3 / 5
赤髪の少女
しおりを挟む
赤髪の少女
「つまり、勝てばいいんだな…?」
「はい!その通りです♪まあとりあえず早く会場に向かいましょう!」
今度はスキップしながら歩き出す。時間に余裕でもできたのか?
バンッ!
重そうな扉を強く開くアイ。
そこに広がっていた光景は……
たくさんの人が溢れかえっていた。誰1人話はしていない。それはそうだ、いきなりこんなことになるなんて誰も思っていなかったのだろう。
皆俺の方を一瞬見たがすぐに目を伏せる。
「さあ!!!これから2対2でしりとりをしていきます!!!」
その広い部屋のちょっとした舞台でスポットライトを浴びながらアイがスタンドマイクを使いながら言う。
って、お前が司会者かよ!
「では、ふたりペアを組んでください!!ここは自由ですよ~♪」
また変わった不気味な笑い方だ。アイのことはよく知らないがとても不思議な子だな。
とりあえず組むって…いきなり無理だろ。しかし皆ちゃくちゃくと近くの人に話しかけペアを組んでいく。会場がざわつき始める。
バシッッ!!
殴られたかと思うほど背中に痛みが走る。
俺は振り返り声を荒らげた。
「おい!!いってぇー……よ?」
そこに立っていたのは150cmくらいのとても可愛い赤髪の少女が立っていた。
こんな子も死んだのか…。胸が痛くなる。
ゲームならすぐに攻略しているほどの可愛い少女だ。少女は白い上品なドレスを身をまといとても綺麗だった。
その子は俺を指さしながら少し照れたように答える。
「一緒にペアを組んでくれない…?」
「Yes!!!Yes!Yes!Yes!」
俺は背中の痛みを忘れ、こう答える他に正解はないと思った。
あ~俺は幸せだ。こんな少女とペアを組めるなんて。
さっきは自由に決めるペアをディスっていたが今ではそれが喜びに変わっている。
「ねぇ、あなた名前は?」
その子は近くにあった2人がけの上品な黒のソファに座った。
「俺は、浅賀 久也だ。」
俺もその子と少し距離を置いてその椅子に座った。
「なら、久也って呼ぶね!私は…谷崎 真優!真優って呼んで!よろしくね!!」
さっきとは違いテンションが高い。俺の両手を掴み微笑む。
「おう!真優!よろしくな!」
か、かわいい~!!!
超絶かわいい!!
キキッ
マイクのノイズが響き渡る。
「みなさん決まりましたね!では今日はこれにておしまいです!ぜひ町や村を見ていってくださいね!」
アイがペコッと早々とお辞儀をすると俺がさっき入ってきた扉が開く。
「真優!よかったら町とか見に行かね?」
ソファから立ち、そう問いかける。
「いいよ!いろいろ見に行こう!」
そうすると舞台でアイが慌ててマイクに駆け寄り
「ああああ、忘れてました!!みなさんにシリノトリ空間で使えるお金を配布しました!日本と同じ感じに払えば大丈夫です!」
と言い舞台を降り、人混みに紛れた。
「早く行こ?」
扉を指さし首を傾げる真優。
「おう!!」
ここから始めるんだ。
俺のめちゃくちゃな人生。
またやり直そう。
俺は扉にゆっくりと足を運んだ。
「つまり、勝てばいいんだな…?」
「はい!その通りです♪まあとりあえず早く会場に向かいましょう!」
今度はスキップしながら歩き出す。時間に余裕でもできたのか?
バンッ!
重そうな扉を強く開くアイ。
そこに広がっていた光景は……
たくさんの人が溢れかえっていた。誰1人話はしていない。それはそうだ、いきなりこんなことになるなんて誰も思っていなかったのだろう。
皆俺の方を一瞬見たがすぐに目を伏せる。
「さあ!!!これから2対2でしりとりをしていきます!!!」
その広い部屋のちょっとした舞台でスポットライトを浴びながらアイがスタンドマイクを使いながら言う。
って、お前が司会者かよ!
「では、ふたりペアを組んでください!!ここは自由ですよ~♪」
また変わった不気味な笑い方だ。アイのことはよく知らないがとても不思議な子だな。
とりあえず組むって…いきなり無理だろ。しかし皆ちゃくちゃくと近くの人に話しかけペアを組んでいく。会場がざわつき始める。
バシッッ!!
殴られたかと思うほど背中に痛みが走る。
俺は振り返り声を荒らげた。
「おい!!いってぇー……よ?」
そこに立っていたのは150cmくらいのとても可愛い赤髪の少女が立っていた。
こんな子も死んだのか…。胸が痛くなる。
ゲームならすぐに攻略しているほどの可愛い少女だ。少女は白い上品なドレスを身をまといとても綺麗だった。
その子は俺を指さしながら少し照れたように答える。
「一緒にペアを組んでくれない…?」
「Yes!!!Yes!Yes!Yes!」
俺は背中の痛みを忘れ、こう答える他に正解はないと思った。
あ~俺は幸せだ。こんな少女とペアを組めるなんて。
さっきは自由に決めるペアをディスっていたが今ではそれが喜びに変わっている。
「ねぇ、あなた名前は?」
その子は近くにあった2人がけの上品な黒のソファに座った。
「俺は、浅賀 久也だ。」
俺もその子と少し距離を置いてその椅子に座った。
「なら、久也って呼ぶね!私は…谷崎 真優!真優って呼んで!よろしくね!!」
さっきとは違いテンションが高い。俺の両手を掴み微笑む。
「おう!真優!よろしくな!」
か、かわいい~!!!
超絶かわいい!!
キキッ
マイクのノイズが響き渡る。
「みなさん決まりましたね!では今日はこれにておしまいです!ぜひ町や村を見ていってくださいね!」
アイがペコッと早々とお辞儀をすると俺がさっき入ってきた扉が開く。
「真優!よかったら町とか見に行かね?」
ソファから立ち、そう問いかける。
「いいよ!いろいろ見に行こう!」
そうすると舞台でアイが慌ててマイクに駆け寄り
「ああああ、忘れてました!!みなさんにシリノトリ空間で使えるお金を配布しました!日本と同じ感じに払えば大丈夫です!」
と言い舞台を降り、人混みに紛れた。
「早く行こ?」
扉を指さし首を傾げる真優。
「おう!!」
ここから始めるんだ。
俺のめちゃくちゃな人生。
またやり直そう。
俺は扉にゆっくりと足を運んだ。
0
お気に入りに追加
10
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
えっ? 平凡ですよ??
月雪 はな
ファンタジー
交通事故で命を落とした、女子高生のゆかり。目を覚ますと、異世界に伯爵令嬢として転生していた! なのに、待っていたのはまさかの貧乏生活……。だから私、第二の人生をもっと豊かにすべく、前世の記憶を活用させていただきます! シュウマイやパスタで食文化を発展させて、エプロンやお姫様ドレスは若い女性に大人気! その知識は、やがて世界を変えていき――? 幸せがたっぷりつまった、転生少女のほのぼのファンタジー開幕!
巻き込まれ召喚されたおっさん、無能だと追放され冒険者として無双する
高鉢 健太
ファンタジー
とある県立高校の最寄り駅で勇者召喚に巻き込まれたおっさん。
手違い鑑定でスキルを間違われて無能と追放されたが冒険者ギルドで間違いに気付いて無双を始める。
男女比1:10。男子の立場が弱い学園で美少女たちをわからせるためにヒロインと手を組んで攻略を始めてみたんだけど…チョロいんなのはどうして?
悠
ファンタジー
貞操逆転世界に転生してきた日浦大晴(ひうらたいせい)の通う学園には"独特の校風"がある。
それは——男子は女子より立場が弱い
学園で一番立場が上なのは女子5人のメンバーからなる生徒会。
拾ってくれた九空鹿波(くそらかなみ)と手を組み、まずは生徒会を攻略しようとするが……。
「既に攻略済みの女の子をさらに落とすなんて……面白いじゃない」
協力者の鹿波だけは知っている。
大晴が既に女の子を"攻略済み"だと。
勝利200%ラブコメ!?
既に攻略済みの美少女を本気で''分からせ"たら……さて、どうなるんでしょうねぇ?
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です!
小説家になろうでも10位獲得しました!
そして、カクヨムでもランクイン中です!
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。
いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。
欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・
●●●●●●●●●●●●●●●
小説家になろうで執筆中の作品です。
アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。
現在見直し作業中です。
変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。
チート薬学で成り上がり! 伯爵家から放逐されたけど優しい子爵家の養子になりました!
芽狐
ファンタジー
⭐️チート薬学3巻発売中⭐️
ブラック企業勤めの37歳の高橋 渉(わたる)は、過労で倒れ会社をクビになる。
嫌なことを忘れようと、異世界のアニメを見ていて、ふと「異世界に行きたい」と口に出したことが、始まりで女神によって死にかけている体に転生させられる!
転生先は、スキルないも魔法も使えないアレクを家族は他人のように扱い、使用人すらも見下した態度で接する伯爵家だった。
新しく生まれ変わったアレク(渉)は、この最悪な現状をどう打破して幸せになっていくのか??
更新予定:なるべく毎日19時にアップします! アップされなければ、多忙とお考え下さい!
皇太子の子を妊娠した悪役令嬢は逃げることにした
葉柚
恋愛
皇太子の子を妊娠した悪役令嬢のレイチェルは幸せいっぱいに暮らしていました。
でも、妊娠を切っ掛けに前世の記憶がよみがえり、悪役令嬢だということに気づいたレイチェルは皇太子の前から逃げ出すことにしました。
本編完結済みです。時々番外編を追加します。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる