9 / 14
第8話「お姫様は秘密を抱えている」
しおりを挟む
リゲルスに手を引かれるまま、私たちは本邸の庭園を歩いていた。
庭園で迷っていた私だったが、リゲルスは慣れているようでたった数分で庭園を抜け、屋敷の門の前にたどり着いた。
門の前には馬車が待機していて、リゲルスはその馬車を見ていった。
「あちらの馬車で私の屋敷まで行きましょう。」
リゲルスに促された私は、馬車に乗り込もうとしてふと思った。
あ・・・。私は女だけど、男らしく振る舞うために、ここはレディーファーストでリゲルスをエスコートした方が良いかも。
そう考えた私は、率先して馬車の扉を開いてリゲルスに手を差し伸べた。
「リゲルス様、どうぞ。お先にお乗りください。」
それを見たリゲルスは、一瞬きょとんとしていたが、すぐに笑顔に変わった。
「ありがとう。そうしているとまるで本当に王子様みたいですね。」
私が、王子様かあ。
昔、シンデレラや白雪姫に憧れたことはあったけど、王子様になりたいとはさすがに思ったことは無い。
だけど、リゲルスにそう言われて悪い気はしなかった。
「じゃあ、リゲルス様はお姫様ですね。」
私がそう言うと、何故かリゲルスは顔をしかめてしまった。
「まあ、こんな格好じゃそう見えてしまいますよね。」
リゲルスのあまり嬉しそうじゃない反応を見て、少し戸惑ってしまう。
気に障ること言っちゃったかな?
疑問を抱きつつも、リゲルスの後に続いて私も馬車に乗り込んだ。
道中、リゲルスはずっと黙ったままだった。
不機嫌というよりは、何かを考えこんでいる様子だった。
とはいえ、会ったばかりの関係なのに二人きりで沈黙というのは気まずい。
何か・・・・何か話題を・・・・。
しかし思い浮かぶのはどれも前にいた世界での話題だった。
どうしよう・・・こうなったら、何でも良いから話すのよ!
そういえば、アカデミーを卒業したって言ってたっけ?
先ほどのヘリオスとリゲルスの会話が頭をよぎった。
「あの・・・アカデミーの卒業おめでとうございます。」
無難に卒業の祝いの言葉を口に出した。
私の言葉を聞いて、それまで黙り込んでいたリゲルスはハッとした顔で私の方を見た。
「・・・ありがとうございます。」
そう言ってにっこり笑うリゲルスの笑顔は天使のように美しい。
「すみません、私としたことが・・・。
目の前にアレシア様がいるのに、すっかり他事に気を取られていました。」
「いいえ!お気になさらず。私も口下手なので・・・!」
私の言葉を聞いたリゲルスが、優しくほほ笑んだ。
「じゃあ、口下手な王子様に代わって、私が会話をリードしなくては。」
リゲルスはその言葉通り、そこからは私が楽しめるような会話をしてくれた。
兄のヘリオスの話や、アカデミーの話。
感心しながら聞いていると、いつの間にかリゲルスの屋敷に着いたようで馬車が止まった。
えっと、先に降りてリゲルスをエスコートしなきゃ!
しかしそう思った私を差し置いて、リゲルスは一足先に馬車から降りて私に手を差し伸べた。
「お手をどうぞ、アレシア様。」
そう言って佇むリゲルスは、一瞬だけドレス姿にもかかわらず王子様に見えた。
リゲルスにエスコートされながら馬車を降り、ようやく外の景色に目を向ける。
「・・・わあ!」
リゲルスが暮らしている屋敷は、ヘリオスがいた屋敷に比べると見劣りするが、単体で見たらこちらもやはり立派な屋敷だった。
庭園はあまり広くはないが、正直このくらいの庭園の方が住むには合理的だ。
あまり広すぎると屋敷に辿り着くまでに時間もかかるし。
それにしても、兄弟それぞれに屋敷があるなんて、公爵家の財力は計り知れないな。
「リゲルス様は、どうしてヘリオス卿とは一緒に暮らしていないのですか?」
リゲルスに案内されるまま屋敷に入り本邸と同じように広い廊下を見た時、ふと抱いた疑問が口をついて出た。
だけど、不思議だった。いくらお金持ちとは言え、家族が一緒に暮らさないなんて。
あんなに広いんだから、生活する部屋が無いわけないだろうし。
そういえば、ヘリオスの屋敷にいた時は彼の両親にも会わなかった。
小説では、父親である公爵が後継ぎ候補の条件を提示する時に登場しただけで、アレシア同様それ以来一切登場しないから気にもしていなかったが。
「兄上とは一緒に暮らせないんです。私のちょっとしたトラウマが原因で。」
リゲルスの言葉に首を傾げる。
トラウマ・・・・。そういえば、ヘリオスの弟にもトラウマがあるって書いてあったような。
確か、寝ぼけたヘリオスに襲われそうになって、それ以来逃げ出すようにアカデミーの寮に入ったって小説で読んだけど。
もしかして、妹にも同じような事しちゃったとか・・・?
