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第6章 王都
194ー穏便に
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「イザークス殿下、それよりもです」
「ああ、分かっている。ニコルクスもなのだろう?」
「はい、残念ながら」
「予想はしていた。ココアリア嬢、やってくれ」
「宜しいのですか?」
「ああ。構わない。ニコルクスはそう関わっていないから大丈夫だろう。ああ、側近の2人も頼む」
おしッ、やってやろうじゃん。
「ココ、なるべく穏便にね」
「ロディ兄さま、意味がわかりません」
「だから、またあの黒いのが出てきたらどうする?」
「なら、念のためまたキリシマを呼びますか?」
「そうだな、イザークス殿下宜しいですか?」
「もちろんだ。私はキリシマが気に入った」
なんだと? 変わっているな。
『ココ! お前酷いぞ!』
ほらまた勝手に聞いてるし。
『キリシマ、いい? ドドンとド派手にカッコよく登場してよ』
『おう! 任せとけ!』
そう言って、キリシマはポポンと出てきた。だから、ポポンってなんだよ。その登場しかできねーのか?
「ココー!」
「アハハハ」
あ、第2王子が目を点にしているぞ。
「俺はエンシェントドラゴンのキリシマだぁーッ!」
と、今更凄んでみても、もう遅い。
「兄上、何もないところからトカゲが出てきましたよ。しかも喋っていますよ」
と、指をさす。やっぱ、トカゲさんだと思うよね~。うん、それは仕方ない。
「仕方なくねーんだよ! 俺はエンシェントドラゴンだぁッ!」
「兄上……」
イザークス殿下はまだアイスクリームを食べていた。
「ニコルクス、本当なんだ。ドラゴンなんだ。何やら親ドラゴンに小さくされているらしい」
「本当ですか?」
なんて言いながら、ニコルクス殿下はキリシマを突こうとしている。好奇心旺盛なんだな。
「うっせーよ! ココ、なんだこいつ!」
「聞いてたんでしょう? 第2王子殿下よ」
「こいつもだな」
「そうなの。だから念のためキリシマを呼んだのよ」
「おう、ちゃっちゃと解呪してしまおうぜ」
なんの話だか分かっていない第2王子。じーちゃんが説明したんだ。なんせ、第1王子がスイーツにハマってしまったらしく、お代わりをご所望だった。
「私が、呪いですか? 精神干渉なんて受けているのですか?」
「ニコルクス殿下、残念ながら」
「ニコルクス、フィルドラクスは今どこにいるか知っているか?」
「え? 別宮で養生しているのではないのですか?」
「もう何か月も前に辺境伯が連れて行かれたそうだ」
「え!? なら今は辺境伯領にいるのですか?」
「いえ、今は皆と一緒に我が家におられます」
「元気にしているのですね?」
「はい、お元気になられました。アレクシスがお連れした時は呪いや精神干渉だけでなく毒にも侵されておられたそうです。辺境伯領でこのココアリアが全て解呪し今はお元気ですよ」
「なんと……私は何も知らず、呑気に学園に通っておりました」
「ニコルクス、私も同じだ」
「それで、私もその解呪が必要なのですね?」
「はい、宜しければこのココアリアが直ぐに解呪致します」
「もちろんだ。ココアリア嬢、やってくれ!」
よし、じゃあいくぞ。
「ココ、穏便に」
だから、ロディ兄。解呪に穏便も何もないぞ。
「キリシマ、良い?」
「おう!」
俺は少し深呼吸して手のひらを第2王子に向ける。
「ディスエンチャント……」
王子の身体から黒い靄の様な物がモヤモヤと浮き出る。が、まだ出切っていないな。身体の周りに黒いモヤモヤが纏わりついている。もう1度だ。
「ディスエンチャント!」
王子の身体に纏わりついていた黒い靄の様な物がフワフワと浮き出てピューと何処かへ飛んで行った。逃げたか? まあ、いい。ついでにだ。
「ピュリフィケーション」
真っ白に輝く光が王子の身体を包み込み消えていった。
第1王子程、深くはなかったな。楽勝だぜ。続いて、第2王子の側近と従者の2名にも解呪をした。
「大丈夫ですか? ふらついたりしませんか?」
「大丈夫だ。スッキリした気分だ。何故、あんなにエリアリア嬢達に拘っていたのか分からない位だ」
それはそう仕向けられていたのか? それとも、姉達が面白がっていたのか?
