖怪は意思疎通は別のモノを使ってるらしいですからね‥」
「そういえば高砂さんも「電波線」とか言ってたね‥」
「解析しないと交流は不可みたいですね」
それからホテルで適当に遅すぎる夕食を頼んだのだがこの子は食べないらしい。そもそも餌が違うのか、何を求めて捕食するのかすら謎だ
「これも困った‥」
「そもそもお腹とか減るのでしょうか?‥」
「謎過ぎる‥、興味もなさそうだし‥」
ただ危険性は全く無いらしい。別に暴れるでもなく何か求めるでもなく、座らせたら座らせたままだし表情も殆ど無い。夢遊病とか無気力みたいな感覚はある
小さな雪女ぽい、とは表現し妖怪とは符号してるが今回のヘビもこの子もどちからと言えば欧州系の魔物にも見える、ヘビも既存する知識上のケツアルカトルにそっくりだし、この子も白髪というより白銀だし、ビー玉みたいな青眼だし、手足が長くて細い、透明度のある元素系精霊の系統にも見える
「しかしアノ子、とかこの子というのも困るなぁ」
「確かに‥お嬢ちゃんも困りますね‥」
勿論「お名前は?」と聞いても無駄だ向こうから伝える手段が無いし、名前なんぞあるかも謎である
「かと言って既存する妖怪の名前で呼ぶのもアレですね‥」
「だね‥うーん。妖怪の嫁の名前でいいかなぁ‥」
そう晴海は彼女を「雹」と名付けた、元々水とか氷ぽい印象があるので丁度いいや、みたいな安易な理由だがこれも基本この子は拒否とかはしない
晴海は自身を指差し晴海だよと名乗り、次に彼女を指して雹と呼んだ、娘も同意したのか、最初の時の様に右手を伸ばして晴海の手袖を引っ張った
こっちが言ってる事は分るらしいし覚えてるらしい、彼女の中では其れが「同意」と認識している、なので、ジェスチャーも違う物を与える
「僕等の社会ではこうだよ」と同意なら頷き、拒否なら首を振る、そう示すとあっさりコレも覚えた
「意外といけそう」
「なんだか可愛いですね」
そうして、一応安心した事もあり、もう遅いので休む事にした、既に零時過ぎているし、二人もかなり体力と霊力を消耗している
部屋は同じだが、ベットは当然別々なのでアヤネも「雹ちゃん、私と寝ましょう」と言ったが晴海から離れず首を振ったのでそのままでいいだろう、そうして慌しいその日を終えて床に着いた
翌日にはゆっくり目に起きてホテルを出て都に帰る列車に乗る、遠くも無いので一時間ちょいで着くのだが、その移動の間も色々考え、話す。雹に関しては当人に問題は無いのだが単に連れて帰ってそれで済む訳でもないが、まあメイやアスカは直接関わってもいるので特に問題はないだろう
其れ以外という事に成ると、実際かなり問題は多い、現代では人種国籍不明なんて通じないし、妖怪には違い無いので広く求める訳にもいかない
言葉の問題もあるし、それが解決しないと向こう側、妖怪世界の事も知りようが無いし
そうして都の自宅に戻って皆にこれも隠さず説明し理解を求めたがそれ程反対は無かった
「ぼっちゃんがそうしたいてなら別にいいけどね」
「妖怪て交流できんのかー」
「保留だが、危険性が無いなら敢て殺す事もない」
というのがレイナ、メイ、名雪の意見で様子を見ようという方針となる、ただ、基本的に雹は晴海にくっ付いて離れないので晴海に任せる、という事になった
こっちの会話は分る、理解出来るらしいし、イエス・ノーは表現出来るので一応不自由ながらこのまま様子見、でも良いだろう、後々の問題はあるがとりあえずだ
で、実際休み明けまでそのままマンションに置いて一緒に生活してみるが雹は家犬か猫に近い感じはある、特に外に出たがる事もなく、座らせればそのままジッとしているし寝る時は晴海に付いて行って一緒に寝る
自然の草食動物の亜種、という事前知識や認識はおそらく正しい
そのまま数日、日常を体験したが無害てのはおそらく間違いではないが、やはり、皆で食事しても見てるだけで微動だにしないし、お腹が減った様子もない、話しかけれても相手に真似て口をパクパクさせているが言葉は発しない
一応皆も交流しているのだが首を縦にか横に振るしか分らないのだが交流で判明した事もある
「食べないの?」と聞いたら「うん」だったし
「僕等のモノは食べない?」と聞いたら「うん」だし
「じゃあお腹減らないの?」と聞いたら「ううん」だった
つまりやはり根本的に空腹みたいのはあるのだが人間とか動物の食物摂取とは違うらしい
「でも最初に会った時は食べられそうになってたよね?」
「うん」
「じゃあ食べるんだよね」
「いいえ」
「摂取するけど目的が違う?」
「うん」
「じゃあ雹は何が食べたいの?どれが欲しい?」と色々モバイルから既存の食物とか画像を呼び出し総当りで示したが全て「いいえ」だった
「基本的に人間とか動物とかとは違うから限度があるよなぁ‥」
「うーん‥やはり私達だけは進展がありませんよね」
「しかし、どこかに検査・調査してもらう、も不味いし‥」
「んならウチ(綾辻)の親父か開発部なら?」
「どうだろう‥秘密は秘密だしねぇ‥」
が、このままだと何も分らない、ツテはあるのだろうが活かせない状況と言えばいいのだろうか
「高砂さんなら‥」とは晴海も思うのだが「調べてもらってその結果を隠匿しろ」とも言えないし、この場合相手側に迷惑が掛かる事の方を考え、同時に雹も生命体であるのだから何らかの糧は必要だろうし、当人が摂取はするけど、目的が違うとの問いに頷いた事もあるし、お腹は減るみたいだし
が、それは休み明け、十五日の前日の夜に判明する、相変わらず雹は晴海から離れないので、一緒に寝るのだが、実際就寝の間もベットで交流を続けていた
「うーん、何が食べたいのか分らないと今後が困るよね‥ずっとこのままて訳にもいかないし」
「うん」
「お腹は減るけどそこまで必要じゃない?」
「うん」
「そっかー。とりあえず直ぐて訳じゃないんだね」
「うん」
「じゃあ、何か欲しい物があったら指してみてね」
「うん」
と言って、雹も同意した後だろう、晴海に抱っこをねだる様に、体を寄せて柔らかく晴海の頭を抱えて鼻がくっ付く距離まで顔を寄せる そして唇を奪った
「んぐ!?雹?!」と言ったがもう遅い
「餌て!僕!?」とは思ったのがそれも違う
雹は青白い舌をねじ込んでディープキスするが性的行為ともまた違う。長く大きい舌に口内を陵辱されるが彼女が欲しているのは晴海の体液である
舌で絡める様にすくって自分の方に巻き取って移動させた後
ズズズ、と吸い取ってゴクっと飲んでいるというのだろうか三分続いて、顔を離して「うんうん」と雹も頷いた
「あ‥もしかして‥」と半信半疑ながら分ってしまった
「雹が求めてるの、て‥エネルギー其の物??」
「うんうん」
「僕が気を渡してもダメ?」
「うんうん」
そう、何故晴海から離れないのか、擁護者にも違い無いのだが一番重要な部分は晴海がエネルギーを移譲・上限を上げる事が出来る体質もある
そして雹は馬乗り抱きつき状態から体をズリズリ下げて晴海のアソコに顔を持って来て指差して上目でまた頷いたが、晴海にも大体分った
「‥もしかして生殖しろて事なんだろうか‥いや‥僕が出せば霊力移譲は起こるそういう事なんだな」
「嚙まないでよ?」
「うん」
と身をゆだねる事と成ったが、晴海は人間と妖怪の生殖行為に違いがあっても困るので「こちら側」のやり方を細かく指示する。 彼女の方も「うんうん」と頷いて其れに従う
