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羞恥と酩酊1※
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身体の支度をしタリアスの閨へ急ぐと、すでに伽守が部屋の外で控えていた。ユノンに気づくと、扉を叩きすぐに開く。
「お待たせしてしまい、申し訳ございませんでした」
扉を開かれると同時に駆込み、謝罪した。
寝台の上で肘掛にゆったりと寄り掛かっていたタリアスは、飲みかけの葡萄酒を側卓に置くとゆっくりとユノンを見る。
「今日は遅かったな」
「申し訳、ございません」
ユノンは寝台の前に進み、床に膝を折った。
タリアスの口調や表情は穏やかだが、それが逆に怖い。
王を待たせてしまったのだ。これは侮辱に当たる。それ相応の罰が待っているかもしれない。
「どうぞなんなりと罰を。喜んでお受けいたします」
「ほう。喜んで、とな」
にやりと口の端を釣り上げたタリアスが、寝台から下りてユノンの前に片膝をつく。見下ろす美しい瞳が、その手の中のものを渡せと訴えている。
ユノンは白巾に包んだ金の杭を差し出した。
「こちらにございますか」
「身体の準備と、杭の持参は忘れぬか」
「はい。陛下に夜毎愛されることが、僕の務めにして幸せにございますから」
「そのまま第二の夫に空け渡すというのにか?」
つきん、と胸に棘が刺さったようになる。
あなた様に愛されることが幸せであると常々宣言しているのに、その後すぐにライルに下げられる。
タリアスも理解しているのだ。自分の行いの残酷さを。それでも続行するのは、弟のためか。はたまた別の何かの目的のためか。
ありとあらゆる可能性を逡巡させ、ユノンは床を見つめ動けなくなる。
そのユノンのおとがいに突然冷たいものが差し入れられ、上向かされた。先ほど手渡した黄金の杭だ。
目を逸らすことは許さないとでも言うように、冷たい色を含む秀麗な眼差しにぶつかる。
タリアスは夫でありながら、大いなる一方的な力でユノンの人生を自在に操ることができる。生かすことも、潰すことも。
ただの家長としての夫とは、わけが違うのだ――。
「……悪かった、ユノン。お前を怯えさすつもりはなかった」
もう妻としての自分は終わりかと危ぶんだところで、タリアスがふっと笑った。
途端、張り詰めていた空気が柔和になる。
タリアスはユノンの手を取って立たせると、抱き寄せて寝台に座るよう促した。そして自らも隣に腰を下ろすと、血の気の引いたユノンの頬に唇を押し付けた。
「ベルネラから聞いている。ユーティスがお前に会うため地下へ向かったと。離れて暮らす身内との交流を邪魔する気はない」
嫌な汗をかいた。
どうやら責められることはないようだが、ユノンの表情は固く強張ったままだ。
今はよくても、いつかのことはわからないのだ。
「ユノン、怒ったか? 機嫌を直してはくれないか?」
「……怒ってなどおりません。タリアス様が僕に失望なさったかと、恐れておりました」
顔を覗き込まれ、やっとのことで笑顔を作った。ぎこちなかっただろうが、タリアスは安心したように微笑んでくれた。
「昼間、シャハルから新たに葡萄酒が届いた。お前が来るまでのよい潰しになった」
「お味はどうでしたか? お気に召すものでした?」
「お前も試すか」
優しい瞳が、悪戯な色に輝く。タリアスは即卓から杯を取ると葡萄酒を口に含み、そのままユノンに口づけた。
突然のことに一瞬慌てたが、ユノンは与えられた葡萄酒を嚥下した。飲み込みきれなかった分は口の端を零れ、寝間着の袷から胸に滴り落ちる。
「ん……っ、ふ……」
舌に残った甘みを味わうように絡め合わされ、解放される。ユノンは熱い息を吐いた。
