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志桜高等学校編
これから始まる悲劇の物語
しおりを挟む「珠奈?自分が死ぬのと?仲良しの友達が
死ぬのどっちがいい? 」
珠奈は固まる…いじめっ子の彼女は何を
言ってるのか分からなくなる…思考停止…
どうしよう…意味がわかんないよ…
「ねえ?珠奈 どっちにすんの? 」
言葉は刃…昔の人はよく言ったもんだよね
最終的に頼るのはどんなに硬い武器でも無く
角が付いた凶器的なものでもない…頼るのは
…言葉…これさえ相手に刺されば致命傷を
覆わせる事ができる…そして自殺にも追い込む事ができる最も狂気的な武器なんだから…
「意味がわかんない… 」
「だからアンタが死ぬか?次郎が死ぬの
どっちがいいのって言ってんの? 」
そう…どんなに抗おうとしても…勝てない…
敵が居る…それさえも抵抗できずに滅びて
いくのだから…だから無駄なんだよ…
「…えっ!? 」
「アンタ調子乗りすぎなんだよ…だから
お仕置きと言うか…裁きという~か~まあ
アンタに罰をあたえる 」
罰…私が何で…罰って悪いことした人が受けるものなんじゃないの…何で私が意味がわかんないよ…私は取り敢えずその場から逃げ
ようとする…だけど当然すぐに捕まってしまう…そして抵抗する事もできず私は地面を…
這うことしか出来なかった…
「でさ 珠奈 どっち? 」
「え…決めらんないよ 」
そう言うといじめっ子は私の腹を蹴り…
そして私は倒れ…いじめっ子は私の顔を
手で掴み…真顔で威圧をかけてくる
「早く決めろ! マジトロイんだけど 」
「イヤだ…選びたくない… 」
選びたくない…どちらにしろ私が泣く事に
なる…だってどちらにしろ報われないの…
だから…選びたくなんてないよ…
「ねえ?珠奈?早くえらんでくんなーい
かーな?w 」
「やだよ…やだよ…やだよ… 」
「ねえ?子供じゃないんだから…選ぶ時は
選ぼう ね? 珠奈ーちゃーん?w 」
いじめっ子は私に無理矢理を求めてきた…
でも私は全力否定をし続けないといけない…
だってそうじゃあ…ないと私は彼女の意見を
鵜呑みにしなくてはいけない…
「オイ!!いい加減にしろよ あん? 」
彼女はいきなり怒鳴り散らす…私は一瞬
ビックリしてしまい…でもいまの状況を
把握して黙り込んでしまう…
「ごめんなさい…でも 無理だよ…私だって
死にたくない…もちろん次郎だって死んで
欲しくなんてないよ…お願いもう許して 」
「あのさ 両方なんて選択は無いって
言ったよね? どっちか選んでよ? 」
選択 マシな方と考え…それを選び…確定
にする…だけどマシなものがない…私は
まだまだ生きたいし…次郎だって死んで
ほしくない…だから私は両方を得ようと
してしまうのだろう…でも彼女はそれを
許そうとはしてくれないのだろう…
「だから…私は… 」
珠奈は立ち上がる…そして一番最初の
場面に戻る…
「珠奈 … 珠奈… 生きるんだろ…由那の為にも
だから死ぬなんて言うなよ… 」
「ごめんね…次朗さん楽しかった…次朗と出会え
て本当に嬉しかった お姉ちゃんに会えるかな
会えなかったとしても一緒だよ… 」
そして珠奈は…屋上からニッコリと飛び降り
た…そして俺は…また救えなかった…いつも
救えない…いつもいつも…救えない…由那…
ごめん…俺やっぱりクソなのかな…
「ごめんな…何もできなくて… 」
嫌まだだ…立ち上がれ…おれは珠奈を救う
そして…次郎が立ち上がるとそこには…
珠奈の無残な姿が残っていた…そして俺は
泣き叫んだ…やっぱりどうしようもねえな…
俺って奴は…クズだ…クズだ… クズだ…
「だけどな…珠奈お前の仇は取るぞ…必ずな
アイツラを地獄に送らせてやる 」
絶対的恐怖…そして確実な殺意を俺は抱い
てる…由那…珠奈 お前らが俺に残してくれた
笑顔…俺は忘れねえよ…皆んなが笑顔になる
そんなのはもしかしたら無理に近いのかも…
しれない…だけど…それに近い状態を作るの
は赤ちゃんだってできる…そして俺は下に…
降り珠奈の亡骸を運んだ…俺の目は泣いてた
「珠奈 そうだ…明後日ピクニック行くって
約束したよな? 遊園地も行こうぜ…ついでに
そして観覧車乗って メリーゴーランドも乗って…後は…後は…何処がいい?珠奈?…珠奈
珠奈!!返事しろよ!!」
俺はいきなりキレだす…当然珠奈の口が開く
事は無かった…それに気づくと涙…憎しみ…
その瞬間…俺が珠奈を運んでいると…
「きゃー 珠奈が死んでるぅ~wwwww
次郎が殺した~の~wwww? 」
「え?どれどれ? 本当だ~死んでる~
マジウケる 」
マジウケる?なんだそれ…人1人死んでんだよ…人の死を冒涜する…それだけはしては…
いけない行為…俺は無視して歩き続けた…
「ねえねえ なんで? 珠奈は 死んでんのかな
教えて~~wwww 」
そして俺は…珠奈の家に行き…礼服と珠奈を
綺麗な棺桶の中に入れて…珠奈の家をピンポンする…そうすると家の扉が開き
「どちら様? 」
「珠奈と由那の親友の山田次郎です 」
俺は涙を流しながら…親父さんの前に立って
いる…俺の目からはまるで血の涙が出そうな
くらい怒りにふるえていた…
志桜高等学校編 完
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