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……どうしようかしら?
とにかく。お客様達は解放してもらえる様に話をつけなくてはいけない。
「王妃は何処だ」
私はすくっと立ち上がった。
「ここに」
本当は内心ドキドキと心臓が鳴っているけれど出来るだけ澄まして。
動揺は絶対に見せてはいけない。
一人のヒョロリと背の高い軍服の男が私に手を差し伸べる。
「王妃。貴女は私の傍に」
私は毅然と男を見つめた。感情を乗せずにただただ淡々と男に告げる。
「私を侍る事が出来るのは陛下だけです。名も名乗らぬ者に手など取られたくはありません」
マリとレーナが私の前に出ようとするのを手を上げて制する。
「王妃陛下……!」
レーナが声をかけてきたけれど、私は男に向けた目を決して離さない。
男は生真面目な顔で、私を見下す様に言った。
「小娘だと思っていたが気位だけは高いと見える」
私はその言葉を無視して話を進める。
話の主導権を握らなければ。
「貴方々の目的はなんなのでしょう? 謀反ですか?」
男は目を見開いて私に怒鳴った。
「我々の忠誠は常に陛下にある! 我々は陛下の兵であり、陛下の御為にこの命をも捧げる覚悟だ! 謀反など起こす筈がない!」
私は努めて冷静に、淡々と男に質問をする。
「では何故城内で挙兵するに至ったのでしょう?」
「原因は貴女だ! 王妃!」
「……私に不満があるのですか?」
「貴女が来てから陛下の御慧眼が曇ってしまわれた!」
私はその言葉に衝撃を受けたけれど、何事もないかの様に静かに訊ねた。
「なるほど。それで、要求はなんでしょうか?」
男は興奮気味に私に言った。
「我々の望みは此度の法案の撤廃、同盟加入を取り止めて頂く事、そして王妃、貴女の排斥だ」
そう言えば陛下や宰相様に教えて頂いた。
グリムヒルトの陸軍は海の民だけれど海戦が得意ではない者達で構成される派閥と、イロラ少尉の様に地の民との混血で構成されてる派閥とがあって、決して一枚岩ではない。
ただ、陛下への忠誠心はどちらも同じなのでそれで成立してると。
特に純血の派閥に属する軍人は海の民であるという事に誇りを持っていて、混血の者達に辛く当たる事も多いのだとか。
実力主義のグリムヒルトなので、成果を出した者は出世出来るけれど、それでもそういう心の壁までは取り除けない。
今回の法案や同盟に不満があるのは海の民としての矜持のせいだろう。
「きっと陛下はお聞き入れ下さらないでしょう。この同盟はグリムヒルトの未来を見据えた大事な同盟です。そしてその同盟の為には絶対にこの法案を形にし、運用していかなければなりません」
「その様に貴女が陛下に妄言を吹き込んでいるから、陛下の御慧眼が曇ってしまわれたのだ!」
そうか。この人達は陛下が私に唆されていると思っているのね。
男は私の事をキッと睨みつけ、指差してキッパリと言い切った。
「貴女は傾国の王妃だ! この国を傾ける悪女だ!」
「なんて無礼な!」
「王妃陛下は常に民の安寧を想っていらっしゃいます!」
マリとレーナが男に喰ってかかる。それをやっぱり私は手を上げて制した。
「王妃陛下! この様に侮辱されてこの者を許して良いのですか?!」
レーナのこの声に男から目を離す事なく答える。
「構いません。この者はここにいる以上全てを覚悟しての事でしょう。それで? 私をどうすると言うのです? 弑するというのですか?」
男は先ほどとは違って馬鹿にした色はないけれど、少し怒りを滲ませた目でこちらを睨んだ。
「命までは取ろうとは言わない。王妃には即刻この地から離れて頂こう」
「このグリムヒルトから引き離して何処に連れて行こうと言うのでしょう?」
「今は言えないが、貴方には王妃の地位から退いて頂き他国にて生きて頂く」
この人達にとって、私は陛下を誑かす悪女なのだろう。私を退けさえすれば陛下の目が覚めてお考えを変えて下さると思っているみたいだ。
私は少し腹が立った。この人達は陛下を信じている様で全然信じてなんかいない。
だって。信じているならわかる筈だ。陛下が絶対にお考えを変える事などないと。
私なんかがちょっと何か言った位で陛下がお考えを変えてむざむざ民を虐げる様な事をなさる筈がない。
だって陛下は誰よりも玉座の重さを知ってる方だもの。
私が陛下に何かを唆したとして、私がそんな事を企んだ時点で私を廃妃するだろうし、もしそれでもまだ愛して下さるなら、玉座を誰かに譲ってしまうだろう。
この人達は陛下を見縊っているし、信じてもいない。陛下が自分達の望む事をしてくれないのを私のせいにしているだけだ。
……でも、本当の事を言えば、少し引っかかっている事もある。
シビディアの王太子殿下との会談を思い出す。
……私は本当に傾国の王妃になってしまうかもしれない……。
そう思うと腹立ちは治まった。冷静になれた所で男を改めて見据える。
「……貴方々の要求を聞き入れましょう」
「「王妃陛下! 駄目です!」」
マリとレーナが同時に私に向かって叫んだけれど、それをやっぱり手を上げて制した。
「その代わり、この場におられる私のお客様達は皆無事に解放して下さい。私からの条件はそれだけです」
マリとレーナの青ざめた顔が目の端に見えて、なんだか申し訳ない気持ちでいっぱいになったけど、そんな事は絶対に顔に出さずに毅然とした態度で男を見つめ続けた。
とにかく。お客様達は解放してもらえる様に話をつけなくてはいけない。
「王妃は何処だ」
私はすくっと立ち上がった。
「ここに」
本当は内心ドキドキと心臓が鳴っているけれど出来るだけ澄まして。
動揺は絶対に見せてはいけない。
一人のヒョロリと背の高い軍服の男が私に手を差し伸べる。
「王妃。貴女は私の傍に」
私は毅然と男を見つめた。感情を乗せずにただただ淡々と男に告げる。
「私を侍る事が出来るのは陛下だけです。名も名乗らぬ者に手など取られたくはありません」
マリとレーナが私の前に出ようとするのを手を上げて制する。
「王妃陛下……!」
レーナが声をかけてきたけれど、私は男に向けた目を決して離さない。
男は生真面目な顔で、私を見下す様に言った。
「小娘だと思っていたが気位だけは高いと見える」
私はその言葉を無視して話を進める。
話の主導権を握らなければ。
「貴方々の目的はなんなのでしょう? 謀反ですか?」
男は目を見開いて私に怒鳴った。
「我々の忠誠は常に陛下にある! 我々は陛下の兵であり、陛下の御為にこの命をも捧げる覚悟だ! 謀反など起こす筈がない!」
私は努めて冷静に、淡々と男に質問をする。
「では何故城内で挙兵するに至ったのでしょう?」
「原因は貴女だ! 王妃!」
「……私に不満があるのですか?」
「貴女が来てから陛下の御慧眼が曇ってしまわれた!」
私はその言葉に衝撃を受けたけれど、何事もないかの様に静かに訊ねた。
「なるほど。それで、要求はなんでしょうか?」
男は興奮気味に私に言った。
「我々の望みは此度の法案の撤廃、同盟加入を取り止めて頂く事、そして王妃、貴女の排斥だ」
そう言えば陛下や宰相様に教えて頂いた。
グリムヒルトの陸軍は海の民だけれど海戦が得意ではない者達で構成される派閥と、イロラ少尉の様に地の民との混血で構成されてる派閥とがあって、決して一枚岩ではない。
ただ、陛下への忠誠心はどちらも同じなのでそれで成立してると。
特に純血の派閥に属する軍人は海の民であるという事に誇りを持っていて、混血の者達に辛く当たる事も多いのだとか。
実力主義のグリムヒルトなので、成果を出した者は出世出来るけれど、それでもそういう心の壁までは取り除けない。
今回の法案や同盟に不満があるのは海の民としての矜持のせいだろう。
「きっと陛下はお聞き入れ下さらないでしょう。この同盟はグリムヒルトの未来を見据えた大事な同盟です。そしてその同盟の為には絶対にこの法案を形にし、運用していかなければなりません」
「その様に貴女が陛下に妄言を吹き込んでいるから、陛下の御慧眼が曇ってしまわれたのだ!」
そうか。この人達は陛下が私に唆されていると思っているのね。
男は私の事をキッと睨みつけ、指差してキッパリと言い切った。
「貴女は傾国の王妃だ! この国を傾ける悪女だ!」
「なんて無礼な!」
「王妃陛下は常に民の安寧を想っていらっしゃいます!」
マリとレーナが男に喰ってかかる。それをやっぱり私は手を上げて制した。
「王妃陛下! この様に侮辱されてこの者を許して良いのですか?!」
レーナのこの声に男から目を離す事なく答える。
「構いません。この者はここにいる以上全てを覚悟しての事でしょう。それで? 私をどうすると言うのです? 弑するというのですか?」
男は先ほどとは違って馬鹿にした色はないけれど、少し怒りを滲ませた目でこちらを睨んだ。
「命までは取ろうとは言わない。王妃には即刻この地から離れて頂こう」
「このグリムヒルトから引き離して何処に連れて行こうと言うのでしょう?」
「今は言えないが、貴方には王妃の地位から退いて頂き他国にて生きて頂く」
この人達にとって、私は陛下を誑かす悪女なのだろう。私を退けさえすれば陛下の目が覚めてお考えを変えて下さると思っているみたいだ。
私は少し腹が立った。この人達は陛下を信じている様で全然信じてなんかいない。
だって。信じているならわかる筈だ。陛下が絶対にお考えを変える事などないと。
私なんかがちょっと何か言った位で陛下がお考えを変えてむざむざ民を虐げる様な事をなさる筈がない。
だって陛下は誰よりも玉座の重さを知ってる方だもの。
私が陛下に何かを唆したとして、私がそんな事を企んだ時点で私を廃妃するだろうし、もしそれでもまだ愛して下さるなら、玉座を誰かに譲ってしまうだろう。
この人達は陛下を見縊っているし、信じてもいない。陛下が自分達の望む事をしてくれないのを私のせいにしているだけだ。
……でも、本当の事を言えば、少し引っかかっている事もある。
シビディアの王太子殿下との会談を思い出す。
……私は本当に傾国の王妃になってしまうかもしれない……。
そう思うと腹立ちは治まった。冷静になれた所で男を改めて見据える。
「……貴方々の要求を聞き入れましょう」
「「王妃陛下! 駄目です!」」
マリとレーナが同時に私に向かって叫んだけれど、それをやっぱり手を上げて制した。
「その代わり、この場におられる私のお客様達は皆無事に解放して下さい。私からの条件はそれだけです」
マリとレーナの青ざめた顔が目の端に見えて、なんだか申し訳ない気持ちでいっぱいになったけど、そんな事は絶対に顔に出さずに毅然とした態度で男を見つめ続けた。
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