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本編
第七幕 デートしてみる?
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ある日、学校の帰り道を歩いていると一本の電話が俺のスマートフォンに来た。川地さんからだ。出てみると川地さんだった。
「もしもし?」
『あ、つながった。俺だよ川地孝雄』
ファミレスで別れる時に連絡先を交換したので電話が来たのだ。
「なんです?」
『ちょっと電話したくなったのと……次の日曜日、会わないかなと?』
「いきなり?」
『あ、忙しかった? 俺どうしても今の青原くんのこと知りたくて……』
「めっちゃ行動的ですね」
川地さんのぐいぐいっぷりに俺は驚く。川崎様はこんなことするかな?
『俺、変な遠慮して後悔したくないって思ってさ。前世だと俺達は遊郭でしか会えなかっただろ? できれば色んなとこに行ってみたいって思ってだから……』
「!」
確かに前世だと俺達は遊郭の店でしか会えなかった。恋はしていたけど恋人みたいなことはほとんどできなかった。
『今の君は遊女じゃないし俺も武士じゃない。だから思い切り二人でしたいことしたり行きたいとこ行きたいんだ。もちろん君の行きたいとこに付き添うよ。荷物持ちもする!』
どこかウブなことを言われ俺は照れてしまう。この人純粋過ぎない? 川崎様確かにちょっと天然だった気するけど……なんかこれいいかもしれない。
「……じゃあ来週会いませんか? デパートのゲーセンとか行きます?」
『君とならどこでも行くよ! 荷物も持つ!』
電話で顔は見えないが川地さんが嬉しそうなのが伝わる。こうして俺達はまた日曜日に会うことになった。
「もしもし?」
『あ、つながった。俺だよ川地孝雄』
ファミレスで別れる時に連絡先を交換したので電話が来たのだ。
「なんです?」
『ちょっと電話したくなったのと……次の日曜日、会わないかなと?』
「いきなり?」
『あ、忙しかった? 俺どうしても今の青原くんのこと知りたくて……』
「めっちゃ行動的ですね」
川地さんのぐいぐいっぷりに俺は驚く。川崎様はこんなことするかな?
『俺、変な遠慮して後悔したくないって思ってさ。前世だと俺達は遊郭でしか会えなかっただろ? できれば色んなとこに行ってみたいって思ってだから……』
「!」
確かに前世だと俺達は遊郭の店でしか会えなかった。恋はしていたけど恋人みたいなことはほとんどできなかった。
『今の君は遊女じゃないし俺も武士じゃない。だから思い切り二人でしたいことしたり行きたいとこ行きたいんだ。もちろん君の行きたいとこに付き添うよ。荷物持ちもする!』
どこかウブなことを言われ俺は照れてしまう。この人純粋過ぎない? 川崎様確かにちょっと天然だった気するけど……なんかこれいいかもしれない。
「……じゃあ来週会いませんか? デパートのゲーセンとか行きます?」
『君とならどこでも行くよ! 荷物も持つ!』
電話で顔は見えないが川地さんが嬉しそうなのが伝わる。こうして俺達はまた日曜日に会うことになった。
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