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黒峰学園編

カラフルに色づいたんだ 私の世界は…

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そして3人がまた歩き出した瞬間…
結衣菜はリーダー格の肩を掴み…結衣菜は
おもいっきり…美代の頬をぶん殴った…。

「結衣菜… ウソだろ…  」

俺の手は届かなかった…。 神は消えたのか…
それともいないのか…。あれ?あれ?
何を考えてんだ俺は…。 馬鹿じゃねえの…
割とマジで…。

「はぁ…はぁ…はぁ…はぁ… 」

結衣菜の吐息だけが廊下に響いていた…

その瞬間…殴られた女子は立ち上がり…

「イタっ お前 クズの癖に何してくれてん
の? 本当考えらんないだけど 」

「あっ!? ごめんなさい 」

結衣菜は正気に戻る…。そうすると美代は
結衣菜を睨み…結衣菜はその目に恐怖を感じ
てしまう…そして崩れ落ちてしまう…。

「お前 本当に 殺すから  覚悟しとけよ
犯罪者の娘さん  」

「ごめんなさい…ごめんさい… ごめんなさい
 ごめんなさい ごめんなさい ごめんなさい 」

結衣菜は涙を流しながら冷たい廊下の上で
土下座をしていた…結衣菜の身体は震えて
いた…それでも美代達はコンクリートに咲い
ているたんぽぽの芽は取らずに先に進んだ…

「ごめんなさい ごめんなさい ごめんなさい
ごめんなさい … イヤアアアアアアアア 」

結衣菜の悲痛な叫び声は聞こえなかった…
でも一つ確かな事があった…俺には聞こえた
結衣菜の悲痛な叫び声…失いたくない………
壊したくない… 消えたくない…恨みたくない
そんな悲しい事俺が全部無くしてやるよ…

「ねー 美代 大丈夫? 」

「大丈夫な訳ねぇーだろ 」

そう言うと美代は友達の胸ぐらを掴み出す…

「美代 苦しい… 苦しいよ… 」

「この私があんなクズの娘に殴られたんだ
パパにも殴られたことないのに… あのクソ
女  マジで殺してやるよ 」

そう言うと美代は手を離し…そして
結衣菜の居る方向を睨み出す…

「どうしよう… このままだと…私…
殺されちゃうよ… 怖いよ…誰か助けて 」

結衣菜は崩れ落ち…誰かに助けを求める…
結衣菜は廊下の真ん中で涙を流し出す…
そして誰もが結衣菜を無視して廊下を
歩き続ける…。 彼女の助けは誰も拾わない

…でも…

「 大丈夫か? 立てるか?  」

私さいままでモノクロだったんだ…でもね
次郎の声でカラフルになったよ…景色が…
色づいたんだよ…

「ぅぅ… ああああああ 」

結衣菜はいきなり俺を抱き締める…俺は一瞬
びっくりするが…すぐに結衣菜を受け入れる

「大丈夫だよ…  結衣菜… 俺が必ず守る
から… だから… うっ 」

頭が痛くなる…。そしていままでのいじめ
られてた娘の声が聞こえてくる…

「は? 守る 笑わせんなよ  」

理沙…ごめん 守れなくて…俺はみんなで
ただ笑いだけなんだよ…

「守るって言ったじゃん 助けるって 」

凛…俺は守るって言った…守り切れなかった
こんなクソな俺だけどさ…みんなと笑いだけなんだよ… そう…笑顔…。

「次郎…  約束は守ろうよ… 」

由那 俺は何がしたいんだろ…マジで最近
わかんなくなってきたよ…

「側にいてよ…離れないでよ…次郎!! 」

珠奈 ごめん…ごめん…ただ ただお前らに
謝る事しかできない臆病な俺を許してくれ
嫌違うか…許さなくていい…ただ見ててくれ
必ずお前達が望む世界にしてやる…。

「次郎って 幸せって 何かな? 」

真由美…それは俺にもわかんない…だから
もう少しだけ待ってくれ…。

「結衣菜… 辛かっただろ? 悔しかった
だろ? 泣きたかっただろ?いまでも怖くて
怖くて 怖くて どうしようもないだろ… 」

俺は震えた結衣菜を抱き締める…そうすると
結衣菜も俺を抱き締め返してくれた…でも…
まだ疑ってるよな?本当に信用していいのか
俺を信じて共に過ごしていいのか…


そして二人の様子を見る…美代達…

「何? アイツラ? きもっ 」

「結衣菜に触れるとか ただのバカだろ 」

「普通に気持ち悪い…」

そして俺は美代達の方に目線を向ける…
睨みつける…だけど美代達は俺の目に怯む
事は無かった…きっと何かがあるのだろう

「何があるんだ… 」

美代達は笑っていた 何の余裕なんだろうか

「フフッ… 」

「薄気味悪い笑いだ 気持ち悪りぃ 」

俺は美代達の笑いにわらいで返す…そう
すると美代は俺に怒りの目を向ける…

「次郎くん…いきなりごめんなさい
抱きついて… 」

「大丈夫だよ…大丈夫だから… 」

不安になった…また失ってしまうのではない
のかって怖い怖い 怖い どうすればいいんだ
結衣菜を守るにはどうすればいいんだよ

学校のチャイムが鳴り…そして次の授業が
始まる…。

「では歴史の教科書38ページを開いて
ください…  」

そしてチャイムが鳴り…。

「これで授業を終わりにします 各自
気おつけて帰るように… 」

そして授業が終わり 放課後になり 美代達は
結衣菜が荷物の片付けをしていると

「次郎くん…待っててね 」

「うん… 」


そして美代達は結衣菜の前に立つ


「結衣菜 話があるんだけど いいよね? 」

「え… あ…うん 」

戸惑いながら 頷いた…
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