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第二章
第23話 ナゾナゾ対決(2)
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『では第2問だ。寒ければ寒いほど、あつくなるものってなーんだ?』
「ええっ!?」
寒いのに、暑くなるってどういうこと!?
だって寒いのは冬で、でも暑いのは夏だよね?
冬なのに、夏?
えっと、えっと、えっと……なにそれ!?
ボクが、さっぱりわからず悩んでいると、
「わかりました!」
シュバっと手をあげると、またまたセフィが言った。
「答えは『氷』です!」
『正解だ』
「氷? なんで氷なの? って……あ! そういうことか! 『あつい』って気温が『暑い』んじゃなくて、本とかの『厚い』の意味だったんだ!」
「そういうことです」
「冬になって『寒く』なると、氷はどんどん『厚く』なるもんね。問題で『寒い』って出てきたから、『あつい』は『暑い』だってボクすっかり思いこんじゃってたよ」
くっそー、ガーゴイルめ。
ずっこいナゾナゾばっかり出してくるんだから、もう!
でもそんなずるいナゾナゾをすぐにパパっと正解しちゃうセフィは、本当にすごいなぁ。
「すごいねセフィ。これで2問連続で正解だよ!」
「ふふふ、こう見えてわたしはお城では、どんなナゾナゾも解きあかす『ナゾ解きのセフィ』と呼ばれてますから」
「『ナゾ解きのセフィ』!? うわっ、なにそれカッコいい!」
漫画やアニメに出てくる、名探偵のあだ名みたい!
『どうやら、お前たちはなかなかやるようだな。ここまでたどり着いただけのことはある、褒めてやろう。そして次が最後の問題だ』
「最後の問題か、よしっ、こい!」
ボクは元気よく言った。
元気がいいだけで、ここまでちっともナゾナゾを解けなかったけどね!
でも元気って大事だと思うんだ。
誰かが元気だと、周りの人も頑張ろうって気持ちになるもんね!
『ではゆくぞ、最後の第3問だ。朝は4本足、昼は2本足、夜は3本足で歩くものって、なーんだ?』
「え? な、なにそれ?」
足の数が朝と昼と夜で変わるなんて、もしかして、おばけ!?
ううん、おばけはそもそも足がないから違うよね。
え、でも。
じゃあ、なんなんだろう?
ボクは必死に考える。
けれどガーゴイルの出すナゾナゾは、やっぱりボクには難しすぎて。
ボクは答えを出すことができなかった。
困りきったボクはだからセフィを見た。
またさっきみたいに、ズバッと見事に正解してくれないかなって思ったんだ。
でも──、
「分かりません……」
セフィは今にも泣いてしまいそうな小さな声で、そう言ったんだ。
「わ、分からないって――?」
「ごめんなさい、お城では『ナゾ解きのセフィ』と言われるわたしも、このナゾナゾだけは分かりません……」
「そ、そんなぁ!?」
セフィががっくりと、地面に両手と両ひざをついた。
きっとすごくショックだったんだ。
得意のナゾナゾ対決で負けちゃったから。
『どうした? 参ったをするか?』
ガーゴイルがちょっと感じ悪く言った。
「うぐ――っ!」
あのセフィが解けないんだからこのナゾナゾはボクには難しすぎる。
きっと大人向けのナゾナゾなのに、セフィがパパっと2問正解しちゃったから意地悪して出してるに違いない。
だからボクじゃきっと解けないだろう。
でも諦めちゃだめだ!
だってここまで全部、セフィがナゾナゾを解いてくれたんだ。
つまりボクはなんにもしていない。
だから最後の1問くらいはボクが答えてみせるんだ!
このナゾナゾ対決も、ボクとセフィの2人の最高コンビでクリアするんだ!
考えろ、考えるんだ、加瀬大翔!!
『ほれほれ、さっさと参ったをして楽になればいい』
もう勝った気分で言ってくるガーゴイルを、
「へへーんだ! 参ったなんてボクは絶対にしないからねー! 気が散るからガーゴイルはちょっと黙ってて!」
ボクはピシャリと黙らせた。
そうだ、元気とやる気はいっぱいあるんだ。
ならやってやれないことはない!
本気の本気になった勇者ハルトの力を、見せてやるんだからね!
「ええっ!?」
寒いのに、暑くなるってどういうこと!?
だって寒いのは冬で、でも暑いのは夏だよね?
冬なのに、夏?
えっと、えっと、えっと……なにそれ!?
ボクが、さっぱりわからず悩んでいると、
「わかりました!」
シュバっと手をあげると、またまたセフィが言った。
「答えは『氷』です!」
『正解だ』
「氷? なんで氷なの? って……あ! そういうことか! 『あつい』って気温が『暑い』んじゃなくて、本とかの『厚い』の意味だったんだ!」
「そういうことです」
「冬になって『寒く』なると、氷はどんどん『厚く』なるもんね。問題で『寒い』って出てきたから、『あつい』は『暑い』だってボクすっかり思いこんじゃってたよ」
くっそー、ガーゴイルめ。
ずっこいナゾナゾばっかり出してくるんだから、もう!
でもそんなずるいナゾナゾをすぐにパパっと正解しちゃうセフィは、本当にすごいなぁ。
「すごいねセフィ。これで2問連続で正解だよ!」
「ふふふ、こう見えてわたしはお城では、どんなナゾナゾも解きあかす『ナゾ解きのセフィ』と呼ばれてますから」
「『ナゾ解きのセフィ』!? うわっ、なにそれカッコいい!」
漫画やアニメに出てくる、名探偵のあだ名みたい!
『どうやら、お前たちはなかなかやるようだな。ここまでたどり着いただけのことはある、褒めてやろう。そして次が最後の問題だ』
「最後の問題か、よしっ、こい!」
ボクは元気よく言った。
元気がいいだけで、ここまでちっともナゾナゾを解けなかったけどね!
でも元気って大事だと思うんだ。
誰かが元気だと、周りの人も頑張ろうって気持ちになるもんね!
『ではゆくぞ、最後の第3問だ。朝は4本足、昼は2本足、夜は3本足で歩くものって、なーんだ?』
「え? な、なにそれ?」
足の数が朝と昼と夜で変わるなんて、もしかして、おばけ!?
ううん、おばけはそもそも足がないから違うよね。
え、でも。
じゃあ、なんなんだろう?
ボクは必死に考える。
けれどガーゴイルの出すナゾナゾは、やっぱりボクには難しすぎて。
ボクは答えを出すことができなかった。
困りきったボクはだからセフィを見た。
またさっきみたいに、ズバッと見事に正解してくれないかなって思ったんだ。
でも──、
「分かりません……」
セフィは今にも泣いてしまいそうな小さな声で、そう言ったんだ。
「わ、分からないって――?」
「ごめんなさい、お城では『ナゾ解きのセフィ』と言われるわたしも、このナゾナゾだけは分かりません……」
「そ、そんなぁ!?」
セフィががっくりと、地面に両手と両ひざをついた。
きっとすごくショックだったんだ。
得意のナゾナゾ対決で負けちゃったから。
『どうした? 参ったをするか?』
ガーゴイルがちょっと感じ悪く言った。
「うぐ――っ!」
あのセフィが解けないんだからこのナゾナゾはボクには難しすぎる。
きっと大人向けのナゾナゾなのに、セフィがパパっと2問正解しちゃったから意地悪して出してるに違いない。
だからボクじゃきっと解けないだろう。
でも諦めちゃだめだ!
だってここまで全部、セフィがナゾナゾを解いてくれたんだ。
つまりボクはなんにもしていない。
だから最後の1問くらいはボクが答えてみせるんだ!
このナゾナゾ対決も、ボクとセフィの2人の最高コンビでクリアするんだ!
考えろ、考えるんだ、加瀬大翔!!
『ほれほれ、さっさと参ったをして楽になればいい』
もう勝った気分で言ってくるガーゴイルを、
「へへーんだ! 参ったなんてボクは絶対にしないからねー! 気が散るからガーゴイルはちょっと黙ってて!」
ボクはピシャリと黙らせた。
そうだ、元気とやる気はいっぱいあるんだ。
ならやってやれないことはない!
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