「大した事ねーな」
「良かったわ」
「ココ、俺もアイスクリームが欲しいぞ」
「はいはい」
呼び出したからな。ご褒美だ。
「ココ、やっぱいい奴だな!」
現金な奴だ。もうアイスクリームに食いついている。ああ、また顔の周りがベトベトになってしまう。ドラゴンの手じゃスプーンは持てないしな。
「セーデルマン侯爵、私も兄上の持っておられる下着が欲しいんだ」
「はい、もちろんお渡し致しましょう。状態異常を無効化します。毎日、着て頂くと安心です」
じーちゃんに促され、俺はドドンと下着を一式出す。
「ココアリア嬢、スゴイな。それはスキルか?」
「殿下、ココアリアのスキルはご内密にお願い致します」
「そうなのか?」
「はい。まだ敵が全く見えておりません。王家の方々を洗脳して何がしたいのか? それは一体誰が先導しているのか? それを突き止めなければなりません」
「そうだな」
「ニコルクス。他言は無用だ。父上と母上のお命にも関わるやもしれん」
「兄上、父上とお会いできておりません。母上もです」
「そうだ、だからこそだ」
「分かりました」
これで、第1王子だけでなく第2王子も解呪がすんだ。この2人が協力してくれたら今までよりもずっと情報を集めやすくなるんじゃないか?
「いや、母上と1番一緒にいるのはマールミーアだ」
マールミーア第1王女殿下。第1王子と初めて謁見した時に無理矢理同席しようとしていたド派手な王女だ。あの王女はもしかしたら第1王子より深いかも知れない。
☆ ☆ ☆
読んで頂きありがとうございます。
今日は後ほどハルちゃんを投稿します。
宜しくお願いしまっす!
「ああ、分かっている。ニコルクスもなのだろう?」
「はい、残念ながら」
「予想はしていた。ココアリア嬢、やってくれ」
「宜しいのですか?」
「ああ。構わない。ニコルクスはそう関わっていないから大丈夫だろう。ああ、側近の2人も頼む」
おしッ、やってやろうじゃん。
「ココ、なるべく穏便にね」
「ロディ兄さま、意味がわかりません」
「だから、またあの黒いのが出てきたらどうする?」
「なら、念のためまたキリシマを呼びますか?」
「そうだな、イザークス殿下宜しいですか?」
「もちろんだ。私はキリシマが気に入った」
なんだと? 変わっているな。
『ココ! お前酷いぞ!』
ほらまた勝手に聞いてるし。
『キリシマ、いい? ドドンとド派手にカッコよく登場してよ』
『おう! 任せとけ!』
そう言って、キリシマはポポンと出てきた。だから、ポポンってなんだよ。その登場しかできねーのか?
