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もう一つの物語編

違う形

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「お姉ちゃん 誰? 」

そして、アリスは 少し笑いながら

「お兄 何の真似? 」

「ママは? ママ…… ママ……ああああああ
ママ ああああああ 」

アリスはゼルアの様子が完全に嘘ではない
事に気づいた、すぐに何でそうなったのか
把握した

「脳による 対人に対する 恐怖により 脳に
負荷が掛かり 記憶障害になった 」

でも記憶障害ではない気がする……てか
記憶障害って言うより 子供に戻った

「一種の 記憶障害だな 」

アリスは冷静さを保ってはいるが、アリス
の目からは涙が流れている

「お姉ちゃん 泣いてるの? 」

「ううん 大丈夫だよ 」

「お姉ちゃん 痛い  」

そう、痛さは完全に敏感になってしまった
ゼルアの手で縛っているメタルをアリスは
外した

「これで 痛くないでしょ? 」

アリスは思った 私が妹で ゼルアがお兄に
なるはずだったのに完全に「違う形 」に
なってしまった

「うん!! お姉ちゃん ありがとう 」

「ねぇ?お姉ちゃん  お腹すいた 」

そして、でもお兄が近くにいるのに変わりは
無いのだから……これが私の求め続けた理想
になるように……。

「じゃあ ご飯 食べようか? 」

そして、約数十日ぶり私とお兄は外に出た
陽の光 凄く眩しく感じる

そして周りを見ると……私はこの学園の
魔導特殊部隊に囲まれていた

「お前 ss級の アリス ワールド だな?
三聖使特務機関の方から 札がでている 」

札 捕まえるため 逮捕状 みたいなもの……。

「お姉ちゃん こわいよ 」

私の服袖を引っ張るお兄

「大丈夫だよ お兄 」

そして、魔導特殊部隊がアリスの手に触れた
瞬間、その瞬間手が黒くなり 手が溶けた

「ああああああああああ 」

そして、魔導特殊部隊の隊員が一斉にアリス
に銃を向ける

「ねぇ?三聖使のゴミみたいなところから
札がでてる?笑わせないでよ 私はカイドー
に守られてるんだよ 」


「聞くな!!銃の構え!!よし!!
撃て!!!! 」

一斉に銃の弾がアリスの顔を狙う

「遅いんだよ 」

アリスが手で指を鳴らすと、その瞬間飛ん
でいる銃弾に亀裂が入り粉々に壊れてしまう

「もう 怒っちゃったよ 」

そして、アリスが魔導特殊部隊の前で自分の
更に指を二回鳴らし、その瞬間魔導特殊部隊
は驚愕の表情をする

「何だここは?誰だ?私をテレポート
させたバカは 」

そう、そこに立っているのは カイドー本人
だった、カイドー六鬼神を作った いまこの
世界の最も権力のある人だ

「てか 貴様ら 誰に銃を向けてる? 」

その瞬間、魔導特殊部隊は銃を下ろした……

「大変申し訳ございません 」

「貴様ら全員死罪だ 」

その瞬間、カイドーが 手に 黒い何かを手に
装着し、手を空中で包丁のように手を振り
そうすると 周りにいた魔導特殊部隊の隊員
の首が綺麗に吹っ飛んだ

「誰がこの世界の最高権力者だと思っている
この私だ お前らクズが銃を向けるなど決して
許されない 」

そして、カイドーは後ろを向く、そうすると
アリスが立っていた

「おじいちゃん 」

「おー アリスか 今日もかわいいな もう
いま 会議中だったんだぞ  ダメだろテレポートを使っちゃ もう ダメだぞ 」

「おじいちゃん ごめんなさい あの人達
が私の事 意地悪したからさ 」

そして、カイドーはアリスの服袖を引っ張る
青年を見つめた

「アリス後ろの青年は誰だ? 」

「お友達 」

「そうか……おいそこの 青年 私の大事な
アリスに手を出したら 貴様も死罪だ 」

「大丈夫だよ!!おじいちゃん!!
会議行かなくていいの? 」

「あ、行かないと アリス またね  また何か
あったらおじいちゃんを呼びなさい 」

そして、カイドーは消えた……そしてアリス
の前には魔導特殊部隊の隊員の死骸が落ちて
いる……

「痛かったのかな? 」

「なにが?お兄? 」

「あの人達 」

「痛く無いよ 」

そして、ゼルアはアリスの手を離し 死骸
の近くで座り込む

「汚いから 行くよ お兄 」

そして、ゼルアは 魔導特殊部隊の隊員の
一人がペンダントを付けている事に気づき
それをゼルアはペンダントの中を見ると
そこには 子供と奥さんと一緒に写っている
写真が入っていた

「お姉ちゃん 魔法使い だよね?なら
この人達 治してよ 」

確かに今ならまだ、治せる 死後157分以内
なら

「やだ 」

「なんで? 」

「その人達 私に意地悪するから 」

「ダメだよ お姉ちゃん ちゃんと悪い事したら 謝らないと そうすれば お姉ちゃんも許す
でしょ? 」

そう真っ直ぐに見てくるゼルアの純粋な表情
まるで……小さな少年のように……そうか
いまはその小さな少年なんだもんね


「わかった 」

「ありがとう お姉ちゃん  」

そして、指を鳴らした  

その瞬間 魔導特殊部隊の隊員が全員目覚める

「おじさん達 悪い事したら ちゃんと謝る
んだよ ママが言ってたよ お姉ちゃんに謝って  」

その瞬間 …… 魔導特殊部隊の 隊員がアリス
の表情を見て その隊員のリーダーが口を開け

「我々は 権力に屈しない 」

「そう…… 」

「だが 救ってくれた事は感謝する 」

魔導特殊部隊の隊員はアリスとは違う方向に
あるいていった

「お兄 ご飯 食べようか? 」

「うん!! 」
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