要は今までと同じ事だし、口から相手に精力を移せば霊力移譲は起こるハズ、実際彼女はキスで示したので口淫するのが現状妥当だと考えた、そもそも身長的にも小学生くらいだし
雹は指示通り、晴海のイチモツを取り出して大きく口を開けて亀頭部分を咥え口内の舌で嘗め回し始める
「歯」はあるがかなり小さい乳歯みたいな感じでおそらく今までの妖怪の例とは違い、食う捕食を主体としていない、もし雑食や肉食ならもう少しその役割に特化した形になるハズ
一方、彼女の場合、ヘビ舌でただ舐め回す行為でも晴海の陰核に撒きついてローリングする感じなので滅茶苦茶気持ちいい。体温は見た目の印象通り低い、ほんのり暖かい感じだが、口内粘液というか唾液というかこれが常時出ている様でぬめり感と音もヤバイ
別に明確に声を発していないのだが「じゅるるる、ぬるるる」という摩擦から起きる音と彼女が吸い込む音がかなり激しく聞こえる、が「声帯」其の物が無いという訳でもない呼吸に近いが「ふっ・う」という声は出している
「あまり細かい事を言っても無理だろうし‥」とは思ってそう指示したのだが、それだけで十分だとも云える。
二分、行為を繰り返した後は彼女ももの凄い勢いで口内の舌を左右ローリングさせる、口から吸って鼻から吐く呼吸音で正確には喘ぎではなのだがそのペースも加速する。
三分手前でギリギリ我慢した限界点で雹の口内に吐き出したが、これもおそらく言わずとも通じているのだろう、射精に合わせて凄いバキュームして雹も吐き出される精液をちゅーと吸いつつ、ゴクゴク飲み干した
全部飲みつくした後、「ぷはぁ」雹も口を離すが「もっとないの~?」みたいな感じで後戯というか、美味しい物を出すモノみたいな感じでベロベロ舐め回す
「ま、まった!終り終わり!もう出ないから!」と晴海も雹を離した、多分一応分ってくれたらしく「うんうん」と同意して終った
その後、晴海も彼女と添い寝しながら質疑応答を続けた、一つは篭絡の力と術士の伴侶の事。自身は一定間隔でエネルギーを溜め込む体質で、相手に性行為で移譲する事が出来る事、だから毎日求めてダメだよ?という事も説明した
聊か難しいか、相手が本当に理解しているのか曖昧だが、これも一応雹は「うんうん」とは表現したので、毎日搾り取られる事はないだろう
もう一つは彼女はどのくらいの頻度で行為が必要なのか?だが、これも曖昧ながら頻繁でなくて良い事も分った
「僕が餌として、どのくらいの感覚で餌は必要なの?1日?二日?」と順に示したがどれも首を振った
「うーん‥あんまりお腹減る感覚みたいのは無いのかなぁ、という事は僕等と違って生命維持とは目的が違うのかな?」
「うんうん」
「‥じゃあ何でエネルギーが要るんだろう‥」
「‥?」
と分ったのはそこまでだ。イエスとノーだけだと詳細までは分らないが今は其処が限界だろう、他の手法、筆談とか手話とかのが言葉より難度が高いだろうし、とりあえず前進はしているので、今はいいだろうと考えた、何れ分る事だし少なくとも「あ」とか「う」とかは発声できるらしいし
ただこの時点で、不完全なコミュケーションの問題は解決に向っていたのだが、其れを認知するのはまだ後の話しである
「あの子」の事の問題もある
「どうしようか‥」
「見た目は小さい女の子、ですからこちらの服を着せておけば大丈夫かと‥」
と成った為、適当な衣類を売ってる店で子供服と大きめのニット帽を買って着せる、彼女は特に嫌がる事もなく、というより意思もなく受け入れるが、着せてみるとアヤネの言う通りでやたら白いけどどこからの異人の子、みたいには見えるので多分大丈夫だろう