考え込んでいる私を見て、リゲルスが笑った。
「そんなに深刻なトラウマではないので大丈夫ですよ。兄が苦手なので両親がこの別荘を用意してくれたんです。」
「じゃあもしかして、この別荘に貴方達の義母様と義父様が住んでいらっしゃるのですか?」
もしそうなら、アレシアはともかく、私自身はお初にお目にかかる義両親になる。
そう考えると少し緊張してきたが、リゲルスは私の問いに首を振った。
「いいえ、二人は屋敷を兄上に任せた後、外国へ旅立ちました。老後はゆっくり世界を旅行して暮らすのだそうです。」
なんだその羨ましすぎる老後は・・・。
きっとお金なら、湯水のように使っても使いきれない額があるのだろう。
リゲルスが、廊下の端にある部屋の前で立ちどまり、私の顔を見た。
「端っこで申し訳ないのですが、ベッドが用意されている客室はここしか無いので、今日からここを使ってください。
アレシア様専属の侍女も何人かあとで向かわせましょう。」
そう言って扉を開けた先は、前に住んでいた場所より断然広い部屋だった。
「い、いいのですか?私は・・・・」
ヘリオスと結婚したとは言え、お飾りの妻なのに、と言いそうになって慌てて口をつぐんだ。
いけない、散々ヘリオスからそう言い聞かされてきたせいで、まるで洗脳されたかのようにその言葉が浮かんでしまった。
「ええ、もちろんです。アレシア様は私の大事な王子様ですから。」
再びそう言われて少し照れ臭くなる。
心が男と言った手前、ここは嬉しそうにするべきなのかもしれないけど。
「服も後で持ってこさせますね。男性用の服で大丈夫ですよね?」
「ええ、だけど、無理に用意しなくても・・・。」
この屋敷の主人は女性であるリゲルスなのだから、貴族男性が着る服なんて無いんじゃ・・・。
そう思い遠慮がちに言った私の言葉をリゲルスが笑顔で否定した。
「いいえ。たくさんあるので遠慮せず着てください。」
たくさんある・・・?
その言葉に少し引っ掛かりながらも、甘んじて受け入れることにした。
「後でまた、晩餐の時にお会いしましょう。」
リゲルスがそう言って部屋を出た後、私はベッドに腰を下ろして窓の外を眺めた。
ヘリオスの屋敷を脱走しようとした時は早朝だったのに、あれからすっかり時間が経ち、もうじき日が沈みそうになっている。
「・・・今日の夜ご飯は何かなあ。」
ヘリオスの屋敷で暮らしていた時は、明らかに質素なご飯が出されていたので、今日の夜ご飯には少しだけ胸が期待で膨らむ。
まあ、あの屋敷でのご飯がパンと干し肉だけだったのは私だけで、どうせヘリオスとリチャードは肉汁滴るようないい肉を食べていたのだろうが。
兄妹とは言え、リゲルスはヘリオスと違って私を軽んじるような扱いをしない。
だからご飯だって、ようやく貴族らしい物が食べられるかも知れない。
・・・リゲルスとは、良いお友達になれるといいな。
そんな事を考えながら、窓の外の日が沈むのを待っていた。
*********************
庭園で迷っていた私だったが、リゲルスは慣れているようでたった数分で庭園を抜け、屋敷の門の前にたどり着いた。
門の前には馬車が待機していて、リゲルスはその馬車を見ていった。
「あちらの馬車で私の屋敷まで行きましょう。」
リゲルスに促された私は、馬車に乗り込もうとしてふと思った。
あ・・・。私は女だけど、男らしく振る舞うために、ここはレディーファーストでリゲルスをエスコートした方が良いかも。
そう考えた私は、率先して馬車の扉を開いてリゲルスに手を差し伸べた。
「リゲルス様、どうぞ。お先にお乗りください。」
それを見たリゲルスは、一瞬きょとんとしていたが、すぐに笑顔に変わった。
「ありがとう。そうしているとまるで本当に王子様みたいですね。」
私が、王子様かあ。
昔、シンデレラや白雪姫に憧れたことはあったけど、王子様になりたいとはさすがに思ったことは無い。
だけど、リゲルスにそう言われて悪い気はしなかった。
「じゃあ、リゲルス様はお姫様ですね。」
私がそう言うと、何故かリゲルスは顔をしかめてしまった。
「まあ、こんな格好じゃそう見えてしまいますよね。」
リゲルスのあまり嬉しそうじゃない反応を見て、少し戸惑ってしまう。
気に障ること言っちゃったかな?
