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第1章 赤ちゃんじゃん!
12ー高速ハイハイは鍛練です
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少しの間、玄関ホールで俺はハイハイをしながら待っていた。
「あぶぶぶぶー」
「らうみぃー、はやいみゃ」
「あぶぶぶぶー」
「はやいはやいみゃ」
このミミという鳥さん。今のところ、俺の遊び相手だ。特別何かする訳でもない。
俺の魔力を、対価として貰っているという。
「らうみぃのまりょくりょうは、しゅごくおおいからみゃ。みみがちょぉ~ッともらったくらい、どうってことないみゃ」
だそうだ。確かに俺は全く変わらない。何かやってますか~? て、事さえ分からない。
いつもと全く変わりなしだ。
今も快調に高速ハイハイで移動している。これは、俺にとっては一応鍛練なのだぞ。
手足の筋肉を鍛えるためだ。
1日も早く歩きたい。自分でできる事を増やしたい。
父は急ぐ事はないと言っていたけど、俺は1日でも早く歩きたいし、喋れるようになりたいんだ。
ハイハイしながら、ぶぶぶと言っているがこれも発声練習をしているつもりなのだ。
執事がドアを開けて、玄関先で待っていると直ぐに馬に乗った父が邸の門を入って来るのが見えた。
この執事は、どうしてこんなに的確に分かるのだろう? 不思議だ。
「ばぶぶぶ」
「おとみゃ」
「ばぶあ?」
「うまのおとがしゅるみゃ」
「そうですよ。慣れると旦那様の馬の蹄の音だと分かる様になります」
「ばぶばー」
それは凄い。俺には全然分からないし聞こえないのだけど。
前世なら、今から帰るよ~。とか、もう直ぐ着くよ~。とかって連絡できるのに。
そういえば、連絡手段って手紙しかないよな。
「あるみゃ」
「ばぶ」
「らうみぃの、ちちしゃまも、ちゅかいまをもっているみゃ」
「ばぶばあ!?」
そうなのか? 見た事がないぞ。
一回目の時だって、そんな事気付かなかったし教えてもらった事もなかった。
父にいるって事は、母にももちろんいるんだよな? そして、それって母のエレメンタラーのジョブのお陰だろう?
「そうみゃ。けろ、ひみちゅみゃ」
「ばぶぶぶ」
「ひみちゅらから、めったにすがたをみせないみゃ」
なんだよ、ミミはずっと姿が見えるぞ。
「みみはとくべちゅみゃ」
なにが特別なのやらだ。ただ俺と一緒に遊んでいるだけじゃないか。
「なにいうみゃ。みみはかんぺきみゃ。しゅっごく、とくべちゅみゃ」
だからどこがだよ。
「かんぺきに、とりしゃんみゃ!」
と、胸を張る。ああ、なるほど。そういう完璧なのか。
どこからどう見ても、鳥さんにしか見えないという事か。それなら分かるぞ。
全然精霊らしくない。喋らなければ、どうみても鳥さんだ。完璧じゃないか。
「らうみぃ、しょれほめてるみゃ?」
「あうあう」
「なんだか、ほめられたきがしないみゃ」
パタパタと俺の肩に留まって来た。さあ、父の出迎えだ。
ミミは父とは初めてだろう? ちゃんと挨拶しなきゃ駄目だぞ。
「あぶぅ」
「わかってるみゃ。ちょっときんちょうしゅるみゃ」
緊張するのか。人っぽい精霊だな。
ここにきてまた新しい事実が発覚した。
俺だけじゃなく、両親も精霊の使い魔を持っていると言う事だ。
その事も、一回目の時には知らなかった。
どうなっているんだ? まさか、運命が変わっていると言う可能性もあるのだろうか?
俺は玄関ホールに、テンと足を投げ出して座って腕を組む。片方の手の指をプニッと額に当てて考える。どうなっているんだと。
「ラウ、お出迎えしましょう」
そう言って、母に抱き上げられた。
取り敢えず、今は父の出迎えだ。
「あばうぅ!」
玄関から外に出ると、父の姿が見えて嬉しくて手を挙げる。なんだよ、とっても赤ん坊らしいじゃないか。
「あれが、ちちしゃまなのみゃ?」
「あうあう」
母の腕の中から手を伸ばす。
「ああぁ、アリシア! ラウ! 会いたかったぞぉッ!」
馬を飛び降り、そのままの勢いで俺を抱っこしている母をガシィッと抱きしめる父。
これでも『氷霧公爵』と呼ばれている父だ。どこが氷なのか。氷なら一瞬で溶けてしまう位の熱量だ。
「ぶぶぶー」
「あなた、ラウが苦しいみたいですわ」
「お? おお、すまん。ラウ、元気だったか?」
「あう、あぶあー」
「何だか、埃っぽいし匂いますわよ」
「アリシア! 酷いぃッ! 馬を飛ばして帰って来たんだ!」
そこで俺の肩に留まっている使い魔に、初めて気が付いたらしい。
「なんだこれは?」
「ラウの使い魔ですわ」
「みみみゃ。よろしくみゃ」
そう言いながら、片方の翼をヒョイとあげる。
「……」
父は無言で、いきなりミミの頭を掴み持ち上げた。
「みゃみゃみゃ! なにするみゃ!」
「お前は本当に精霊か? 使い魔なのか? どうして実体があるんだ?」
「ゆうしゅうらからみゃ! いたいみゃ!」
「あなた、それくらいで」
「そうか?」
「はい」
やっと父の手から逃れたミミは俺の肩に戻ってきた。
「らうみぃ、なんとかいうみゃ!」
「ばばぶぅ」
「しょうらったみゃ、まらわからないみゃ。もうてんみゃ」
どこが盲点なんだよ。
しかし、父のあの反応は予想外だった。まさか頭を持って持ち上げるなんて。
「びっくりしたみゃ。ばかぢからみゃ」
「なんですって?」
ああ、また余計な一言を言うから母が反応しているじゃないか。
「みゃ、みゃ、らって、みみはわるくないみゃ!」
「あら、そうね」
「そうみゃ! わるいのは、ちちしゃまみゃ!」
ああ、また言わなくても良い事を言う。この鳥さんはいつも一言多い。
◇◇◇
お読みいただき有難うございます🌟
皆様のお陰で、ジワジワとHOTランキングが上がっています✨嬉しい😂
使い魔の精霊ミミちゃんですが。
ラウ母⇨ありしましゃま
ラウ父⇨ちちしゃま
ラウ⇨らうみぃ
と、呼んでます。意味はなく、なんとなく決まりました😅
今のところ、1日1話投稿して1話書いているので、ストックは増えず💧
ギリギリまで毎日投稿します😊
宜しくお願いします🩵
「あぶぶぶぶー」
「らうみぃー、はやいみゃ」
「あぶぶぶぶー」
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「らうみぃのまりょくりょうは、しゅごくおおいからみゃ。みみがちょぉ~ッともらったくらい、どうってことないみゃ」
だそうだ。確かに俺は全く変わらない。何かやってますか~? て、事さえ分からない。
いつもと全く変わりなしだ。
今も快調に高速ハイハイで移動している。これは、俺にとっては一応鍛練なのだぞ。
手足の筋肉を鍛えるためだ。
1日も早く歩きたい。自分でできる事を増やしたい。
父は急ぐ事はないと言っていたけど、俺は1日でも早く歩きたいし、喋れるようになりたいんだ。
ハイハイしながら、ぶぶぶと言っているがこれも発声練習をしているつもりなのだ。
執事がドアを開けて、玄関先で待っていると直ぐに馬に乗った父が邸の門を入って来るのが見えた。
この執事は、どうしてこんなに的確に分かるのだろう? 不思議だ。
「ばぶぶぶ」
「おとみゃ」
「ばぶあ?」
「うまのおとがしゅるみゃ」
「そうですよ。慣れると旦那様の馬の蹄の音だと分かる様になります」
「ばぶばー」
それは凄い。俺には全然分からないし聞こえないのだけど。
前世なら、今から帰るよ~。とか、もう直ぐ着くよ~。とかって連絡できるのに。
そういえば、連絡手段って手紙しかないよな。
「あるみゃ」
「ばぶ」
「らうみぃの、ちちしゃまも、ちゅかいまをもっているみゃ」
「ばぶばあ!?」
そうなのか? 見た事がないぞ。
一回目の時だって、そんな事気付かなかったし教えてもらった事もなかった。
父にいるって事は、母にももちろんいるんだよな? そして、それって母のエレメンタラーのジョブのお陰だろう?
「そうみゃ。けろ、ひみちゅみゃ」
「ばぶぶぶ」
「ひみちゅらから、めったにすがたをみせないみゃ」
なんだよ、ミミはずっと姿が見えるぞ。
「みみはとくべちゅみゃ」
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「なにいうみゃ。みみはかんぺきみゃ。しゅっごく、とくべちゅみゃ」
だからどこがだよ。
「かんぺきに、とりしゃんみゃ!」
と、胸を張る。ああ、なるほど。そういう完璧なのか。
どこからどう見ても、鳥さんにしか見えないという事か。それなら分かるぞ。
全然精霊らしくない。喋らなければ、どうみても鳥さんだ。完璧じゃないか。
「らうみぃ、しょれほめてるみゃ?」
「あうあう」
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パタパタと俺の肩に留まって来た。さあ、父の出迎えだ。
ミミは父とは初めてだろう? ちゃんと挨拶しなきゃ駄目だぞ。
「あぶぅ」
「わかってるみゃ。ちょっときんちょうしゅるみゃ」
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ここにきてまた新しい事実が発覚した。
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その事も、一回目の時には知らなかった。
どうなっているんだ? まさか、運命が変わっていると言う可能性もあるのだろうか?
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取り敢えず、今は父の出迎えだ。
「あばうぅ!」
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「ああぁ、アリシア! ラウ! 会いたかったぞぉッ!」
馬を飛び降り、そのままの勢いで俺を抱っこしている母をガシィッと抱きしめる父。
これでも『氷霧公爵』と呼ばれている父だ。どこが氷なのか。氷なら一瞬で溶けてしまう位の熱量だ。
「ぶぶぶー」
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「あう、あぶあー」
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「なんだこれは?」
「ラウの使い魔ですわ」
「みみみゃ。よろしくみゃ」
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「お前は本当に精霊か? 使い魔なのか? どうして実体があるんだ?」
「ゆうしゅうらからみゃ! いたいみゃ!」
「あなた、それくらいで」
「そうか?」
「はい」
やっと父の手から逃れたミミは俺の肩に戻ってきた。
「らうみぃ、なんとかいうみゃ!」
「ばばぶぅ」
「しょうらったみゃ、まらわからないみゃ。もうてんみゃ」
どこが盲点なんだよ。
しかし、父のあの反応は予想外だった。まさか頭を持って持ち上げるなんて。
「びっくりしたみゃ。ばかぢからみゃ」
「なんですって?」
ああ、また余計な一言を言うから母が反応しているじゃないか。
「みゃ、みゃ、らって、みみはわるくないみゃ!」
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