「どうだった?」
タリアスが唇を舐めながら訊ねてくる。その淫靡な仕草に、背筋がぞくりとする。
「とても、美味しゅうございます」
酒は甘くて飲みやすく、芳醇な香りが鼻から抜けて本当に美味だった。以前シャハルの使者に勧められたものよりも若干甘みが強い。
「もっと欲しいか?」
問われ、ユノンはこくりと頷いた。
「ください。あなた様のお口から、僕に注いでください……」
タリアスは面白そうににっと歯を見せて笑うと、再び葡萄酒を口に含みユノンへ口移しで与えた。
(これでいい。頭の中まで酔って蕩けきってしまえば、何も考えずに済む。ただ気持ちよく、タリアス様にお仕えすることができる)
一気飲みではなくゆっくりと何度かに分けて与えられるので、以前の酒宴の時のように具合が悪くなることもないだろう。
ユノンは目を閉じ、タリアスから注がれる酒を受けた。口の端を伝う紅色の筋はぐっしょりと寝間着を濡らしていく。
布が乳首に貼りつく感覚に、ユノンはじっと耐えていた。
「……見ろ、ユノン」
不意に声を掛けられ、ユノンは目を開けた。
タリアスが見下ろす視線の先には、薄い寝間着の生地に透ける鮮やかな桃色の乳輪があった。すでにぷっくりといやらしく膨らみ、布を押し上げて盛り上がっている。
「あ……」
予想していた光景だったが、まざまざと見せつけられるとやはり恥ずかしい。
ユノンは羞恥に頬を染め、タリアスの視線から守るようそっと手でそこを覆った。
「何を隠す必要がある」
「だって……」
直接何度見られても、弄ばれても、やはりみっともない様子を見られるのは羞恥を煽る。
タリアスはほぼ空になった杯を即卓に置き、ユノンの手を退かせた。
「あ……だめです……」
「だめなわけがないだろう?」
美しい男に意地悪く顔を覗き込まれ、ユノンはまたもや視線を逸らせた。辱められるという行為には、いつまで経っても馴れない。
もう少し酔いが回らなくては、まだ恥じらいを捨てるところまではいけないようだ。
タリアスの手がくるりと乳輪を撫でる。布が皮膚に押し付けられ、さらに淫猥なその形が露わになる。
「あっ、だめ、見ないでください」
身を捩ると、逞しい腕にがっしりと拘束され耳朶を舐められた。
「はう……うぅ……ん」
たちまちに全身から力が抜けてしまう。
「可愛らしいな、ユノン。今宵はほろ酔いでせいぜい乱れてくれ。おい」
タリアスの呼び掛けに、静かに出入り口の扉が開けられた。
漆黒の伽守が音もなく近付いてくると、即卓の杯に瓶から葡萄酒を継ぎ足した。
「あと三口、飲みなさい。そうすればちょうどこの杯の一杯分弱といったところだろう」
「は、い……」
伽守に杯を手渡され、タリアスは透ける胸の先端を布の上から弄びながらユノンに口移しで酒を飲ませる。
「あっ、あん、んう……」
かり、と先端に爪を立てられくじられれば、あえかな声が漏れてしまう。
そうすると含まされた酒を上手く呑み込めず、大部分を零してしまった。寝間着の胸元はどんどん深い紅色に染まっていく。
「……あ、はあ、申しわけ、ございません……」
苦しくて涙目で謝ると、タリアスは染まっていくユノンの白の寝間着を陶然と見下ろしていた。
「気にすることはない。さあ、頑張れ。もう少し、飲みなさい」
「はい……」
酒気を含む呼気とともになおも酒を与えられ、ユノンはこく、こくと細い喉を上下させて嚥下していった。弄ばれる胸元には喘ぎたくなったが、なんとか腹に力を入れて耐えた。
やがてタリアスは満足したか、杯の残りをくいっと煽ると空になったそれを寝台の隅に放った。
「……ユノン、ずいぶんと汚したじゃないか」
期待を押し殺したような声音でそう言い、ユノンの身体を寝台に横たえた。
