八法の拳

篠崎流

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助っ人

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夏の気温の下がりかけの午前中、溜り場メンバーは区の競技場に集まっていた。スタンドからグラウンドを観戦する一行と学校の応援団、多くの観戦客と同席である

「どっせーい!」と一際目立つ掛け声と共にピッチャー葉月はボールを投げる

「ストライクアウ!チェンジ!」

5回を投げて鳳静のソフト部は7-0の虐殺スコアを達成して勝っていた。そして葉月の公式ソフトの試合初戦である

「コレほんとに地区の決勝かよ」
「つか、打たれねーッスね、葉月」
「ストレートが無茶苦茶早いからな。それとチェンジアップが極端に遅い」
「マジあれだけ緩急使えると打てないわな」

応援に来た溜り場メンバーの一同も応援所ではない。完全にお菓子つまみながらの余裕の観戦である

「コントロールはそんなに良くないけど」
「でもこれファーボール2回で無安打だからガチでノーヒットノーランしそう」
「凄い‥」
「あ、葉月ちゃんからだよ打順」

そして、左打席で初球、流し打ちで軽くレフトフェンス直撃二塁打を放った。そして軽く3盗。


「早すぎワロタ」
「キャッチャー投げれませんね‥」
「取って投げる構えでもうベーススライディングに入ってるしな」
「女子のレベルじゃねーな‥つか、ソフトで盗塁て見た事ねーわ」

結局試合は9-0
地区大会決勝、デビュー戦で葉月は

ノーヒットノーラン、4打数4安打2HR 5打点、2盗塁というキチガイ記録を出した

「一人で試合してるなぁ」と長行は呟いたが。チームメイトの女生徒達は無茶苦茶喜んで葉月に抱きついた

それもそのはず、鳳静ソフト部は初の全国出場、誰の目から見ても「彼女のおかげ」だからだ

「まあ、良かったんじゃね」
「そっすね。変な嫉妬とかやっかみされなくて」

ただ、余りの人外記録をデビュー戦で叩き出した事で地元メディアや他校の関係者に囲まれる事に成った

「す、すいません!次があるんで!道空けて下さい!」

と葉月と補佐に付いた萌が集団をどかしてダッシュして逃げた。一同は「次??」と首をかしげたが

「んじゃ、オレらも行くか」

と陣らはスタンドを立って移動した

同、競技場反対側のスタンドに辿り着いて席に付いた

「あれ、1-0で負けてるね」
「ウチのサッカーはそれ程強くないですから」

七海が呟いて事情に詳しい叶が返した、そう、掛け持ち出場である

偶然ソフトとサッカーが時間差はあるが隣でやっていた。無論「次」とは葉月はこちらにも出るからである

幸いにして前半20分には葉月はこちらにも間に合ったが出場は無かった

「なんで?」と悟は思ったが。陣は指して説明する
「ダブルヘッダーとか無いだろ、前半は温存」
「成る程」

実際葉月は着替えて用意はしたが、ベンチの日陰で仰向けでぶっ倒れて。濡れタオルを交互に掛けられ、補佐に付いた萌が水分補給とボトル運びを交互に行っている

「そもそも、そんなにスタミナある方じゃないしな」
「つかソフトの方抜けばいいのに」
「まあ、性格?」

結局後半まで行ってハーフタイムに成ったが、葉月は一応動ける、程度の回復で後半投入は見送らせそうだった

「こりゃあかん」と監督もガックリである
「あー‥多少は走れるけど‥」
「流石にヘロヘロでは無理かと‥」
「まあ、しかたないなぁ」

と監督もぼやいたが、そこで葉月は閃いた

「じゃあさ、ボク、ギリギリまで回復させるから。代わりに萌ちゃん。出て?」
「はい?」


後半開始、だが交代で出てきたのは葉月で無く萌である、スタンド観戦の溜り場メンバーもひっくり返った

「おいーー!」
「何があったんだ‥」
「あー‥多分回復しなかったんだろうな‥葉月」
「ていうか代わりかよ!」
「それは、まあいいとして、サッカー出来るのか?萌ちゃん」
「さあ‥ガキの頃よく葉月と遊んでたけど‥」
「無謀過ぎる」

