16 / 22
15.跡継ぎ
しおりを挟む15.跡継ぎ
ナナ視点。避妊されてる理由。嫁いで初夜迎えて間もない頃?
ピルを飲むのが嫁いでからの俺の日課になっている。ハヤトさんには必ず飲むように言われている。ピルは避妊ももちろんだけどホルモン調整もするらしい。政略結婚は相手と自分の子供を産んで縁深くするのも仕事だ、だけどハヤトさんは……
「ハヤトさん、俺にどうしてこれを?」
俺は渡されているピルを見せる。
「お前が子供を望まないうちは、出来る限り避妊する。それだけだ」
ハヤトさんは珍しく慎重な表紙を見せる。
「え?」
「嫌がってる奴を無理に妊娠させるほど俺も悪趣味じゃない」
「な、なんでですか? 俺一応嫁いで来た身で……望んでない妊娠とか覚悟で来たんですよ?」
「確かにお前は俺とリョウタの妻だ。だからこそ……リョウタはともかく、俺はお前と本物の夫婦になりたい」
ハヤトさんは俺の手を握る。
「……ナナにとっての俺達はまだ見ず知らずの男だ。見ず知らずの男の子供を妊娠するなんて苦痛は味合わせたくない」
「……」
「俺はまだお前と出逢ってそんなに日は経っていないが……お前から目が離せなくて仕方が無いんだ」
ハヤトさんにじっと見つめられる。何だか恥ずかしくなってきた。
「天使みたいに神秘的なその身体とその覚悟、俺はかなり好きなんだ」
ハヤトさんは好いてくれてるけど、俺はそれに対してどうしたら良いんだ……?
1
お気に入りに追加
148
あなたにおすすめの小説
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
大嫌いな歯科医は変態ドS眼鏡!
霧内杳/眼鏡のさきっぽ
恋愛
……歯が痛い。
でも、歯医者は嫌いで痛み止めを飲んで我慢してた。
けれど虫歯は歯医者に行かなきゃ治らない。
同僚の勧めで痛みの少ない治療をすると評判の歯科医に行ったけれど……。
そこにいたのは変態ドS眼鏡の歯科医だった!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる