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第三章
108ードラゴン
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「以前ミスリルリザードが、森の比較的浅い場所に現れた影響でグリーンウルフが一斉に森の出口に向かって移動した事がありました。その時とよく似た状況の様です。今回は、いる筈のないドラゴンが森の最深部に現れた影響で上位種の魔物が森の浅い場所へ出てきているのではないかと思われます」
「わふ」
「モモどうしたの?」
「まだ憶測なのだけど」
「構わん。モモ話してくれ」
「アーデス様、もしかしたらピアを保護した事に関係あるのかも知れません」
「ピアをか?」
「ええ。ピアは赤ちゃんとは言えドラゴンです。湖龍である白いドラゴンは温厚で、成龍になるとどのドラゴンよりも早く飛べる最速のドラゴンよ。そのドラゴンの気配があったから他のドラゴンは近寄らなかったのかも知れないわ」
ユリウスが続けます。
「では、湖からピアちゃんを保護した事で森にドラゴンの気配が消えた。それが原因だと?」
あのピアが!? ピーピー言ってるだけのピアが?
「わふぅ。ルル、それは酷いわ。まあ、今はなにも出来ないけど」
「ルル様、赤ちゃんでもドラゴンはドラゴンです」
はい、失礼な事を思いました。
「黄色と言う事は、土属性ですか? だとしたら森ではなく平原が住処の筈ですね。それに黄龍は龍の中でも格が高いと言われています」
「わふっ!」
だからモモちゃん普通に喋って。
「ユリウスが博識で驚いてたの」
「モモちゃんに言われると光栄ですね」
「では、ピアちゃんを連れて黄龍に会いに行きますか?」
マーリソン様、突然なにを!?
「あれ? 違いますか? ピアちゃんは変わらず居るぞと確認させれば良いかと思ったのですが」
「わふっ。マーリソン様の言う通りそれが一番良いのだけど。ピアはまだ赤ちゃんだから縄張り争いになったら不利よ」
「だってまだあんなに小さいのよ。赤ちゃんなのよ」
「ルル様、赤ちゃんでもドラゴンです。ドラゴンブレスは無理でも、そろそろいくつか魔法が使えるのではないでしょうか? 威圧は元々出来る様ですし」
「えっ? ユリウス、そうなの?」
「はい。多分ですが。モモちゃんどうですか?」
「ユリウス、本当に凄いわね」
「有難う御座います」
「魔法はどうだか知らないけど。そうね、威圧は元々出来るわね」
「ピアの印象が変わるな」
レオン様……
「リアンカに言ってピアとラビを連れてきてもらってちょうだい」
近くのメイドに言いました。
「はい、ルル様」
「ルル、どうするんだ?」
「お父様、とにかくピアはどう思っているか聞いてみないと。他のドラゴンが来ている事をちゃんと教えないと」
「ピー!」
ピアが飛び込んできてモモに抱きつきました。
「ピアどうしたの? いつもレオン様にくっつくのに」
「わふ」
ピアがモモに何か訴えている様です。
「ピピ、ピーピピピュピー」
「わぅわぅ」
「ピュピー!」
「ルル分かるか?」
レオン様……
「全く分からないわ」
「俺もだ」
分かる訳ないじゃない。ピーしか言ってないんだもの。
「わふっ」
「モモ、話してちょうだい」
「ピアがね、今日声が聞こえたと言ってるの」
「なんの声? ラウ兄様が言ってたドラゴンかしら?」
「どうやらそうらしいわ」
「ピア、ドラゴンに会いに行く?」
「ピー!」
片手を上げた。
「そう。モモ行きましょう」
「わふっ!」
「ルビも行くのー」
ルビちゃん危険よ?
「行くのー」
「ルル、俺も行くぞ」
レオン様……
「ルルは小さい頃から言い出したらきかないからなぁ。付き合ってやるよ」
ジュード兄様……
「お前達だけで、ルルのお守りは無理だな。俺も行くぞ」
ラウ兄様……どう言う意味かしら?
「よし! 私も行くぞ」
いや、お父様。それはダメだわ。
「あなた、何言ってるんですか」
「テレス、私も行きたいんだ!」
「父上、それはダメでしょう」
「兄貴の言う通りですよ、父上」
「お父様、ダメですよ」
「何でだ!? ルルが行くなら私も行くぞ!」
「あなた。しつこいですわ」
「ルルーシュア様! お供致しますよ!」
マーリソン様、マジですか?
「私もです。ルル様」
ユリウスまで、どうして?