そうしてホテルに行き部屋をとるが、この往復徒歩移動でもアノ子は晴海に手を引かれるまま普通にテクテク付いて来るので問題ないらしい
勢いで連れて来たけど、これまで聞いた話しの通りで温厚で静かな感じ、正に小動物を拾った感がある
ただ知性体らしいのは分るが部屋で落ち着いた所で色々話しかけてみるが言語に寄る会話は不能らしく、最初会った時の様に晴海が何か話しても真似するように口をパクパクしてるだけだ
「これは困った‥」
「妖怪は意思疎通は別のモノを使ってるらしいですからね‥」
「そういえば高砂さんも「電波線」とか言ってたね‥」
「解析しないと交流は不可みたいですね」
それからホテルで適当に遅すぎる夕食を頼んだのだがこの子は食べないらしい。そもそも餌が違うのか、何を求めて捕食するのかすら謎だ
「これも困った‥」
「そもそもお腹とか減るのでしょうか?‥」
「謎過ぎる‥、興味もなさそうだし‥」
ただ危険性は全く無いらしい。別に暴れるでもなく何か求めるでもなく、座らせたら座らせたままだし表情も殆ど無い。夢遊病とか無気力みたいな感覚はある
小さな雪女ぽい、とは表現し妖怪とは符号してるが今回のヘビもこの子もどちからと言えば欧州系の魔物にも見える、ヘビも既存する知識上のケツアルカトルにそっくりだし、この子も白髪というより白銀だし、ビー玉みたいな青眼だし、手足が長くて細い、透明度のある元素系精霊の系統にも見える
「しかしアノ子、とかこの子というのも困るなぁ」
「確かに‥お嬢ちゃんも困りますね‥」
勿論「お名前は?」と聞いても無駄だ向こうから伝える手段が無いし、名前なんぞあるかも謎である
「かと言って既存する妖怪の名前で呼ぶのもアレですね‥」
「だね‥うーん。妖怪の嫁の名前でいいかなぁ‥」
そう晴海は彼女を「雹」と名付けた、元々水とか氷ぽい印象があるので丁度いいや、みたいな安易な理由だがこれも基本この子は拒否とかはしない
晴海は自身を指差し晴海だよと名乗り、次に彼女を指して雹と呼んだ、娘も同意したのか、最初の時の様に右手を伸ばして晴海の手袖を引っ張った
こっちが言ってる事は分るらしいし覚えてるらしい、彼女の中では其れが「同意」と認識している、なので、ジェスチャーも違う物を与える
「僕等の社会ではこうだよ」と同意なら頷き、拒否なら首を振る、そう示すとあっさりコレも覚えた
「意外といけそう」
「なんだか可愛いですね」
そうして、一応安心した事もあり、もう遅いので休む事にした、既に零時過ぎているし、二人もかなり体力と霊力を消耗している
部屋は同じだが、ベットは当然別々なのでアヤネも「雹ちゃん、私と寝ましょう」と言ったが晴海から離れず首を振ったのでそのままでいいだろう、そうして慌しいその日を終えて床に着いた
翌日にはゆっくり目に起きてホテルを出て都に帰る列車に乗る、遠くも無いので一時間ちょいで着くのだが、その移動の間も色々考え、話す。雹に関しては当人に問題は無いのだが単に連れて帰ってそれで済む訳でもないが、まあメイやアスカは直接関わってもいるので特に問題はないだろう
其れ以外という事に成ると、実際かなり問題は多い、現代では人種国籍不明なんて通じないし、妖怪には違い無いので広く求める訳にもいかない
言葉の問題もあるし、それが解決しないと向こう側、妖怪世界の事も知りようが無いし
そうして都の自宅に戻って皆にこれも隠さず説明し理解を求めたがそれ程反対は無かった
「ぼっちゃんがそうしたいてなら別にいいけどね」
「妖怪て交流できんのかー」
「保留だが、危険性が無いなら敢て殺す事もない」
というのがレイナ、メイ、名雪の意見で様子を見ようという方針となる、ただ、基本的に雹は晴海にくっ付いて離れないので晴海に任せる、という事になった