しかも後半開始の時点で3-0で負けている。
投げたのかやけくそなのかさっぱりである、確かにサッカーではこの点差は「もう決まった」スコアでもあるが

後半開始の笛が鳴って一同も注目していたが萌はグラウンド中央でのん気に笑顔でテクテク歩いている

「しかもトップ下なんですが?!」
「どういう作戦だよ!?」

と悟も長行も叫んだ、しかし、それは直ぐに判る

味方選手は攻めに困る、プレスを掛けられ奪われそうになると中央でウロウロする萌に即座にボールを渡す

当然相手はその萌に複数人でプレスに行き、あっという間に囲まれるが、萌は相手のボール奪取をその場でキープして一切許さない

ボールをこねて、相手の出す足の届かない所に「えい、えい」と転がし触らせもしない。

一人でその場で遊ぶ様に捌く

余りにボールを奪われない為相手選手は4人も集まるがそれでも全く取れない、そのうち「えい」と気の抜ける掛け声と共にボールを前に出す

「え?」
「あ?」と思った途端

力なく出されたパスは「コロコロ~」と転がって相手ゴール前、ペナルティエリアの手前

ピタリと止まった。そこへ味方FWが走り込んで。トラップからシュートをドフリーで決めた

1-3である

「えええ?」と見ていた一同も唖然である

萌の完全な単独キープからコロコロラストスルーパスで一点返した

「おま!?」
「いや、おかしいだろ‥」
「スゲーなベルカンプみたいだ‥」
「と、兎に角一点返しましたよ!?」

「つーか、サッカー出来るのな」
「ルールは知ってるだろうが、俺もびびった」
「何故サッカー部員じゃないのか、てレベルだな」
「まあ、やってんのはサッカーじゃないだろうけどな」
「?!!」そう云われて一同は一斉に陣を見た

「ありゃ古武術の運足と捌きをサッカーでやってるだけだ」
「な、成る程」
「できんのかよ!?」
「しかし、どこまで通じるのかな」

と長行が云った通りキックオフから同じパターンに成るが。相手も直ぐに対応する

いざ萌にボールが渡っても二人以上付かずボディチェックで体をぶつけに行く

萌は背が高い訳でもなく、153センチ程度、どちらかと言えば華奢

足元でボールが取れないなら体で止めればいい、そして人数を掛けすぎると他の選手がフリーになる、その為二人だけマークに付いてボディコンタクトで止めに行く

「ありゃ」と一同も思ったが

今度はぶつけに行った相手選手が吹っ飛ばされ地面に転がる。そしてまた、気の抜ける声で「えい」と萌は相手DFの裏にスルーパスを通す

「え?!」と一同、思わずまた声が出た

このパスは相手キーパーが一瞬早く前に出て触りクリア。二点目には成らなかった

ただこの一連のプレーは七海と悟は分った

「すげぇな、体当てに行った瞬間捌いて避けたな」
「だな、押された所を引いて相手が前にひっくり返った」

夏休み中、ずっと道場で投げられ続けた悟と七海には馴染み深い技だからだ

ただ、この2プレイで相手チームもムキにならず、また別の対応をした

つまり「萌にそもそもボールを渡さない」という策に。マンツーマンでのマークで萌以外のオフェンスの選手に張り付き、萌自体には接触せず、彼女に来る「パス」のコースを消した

こうなると萌にも手が無い、そもそもボールが来ないし味方も無理に出すとパスカットされる。実際それを試みるがカット合戦からカウンターの打ち合いとなり、試合自体膠着した

やむなく萌は下がってボールを貰い、ドリブルでの低い位置から上がって運ぶ

相手のDFの奪取を所謂、サッカーテクニックで言う。ダブルタッチ、サイドステップ等でかわしつつ

ラストパスを繰り出すが相手DFのマンマークで味方へのパスをクリアされる

これが5度続いて打つ手がなくなった
そして後半30分、萌もバテる

「あれー?もしかして‥」
「スタミナ無い系?」
「たぶんな」
「こりゃあかんな、後はゴールまで単独で行くしかないが、それも負担が」
「うーん、元々のチーム力に差が有りすぎんだよね」

