第三勢力のレオ

篠崎流

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廃墟の生産者てのが来るらしい

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こうして新たに落ち着いて住む場所が出来自分の事も始める。

一つは自身の修行、暗黒魔法を使えるのはいいがありえないくらい魔力消費がデカイ、同レベルの魔術と神聖術の、四、五倍使う、レオは魔族ではないので彼ら種の様に溢れる、余りある魔力はない

なので中級程度のモノでも二発撃ってMPがカツカツだ、ヘタすると足りなくてそのまま昏倒する、だから人間には使えないのだが

そこで専門家である鳳とプリムに習い魔力の底上げ修行を行う。手法は難しく無いが地味だ、筋トレと同じで、自身の持つしょぼい魔法でいいので、空砲を撃つ、回数使えば勝手に錬度と許容量は徐々に増える‥らしい

もう一つは、二人のどちらかに協力してもらい、自身の魔力満タン状態から相手にすこーしづつレオに注入してもらう、これも徐々にだが上積みされるらしい

他にもある事はあるらしいが危険なモノも多いのでこの二つを続ける事になった

事は特別レオからリアクションを起こす事無く、事故的に進む事となる、旧都市に住処を変えて一ヶ月の頃

秋の方に連絡が来たらしい、内容がいい加減過ぎてイマイチ分り難いモノだったが「前線の視察」とやらが来る事になった。その切欠はレオが倒した地方指揮官の失踪らしい、つまり、レオと同化した相手ゾル

「どういう事?」
「よーわからんが、前線の状況はどうなってるか情報をよこせ、て事らしい、ゾルのアホは雑魚だが、それだけに本国の指示には割と真面目に取り組んでたが、音信不通。それでオレらにも聞いてきた」
「まあ、アレですね、手駒としては使い易かったんですがそれが居なくなった、それでこの土地に配されている各地指揮官にも問い合わせみたいな感じかと」
「オレも含めて、そんなのはどうでもいい、てのが多いからな」
「魔物側の情報伝達とか報告てどうなってるんだ」
「人員の往復は滅多に無い、距離の関係だな、それと術の使い手が稀だから、中継道具があるから直接伝達は可能だが、尤も、めんどうくさがってやらんのが多い」
「司令部は禿げそうだな‥」

「そうでもない、向こうも割りと適当だ、この大陸に配されているのも大して変わらん」
「じゃあ、無視しても問題ないのか」
「一応返事はする「知らん」だが」

で実際の本国要請に対してホントに「知らん」と秋は返した。それは秋だけでなく他の責任者もそうらしい

無茶苦茶だが、魔物側に国家体制、制度みたいのが無いし大体、各地責任者も実力と血統に優れて居るからその立場にあるというだけなので従う事も稀らしい、そんな感じでその後も暫くトラブルも無かったのだが反転したのが更に一ヶ月後

この大陸に直接人員が割り当てられる、聞いても「知らん」では話にならんが強要は出来ない、だから現地に調査団の様なモノを送ってそうなった。この連絡を受けて秋側では問題になった

「めんどくさい事になったなぁ」
「本国から直接見に来る、て事か」
「まあ、それも大して意味は無いんだが人選がな」
「人選?」
「ああ、魔軍指揮官としては位は低いのだが、クッソ真面目な奴でな‥アイツが来るとなると結構荒れる」
「どういう風に??」
「はい、「エスター=フリン」という闇族の指揮官ですね。秋様と違い、個体戦闘力は低いのですが、本国では便利なので優遇されていますね。彼女は別名「廃墟の生産者」とも言われていまして、司令部に配置された各地の指揮官の仕事が進んでない、などの時、代わって送り込まれたり、代理を務めて人間の国を攻撃したり又は、監視や査察など、広く行っています」

「なるほど、魔物側の指揮官は本国に従うとか従順という訳でもないし強要の命令は出来ないから、そういう事後処理とか後片付けしたりする人材が必要て事か」
「そうですね、で、レオ様の仰った通りエスター様は魔物側に昔からある方針はちゃんと守ります、なので彼女が来ると秋様の代わりに人間の国への侵攻を行う可能性が高いです」
「そいつは困るな‥、けど、そんなに強くは無いんだな?」
「まあ、個体戦闘力は、です」
「??」

「アイツは一人行動が殆どだが、兵を量産出来るからな、マジメにこっちに来て、どっか人間の国を攻めるとなるとかなり厄介だ」
「ええ、エスター様は生まれ付き、無限召喚の力がありますので‥単体戦闘力はゾルより下ですし、血統も高い訳ではありませんが本国の命令に従順です、両方劣っているからこそ、とも言いますが」
「成程、自身の地位とか立場の確立の為に上に従う、こんな感じか」
「そうですねぇ、魔物側、とは言え「こいつは部下として使い易い」という覚えが良い者はやはり優遇されますし」
「召喚てのは何を呼ぶんだ?」

「アンデットですが、スケルトンとかゾンビとか雑魚だけではないです、もっと高種も無原則に、一部、触媒無しで呼べますので本気出されると「集団」としては止めるのが難しいですね」
「取引は?」
「難しいだろうな‥」
「秋様と犬猿の仲ですから、それと融通が利かない、クソ真面目とも言いますが」
「あいつは本国の意思とかに割りと従うからな、頭の引き出しが一個しかないから、自分の役割はそうだ、という変な価値観を持ってる、オレにも余計な要求をしてきそうだ」
「秋に命令出来る奴は居ない、という訳でもないのか」
「出来んが、アイツは本国の指示を割りと遵守するからな、強要はしてこないが、滅茶苦茶めんどくさい、ま、見れば分るだろ」

見れば分るだろう、という事で実際見てからレオも対応すればいいだろうと思い待つ事になった、実際向こうが、どういう人物で何を求めてくるのか謎だし

そこから五日後、鬼拠点である、旧首都へ訪問し秋の滞在する施設へ入って対面する、レオもこれに紛れ実際見てみる事にした

闇族という割り見た目からして彼女自身も「悪魔」感はあんまりない、身長は百七十五くらいで人間女性よりはガッチリしてるが、どちらかと云えば小さめで、肌も青白い感はあるが人間ぽい肌色

黒髪ロングの前髪パッツンヘア、青眼の黒目が小さく三白眼だが、秋と違いつり目ではない、ジト目の様な、眠た気なというか、今で言う和風美人て感じ

服装は軽装で黒のレオタードの上に肩から胸までの金属バストアーマーに、日本刀の様な湾曲した片手剣帯刀。どちらかと云えば召還師、術士なので軽装だ

鳳は秋との仲を犬猿の、と言ったが実際は少し違う、秋が苦手なだけで終始めんどくさそうに相手してただけだ

融通が利かない、クソ真面目、という評価は妥当だ、秋がこの大陸に来てからの経過を聞きエスターはブチ切れた

「分らんとはなんだ!?貴様五年何をしておった?!何も進んで居らんではないか!!」
「人間の国には攻めたぞ?撃退されて進んでないだけだ」
「人間と不戦条約とは何だ!!貴様正気か!!」
「こっちの戦力が敗戦で減ったからな、時限式だ、二年間お互い不干渉になってるだけだ、それに人間の軍は案外強いし、それなりに準備は要る」
「サボってるんじゃなかろうな!?」
「オレが一々前線に出るのか?つまらんし、くだらん」
「な!?」
「それにこの外交条約は人間の代表者と勝負して決まった、だからオレは要求を呑んだ、何か文句あんのか?」

「それは魔物側のルールや常識だろうが!」
「オレの価値観でもある、優れた勇気ある相手にタイマンやって負けた、だからその意思に従う、公正なルールだろ?」
「こ、この‥!」
「やりたきゃお前が勝手にやれ、オレはオレの価値に従って行う」
「貴様‥!」

エスターが言った後背中に「ゴゴゴ」て文字が見えそうな程お怒りだった

「いいだろう、この件は本国に報告させてもらう!私が代わってやるわ!」

とか言って、ズカズカ出て行った「めんどくさい」とはこういう意味である、見学してたレオも、そのまま秋と同じ感想を告げた

「ホントにめんどくさい子だな‥」
「だろ?」
「しかし、私が代わって!てのは何だ?やっぱり自分の手持ち軍とかで人間の国に攻めるのか?」
「たぶんな、何度が前例があるし」
「はい‥その異名の通りですが、こうした事態は初ではないです、他の大陸での話しですがエスター様は過去四回程、自前の軍で人間の国を破壊した事があります」
「それはそれで不味いな‥シュバイク側に攻めると成ると相当な被害になるし、折角上手く行きかけてる流れも止まる事になるなぁ」

「オレにとっても困るな一応とは言え人間側と交わした約束事には違い無い。エスターのやる事だから、と無視もし難い」
「困ったな‥、ほんとに人間の国に攻められても魔物の援軍を呼ばれても、本国とかに報告されても面倒だな、かと言って交渉も難しそうだし‥」
「ま、実際戦ってへこませるか、従わせるかのどっちかだろうな、あれ、直情馬鹿だし」
「実際戦ってへこませる、か」
「本国上層部というか、八将会議てのがあるんだが、そこで決まった方針をアイツは割りと信奉している、その価値観がある以上、コレを曲げる事はしないだろうだから多分、レオやオレが言っても聞かん」
「頭の引き出しが一個しかない、てか」
「そう、指示を信奉している内は、それを優先する、だから外部からオレらが何か云っても別の意見とか価値観は入れない結局の所、打ち返すしかない訳だな」

「シュバイク側で撃退か‥頭痛いわ」
「奴や上層部が、そう目標を設定したなら必ずそうするだろう」
「ふーむ‥。となるとどう撃退するか、だな。秋、鳳。情報をくれ」
「構いませんが‥どのような?」
「戦力面だな、それから特徴、今まで彼女が行った戦闘とかだ」

そういった流れで秋らに一通り詳細を聞くがレオにはアテがあったからだ。レオにしろ秋にしろがエスターと勝負を挑んでも受けないだろうし、目的が違う事

「私が代わりにやってやる」と言った通りで、元々ある方針、魔物の領土を広げるを信心している訳だからこれをやらせて実際撃退するのが早い、もう一つが、彼女と秋の遣り取りでも分るように非常に直情的である。こういう相手に戦場で勝つのは難しくない

早速、レオは召喚斥候を放ちつつ、王国側に戻り、この一連の情報を伝える

勿論、緊急事態には違い無いのだが、レオ自身はそこまで重大な危機とは思ってなかったが

「と、言う訳で、魔物の一派がシュバイク側に何らかの形で侵攻して来るだろう。基本的にシュバイク側でも用意してほしい」
「頭の痛い事態ですね‥折角、一方とは不戦と成ったのに」
「しかし、数は少ないのですな。我々の軍事力なら普通に戦っても負けはしないのでは」
「そうなんだけど、それでもそれなりに被害には成るだろう、何しろ不死系の召喚をかなりの数呼べるらしい」
「ううむ‥困りましたな」
「まあ、王国側でも用意はして貰うんだが実戦闘の部分はなるべくやらない策だ」
「と言いますと?」

「うむ、以前の防衛戦でも分った事だが、魔物の集団てのは基本的に猪突馬鹿だ、相手側は単体戦力に優れて居るだけで、戦略とか戦術とか細かい部分では劣る。これは元々、人間側の優位さではあるんだが今回は更にその傾向が強い」
「なるほど、不死系となれば特にですな、思考している、とは言い難いですし」
「そう、で、今回の一連の事件の元凶はボス、エスターて奴に起因する部分が殆どだ。その為、これをどうにかしてしまえば、全部止まる」
「つまり、指揮官を狙うと」

「ああ、人間側に撃退して貰うか、基本一人な訳だから捕まえてしまう、というのが効く。根本の所が魔物側に最初からある方針「魔物の領土を広げる」だからな、彼女はそれを信心しているので「攻めたけど負けた」というのが一番痛いし、あっちの首脳部も失敗した、と成れば同じ人材は使わない可能性もある」
「なるほど、敢て人間側でやるのが心理的効果が高いと」
「まあ、秋も援軍出してやろう、とか言ったんだが流石にまだ不味いのもある」
「首都の警備に鬼とかが来てもそれはそれで皆怖がりますよね‥以前よりは民衆の感情も緩和されていますが」
「まあ、そういう事だ」

「してレオ殿、どの様な策を?」
「実際の所、何時、どういう戦いか、というのはハッキリしない、召喚兵を呼び出して集団で侵攻か、或いは街の付近に急に現れるかのどっちかになる。相手は基本一人だから前回の鬼と違って事前察知が難しい、そこで両方用意も居るがこれは技術面で幾つか罠の準備を指示してある。街の行商人に確認を取った」
「相手がアンデット主体という事であれば、こちらも司祭を集めた方が良いですかな」
「だと思う、多分それなりに居るだろう、魔術と比べても簡単だし、使い手は居るだろうし後は、武装面だな、兎角召還師付きでの不死兵となればこっちの被弾も不味い」
「確かにそうですな」
「兎角、選抜兵とか防御面に秀でた装備、攻撃に関しては火矢とか打撃武器とか、用意出来れば御願いしたい」
「了解しました」

として、即軍も準備に取り掛かった。
先の鬼戦とは違い集団で来るとは限らないし相手は一人という事になるので事前察知が難しい

その為、首都の街、人の生存領域に広く衛兵を配して可能な限り早く確認する事を優先で行われる

これが確認されれば後は引込み戦、罠と言った通り、アンデット中心である事は分っているので、聖魔法の使い手である程度撃退可能、或いは相手を分散させず誘導する事も可能だ。

と言ってもやってみないと分らない事は多いので、今回ばかりはレオとアルもシュバイクに留まり戦線に加わる事と成った

何しろ相手の戦力が確定で無いのでハッキリとした作戦を確定しておけないので、最終的な部分以外は臨機応変にならざる得ない

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