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12,親達の事情
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ハヤトとリョウタの父・サトルが出てきます。エロ無しです。ハヤト視点です。地味に続いています。
「あ、そうだ。お義父様にも持っていかないと。あの人ロールパン食べれたかな?」
ナナは俺から離れると、食事の支度に戻る。カゴに山積みのロールパンの一部を取りワゴンの上の皿に置いていく。俺達の親父の分だ。
俺とリョウタの親父で前の領主であるサトル。俺達が領主になった頃から徐々に病気になっていき今では移動の多くは車椅子でしている。それから、屋敷にいる際は自分の寝室でほぼ寝たきりになっている。
「さて行くか」
「ああ、俺も行く」
親父の分の朝飯を用意するとワゴンを押してナナは運んでいく。俺も付いていくことにした。
「お義父様、朝食をお持ちしましたー」
親父の部屋の前に来るとノックし戸を開けて入る。
「ああ、ナナくんにハヤトか」
親父はナナの顔を見る。最初ナナを会わせた時は男を嫁にしたってことでかなり驚かれたけど今では、
「いつもありがとう。すまないねぇ」
「いえ。お義父様の手を煩わせてはいけないと思いまして」
俺とリョウタの妻として認めてくれている。ナナはまだ緊張しているみたいだけど。
「……お義父様、ちょっとお願いしたいことがあります」
「?」
「ナナどうした?」
ナナは少し沈んだ顔を見せる。でもすぐにきっと親父を見つめる。
「……俺の実家への支援はもうしないでください」
「え?」
親父と俺は一瞬ぽかんとなる。
「なぜだ?」
親父はぴんと来なくて口を開く。
「俺の実家はこの家を利用することしか考えていません……俺はこの家の嫁としてここにいたいんです。例え実家と対立してしまってもここにいたいです」
ナナの覚悟を初めて知った。俺と親父はそれを黙って頷く。ここまで言われたナナを嫁として守るしかないと誓うのだった。
「あ、そうだ。お義父様にも持っていかないと。あの人ロールパン食べれたかな?」
ナナは俺から離れると、食事の支度に戻る。カゴに山積みのロールパンの一部を取りワゴンの上の皿に置いていく。俺達の親父の分だ。
俺とリョウタの親父で前の領主であるサトル。俺達が領主になった頃から徐々に病気になっていき今では移動の多くは車椅子でしている。それから、屋敷にいる際は自分の寝室でほぼ寝たきりになっている。
「さて行くか」
「ああ、俺も行く」
親父の分の朝飯を用意するとワゴンを押してナナは運んでいく。俺も付いていくことにした。
「お義父様、朝食をお持ちしましたー」
親父の部屋の前に来るとノックし戸を開けて入る。
「ああ、ナナくんにハヤトか」
親父はナナの顔を見る。最初ナナを会わせた時は男を嫁にしたってことでかなり驚かれたけど今では、
「いつもありがとう。すまないねぇ」
「いえ。お義父様の手を煩わせてはいけないと思いまして」
俺とリョウタの妻として認めてくれている。ナナはまだ緊張しているみたいだけど。
「……お義父様、ちょっとお願いしたいことがあります」
「?」
「ナナどうした?」
ナナは少し沈んだ顔を見せる。でもすぐにきっと親父を見つめる。
「……俺の実家への支援はもうしないでください」
「え?」
親父と俺は一瞬ぽかんとなる。
「なぜだ?」
親父はぴんと来なくて口を開く。
「俺の実家はこの家を利用することしか考えていません……俺はこの家の嫁としてここにいたいんです。例え実家と対立してしまってもここにいたいです」
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