「マーリソン様もユリウスも、気持ちは嬉しいけど危険ですよ?」
「では、ルル様も危険ですよ?」
ユリウス、そうだけど。
「はい」
いい顔でニッコリしないで。
「はい」
「仕方ないわね。私も行くわ!」
「「「ええぇーー!!!!」」」
お母様、それは違うわ。全然違うわ! 何をどう考えたら行く事になるの!?
「えっ? ダメかしら?」
「母上、何を仰ってるんですか? 父上がダメなのに、母上がいい訳ないでしょう」
「だってラウ、お母様も偶には行きたいわ!」
「「「ダメです!」」」
「……分かったわよ。お父様と待っているわよ」
はぁ、本当にビックリしたわ。似た者夫婦だわ。
「仕方ない。しかし! お前達、必ず全員無事で帰って来い! 必ずだッ!」
「「「「はいッ!」」」」
「ルル様、新しい剣と新しい武装で参りましょう!」
「ユリウス、レオン様の武装がまだよ」
「出来てますよ」
「え、はやッ!」
「レオン殿下、今朝早くバロールが持ってきたので既に付与済みです。レオン殿下は初めてなので、念の為試着して欲しいそうですよ」
「おお! 分かった! ユリウスのとこに行けばいいのか?」
「はい。お預かりしていますよ」
「俺とジュードで準備するからルルとレオンは武装を確認してこい。父上、明日1日で準備して明後日出発で宜しいですか?」
「ああ、ラウ任せた」
そのままユリウスの研究室に来ました。皆の武装を貰う為です。モモとルビとピアも一緒です。
男性陣の武装は、黒をベースに其々の髪の色でワンポイントのラインと胸当てがセットになっていてシックな作りになっています。フード付きのマントもセットで、ロングブーツなのね。
お父様は黒にシルバーのラインと胸当て。
ラウ兄様は黒に薄い紫の入ったシルバーのラインと胸当て。
ジュード兄様は黒に紫のラインと胸当て。
レオン様は黒にアッシュブロンドのラインと胸当て。
お母様と私はアイボリーです。パンツの上からミニスカートを重ねばきする様な感じになっていて、靴は編み編みのロングブーツです。同じ様に髪色がワンポイントになっていて、同色の膝丈のケープもあります。
お母様はアイボリーに紫紺のラインとケープのリボン。
私はアイボリーに紫シルバーのラインとケープのリボン。
めっちゃ可愛いじゃん! 気分があがるわ!
「わふ」
「モモどうしたの?」
「まだ憶測なのだけど」
「構わん。モモ話してくれ」
「アーデス様、もしかしたらピアを保護した事に関係あるのかも知れません」
「ピアをか?」
「ええ。ピアは赤ちゃんとは言えドラゴンです。湖龍である白いドラゴンは温厚で、成龍になるとどのドラゴンよりも早く飛べる最速のドラゴンよ。そのドラゴンの気配があったから他のドラゴンは近寄らなかったのかも知れないわ」
ユリウスが続けます。
「では、湖からピアちゃんを保護した事で森にドラゴンの気配が消えた。それが原因だと?」
あのピアが!? ピーピー言ってるだけのピアが?
「わふぅ。ルル、それは酷いわ。まあ、今はなにも出来ないけど」
「ルル様、赤ちゃんでもドラゴンはドラゴンです」
はい、失礼な事を思いました。
「黄色と言う事は、土属性ですか? だとしたら森ではなく平原が住処の筈ですね。それに黄龍は龍の中でも格が高いと言われています」
「わふっ!」
だからモモちゃん普通に喋って。
「ユリウスが博識で驚いてたの」
「モモちゃんに言われると光栄ですね」
「では、ピアちゃんを連れて黄龍に会いに行きますか?」
マーリソン様、突然なにを!?
「あれ? 違いますか? ピアちゃんは変わらず居るぞと確認させれば良いかと思ったのですが」
「わふっ。マーリソン様の言う通りそれが一番良いのだけど。ピアはまだ赤ちゃんだから縄張り争いになったら不利よ」
「だってまだあんなに小さいのよ。赤ちゃんなのよ」
「ルル様、赤ちゃんでもドラゴンです。ドラゴンブレスは無理でも、そろそろいくつか魔法が使えるのではないでしょうか? 威圧は元々出来る様ですし」
「えっ? ユリウス、そうなの?」
「はい。多分ですが。モモちゃんどうですか?」
「ユリウス、本当に凄いわね」
「有難う御座います」
「魔法はどうだか知らないけど。そうね、威圧は元々出来るわね」
「ピアの印象が変わるな」
レオン様……
「リアンカに言ってピアとラビを連れてきてもらってちょうだい」
近くのメイドに言いました。
「はい、ルル様」
「ルル、どうするんだ?」
「お父様、とにかくピアはどう思っているか聞いてみないと。他のドラゴンが来ている事をちゃんと教えないと」
「ピー!」
ピアが飛び込んできてモモに抱きつきました。
「ピアどうしたの? いつもレオン様にくっつくのに」
「わふ」
ピアがモモに何か訴えている様です。
「ピピ、ピーピピピュピー」
「わぅわぅ」
「ピュピー!」
「ルル分かるか?」
レオン様……
「全く分からないわ」
「俺もだ」
分かる訳ないじゃない。ピーしか言ってないんだもの。
「わふっ」
「モモ、話してちょうだい」
「ピアがね、今日声が聞こえたと言ってるの」
「なんの声? ラウ兄様が言ってたドラゴンかしら?」
「どうやらそうらしいわ」
「ピア、ドラゴンに会いに行く?」
「ピー!」
片手を上げた。
「そう。モモ行きましょう」
「わふっ!」
「ルビも行くのー」
ルビちゃん危険よ?
「行くのー」
「ルル、俺も行くぞ」
レオン様……
「ルルは小さい頃から言い出したらきかないからなぁ。付き合ってやるよ」
ジュード兄様……
「お前達だけで、ルルのお守りは無理だな。俺も行くぞ」
ラウ兄様……どう言う意味かしら?
「よし! 私も行くぞ」
いや、お父様。それはダメだわ。
「あなた、何言ってるんですか」
「テレス、私も行きたいんだ!」
「父上、それはダメでしょう」
「兄貴の言う通りですよ、父上」
「お父様、ダメですよ」
「何でだ!? ルルが行くなら私も行くぞ!」
「あなた。しつこいですわ」
「ルルーシュア様! お供致しますよ!」
マーリソン様、マジですか?
「私もです。ルル様」
ユリウスまで、どうして?
「マーリソン様もユリウスも、気持ちは嬉しいけど危険ですよ?」
「では、ルル様も危険ですよ?」
ユリウス、そうだけど。
「はい」
いい顔でニッコリしないで。
「はい」
「仕方ないわね。私も行くわ!」
「「「ええぇーー!!!!」」」
お母様、それは違うわ。全然違うわ! 何をどう考えたら行く事になるの!?
「えっ? ダメかしら?」
「母上、何を仰ってるんですか? 父上がダメなのに、母上がいい訳ないでしょう」
「だってラウ、お母様も偶には行きたいわ!」
「「「ダメです!」」」
「……分かったわよ。お父様と待っているわよ」
はぁ、本当にビックリしたわ。似た者夫婦だわ。
「仕方ない。しかし! お前達、必ず全員無事で帰って来い! 必ずだッ!」
「「「「はいッ!」」」」
「ルル様、新しい剣と新しい武装で参りましょう!」
「ユリウス、レオン様の武装がまだよ」
「出来てますよ」
「え、はやッ!」
「レオン殿下、今朝早くバロールが持ってきたので既に付与済みです。レオン殿下は初めてなので、念の為試着して欲しいそうですよ」
「おお! 分かった! ユリウスのとこに行けばいいのか?」
「はい。お預かりしていますよ」
「俺とジュードで準備するからルルとレオンは武装を確認してこい。父上、明日1日で準備して明後日出発で宜しいですか?」
「ああ、ラウ任せた」
そのままユリウスの研究室に来ました。皆の武装を貰う為です。モモとルビとピアも一緒です。
男性陣の武装は、黒をベースに其々の髪の色でワンポイントのラインと胸当てがセットになっていてシックな作りになっています。フード付きのマントもセットで、ロングブーツなのね。
お父様は黒にシルバーのラインと胸当て。
ラウ兄様は黒に薄い紫の入ったシルバーのラインと胸当て。
ジュード兄様は黒に紫のラインと胸当て。
レオン様は黒にアッシュブロンドのラインと胸当て。
お母様と私はアイボリーです。パンツの上からミニスカートを重ねばきする様な感じになっていて、靴は編み編みのロングブーツです。同じ様に髪色がワンポイントになっていて、同色の膝丈のケープもあります。
お母様はアイボリーに紫紺のラインとケープのリボン。
私はアイボリーに紫シルバーのラインとケープのリボン。
めっちゃ可愛いじゃん! 気分があがるわ!
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