細い身体を包む薄い寝間着は胸の辺りがぐっしょりと真っ赤に染まり、脚の付け根や腰の方までもが薄い色に滲んでいる。
ユノンは唇に残る酒を舐め、うっそりとする頭でタリアスに微笑みかけた。とてもふわふわとして、いい心地だった。
「身体が、べたべたになってしまいました。ほら、こんなところまで」
そう言い、自ら帯を解く。そして胸元の袷をほんの少し開いて見せた。
「どういたしましょう。こんな風にしてしまい、僕は……」
白い指を袷に沿って肌に滑らせると、その手に大きな手が重ねられた。
「しょうもない妃だ。私に世話を焼かせる」
タリアスの目も酔いのためか潤んでいる。
ユノンの衣の前をはだけると、鎖骨に唇をつけた。
「いい香りだ。綺麗にしてやろう」
そう言い、ねっとりと舌を這わせる。
「あっ! ああっ……!」
じゅっ……じゅっ……と時折ささやかな痛みを伴って吸いながら、タリアスは味わうようにユノンの上気した白肌を舐めていく。
ちろちろ、とくすぐるように舌先でくすぐられれば、ユノンの半開きの唇も笑みの形になった。
「やん、……はあ、タリアスさま、気持ちいい……」
葡萄酒を舐めとられ、その代わりに男の匂いに染められていく。その事実に、たまらなく興奮した。
「あん、あん、下も、こちらも濡らしてしまいました……」
ユノンは片膝を立てて脚を開き、茂みのなく一本の幹が勃つだけの股間を夫に見せつけた。
幹の先端からは透明の液が滲んでいる。
「こちらも、いい匂いがしますか……?」
葡萄酒の匂いが残っているかと問うたつもりだった。
顔を近付けてすんすんとユノンの股間を嗅いだタリアスは、ぴんと男根の先端を弾く。
「やんっ……!」
性器が大きく振れ、びくりと全身が跳ねた。
痛みとそれに混じる快感に、頭の中が恍惚としている。ユノンは、今の自身が羞恥を捨てることのできる状態と理解した。
「いやらしい匂いだ。はしたなく雄を求める、雌のような雄の匂いだな」
タリアスは両手でユノンの会陰を揉んだり尻を割り広げ後孔を露出させたりして愉しんでいたが、ぱくりと性器を咥えた。
「お待たせしてしまい、申し訳ございませんでした」
扉を開かれると同時に駆込み、謝罪した。
寝台の上で肘掛にゆったりと寄り掛かっていたタリアスは、飲みかけの葡萄酒を側卓に置くとゆっくりとユノンを見る。
「今日は遅かったな」
「申し訳、ございません」
ユノンは寝台の前に進み、床に膝を折った。
タリアスの口調や表情は穏やかだが、それが逆に怖い。
王を待たせてしまったのだ。これは侮辱に当たる。それ相応の罰が待っているかもしれない。
「どうぞなんなりと罰を。喜んでお受けいたします」
「ほう。喜んで、とな」
にやりと口の端を釣り上げたタリアスが、寝台から下りてユノンの前に片膝をつく。見下ろす美しい瞳が、その手の中のものを渡せと訴えている。
ユノンは白巾に包んだ金の杭を差し出した。
「こちらにございますか」
「身体の準備と、杭の持参は忘れぬか」
「はい。陛下に夜毎愛されることが、僕の務めにして幸せにございますから」
「そのまま第二の夫に空け渡すというのにか?」
つきん、と胸に棘が刺さったようになる。
あなた様に愛されることが幸せであると常々宣言しているのに、その後すぐにライルに下げられる。
タリアスも理解しているのだ。自分の行いの残酷さを。それでも続行するのは、弟のためか。はたまた別の何かの目的のためか。
ありとあらゆる可能性を逡巡させ、ユノンは床を見つめ動けなくなる。
そのユノンのおとがいに突然冷たいものが差し入れられ、上向かされた。先ほど手渡した黄金の杭だ。
目を逸らすことは許さないとでも言うように、冷たい色を含む秀麗な眼差しにぶつかる。
タリアスは夫でありながら、大いなる一方的な力でユノンの人生を自在に操ることができる。生かすことも、潰すことも。
ただの家長としての夫とは、わけが違うのだ――。
「……悪かった、ユノン。お前を怯えさすつもりはなかった」
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途端、張り詰めていた空気が柔和になる。
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「ベルネラから聞いている。ユーティスがお前に会うため地下へ向かったと。離れて暮らす身内との交流を邪魔する気はない」
嫌な汗をかいた。
どうやら責められることはないようだが、ユノンの表情は固く強張ったままだ。
今はよくても、いつかのことはわからないのだ。
「ユノン、怒ったか? 機嫌を直してはくれないか?」
「……怒ってなどおりません。タリアス様が僕に失望なさったかと、恐れておりました」
顔を覗き込まれ、やっとのことで笑顔を作った。ぎこちなかっただろうが、タリアスは安心したように微笑んでくれた。
「昼間、シャハルから新たに葡萄酒が届いた。お前が来るまでのよい潰しになった」
「お味はどうでしたか? お気に召すものでした?」
「お前も試すか」
優しい瞳が、悪戯な色に輝く。タリアスは即卓から杯を取ると葡萄酒を口に含み、そのままユノンに口づけた。
突然のことに一瞬慌てたが、ユノンは与えられた葡萄酒を嚥下した。飲み込みきれなかった分は口の端を零れ、寝間着の袷から胸に滴り落ちる。
「ん……っ、ふ……」
舌に残った甘みを味わうように絡め合わされ、解放される。ユノンは熱い息を吐いた。
「どうだった?」
タリアスが唇を舐めながら訊ねてくる。その淫靡な仕草に、背筋がぞくりとする。
「とても、美味しゅうございます」
酒は甘くて飲みやすく、芳醇な香りが鼻から抜けて本当に美味だった。以前シャハルの使者に勧められたものよりも若干甘みが強い。
「もっと欲しいか?」
問われ、ユノンはこくりと頷いた。
「ください。あなた様のお口から、僕に注いでください……」
タリアスは面白そうににっと歯を見せて笑うと、再び葡萄酒を口に含みユノンへ口移しで与えた。
(これでいい。頭の中まで酔って蕩けきってしまえば、何も考えずに済む。ただ気持ちよく、タリアス様にお仕えすることができる)
一気飲みではなくゆっくりと何度かに分けて与えられるので、以前の酒宴の時のように具合が悪くなることもないだろう。
ユノンは目を閉じ、タリアスから注がれる酒を受けた。口の端を伝う紅色の筋はぐっしょりと寝間着を濡らしていく。
布が乳首に貼りつく感覚に、ユノンはじっと耐えていた。
「……見ろ、ユノン」
不意に声を掛けられ、ユノンは目を開けた。
タリアスが見下ろす視線の先には、薄い寝間着の生地に透ける鮮やかな桃色の乳輪があった。すでにぷっくりといやらしく膨らみ、布を押し上げて盛り上がっている。
「あ……」
予想していた光景だったが、まざまざと見せつけられるとやはり恥ずかしい。
ユノンは羞恥に頬を染め、タリアスの視線から守るようそっと手でそこを覆った。
「何を隠す必要がある」
「だって……」
直接何度見られても、弄ばれても、やはりみっともない様子を見られるのは羞恥を煽る。
タリアスはほぼ空になった杯を即卓に置き、ユノンの手を退かせた。
「あ……だめです……」
「だめなわけがないだろう?」
美しい男に意地悪く顔を覗き込まれ、ユノンはまたもや視線を逸らせた。辱められるという行為には、いつまで経っても馴れない。
もう少し酔いが回らなくては、まだ恥じらいを捨てるところまではいけないようだ。
タリアスの手がくるりと乳輪を撫でる。布が皮膚に押し付けられ、さらに淫猥なその形が露わになる。
「あっ、だめ、見ないでください」
身を捩ると、逞しい腕にがっしりと拘束され耳朶を舐められた。
「はう……うぅ……ん」
たちまちに全身から力が抜けてしまう。
「可愛らしいな、ユノン。今宵はほろ酔いでせいぜい乱れてくれ。おい」
タリアスの呼び掛けに、静かに出入り口の扉が開けられた。
漆黒の伽守が音もなく近付いてくると、即卓の杯に瓶から葡萄酒を継ぎ足した。
「あと三口、飲みなさい。そうすればちょうどこの杯の一杯分弱といったところだろう」
「は、い……」
伽守に杯を手渡され、タリアスは透ける胸の先端を布の上から弄びながらユノンに口移しで酒を飲ませる。
「あっ、あん、んう……」
かり、と先端に爪を立てられくじられれば、あえかな声が漏れてしまう。
そうすると含まされた酒を上手く呑み込めず、大部分を零してしまった。寝間着の胸元はどんどん深い紅色に染まっていく。
「……あ、はあ、申しわけ、ございません……」
苦しくて涙目で謝ると、タリアスは染まっていくユノンの白の寝間着を陶然と見下ろしていた。
「気にすることはない。さあ、頑張れ。もう少し、飲みなさい」
「はい……」
酒気を含む呼気とともになおも酒を与えられ、ユノンはこく、こくと細い喉を上下させて嚥下していった。弄ばれる胸元には喘ぎたくなったが、なんとか腹に力を入れて耐えた。
やがてタリアスは満足したか、杯の残りをくいっと煽ると空になったそれを寝台の隅に放った。
「……ユノン、ずいぶんと汚したじゃないか」
期待を押し殺したような声音でそう言い、ユノンの身体を寝台に横たえた。
細い身体を包む薄い寝間着は胸の辺りがぐっしょりと真っ赤に染まり、脚の付け根や腰の方までもが薄い色に滲んでいる。
ユノンは唇に残る酒を舐め、うっそりとする頭でタリアスに微笑みかけた。とてもふわふわとして、いい心地だった。
「身体が、べたべたになってしまいました。ほら、こんなところまで」
そう言い、自ら帯を解く。そして胸元の袷をほんの少し開いて見せた。
「どういたしましょう。こんな風にしてしまい、僕は……」
白い指を袷に沿って肌に滑らせると、その手に大きな手が重ねられた。
「しょうもない妃だ。私に世話を焼かせる」
タリアスの目も酔いのためか潤んでいる。
ユノンの衣の前をはだけると、鎖骨に唇をつけた。
「いい香りだ。綺麗にしてやろう」
そう言い、ねっとりと舌を這わせる。
「あっ! ああっ……!」
じゅっ……じゅっ……と時折ささやかな痛みを伴って吸いながら、タリアスは味わうようにユノンの上気した白肌を舐めていく。
ちろちろ、とくすぐるように舌先でくすぐられれば、ユノンの半開きの唇も笑みの形になった。
「やん、……はあ、タリアスさま、気持ちいい……」
葡萄酒を舐めとられ、その代わりに男の匂いに染められていく。その事実に、たまらなく興奮した。
「あん、あん、下も、こちらも濡らしてしまいました……」
ユノンは片膝を立てて脚を開き、茂みのなく一本の幹が勃つだけの股間を夫に見せつけた。
幹の先端からは透明の液が滲んでいる。
「こちらも、いい匂いがしますか……?」
葡萄酒の匂いが残っているかと問うたつもりだった。
顔を近付けてすんすんとユノンの股間を嗅いだタリアスは、ぴんと男根の先端を弾く。
「やんっ……!」
性器が大きく振れ、びくりと全身が跳ねた。
痛みとそれに混じる快感に、頭の中が恍惚としている。ユノンは、今の自身が羞恥を捨てることのできる状態と理解した。
「いやらしい匂いだ。はしたなく雄を求める、雌のような雄の匂いだな」
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