こっちの会話は分る、理解出来るらしいし、イエス・ノーは表現出来るので一応不自由ながらこのまま様子見、でも良いだろう、後々の問題はあるがとりあえずだ
で、実際休み明けまでそのままマンションに置いて一緒に生活してみるが雹は家犬か猫に近い感じはある、特に外に出たがる事もなく、座らせればそのままジッとしているし寝る時は晴海に付いて行って一緒に寝る
自然の草食動物の亜種、という事前知識や認識はおそらく正しい
そのまま数日、日常を体験したが無害てのはおそらく間違いではないが、やはり、皆で食事しても見てるだけで微動だにしないし、お腹が減った様子もない、話しかけれても相手に真似て口をパクパクさせているが言葉は発しない
一応皆も交流しているのだが首を縦にか横に振るしか分らないのだが交流で判明した事もある
「食べないの?」と聞いたら「うん」だったし
「僕等のモノは食べない?」と聞いたら「うん」だし
「じゃあお腹減らないの?」と聞いたら「ううん」だった
つまりやはり根本的に空腹みたいのはあるのだが人間とか動物の食物摂取とは違うらしい
「でも最初に会った時は食べられそうになってたよね?」
「うん」
「じゃあ食べるんだよね」
「いいえ」
「摂取するけど目的が違う?」
「うん」
「じゃあ雹は何が食べたいの?どれが欲しい?」と色々モバイルから既存の食物とか画像を呼び出し総当りで示したが全て「いいえ」だった
「基本的に人間とか動物とかとは違うから限度があるよなぁ‥」
「うーん‥やはり私達だけは進展がありませんよね」
「しかし、どこかに検査・調査してもらう、も不味いし‥」
「んならウチ(綾辻)の親父か開発部なら?」
「どうだろう‥秘密は秘密だしねぇ‥」
が、このままだと何も分らない、ツテはあるのだろうが活かせない状況と言えばいいのだろうか
「高砂さんなら‥」とは晴海も思うのだが「調べてもらってその結果を隠匿しろ」とも言えないし、この場合相手側に迷惑が掛かる事の方を考え、同時に雹も生命体であるのだから何らかの糧は必要だろうし、当人が摂取はするけど、目的が違うとの問いに頷いた事もあるし、お腹は減るみたいだし
が、それは休み明け、十五日の前日の夜に判明する、相変わらず雹は晴海から離れないので、一緒に寝るのだが、実際就寝の間もベットで交流を続けていた
「うーん、何が食べたいのか分らないと今後が困るよね‥ずっとこのままて訳にもいかないし」
「うん」
「お腹は減るけどそこまで必要じゃない?」
「うん」
「そっかー。とりあえず直ぐて訳じゃないんだね」
「うん」
「じゃあ、何か欲しい物があったら指してみてね」
「うん」
と言って、雹も同意した後だろう、晴海に抱っこをねだる様に、体を寄せて柔らかく晴海の頭を抱えて鼻がくっ付く距離まで顔を寄せる そして唇を奪った
「んぐ!?雹?!」と言ったがもう遅い
「餌て!僕!?」とは思ったのがそれも違う
雹は青白い舌をねじ込んでディープキスするが性的行為ともまた違う。長く大きい舌に口内を陵辱されるが彼女が欲しているのは晴海の体液である
舌で絡める様にすくって自分の方に巻き取って移動させた後
ズズズ、と吸い取ってゴクっと飲んでいるというのだろうか三分続いて、顔を離して「うんうん」と雹も頷いた
「あ‥もしかして‥」と半信半疑ながら分ってしまった
「雹が求めてるの、て‥エネルギー其の物??」
「うんうん」
「僕が気を渡してもダメ?」
「うんうん」
そう、何故晴海から離れないのか、擁護者にも違い無いのだが一番重要な部分は晴海がエネルギーを移譲・上限を上げる事が出来る体質もある
そして雹は馬乗り抱きつき状態から体をズリズリ下げて晴海のアソコに顔を持って来て指差して上目でまた頷いたが、晴海にも大体分った
「‥もしかして生殖しろて事なんだろうか‥いや‥僕が出せば霊力移譲は起こるそういう事なんだな」
「嚙まないでよ?」
「うん」
と身をゆだねる事と成ったが、晴海は人間と妖怪の生殖行為に違いがあっても困るので「こちら側」のやり方を細かく指示する。 彼女の方も「うんうん」と頷いて其れに従う
要は今までと同じ事だし、口から相手に精力を移せば霊力移譲は起こるハズ、実際彼女はキスで示したので口淫するのが現状妥当だと考えた、そもそも身長的にも小学生くらいだし
雹は指示通り、晴海のイチモツを取り出して大きく口を開けて亀頭部分を咥え口内の舌で嘗め回し始める
「歯」はあるがかなり小さい乳歯みたいな感じでおそらく今までの妖怪の例とは違い、食う捕食を主体としていない、もし雑食や肉食ならもう少しその役割に特化した形になるハズ
一方、彼女の場合、ヘビ舌でただ舐め回す行為でも晴海の陰核に撒きついてローリングする感じなので滅茶苦茶気持ちいい。体温は見た目の印象通り低い、ほんのり暖かい感じだが、口内粘液というか唾液というかこれが常時出ている様でぬめり感と音もヤバイ
別に明確に声を発していないのだが「じゅるるる、ぬるるる」という摩擦から起きる音と彼女が吸い込む音がかなり激しく聞こえる、が「声帯」其の物が無いという訳でもない呼吸に近いが「ふっ・う」という声は出している
「あまり細かい事を言っても無理だろうし‥」とは思ってそう指示したのだが、それだけで十分だとも云える。
二分、行為を繰り返した後は彼女ももの凄い勢いで口内の舌を左右ローリングさせる、口から吸って鼻から吐く呼吸音で正確には喘ぎではなのだがそのペースも加速する。
三分手前でギリギリ我慢した限界点で雹の口内に吐き出したが、これもおそらく言わずとも通じているのだろう、射精に合わせて凄いバキュームして雹も吐き出される精液をちゅーと吸いつつ、ゴクゴク飲み干した
全部飲みつくした後、「ぷはぁ」雹も口を離すが「もっとないの~?」みたいな感じで後戯というか、美味しい物を出すモノみたいな感じでベロベロ舐め回す
「ま、まった!終り終わり!もう出ないから!」と晴海も雹を離した、多分一応分ってくれたらしく「うんうん」と同意して終った
その後、晴海も彼女と添い寝しながら質疑応答を続けた、一つは篭絡の力と術士の伴侶の事。自身は一定間隔でエネルギーを溜め込む体質で、相手に性行為で移譲する事が出来る事、だから毎日求めてダメだよ?という事も説明した
聊か難しいか、相手が本当に理解しているのか曖昧だが、これも一応雹は「うんうん」とは表現したので、毎日搾り取られる事はないだろう
もう一つは彼女はどのくらいの頻度で行為が必要なのか?だが、これも曖昧ながら頻繁でなくて良い事も分った
「僕が餌として、どのくらいの感覚で餌は必要なの?1日?二日?」と順に示したがどれも首を振った
「うーん‥あんまりお腹減る感覚みたいのは無いのかなぁ、という事は僕等と違って生命維持とは目的が違うのかな?」
「うんうん」
「‥じゃあ何でエネルギーが要るんだろう‥」
「‥?」
と分ったのはそこまでだ。イエスとノーだけだと詳細までは分らないが今は其処が限界だろう、他の手法、筆談とか手話とかのが言葉より難度が高いだろうし、とりあえず前進はしているので、今はいいだろうと考えた、何れ分る事だし少なくとも「あ」とか「う」とかは発声できるらしいし
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