ふたなり性徒会

あお

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夏休み前のオープンキャンパス~中3女子をヤり放題~

27話『氷室美怜と不良少女2』

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 美怜が音楽室の近くへ行くと、体験入学の女子がひとりいるだけだった。
 音楽室の前に立ち、窓から室内を眺めている。

 スマホでスケジュールを確認する。

(音楽の体験入学、午後からじゃん。……なんでこんな時間に?)

 今度はレーダーを見る。緑だ。

(ひとりえっちしたくなってここに……でもだったらトイレ行くはずだし。……それに表情も普通……を装ってるのかな?)

 美怜が近づくと彼女は振り向き会釈する。
 ちょっと無愛想で表情に乏しい女の子だ。
 体型は美怜とあまり変わらない。
 高2の美怜が成長していないのか、今の中3が育ちすぎなのかはわからない。

 胸囲は控えめだが、公立中学のブラウスからはしっかりとその形がわかる。
 きれいな胸の形をしている。

 ウエストも細すぎず、しかし肉もついており、チェック柄のスカートの上からでもわかるボディラインをしており、臀部の肉付きは発達してると言えるだろう。

 表情は糸目まではいかないが、眠そうな顔をしており、髪型は肩まであるショートヘア。
 黒髪だがよく見ると紫のカラーがところどころ入れてある。

(同類……って感じする)

 無表情でダルさが服を着て歩いている美怜は、その表情から何を考えているかわからないと言われ、それ故彼女をしらない人からは”不良”と怖がられている。

「ちーっす」

 お嬢様学校の生徒とは思えないぐらいの口調で、片手を上げて挨拶する。美怜なりの体験入学生への配慮だ。

「どうも」

 声のテンションは互いに似たようなものだ。
 ダルくて、毎日がつまらなくて、刺激を貪欲に求めているけどそれを外に悟られたくない。
 そんな面倒な自分を”ダルさ”という面倒で包み込む。そんな感じだろうか。

「音楽室、好きなの?」
「音楽室が好きって質問、面白いですね」
「そう?」
「そうですよ。まぁ音楽は好きですよ。音楽系の高校へ行こうかなって思っていたぐらいには」
「でも白女って特段専門性はないよ」
「……」
「どうして今日のオープンキャンパスに来たの?」
「なか、入りません?」
(人に聞かれたくない事情でもあるのかな……)

 二人は音楽室へ入る。
 防音の壁。
 高い天井。
 壁には有名な音楽家の肖像画。
 教室の前には大きなピアノ。奥には準備室。
 あとは椅子と譜面台が並んでいる。

 普通だ。
 何の変哲もない普通の音楽室。

 少女は何も言わずゆっくりとピアノ近くの椅子に座る。

「鍵、しめる?」
「先輩持ってるんですか?」
「一応、今日の案内係だから」
「……なんで聞いたんです?」
「聞かれたくなさそう、だったから」
「……ありがとうございます」

 美怜は鍵をかける。
 本当はレーダーで緑だったこの子を押し倒してヤッてしまおうという目論見があった。防音だし、誘いに乗って来なくても、手持ちの媚薬入り水を飲ませて、襲ってしまえばいい。
 防音だし、ふたなり薬の勃起ちんぽに犯された女子は、その快楽溺れてしまう。
 この状況を作り出したからには、万に一つも美怜がこの少女から何か言われることも、学校へチクられることもない。

 ただ単に自分と似たオーラを放つ少女に少し興味が出たのだ。

 美怜も隣に座ると、
「音楽系の学校だったら他にあるじゃん。ここを狙う学力と、音楽の実力があれば十分入れると思うけど?」
「その辺は問題ないんです」

 サラッと答えた。
 多分実力は本物なんだろう。

「ただ……」

 それから十数秒の沈黙があった。
 何から話していいか、そして初対面の先輩に話していい内容かどうかを、中学3年生なりに判断してるのだろう。
 ようやく口を開いた彼女は、

「私は音楽の道に進みたいって思うんです。でも両親が将来のために白百合女学園へ進学しなさい、って。ここなら一貫性の学校だし、就職に関しても心配ない。白百合女学園の卒業生なら結婚にも困らないだろうって」
「あー、それよくあるやつなー」
「そうなんですか」
「私は違うけど、ここの学園の子、結構そういうのいるみたいよ。ま、会ったこと無いからわかんないけどね。で、反論はしたの?」

「しました。……でも両親は考えを変えてくれなくて。それに言うんですよ。進学すればあんたも扇志摩子さんみたいな立派な人になれるからって……別に私はあの人みたいになりたいんじゃないんですよ。……ただ、好きな音楽ができればって」

 ゆっくり立ち上がると、ピアノの前に行く。
 鍵盤蓋を開け、キーカバーを外すと、少女は人さし指で適当に鍵盤を叩く。

 ランダムな音が室内に響くが、なんの法則性の無いその音すら、何かの曲に聞こえてしまうほど、彼女の打鍵は繊細で意味を持っていた。

 本当に音楽が好きなことが、それを嗜まない美怜にも伝わってきた。

 美怜も彼女の側に行く。

 頬と頬が触れ合うような距離で、右後ろから詰め寄ると、少女が押す鍵盤の隣に自らも指を落として音を鳴らす。

「連弾。下手っぴだけど。それと、」

 美怜は左手で彼女の髪をそっと掬って匂いを嗅ぐ。

「めっちゃいい匂い。うちの学園、匂いのする整髪料禁止だけど?」
「……先輩だって髪、いい匂いじゃないですか。それに金髪に染めてます」
「私はいいの」
「どうしてですか」
「不良だから」
「……」

 美怜は彼女の両肩に手をかけ、自分の方に体を向かせる。
 わずかに身長の高い美怜が見下ろす形だ。
 顔と顔の距離はわずか十数センチ。
 唇も触れてしまいそうな距離だ。

 少女の鼓動がドキリと鳴ったのが分かった。

「それにあなたも不良ね。髪、紫が入ってるわ。うっすらとだから近づかないとわからなかった」
「バレましたか」
「それ、両親にへの反抗、でしょ。でも染めきるとバレて怒られる。……そこまではしたくない。だから軽い校則違反をして反抗する自分を作り上げて、それに甘んじてる。違う?」
「……そうです。でも、どうして分かったんですか」
「まぁ? 私も似たいようなことやってた時期あったから」
「なんとなくわかります」
「わかってたまるかっつーの。ほれ」
「わっ!」

 美怜は携帯していた未開封のペットボトルを投げて渡す。
 さっきの接近で、少女の鼓動が上昇したからだ。季節のわりに教室も乾燥している、というのもある。

 だが、本当の狙いは少女の体だ。
 美怜は確かに彼女に興味があった。でもそれを聞いてしまえば、用があるのは身体だけだ。

 自分からこれ以上飲もうという気配がなかったので、自然な流れで媚薬入り水を渡すことに成功する。

 そして自らも飲みかけのそれを口に含む。
 ボトルを受け取った彼女も釣られて飲む。

 ミラーリング効果のようなもので、美怜の狙いは成功した。

 そして今度は自分の話へ移行する。
 スマホをチラリと見る。
 緑色の丸はどんどんと大きくなっている。赤になるのは時間の問題だ。

「ここってさ、いわゆるお嬢様学校だけど……でも本当に生粋のお嬢様だけしかいないと思う?」
「どういうこと、です?」

 媚薬入りの水のせいで呼吸が荒くなっている。

 本人も急に身体に異常が走ったことには気づいているだろうが、まださっきの接近のせいだと思いこんでいる。

 だから美怜はその間に勝負を決めようと、畳み掛けた。
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