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第三章
第52話 勇者・大翔
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桃源郷から返ってきた翌日。
ボクはいつものように小学校に登校して、いつものように授業を受けていた。
そしていつものように4時間目が終わって、さらに給食が終わった後、
「今日の昼休みはドッジボールな! ドッジボールするやつ!」
クラスの男子の人気者、長谷川ケンタが人さし指をあげると、
「はい!」「はいはい!」「やる!」「ボクも!」「わたしも!」
男子も女子も関係なくクラスの子が次々と手をあげていった。
すぐにケンタも入れて13人のメンバーが集まった。
「うーん、奇数か。誰かあと1人いないかー?」
ケンタがもう一度クラスに声をかける。
いつもならボクはそれを遠くで見ているだけだった。
一緒に遊びたいって自分から言えなくて、いつも逃げるように1人で図書館に行っていた。
でも――、
ボクはランドセルにつけたセフィの髪かざりをじっと見た。
力を失った宝石は今はもうただの灰色の石になっちゃったけど。
確かにそれは、ボクが勇者ハルトであった証だったから。
あの大冒険が夢でもなんでもないことの、ボクとセフィが世界を救ったことの証拠だったから――!
『がんばって、ハルトくん』
笑顔のセフィが応援してくれる声が聞こえた気がした。
だからボクは――!
「ボクもドッジボールやりたいな!」
ボクは手をあげて元気よく言ったんだ!
「加瀬……?」
ケンタが驚いたようにボクを見た。
ううっ、そうだよね。
いつも図書室ぼっちのボクがいきなりこんなことを言った、変だって思うよね。
でもボクはもう逃げない、勇気を出すって決めたんだ。
だってボクはセフィが応援してくれる、セフィと2人で1人の、世界を救った勇者ハルトなんだから――!
だからボクは――!
「ボクもドッジボールに入れてくれないかな?」
全力の勇気を出して、セフィと話す時みたいににっこり笑顔でハキハキと元気よく言ったんだ。
すると――、
「もちろんいいぜ! みんなもいいよな?」
「いいよー」「うん」「いっしょにやろ!」
「あ、ありがとう長谷川くん」
「おいおい、一緒に遊ぶのにお礼なんていらないっつーの。あとケンタでいいぜ、大翔。みんなそう呼ぶし」
「え?」
「あれ? おまえの名前って加瀬大翔じゃなかったっけ?」
「あ、ボクの名前、憶えててくれたんだ」
「あはは、そりゃそうじゃん。同じクラスの友だちなんだし、なに言ってんだよ?」
「あ……うん!」
「ははっ、ヘンな奴。なぁなぁ大翔は俺らとドッジすんの初めてだろ? じゃあ今日は俺のチームに入れよな」
ケンタがにこっと明るく笑いながら言ってくる。
「あ、じゃあそうさせて――」
やった! って思ったボクが、そう言おうとした時、
「ちょっとケンタ! 勝手に決めないでよね! 大翔くんが体育得意なのわたし知ってるんだから! 勝ちたいからってセコイのよアンタ!」
女子のリーダーの朝比奈さんが、すかさずケンタに反対した。
「ちげーって! 俺は大翔に色々とコツとかを教えてやろうとだな」
「ケンタはいつもそう言って、運動得意な子ばっかり自分のチームに入れるじゃん! ねっ、大翔くん。そういうわけだから大翔くんはわたしのチームね。わたしが教えてあげるから何でも聞いてね」
「おい、ヒナ! お前のほうがズルじゃねーか! ちょっと可愛いからって調子のんなよな!」
「うわっ、お調子者のケンタから調子のんなって言われるとか、マジウケるし」
「なんだとー!」
「あは、あははははは……」
ケンタと朝比奈さんの仲のいい言い合いを見て、ボクは思わず笑ってしまった。
「ほら見ろ、ヒナのせいで大翔に笑われただろ」
「ちがいますー、ケンタのせいで笑われたんですー」
「あの、言いっこはそれくらいにしておいてとりあえずコートとってから決めない?」
「げっ、出おくれたじゃん! よしみんな、コート取りに行くぞ! ちんたらしてると他のクラスにいいとこ全部とられるぞ! 急げ!」
ケンタのその声でボクたちは運動場に場所取りに走った。
足の速いケンタが1番で、朝比奈さんがそれに続く。
2人に少し遅れて走りながら、ボクはこんな風に思っていた。
友だちになるってこんな簡単なことだったんだ。
勇気をちょっと出すだけで良かったんだ、って。
ねぇセフィ。
精霊の国で見ててね。
ボクはこっちの世界でも、勇者・大翔になってみせるから――!
「精霊の国の勇者ハルト」 ~完~
無事に完結することができました。
あたたかい応援、本当にありがとうございました。
第13回絵本・児童書大賞に参加しております。
清き一票を頂ければ嬉しく思います。
ボクはいつものように小学校に登校して、いつものように授業を受けていた。
そしていつものように4時間目が終わって、さらに給食が終わった後、
「今日の昼休みはドッジボールな! ドッジボールするやつ!」
クラスの男子の人気者、長谷川ケンタが人さし指をあげると、
「はい!」「はいはい!」「やる!」「ボクも!」「わたしも!」
男子も女子も関係なくクラスの子が次々と手をあげていった。
すぐにケンタも入れて13人のメンバーが集まった。
「うーん、奇数か。誰かあと1人いないかー?」
ケンタがもう一度クラスに声をかける。
いつもならボクはそれを遠くで見ているだけだった。
一緒に遊びたいって自分から言えなくて、いつも逃げるように1人で図書館に行っていた。
でも――、
ボクはランドセルにつけたセフィの髪かざりをじっと見た。
力を失った宝石は今はもうただの灰色の石になっちゃったけど。
確かにそれは、ボクが勇者ハルトであった証だったから。
あの大冒険が夢でもなんでもないことの、ボクとセフィが世界を救ったことの証拠だったから――!
『がんばって、ハルトくん』
笑顔のセフィが応援してくれる声が聞こえた気がした。
だからボクは――!
「ボクもドッジボールやりたいな!」
ボクは手をあげて元気よく言ったんだ!
「加瀬……?」
ケンタが驚いたようにボクを見た。
ううっ、そうだよね。
いつも図書室ぼっちのボクがいきなりこんなことを言った、変だって思うよね。
でもボクはもう逃げない、勇気を出すって決めたんだ。
だってボクはセフィが応援してくれる、セフィと2人で1人の、世界を救った勇者ハルトなんだから――!
だからボクは――!
「ボクもドッジボールに入れてくれないかな?」
全力の勇気を出して、セフィと話す時みたいににっこり笑顔でハキハキと元気よく言ったんだ。
すると――、
「もちろんいいぜ! みんなもいいよな?」
「いいよー」「うん」「いっしょにやろ!」
「あ、ありがとう長谷川くん」
「おいおい、一緒に遊ぶのにお礼なんていらないっつーの。あとケンタでいいぜ、大翔。みんなそう呼ぶし」
「え?」
「あれ? おまえの名前って加瀬大翔じゃなかったっけ?」
「あ、ボクの名前、憶えててくれたんだ」
「あはは、そりゃそうじゃん。同じクラスの友だちなんだし、なに言ってんだよ?」
「あ……うん!」
「ははっ、ヘンな奴。なぁなぁ大翔は俺らとドッジすんの初めてだろ? じゃあ今日は俺のチームに入れよな」
ケンタがにこっと明るく笑いながら言ってくる。
「あ、じゃあそうさせて――」
やった! って思ったボクが、そう言おうとした時、
「ちょっとケンタ! 勝手に決めないでよね! 大翔くんが体育得意なのわたし知ってるんだから! 勝ちたいからってセコイのよアンタ!」
女子のリーダーの朝比奈さんが、すかさずケンタに反対した。
「ちげーって! 俺は大翔に色々とコツとかを教えてやろうとだな」
「ケンタはいつもそう言って、運動得意な子ばっかり自分のチームに入れるじゃん! ねっ、大翔くん。そういうわけだから大翔くんはわたしのチームね。わたしが教えてあげるから何でも聞いてね」
「おい、ヒナ! お前のほうがズルじゃねーか! ちょっと可愛いからって調子のんなよな!」
「うわっ、お調子者のケンタから調子のんなって言われるとか、マジウケるし」
「なんだとー!」
「あは、あははははは……」
ケンタと朝比奈さんの仲のいい言い合いを見て、ボクは思わず笑ってしまった。
「ほら見ろ、ヒナのせいで大翔に笑われただろ」
「ちがいますー、ケンタのせいで笑われたんですー」
「あの、言いっこはそれくらいにしておいてとりあえずコートとってから決めない?」
「げっ、出おくれたじゃん! よしみんな、コート取りに行くぞ! ちんたらしてると他のクラスにいいとこ全部とられるぞ! 急げ!」
ケンタのその声でボクたちは運動場に場所取りに走った。
足の速いケンタが1番で、朝比奈さんがそれに続く。
2人に少し遅れて走りながら、ボクはこんな風に思っていた。
友だちになるってこんな簡単なことだったんだ。
勇気をちょっと出すだけで良かったんだ、って。
ねぇセフィ。
精霊の国で見ててね。
ボクはこっちの世界でも、勇者・大翔になってみせるから――!
「精霊の国の勇者ハルト」 ~完~
無事に完結することができました。
あたたかい応援、本当にありがとうございました。
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清き一票を頂ければ嬉しく思います。
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