と、ここでようやく葉月が投入、ワントップFWにチェンジ。そこで葉月は萌に寄って耳打ちした後、試合再開、どっちも本来の動きではないが、ある作戦で打開を図った

相変わらず中盤下がり目の萌に皆ボールを集める、今度も単独突破かと思いきや、今度はセンターサークル付近から貰ったパスにダイレクトで

ワンタッチループ「えい!」と相手ゴールに蹴りこんだ

へろへろ~と上がったボールがポテンと相手ゴール前に落ちたが、そのボールに葉月が飛び出して追いついて飛び込んだ、しかもオフサイド無しというとんでもないダッシュで

そのままワンバンのボールにダイビングボレーでボールをゴール右隅に叩き込んで2-3にした

「はや!」
「つか、俺見てなかったわ」

相手選手は抗議したがラインズマンは見逃してない。完璧なタイミングの蹴りだしと飛び出しで決めた

そして3点目

今度は葉月の直線ドリブルから後ろでテクテク付いて来る萌にヒールでバックパス

萌はまたも「えい」とワンタッチでループを相手ゴール前、ペナルティエリア手前に出し葉月が相手DFとマークを外し、一歩飛び出す、後ろから来るボールを相手ゴールに背中を向けたまま

ノートラップで後ろ向きにボールを真後ろに倒れ込みながら

「おりゃ!!」と蹴り飛ばす

クロスバー直撃から真下に弾かれ、そのままの勢いで地面を叩きピンボールの様にボールは弾けてゴールネットに突き刺さった

同点


「どういうサッカーだよ!?」
「まあ、二人の連携は完璧だよな、たしかに‥」

だが、ここで二人が潰れた。もう全く走れなかった。どっちもギリギリの所からの最後の反撃だったのである

「どっちもスタミナがなぁ‥」
「特に葉月ちゃんは連続試合だしね」

幸い、ここで試合終了、時間切れ。延長は無く、トーナメント戦なのでPK合戦へ

完全に運勝負になる。だが、ここでも5-3で鳳静は負け、地区大会準決勝敗退と成った

「まあ、仕方無いな」
「地力のあるほうが勝った、これで良かったと思うわ」
「そうですね」
「野球はピッチャー次第でどうとでもなるけど。サッカーは無理だったな」

ただ鳳静のチームメートは皆健闘を称えて且つベンチで萌と葉月に謝した

「せっかく追いついたのに、ごめんね」と
「まぁしょうがないっしょ」
「ええ、わたくし達も途中でバテバテでしたし」
「だね、改善の余地ありだ」

一行も「じゃあ、俺らも帰るか」と思いかけた時声を掛けられた

「叶」と、叶の父、学長である

そして一同は戻った葉月、萌らと昼食に招かれた。ホテルのレストランである

「君達の好き嫌いは分らないからね。こういうメニューの多い所の方が良いだろう」という事らしい

「ハンバーグステーキ、ご飯いっぱい!」

葉月には遠慮という言葉はない

「二試合とも見せて貰ったよ、ほんとに素晴らしい」
「んー、でもサッカーは負けちゃったけどね」
「それでもいいさ。それに、チームメイトにもいい刺激になったろう」
「かな」
「特に有馬萌君のプレイは参考になる」
「ある意味そうかもしれないな、葉月と違って「運動能力でどうにかしてる訳じゃない」から」
「お恥ずかしい所を‥でも、お役に立てたなら幸いですわ」

軽く雑談して、葉月は運ばれてきた料理を軽く平らげた

「いい、食いっぷりだな」と学長は大笑いして自分の残り分も葉月に譲った。無論それも軽く平らげた

(なんか犬みたい‥)と見ていた一同は思った

途中携帯電話が鳴って学長はやり取りをした後席を立った

「私は先に戻るよ、皆、ゆっくりして行ってくれ」

と先に清算した後戻って叶に二万預け「追加があるなら食べて行きなさい」と言って帰った

葉月と七海以外が遠慮していたのを見抜いていた
カチーンと固まっていた悟を見て陣は一言

「だ、そうだぞ悟」
「んな事言われてもなぁ‥」
「めったにこんなの食えないんだから遠慮しないほうがいいよ?美味いよ?」

「ぐ、そうだな‥」と悟も普通に追加して食った

ただ、遠慮してるのは悟だけで陣も長行も叶も萌も、特にそれ以上は食べなかった。元々大食漢ではないってだけの事である

「しかし、色々と問題も分ったな」
「うーん、連戦は無理ですね」
「同じ日に、てのはそんなに無いと思うけど」
「それはそうだが、全国、て事は移動もあるだろ?」
「あ、たしかに‥」
「やっぱ掛け持ち、するにしても削らないとキツイか‥」
「それと持久力的に」

「次は何だっけ?」
「来月頭に陸上競技会ですね」何故か葉月の専属マネージャーと化していた萌が答えた

「んー‥なんかあたしもソッチ系やろうかな」
「え?七海ちゃんやりたいの??」
「だってさー、空手て女子、実戦無いんだよ、つまんねー」
「まあ、確かに‥」
「大抵「型」か「演舞」を競うものになるでしょうね」
「普通に女子にフルコン大会とか無いだろ」

「そっかー、じゃあボクの代わりにどっか入る?ボク負担大きいし」
「それもいいかもね、もう直ぐ休み明けだし」

そして、夏休み明けの初日には葉月に紹介されて七海はサッカー部にも入った何故かセットで萌もねじ込まれたが

というより、ろくに練習もしてないで、いきなり出て大会であれだけのプレイを魅せた

むしろ「教えてください!有馬さん!」と他の部員に請われ
「お断りさせて貰えなかった」というのが大きい

特に葉月と違って、萌は「テクニック」の問題なので葉月のは真似出来ないが萌のは真似出来る、という事である。半分指導員みたいな形になったが

そして実際七海の方はかなりの適正があった、運動神経が良い、足もかなり速い、背も162あるし、何より

「アホみたいなスタミナ」「女子ではありえないキック力と展開力」の為である

翌週の話だが他校との練習試合で乱戦からこぼれたルーズボールを。ボランチの位置から走り込んで外から30メートルのロングシュートを無失速でゴールにぶち込む

後半から出た萌を起点に攻めて密集地帯を避けて萌からマイナスに出されたバックパスに反応し、またもペナルティエリア外から走り込んで弾丸ミドルを同じ形で決める

守備に回っては、相手のカウンターロングボールをあっさり空中戦で勝って弾き返し

パスカットから60メートルも蹴り返してそのままカウンターをお膳立てしたり

更に90分フルで走り回って攻守に大車輪の活躍を見せた
敵味方共に唖然の結果を出して3-1で鳳静に勝ちを齎した

暇つぶしで見に来ていた悟もボーゼンである

そしてもう一つ「大事に成った」のが大会での活躍から地元新聞紙や専門誌に写真つきで葉月と萌が載った

「ちょ!?」
「何でわたくしまで‥」
「いいなー、二人共」と、七海はアイス食いながら云ったが、そういう問題ではない

しばらく二人は学校内外、アチコチで関係者やメディアに絡まれる事になった


ただ「いいなー」の七海も試合に出る度、注目度が上がり、サッカー専門誌に載る事に成ってめっちゃ喜んで取材関係を率先して受けた

ま、当然といえば当然だが。まだ一年生、外見も可愛い、物怖じしない性格で取材関係を断らない

ざっくばらんでノリがいい、メディアにウケが良くサッカーのプレイ自体も悟評と同じく「記録と記憶に残るレベル」だから目に付くのは当然である

おかげ、と言ってはなんだが、葉月と萌への取材攻勢がソッチに向いたので二人は安堵したが

尤も、一番喜んだのは彼女の母親であるが

「あの七海ちゃんがこんな事に成るなんて!」という事である

「あの、てなんだよママ~」
「ところで記事にあるけど和製セードルフて何?」
「さー?」



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