「ココー!」
「アハハハ」
あ、第2王子が目を点にしているぞ。
「俺はエンシェントドラゴンのキリシマだぁーッ!」
と、今更凄んでみても、もう遅い。
「兄上、何もないところからトカゲが出てきましたよ。しかも喋っていますよ」
と、指をさす。やっぱ、トカゲさんだと思うよね~。うん、それは仕方ない。
「仕方なくねーんだよ! 俺はエンシェントドラゴンだぁッ!」
「兄上……」
イザークス殿下はまだアイスクリームを食べていた。
「ニコルクス、本当なんだ。ドラゴンなんだ。何やら親ドラゴンに小さくされているらしい」
「本当ですか?」
なんて言いながら、ニコルクス殿下はキリシマを突こうとしている。好奇心旺盛なんだな。
「うっせーよ! ココ、なんだこいつ!」
「聞いてたんでしょう? 第2王子殿下よ」
「こいつもだな」
「そうなの。だから念のためキリシマを呼んだのよ」
「おう、ちゃっちゃと解呪してしまおうぜ」
なんの話だか分かっていない第2王子。じーちゃんが説明したんだ。なんせ、第1王子がスイーツにハマってしまったらしく、お代わりをご所望だった。
「私が、呪いですか? 精神干渉なんて受けているのですか?」
「ニコルクス殿下、残念ながら」
「ニコルクス、フィルドラクスは今どこにいるか知っているか?」
「え? 別宮で養生しているのではないのですか?」
「もう何か月も前に辺境伯が連れて行かれたそうだ」
「え!? なら今は辺境伯領にいるのですか?」
「いえ、今は皆と一緒に我が家におられます」
「元気にしているのですね?」
「はい、お元気になられました。アレクシスがお連れした時は呪いや精神干渉だけでなく毒にも侵されておられたそうです。辺境伯領でこのココアリアが全て解呪し今はお元気ですよ」
「なんと……私は何も知らず、呑気に学園に通っておりました」
「ニコルクス、私も同じだ」
「それで、私もその解呪が必要なのですね?」
「はい、宜しければこのココアリアが直ぐに解呪致します」
「もちろんだ。ココアリア嬢、やってくれ!」
よし、じゃあいくぞ。
「ココ、穏便に」
だから、ロディ兄。解呪に穏便も何もないぞ。
「キリシマ、良い?」
「おう!」
俺は少し深呼吸して手のひらを第2王子に向ける。
「ディスエンチャント……」
王子の身体から黒い靄の様な物がモヤモヤと浮き出る。が、まだ出切っていないな。身体の周りに黒いモヤモヤが纏わりついている。もう1度だ。
「ディスエンチャント!」
王子の身体に纏わりついていた黒い靄の様な物がフワフワと浮き出てピューと何処かへ飛んで行った。逃げたか? まあ、いい。ついでにだ。
「ピュリフィケーション」
真っ白に輝く光が王子の身体を包み込み消えていった。
第1王子程、深くはなかったな。楽勝だぜ。続いて、第2王子の側近と従者の2名にも解呪をした。
「大丈夫ですか? ふらついたりしませんか?」
「大丈夫だ。スッキリした気分だ。何故、あんなにエリアリア嬢達に拘っていたのか分からない位だ」
それはそう仕向けられていたのか? それとも、姉達が面白がっていたのか?
「大した事ねーな」
「良かったわ」
「ココ、俺もアイスクリームが欲しいぞ」
「はいはい」
呼び出したからな。ご褒美だ。
「ココ、やっぱいい奴だな!」
現金な奴だ。もうアイスクリームに食いついている。ああ、また顔の周りがベトベトになってしまう。ドラゴンの手じゃスプーンは持てないしな。
「セーデルマン侯爵、私も兄上の持っておられる下着が欲しいんだ」
「はい、もちろんお渡し致しましょう。状態異常を無効化します。毎日、着て頂くと安心です」
じーちゃんに促され、俺はドドンと下着を一式出す。
「ココアリア嬢、スゴイな。それはスキルか?」
「殿下、ココアリアのスキルはご内密にお願い致します」
「そうなのか?」
「はい。まだ敵が全く見えておりません。王家の方々を洗脳して何がしたいのか? それは一体誰が先導しているのか? それを突き止めなければなりません」
「そうだな」
「ニコルクス。他言は無用だ。父上と母上のお命にも関わるやもしれん」
「兄上、父上とお会いできておりません。母上もです」
「そうだ、だからこそだ」
「分かりました」
これで、第1王子だけでなく第2王子も解呪がすんだ。この2人が協力してくれたら今までよりもずっと情報を集めやすくなるんじゃないか?
「いや、母上と1番一緒にいるのはマールミーアだ」
マールミーア第1王女殿下。第1王子と初めて謁見した時に無理矢理同席しようとしていたド派手な王女だ。あの王女はもしかしたら第1王子より深いかも知れない。
☆ ☆ ☆
読んで頂きありがとうございます。
今日は後ほどハルちゃんを投稿します。
宜しくお願いしまっす!
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