疑問を抱きつつも、リゲルスの後に続いて私も馬車に乗り込んだ。
道中、リゲルスはずっと黙ったままだった。
不機嫌というよりは、何かを考えこんでいる様子だった。
とはいえ、会ったばかりの関係なのに二人きりで沈黙というのは気まずい。
何か・・・・何か話題を・・・・。
しかし思い浮かぶのはどれも前にいた世界での話題だった。
どうしよう・・・こうなったら、何でも良いから話すのよ!
そういえば、アカデミーを卒業したって言ってたっけ?
先ほどのヘリオスとリゲルスの会話が頭をよぎった。
「あの・・・アカデミーの卒業おめでとうございます。」
無難に卒業の祝いの言葉を口に出した。
私の言葉を聞いて、それまで黙り込んでいたリゲルスはハッとした顔で私の方を見た。
「・・・ありがとうございます。」
そう言ってにっこり笑うリゲルスの笑顔は天使のように美しい。
「すみません、私としたことが・・・。
目の前にアレシア様がいるのに、すっかり他事に気を取られていました。」
「いいえ!お気になさらず。私も口下手なので・・・!」
私の言葉を聞いたリゲルスが、優しくほほ笑んだ。
「じゃあ、口下手な王子様に代わって、私が会話をリードしなくては。」
リゲルスはその言葉通り、そこからは私が楽しめるような会話をしてくれた。
兄のヘリオスの話や、アカデミーの話。
感心しながら聞いていると、いつの間にかリゲルスの屋敷に着いたようで馬車が止まった。
えっと、先に降りてリゲルスをエスコートしなきゃ!
しかしそう思った私を差し置いて、リゲルスは一足先に馬車から降りて私に手を差し伸べた。
「お手をどうぞ、アレシア様。」
そう言って佇むリゲルスは、一瞬だけドレス姿にもかかわらず王子様に見えた。
リゲルスにエスコートされながら馬車を降り、ようやく外の景色に目を向ける。
「・・・わあ!」
リゲルスが暮らしている屋敷は、ヘリオスがいた屋敷に比べると見劣りするが、単体で見たらこちらもやはり立派な屋敷だった。
庭園はあまり広くはないが、正直このくらいの庭園の方が住むには合理的だ。
あまり広すぎると屋敷に辿り着くまでに時間もかかるし。
それにしても、兄弟それぞれに屋敷があるなんて、公爵家の財力は計り知れないな。
「リゲルス様は、どうしてヘリオス卿とは一緒に暮らしていないのですか?」
リゲルスに案内されるまま屋敷に入り本邸と同じように広い廊下を見た時、ふと抱いた疑問が口をついて出た。
だけど、不思議だった。いくらお金持ちとは言え、家族が一緒に暮らさないなんて。
あんなに広いんだから、生活する部屋が無いわけないだろうし。
そういえば、ヘリオスの屋敷にいた時は彼の両親にも会わなかった。
小説では、父親である公爵が後継ぎ候補の条件を提示する時に登場しただけで、アレシア同様それ以来一切登場しないから気にもしていなかったが。
「兄上とは一緒に暮らせないんです。私のちょっとしたトラウマが原因で。」
リゲルスの言葉に首を傾げる。
トラウマ・・・・。そういえば、ヘリオスの弟にもトラウマがあるって書いてあったような。
確か、寝ぼけたヘリオスに襲われそうになって、それ以来逃げ出すようにアカデミーの寮に入ったって小説で読んだけど。
もしかして、妹にも同じような事しちゃったとか・・・?
考え込んでいる私を見て、リゲルスが笑った。
「そんなに深刻なトラウマではないので大丈夫ですよ。兄が苦手なので両親がこの別荘を用意してくれたんです。」
「じゃあもしかして、この別荘に貴方達の義母様と義父様が住んでいらっしゃるのですか?」
もしそうなら、アレシアはともかく、私自身はお初にお目にかかる義両親になる。
そう考えると少し緊張してきたが、リゲルスは私の問いに首を振った。
「いいえ、二人は屋敷を兄上に任せた後、外国へ旅立ちました。老後はゆっくり世界を旅行して暮らすのだそうです。」
なんだその羨ましすぎる老後は・・・。
きっとお金なら、湯水のように使っても使いきれない額があるのだろう。
リゲルスが、廊下の端にある部屋の前で立ちどまり、私の顔を見た。
「端っこで申し訳ないのですが、ベッドが用意されている客室はここしか無いので、今日からここを使ってください。
アレシア様専属の侍女も何人かあとで向かわせましょう。」
そう言って扉を開けた先は、前に住んでいた場所より断然広い部屋だった。
「い、いいのですか?私は・・・・」
ヘリオスと結婚したとは言え、お飾りの妻なのに、と言いそうになって慌てて口をつぐんだ。
いけない、散々ヘリオスからそう言い聞かされてきたせいで、まるで洗脳されたかのようにその言葉が浮かんでしまった。
「ええ、もちろんです。アレシア様は私の大事な王子様ですから。」
再びそう言われて少し照れ臭くなる。
心が男と言った手前、ここは嬉しそうにするべきなのかもしれないけど。
「服も後で持ってこさせますね。男性用の服で大丈夫ですよね?」
「ええ、だけど、無理に用意しなくても・・・。」
この屋敷の主人は女性であるリゲルスなのだから、貴族男性が着る服なんて無いんじゃ・・・。
そう思い遠慮がちに言った私の言葉をリゲルスが笑顔で否定した。
「いいえ。たくさんあるので遠慮せず着てください。」
たくさんある・・・?
その言葉に少し引っ掛かりながらも、甘んじて受け入れることにした。
「後でまた、晩餐の時にお会いしましょう。」
リゲルスがそう言って部屋を出た後、私はベッドに腰を下ろして窓の外を眺めた。
ヘリオスの屋敷を脱走しようとした時は早朝だったのに、あれからすっかり時間が経ち、もうじき日が沈みそうになっている。
「・・・今日の夜ご飯は何かなあ。」
ヘリオスの屋敷で暮らしていた時は、明らかに質素なご飯が出されていたので、今日の夜ご飯には少しだけ胸が期待で膨らむ。
まあ、あの屋敷でのご飯がパンと干し肉だけだったのは私だけで、どうせヘリオスとリチャードは肉汁滴るようないい肉を食べていたのだろうが。
兄妹とは言え、リゲルスはヘリオスと違って私を軽んじるような扱いをしない。
だからご飯だって、ようやく貴族らしい物が食べられるかも知れない。
・・・リゲルスとは、良いお友達になれるといいな。
そんな事を考えながら、窓の外の日が沈むのを待っていた。
*********************
0
お気に入りに追加
15
あなたにおすすめの小説
婚約破棄されたら魔法が解けました
かな
恋愛
「クロエ・ベネット。お前との婚約は破棄する。」
それは学園の卒業パーティーでの出来事だった。……やっぱり、ダメだったんだ。周りがザワザワと騒ぎ出す中、ただ1人『クロエ・ベネット』だけは冷静に事実を受け止めていた。乙女ゲームの世界に転生してから10年。国外追放を回避する為に、そして后妃となる為に努力し続けて来たその時間が無駄になった瞬間だった。そんな彼女に追い打ちをかけるかのように、王太子であるエドワード・ホワイトは聖女を新たな婚約者とすることを発表した。その後はトントン拍子にことが運び、冤罪をかけられ、ゲームのシナリオ通り国外追放になった。そして、魔物に襲われて死ぬ。……そんな運命を辿るはずだった。
「こんなことなら、転生なんてしたくなかった。元の世界に戻りたい……」
あろうことか、最後の願いとしてそう思った瞬間に、全身が光り出したのだ。そして気がつくと、なんと前世の姿に戻っていた!しかもそれを第二王子であるアルベルトに見られていて……。
「……まさかこんなことになるなんてね。……それでどうする?あの2人復讐でもしちゃう?今の君なら、それができるよ。」
死を覚悟した絶望から転生特典を得た主人公の大逆転溺愛ラブストーリー!
※最初の5話は毎日18時に投稿、それ以降は毎週土曜日の18時に投稿する予定です
政略結婚の約束すら守ってもらえませんでした。
克全
恋愛
「カクヨム」と「小説家になろう」にも投稿しています。
「すまない、やっぱり君の事は抱けない」初夜のベットの中で、恋焦がれた初恋の人にそう言われてしまいました。私の心は砕け散ってしまいました。初恋の人が妹を愛していると知った時、妹が死んでしまって、政略結婚でいいから結婚して欲しいと言われた時、そして今。三度もの痛手に私の心は耐えられませんでした。
一宿一飯の恩義で竜伯爵様に抱かれたら、なぜか監禁されちゃいました!
当麻月菜
恋愛
宮坂 朱音(みやさか あかね)は、電車に跳ねられる寸前に異世界転移した。そして異世界人を保護する役目を担う竜伯爵の元でお世話になることになった。
しかしある日の晩、竜伯爵当主であり、朱音の保護者であり、ひそかに恋心を抱いているデュアロスが瀕死の状態で屋敷に戻ってきた。
彼は強い媚薬を盛られて苦しんでいたのだ。
このまま一晩ナニをしなければ、死んでしまうと知って、朱音は一宿一飯の恩義と、淡い恋心からデュアロスにその身を捧げた。
しかしそこから、なぜだかわからないけれど監禁生活が始まってしまい……。
好きだからこそ身を捧げた異世界女性と、強い覚悟を持って異世界女性を抱いた男が異世界婚をするまでの、しょーもないアレコレですれ違う二人の恋のおはなし。
※いつもコメントありがとうございます!現在、返信が遅れて申し訳ありません(o*。_。)oペコッ 甘口も辛口もどれもありがたく読ませていただいてます(*´ω`*)
※他のサイトにも重複投稿しています。
帰らなければ良かった
jun
恋愛
ファルコン騎士団のシシリー・フォードが帰宅すると、婚約者で同じファルコン騎士団の副隊長のブライアン・ハワードが、ベッドで寝ていた…女と裸で。
傷付いたシシリーと傷付けたブライアン…
何故ブライアンは溺愛していたシシリーを裏切ったのか。
*性被害、レイプなどの言葉が出てきます。
気になる方はお避け下さい。
・8/1 長編に変更しました。
・8/16 本編完結しました。
ぽっちゃりな私は妹に婚約者を取られましたが、嫁ぎ先での溺愛がとまりません~冷酷な伯爵様とは誰のこと?~
柊木 ひなき
恋愛
「メリーナ、お前との婚約を破棄する!」夜会の最中に婚約者の第一王子から婚約破棄を告げられ、妹からは馬鹿にされ、貴族達の笑い者になった。
その時、思い出したのだ。(私の前世、美容部員だった!)この体型、ドレス、確かにやばい!
この世界の美の基準は、スリム体型が前提。まずはダイエットを……え、もう次の結婚? お相手は、超絶美形の伯爵様!? からの溺愛!? なんで!?
※シリアス展開もわりとあります。
嫌われ者の側妃はのんびり暮らしたい
風見ゆうみ
恋愛
「オレのタイプじゃないんだよ。地味過ぎて顔も見たくない。だから、お前は側妃だ」
顔だけは良い皇帝陛下は、自らが正妃にしたいと希望した私を側妃にして別宮に送り、正妃は私の妹にすると言う。
裏表のあるの妹のお世話はもううんざり!
側妃は私以外にもいるし、面倒なことは任せて、私はのんびり自由に暮らすわ!
そう思っていたのに、別宮には皇帝陛下の腹違いの弟や、他の側妃とのトラブルはあるし、それだけでなく皇帝陛下は私を妹の毒見役に指定してきて――
それって側妃がやることじゃないでしょう!?
※のんびり暮らしたかった側妃がなんだかんだあって、のんびりできなかったけれど幸せにはなるお話です。
甘すぎ旦那様の溺愛の理由(※ただし旦那様は、冷酷陛下です!?)
夕立悠理
恋愛
伯爵令嬢ミレシアは、恐れ多すぎる婚約に震えていた。
父が結んできた婚約の相手は、なんと冷酷と謳われている隣国の皇帝陛下だったのだ。
何かやらかして、殺されてしまう未来しか見えない……。
不安に思いながらも、隣国へ嫁ぐミレシア。
そこで待っていたのは、麗しの冷酷皇帝陛下。
ぞっとするほど美しい顔で、彼はミレシアに言った。
「あなたをずっと待っていました」
「……え?」
「だって、下僕が主を待つのは当然でしょう?」
下僕。誰が、誰の。
「過去も未来も。永久に俺の主はあなただけ」
「!?!?!?!?!?!?」
そういって、本当にミレシアの前では冷酷どころか、甘すぎるふるまいをする皇帝ルクシナード。
果たして、ルクシナードがミレシアを溺愛する理由は――。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる