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【クレナイ視点】番外編 ※
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今日は多めに魚を捕まえた。川魚とはいえ鮮魚は良い金になるため、スイに断りを入れて一人町に行くことにした。
スイを抱えて半日の道程は、オレ1人なら小一時間だ。心地よい風を切り全力で走るのは気持ちがいい。気がつけば普段よりも早めにいつもの町へ到着した。
馴染みの店の扉を開けると、真鍮の鈴が客の訪れを店主に知らせた。
「おや、スイのとこの」
「婆、鮮魚だ」
「ほおー助かるねありがとう。なかなか立派じゃないか。ふむ…これくらいでどうかね?」
皺だらけの指がチャリチャリとテーブルに銀貨を出してくる。この金額なら問題ないだろう。オレは頷いてそれを皮袋に収めた。
そもそも金にはさほど困ってはいないのだ。ただ何かあった時にスイのために使いたいと貯めているだけで。
「そう言えば、一昨日渡した祝いの品は使ったかね?」
一昨日。それはスイとこの店を訪れた時だ。
「すまないまだ見ていなかった」
「そうかい。早めにあけて使いな。そうだねもう二三日で腐るだろうしね」
「腐る?」
小さな箱に入っていたあれは腐るような物とは思わなかった。
「ああ。知っているかね?エテの実だよ」
そう言って婆は贈ってくれたその実が何かを教えてくれた。
――――――
恐らく全速力で走った。自分の息が切れる程走るとは、この数年で初めてかもしれない
小さな我が家の扉を開けると、そこには愛しい半身がいた。早めの夕飯を仕込んでいたのだろう、煮炊きする姿すら可愛らしい。
「おかえりクレナイ。忘れ物?」
「いや」
そう問うのも無理はない。恐らくこの家を出てまだ2時間と経っていないだろう。
オレは寝室に行き、婆に貰った小さな箱を荷物袋から出した。飾り細工のしてあるそれを台所に持っていきスイに見せる。
「婆の所に行ってきて聞いた。祝いの品を早めに使えと」
「えっ?あの店のおばあちゃん?もう行ってきたの?」
そう驚くがそこじゃない。もう間もなく腐ることを告げると、スイはまた驚いた。
「ええっ、食べ物だった?早く食べなくちゃ」
「いや、食べても大味で美味くはないそうだ」
小さな留め具を外して蓋を開けると、中にキラキラと光る球体が顔を出す。3センチ程度の大きさのそれが箱いっぱいに入っている。
「ふうん…果物かな?煮ちゃう?ジャムにしたら美味しいかなあ」
「これは食べるものではなく、性交の潤滑剤として使うそうだ」
「ふあ!?」
何を焦るのか、スイは摘んでいた1粒をワタワタと落とす。婆が言うには交わりに使うジェルの原材料がこのエテの実らしい。
実のまま流通させるには難しく、一部上流階級が取り寄せているとか。それが何故婆の店に合ったのかは全く分からないが折角貰ったのだから使わなくてはいけない。
「使うぞスイ」
「へ!?」
「婆が言うにはあと二三日で腐るそうだ。これだけの実を使い切るのは大変だろう」
「えっ、ちょ……まだ昼間だよクレナイ!?」
後ずさりする相手でも、狭い台所ではすぐに捕まえられる。流しに背を付けるようにしてスイはオレを見上げるがその顔色は悪い。
「まさか今、から?」
「今からだ」
昼間だから、台所だから、何だろうか。オレは何時でもスイを愛したいし抱きたいのだ。薄茶の瞳を見つめてそう告げると、元養い親は頬を染めて我儘なオレにしがみついた。
――――――――
口付けを交わしその舌を吸うと、スイの身体がピクピクと震える。オレの首に腕をまわしてしがみつく体を抱きしめて、既に熱を持ち始めた股間をスイの腹に押し付けた。
オレの太ももにもスイの固くなったものを感じて嬉しくなり、前開きのシャツのボタンを外していく。
「ん、ふ……っ」
唾液が口の端から零れても気にしない。伸びてくる舌を舐めしゃぶりながら、滑らかなスイの肌をなぞっていく。
「あっ……っ!」
ビクリと反応を示したのは、男の乳首に触れたせいだ。大して触ってないうちからツンと主張しているそれは可愛らしいが、スイはそこへの愛撫は羞恥を覚えるらしくほんの少しだけ抵抗してくる。
「あの……っそこ、やだ……っ」
だがオレは触りたい。クニュクニュとした弾力のある小さな粒は、指の腹で押しても戻る様子は愛らしく、それを小さく引っ掻くとスイはビクビクと腰を震わせる。
「あ、あ、あ……っ」
恥ずかしがりつつも感じるその様子にオレ自身も熱を持つ。何年も焦がれた愛しい相手の身体が、こうも無防備に眼前に晒されているのだ。何度抱いても満足しない。
「スイ、後ろ向いて」
何をされるか分かってているんだろう、スイは俯きながらおずおずと調理台に両手をついた。
手早く下着まで足元に落とし、エテの実の入った小箱を手元に寄せる。
1粒試しに指で潰すと、少しの抵抗があった後に出てきたのは確かにトロトロとしたジェルに近い。
その中にある小さな丸い種たちは、存在感がありながらも柔らかい。
「指、入れる」
「っ……あ」
粘つく粘液を纏わせた指を慎ましやかな窄みに潜り込ませる。
スイの意思に関係なく、抵抗を見せるその孔に出し入れを繰り返し、潰れたその実を肉壁の奥へと塗り込めた。
「あ……っ!ん……っん」
でこぼことしたその中は狭いが、上手に性器を飲み込んでくれることを、オレはもう知っている。
2本、3本と指を増やしぐるりと回して中を広げたが、もう少し潤いが欲しいかもしれない。
輝くエテの実をひとつ取り出す。
「スイ、実、舐めて」
「ん……っふぅ、んん……」
小さな口元に実を寄せると、舌を伸ばしてそれを舐めてくれた。
それを指を食穴の縁に当てると、冷たい感触にスイも気がついたようだ。
「ま、まってそれは……っんあ!」
指でグッと広げたそこに実を押し込む。指を抜きながら更に入れてやると、一瞬で球体は内部へと吸い込まれた。
「や、いや……っ、変…っ」
嫌々とスイが首を振る。
「スイ、エテの実を使い切るにはこうした方がいいと聞いた。我慢できるか」
「う……っ」
嘘では無いが必要でも無いことを告げると、スイは少し迷ってそれからこくりと頷いた。
宥めるように首筋に口付けをして、更にひとつふたつとその実を中に押し込んでいると、中の締めつけで実が次々と潰れたようだ。
「ひぁ……っ」
「大丈夫、潰して使う実だから……スイ、入れていいか?オレももうココに入れたい」
パクパクと口を開く小さな孔は、エテの果汁をこぼしながらオレを誘うからもう待てない。
「あ……っんんんっ!」
「……っ凄い…ぬるぬる…っ」
ジェルの原材料だというエテの実は、加工されたものより粘度が高い。指で触れていた時よりも直接感じるそれは、スイの肉壁の締めつけも相まってクラクラとする強烈な快感を与えてくる。
「あ、あ!っあ、く、ああ、や、あ!」
「は――……っ」
エテの果汁で満たされた肉筒の中を、腰を前後に揺らしながら最奥へと収める。無数の柔らかい種の感触に多少の違和感はあるが、なにも問題はないだろう。
一息ついて流し台にしがみつくスイの様子を見れば、その薄い身体は小刻みに震えていた。
「スイ?」
「や、なに……っなか…っあ、あっ」
顔を覗き込むと、快楽に浸った様子で目の焦点があっていない。床に零れている白濁は、今まさにスイの陰茎から零れていた。
「……いいのか?」
「すご、い……っボコボコ、してる……っ」
はて、と暫し考える。なるほどエテの柔らかな種が、スイの内部を刺激しているようだ。
ゆっくりと腰を引くと、確かにコロコロと陰茎にまとわりつく種の刺激が面白い。狭い肉壁の中で不規則に動く種は、スイにとって強烈な快感となっているのか。
「あ、あっ……っクレナイ…っ」
痛みがないなら僥倖。
その縁の皺を全て伸ばし、健気にオレを受け入れてくれるそこに抽送を開始する。
肉同士がぶつかる激しい音と、絶え間なく漏れる甘い喘ぎ声が興奮を高めた。
「……っ、スイ……」
「ひ、……っあ、んあ……っ」
感じすぎてか下がろうとする腰を掴みなおし、尻を高々と上げさせそこに腰を打ち付ける。きつく締め付ける熱い肉壁と、その中で転がる種は確かに気持ちがいい。
「ああああっダメ…っ!だめ…っまた、くれない……っ!……っイく……!」
「オレも…っ出す、ぞ」
「うん……っうん、出して……っ!あ、あああっ!」
全てを吸い取るかのように、蠕動する粘膜に全てを持っていかれる。堪える気もなくスイの奥で射精をすると、自分でも呆れるほどの子種が内部を濡らす。
くったりと流し台にうつ伏せるスイの髪の毛に口付けを落として、硬度を失ってない自身を気持ちのいい孔からズルリと抜いた。
「ん……っ」
少しだけ鼻にかかった甘い声がたまらなく愛おしい。
放った精液とエテの果汁が、スイの太ももを伝って落ちる。
「スイ……」
「ん、あ……っ」
ぴくぴくと震える体を起こし、子供のように抱き上げた。余韻に浸るスイの唇を奪い荒い呼気まで吸い取った。
「ひゃ、う……っ」
俺が尻を支えて抱きしめているせいで、わずかに口をあけた後孔から大量の精液が溢れたようだが好都合。
「え、クレナ、イ……?」
固いペニスをその縁に擦り付ければ、流石にどうやら察してしまったらしい。
「な、だめ……っあ、あああっ!」
立ったまま、再度ペニスを突き入れた。スイにとっては不安定な体勢らしく、抵抗らしい抵抗もされなかった。
そもそももはや快楽にのまれた様子のスイは、嫌だと言いながらも腰をくねらせ陰茎を震わせる。
「エテの実を、使い切ろうスイ」
「や、あ、歩いたら……っ!あああっ」
2つ並べたベッドまで、この狭い家ではほんの僅かだ。エテの実が
入った小箱も掴んで、オレは暫く寝室に篭ろうと決意した。
スイを抱えて半日の道程は、オレ1人なら小一時間だ。心地よい風を切り全力で走るのは気持ちがいい。気がつけば普段よりも早めにいつもの町へ到着した。
馴染みの店の扉を開けると、真鍮の鈴が客の訪れを店主に知らせた。
「おや、スイのとこの」
「婆、鮮魚だ」
「ほおー助かるねありがとう。なかなか立派じゃないか。ふむ…これくらいでどうかね?」
皺だらけの指がチャリチャリとテーブルに銀貨を出してくる。この金額なら問題ないだろう。オレは頷いてそれを皮袋に収めた。
そもそも金にはさほど困ってはいないのだ。ただ何かあった時にスイのために使いたいと貯めているだけで。
「そう言えば、一昨日渡した祝いの品は使ったかね?」
一昨日。それはスイとこの店を訪れた時だ。
「すまないまだ見ていなかった」
「そうかい。早めにあけて使いな。そうだねもう二三日で腐るだろうしね」
「腐る?」
小さな箱に入っていたあれは腐るような物とは思わなかった。
「ああ。知っているかね?エテの実だよ」
そう言って婆は贈ってくれたその実が何かを教えてくれた。
――――――
恐らく全速力で走った。自分の息が切れる程走るとは、この数年で初めてかもしれない
小さな我が家の扉を開けると、そこには愛しい半身がいた。早めの夕飯を仕込んでいたのだろう、煮炊きする姿すら可愛らしい。
「おかえりクレナイ。忘れ物?」
「いや」
そう問うのも無理はない。恐らくこの家を出てまだ2時間と経っていないだろう。
オレは寝室に行き、婆に貰った小さな箱を荷物袋から出した。飾り細工のしてあるそれを台所に持っていきスイに見せる。
「婆の所に行ってきて聞いた。祝いの品を早めに使えと」
「えっ?あの店のおばあちゃん?もう行ってきたの?」
そう驚くがそこじゃない。もう間もなく腐ることを告げると、スイはまた驚いた。
「ええっ、食べ物だった?早く食べなくちゃ」
「いや、食べても大味で美味くはないそうだ」
小さな留め具を外して蓋を開けると、中にキラキラと光る球体が顔を出す。3センチ程度の大きさのそれが箱いっぱいに入っている。
「ふうん…果物かな?煮ちゃう?ジャムにしたら美味しいかなあ」
「これは食べるものではなく、性交の潤滑剤として使うそうだ」
「ふあ!?」
何を焦るのか、スイは摘んでいた1粒をワタワタと落とす。婆が言うには交わりに使うジェルの原材料がこのエテの実らしい。
実のまま流通させるには難しく、一部上流階級が取り寄せているとか。それが何故婆の店に合ったのかは全く分からないが折角貰ったのだから使わなくてはいけない。
「使うぞスイ」
「へ!?」
「婆が言うにはあと二三日で腐るそうだ。これだけの実を使い切るのは大変だろう」
「えっ、ちょ……まだ昼間だよクレナイ!?」
後ずさりする相手でも、狭い台所ではすぐに捕まえられる。流しに背を付けるようにしてスイはオレを見上げるがその顔色は悪い。
「まさか今、から?」
「今からだ」
昼間だから、台所だから、何だろうか。オレは何時でもスイを愛したいし抱きたいのだ。薄茶の瞳を見つめてそう告げると、元養い親は頬を染めて我儘なオレにしがみついた。
――――――――
口付けを交わしその舌を吸うと、スイの身体がピクピクと震える。オレの首に腕をまわしてしがみつく体を抱きしめて、既に熱を持ち始めた股間をスイの腹に押し付けた。
オレの太ももにもスイの固くなったものを感じて嬉しくなり、前開きのシャツのボタンを外していく。
「ん、ふ……っ」
唾液が口の端から零れても気にしない。伸びてくる舌を舐めしゃぶりながら、滑らかなスイの肌をなぞっていく。
「あっ……っ!」
ビクリと反応を示したのは、男の乳首に触れたせいだ。大して触ってないうちからツンと主張しているそれは可愛らしいが、スイはそこへの愛撫は羞恥を覚えるらしくほんの少しだけ抵抗してくる。
「あの……っそこ、やだ……っ」
だがオレは触りたい。クニュクニュとした弾力のある小さな粒は、指の腹で押しても戻る様子は愛らしく、それを小さく引っ掻くとスイはビクビクと腰を震わせる。
「あ、あ、あ……っ」
恥ずかしがりつつも感じるその様子にオレ自身も熱を持つ。何年も焦がれた愛しい相手の身体が、こうも無防備に眼前に晒されているのだ。何度抱いても満足しない。
「スイ、後ろ向いて」
何をされるか分かってているんだろう、スイは俯きながらおずおずと調理台に両手をついた。
手早く下着まで足元に落とし、エテの実の入った小箱を手元に寄せる。
1粒試しに指で潰すと、少しの抵抗があった後に出てきたのは確かにトロトロとしたジェルに近い。
その中にある小さな丸い種たちは、存在感がありながらも柔らかい。
「指、入れる」
「っ……あ」
粘つく粘液を纏わせた指を慎ましやかな窄みに潜り込ませる。
スイの意思に関係なく、抵抗を見せるその孔に出し入れを繰り返し、潰れたその実を肉壁の奥へと塗り込めた。
「あ……っ!ん……っん」
でこぼことしたその中は狭いが、上手に性器を飲み込んでくれることを、オレはもう知っている。
2本、3本と指を増やしぐるりと回して中を広げたが、もう少し潤いが欲しいかもしれない。
輝くエテの実をひとつ取り出す。
「スイ、実、舐めて」
「ん……っふぅ、んん……」
小さな口元に実を寄せると、舌を伸ばしてそれを舐めてくれた。
それを指を食穴の縁に当てると、冷たい感触にスイも気がついたようだ。
「ま、まってそれは……っんあ!」
指でグッと広げたそこに実を押し込む。指を抜きながら更に入れてやると、一瞬で球体は内部へと吸い込まれた。
「や、いや……っ、変…っ」
嫌々とスイが首を振る。
「スイ、エテの実を使い切るにはこうした方がいいと聞いた。我慢できるか」
「う……っ」
嘘では無いが必要でも無いことを告げると、スイは少し迷ってそれからこくりと頷いた。
宥めるように首筋に口付けをして、更にひとつふたつとその実を中に押し込んでいると、中の締めつけで実が次々と潰れたようだ。
「ひぁ……っ」
「大丈夫、潰して使う実だから……スイ、入れていいか?オレももうココに入れたい」
パクパクと口を開く小さな孔は、エテの果汁をこぼしながらオレを誘うからもう待てない。
「あ……っんんんっ!」
「……っ凄い…ぬるぬる…っ」
ジェルの原材料だというエテの実は、加工されたものより粘度が高い。指で触れていた時よりも直接感じるそれは、スイの肉壁の締めつけも相まってクラクラとする強烈な快感を与えてくる。
「あ、あ!っあ、く、ああ、や、あ!」
「は――……っ」
エテの果汁で満たされた肉筒の中を、腰を前後に揺らしながら最奥へと収める。無数の柔らかい種の感触に多少の違和感はあるが、なにも問題はないだろう。
一息ついて流し台にしがみつくスイの様子を見れば、その薄い身体は小刻みに震えていた。
「スイ?」
「や、なに……っなか…っあ、あっ」
顔を覗き込むと、快楽に浸った様子で目の焦点があっていない。床に零れている白濁は、今まさにスイの陰茎から零れていた。
「……いいのか?」
「すご、い……っボコボコ、してる……っ」
はて、と暫し考える。なるほどエテの柔らかな種が、スイの内部を刺激しているようだ。
ゆっくりと腰を引くと、確かにコロコロと陰茎にまとわりつく種の刺激が面白い。狭い肉壁の中で不規則に動く種は、スイにとって強烈な快感となっているのか。
「あ、あっ……っクレナイ…っ」
痛みがないなら僥倖。
その縁の皺を全て伸ばし、健気にオレを受け入れてくれるそこに抽送を開始する。
肉同士がぶつかる激しい音と、絶え間なく漏れる甘い喘ぎ声が興奮を高めた。
「……っ、スイ……」
「ひ、……っあ、んあ……っ」
感じすぎてか下がろうとする腰を掴みなおし、尻を高々と上げさせそこに腰を打ち付ける。きつく締め付ける熱い肉壁と、その中で転がる種は確かに気持ちがいい。
「ああああっダメ…っ!だめ…っまた、くれない……っ!……っイく……!」
「オレも…っ出す、ぞ」
「うん……っうん、出して……っ!あ、あああっ!」
全てを吸い取るかのように、蠕動する粘膜に全てを持っていかれる。堪える気もなくスイの奥で射精をすると、自分でも呆れるほどの子種が内部を濡らす。
くったりと流し台にうつ伏せるスイの髪の毛に口付けを落として、硬度を失ってない自身を気持ちのいい孔からズルリと抜いた。
「ん……っ」
少しだけ鼻にかかった甘い声がたまらなく愛おしい。
放った精液とエテの果汁が、スイの太ももを伝って落ちる。
「スイ……」
「ん、あ……っ」
ぴくぴくと震える体を起こし、子供のように抱き上げた。余韻に浸るスイの唇を奪い荒い呼気まで吸い取った。
「ひゃ、う……っ」
俺が尻を支えて抱きしめているせいで、わずかに口をあけた後孔から大量の精液が溢れたようだが好都合。
「え、クレナ、イ……?」
固いペニスをその縁に擦り付ければ、流石にどうやら察してしまったらしい。
「な、だめ……っあ、あああっ!」
立ったまま、再度ペニスを突き入れた。スイにとっては不安定な体勢らしく、抵抗らしい抵抗もされなかった。
そもそももはや快楽にのまれた様子のスイは、嫌だと言いながらも腰をくねらせ陰茎を震わせる。
「エテの実を、使い切ろうスイ」
「や、あ、歩いたら……っ!あああっ」
2つ並べたベッドまで、この狭い家ではほんの僅かだ。エテの実が
入った小箱も掴んで、オレは暫く寝室に篭ろうと決意した。
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完結まで御付き合い頂きましてありがとうございます!
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完結おめでとうございます!
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こちらこそ読んでくださってありがとうございます!とても嬉しい言葉をありがとうございます〜!!
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あちらに置いていた分を今回転載にあたり大幅に加筆して改稿しています。おっしゃる通りおじいちゃんの登場もなく、今回追加で書かせてもらいました。
年齢についても同様で、あちらでは明言していなかったので恐らく皆様それぞれが想像で年齢を考えてくれたと思いますが、今回加筆修正にあたり脳内設定を書くとととなりました。
寿命については私の中でも救済案はあるのですが、力不足もあって本文中で触られずに終わりました。ただこれを番外編で書くのもどうかなと今少し悩んでいるので現状では何ともお答えできないです。書くかもしれませんし書かないかもしれないのですが、色々と想像して頂けたら嬉しいです。