S級【バッファー】(←不遇職)の俺、結婚を誓い合った【幼馴染】を【勇者】に寝取られパーティ追放されヒキコモリに→美少女エルフに養って貰います
マナシロカナタ✨ラノベ作家✨子犬を助けた
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第11章
第209話 デデン! パーティ『アルケイン』に冒険の神ミトラが加わった!
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「あの、突然、何を……?」
ミトラ神の言葉に、困惑する俺。
視線を向けると、シャーリーもアイセルもサクラも、俺と同じように困惑の表情を浮かべていた。
「いやなに。実を言うと、我は冒険というものをしたことがないのだ。我は愛しき我が子らに、力を分け与えておるだけじゃからな」
「あ、言われてみれば、たしかにそうですね」
アイセルが納得を表すように、ポンと軽く手のひらを合わせた。
「だというのに、今や我は冒険の神などと呼ばれておる。これはいかがなものだろうかと思わぬか?」
「あはは! たしかに冒険の神様が冒険したことないなんて、変だよね! ウケる!」
そして神様相手だろうがなんだろうが、ウケちゃうサクラ。
お前は本当にウケるのが好きだな。
「じゃろう?」
そして特に気分を害してないミトラ神は、本当に懐が深いよなぁ。
「それで俺たちと一緒に冒険って話なわけか」
「うむ。各々の力を使いこなし、ともに力を合わせることができる汝らは、我が理想とするパーティの形そのものであるからの。我が行動を共にするならば、汝らのパーティ以外あるまいて」
「理由は分かったけど、急にそんなことを言われてもな。俺たちに神様の面倒なんて見れるだろうか」
なにせ神様だ。
一体全体、なにをどうしたらいいんだよ?
「安心せよ、汝らに迷惑はかけぬ。あくまで居候をさせてもらうだけだと弁えてもおる。どうか我をパーティの一員に加えてはくれぬか?」
ミトラ神が俺たちに向かって深々と頭を下げた。
はたして冒険の神であるミトラ神にこうまで言われて、断れる冒険者などいるだろうか?
「俺はこの話を受けようと思う。みんなはどうだ?」
「わたしは大賛成です。神様と一緒に冒険できるなんてロマンいっぱいですから」
「アタシも異論はないかな。さっきはアタシのことを助けてくれたんだし」
「神様と冒険とかマジウケる~~」
俺はみんなの意見を確認してから、ミトラ神に言った。
「分かりました。一緒にパーティを組みましょう」
「おおっ! 話が分かるのぅ!」
デデン!
パーティ『アルケイン』に冒険の神ミトラが加わった!
真面目な話、超すごくね!?
これからは神様と一緒に冒険するんだぞ?
こんなことは、長い冒険者の歴史でも初めて――どころか後にも先にも2度とないんじゃないか?
いち早くアイセルの才能を見抜いて『大勇者』に仕立てあげようとした俺だが、ここまで大きく話が膨らむとは、さすがに想像していなかったぞ。
さてと、仲間になってもらったのはいいが、どんな感じで話しかけたものか――などと俺が少し考えを巡らせていると、
「神様神様、私はサクラ。バーサーカーだよ」
サクラがあっけらかんとした口調で自己紹介を始めた。
「サクラじゃな。我のことはミトラと呼ぶがよい」
「じゃあミトラ。これからよろしくね!」
「うむ」
「で、あっちの可愛い子がアイセルさん。魔法戦士で、うちのパーティのエースなんだよ。超強いんだから」
すげーなおい。
普通に話しかけてるんだが。
相手、神様だぞ?
お前、本っっっっっ当に怖いものなしだな!?
我が道を行くサクラのおかげで、速やかに自己紹介が終わり。
こうして一件落着かと思われたのだが。
帰ろうとしたところで、
「ところで婿殿」
俺は突然、シャーリーのお父さんからガシッと肩を掴まれて、呼び止められた。
ミトラ神の言葉に、困惑する俺。
視線を向けると、シャーリーもアイセルもサクラも、俺と同じように困惑の表情を浮かべていた。
「いやなに。実を言うと、我は冒険というものをしたことがないのだ。我は愛しき我が子らに、力を分け与えておるだけじゃからな」
「あ、言われてみれば、たしかにそうですね」
アイセルが納得を表すように、ポンと軽く手のひらを合わせた。
「だというのに、今や我は冒険の神などと呼ばれておる。これはいかがなものだろうかと思わぬか?」
「あはは! たしかに冒険の神様が冒険したことないなんて、変だよね! ウケる!」
そして神様相手だろうがなんだろうが、ウケちゃうサクラ。
お前は本当にウケるのが好きだな。
「じゃろう?」
そして特に気分を害してないミトラ神は、本当に懐が深いよなぁ。
「それで俺たちと一緒に冒険って話なわけか」
「うむ。各々の力を使いこなし、ともに力を合わせることができる汝らは、我が理想とするパーティの形そのものであるからの。我が行動を共にするならば、汝らのパーティ以外あるまいて」
「理由は分かったけど、急にそんなことを言われてもな。俺たちに神様の面倒なんて見れるだろうか」
なにせ神様だ。
一体全体、なにをどうしたらいいんだよ?
「安心せよ、汝らに迷惑はかけぬ。あくまで居候をさせてもらうだけだと弁えてもおる。どうか我をパーティの一員に加えてはくれぬか?」
ミトラ神が俺たちに向かって深々と頭を下げた。
はたして冒険の神であるミトラ神にこうまで言われて、断れる冒険者などいるだろうか?
「俺はこの話を受けようと思う。みんなはどうだ?」
「わたしは大賛成です。神様と一緒に冒険できるなんてロマンいっぱいですから」
「アタシも異論はないかな。さっきはアタシのことを助けてくれたんだし」
「神様と冒険とかマジウケる~~」
俺はみんなの意見を確認してから、ミトラ神に言った。
「分かりました。一緒にパーティを組みましょう」
「おおっ! 話が分かるのぅ!」
デデン!
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真面目な話、超すごくね!?
これからは神様と一緒に冒険するんだぞ?
こんなことは、長い冒険者の歴史でも初めて――どころか後にも先にも2度とないんじゃないか?
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さてと、仲間になってもらったのはいいが、どんな感じで話しかけたものか――などと俺が少し考えを巡らせていると、
「神様神様、私はサクラ。バーサーカーだよ」
サクラがあっけらかんとした口調で自己紹介を始めた。
「サクラじゃな。我のことはミトラと呼ぶがよい」
「じゃあミトラ。これからよろしくね!」
「うむ」
「で、あっちの可愛い子がアイセルさん。魔法戦士で、うちのパーティのエースなんだよ。超強いんだから」
すげーなおい。
普通に話しかけてるんだが。
相手、神様だぞ?
お前、本っっっっっ当に怖いものなしだな!?
我が道を行くサクラのおかげで、速やかに自己紹介が終わり。
こうして一件落着かと思われたのだが。
帰ろうとしたところで、
「ところで婿殿」
俺は突然、シャーリーのお父さんからガシッと肩を掴まれて、呼び止められた。
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