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王宮の朝
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翌朝目覚めると、明るい寝台の中にタリアスの姿はなかった。
なんという失態だと慌てて身体を起こすと、誰もいないとばかり思っていた室内に人影がありユノンは跳ね上がった。
昨日からユノン付になった侍男のミロが控えていたのだ。
「驚かせて申し訳ございません、ユノン様」
「……なんだ、お前か……」
大きく息を吐いた。
「なぜお前がここに?」
「タリアス様がお部屋に入れてくださったのです。ユノン様は疲れておいでだからゆっくり休ませて差し上げるようにと。そして目覚めて一人だと不安になられるだろうから、安心させてあげなさいと仰せつかりました」
「そうか……」
ユノンは寝台から降り立ち上がる。裸の身体を見下ろせば、昨晩夫がまいた紅い斑点が所々に散っている。
「あ、……失礼いたしました」
窓際に立って出窓を拭いていたミロは、慌てて両手で目を覆った。
「いや、そんな気遣いは不要だよ。王が昨晩おっしゃったのだ。これは王が妻につけた所有の証。なにもおかしがったり、恥ずかしがったりする必要はないと」
湯浴みの際に見られてしまうと言ったユノンに、王は断言した。だから自分はただ、王に愛されていると胸を張っていればいいだけのこと。
「は、はあ……」
ミロは困惑したように返事し、ゆっくりと手をどけた。しかし視線はまだ明らかに泳いでいる。
「……ただ、僕も正直言うと恥ずかしい」
これが本音だ。照れ隠しに笑いながら言うと、ミロの赤い顔も遠慮がちに笑ってくれた。
椅子の上に畳まれて置いてある昨夜の薄物でなく、厚手のローブを羽織った。
「身体を清めたい」
「かしこまりました。すぐに準備を」
ミロは笑顔で頷くと、すぐに部屋を出て行った。
気を利かせたミロが湯浴みを担当する旨申し出てくれ、湯女たちを使わずに済んだ。こんなことをして咎められないのかと問うと、湯女たちは高齢で腰が悪いから、かえってありがたがられると親しみの湧く笑顔で返ってきた。
彼の歳はユノンの一つ下だそうで、王宮仕えの中で一番歳が近いから侍男に選ばれたのだと話してくれた。
「ユノン様は、もう陛下にこんなにも愛されていらっしゃるのですね」
自室へ戻り、横たわったユノンの背にデンフィアの香油を塗り込めながら、ミロはしみじみと呟く。
「こちらにも花びらを見つけました。こちらにも」
つつかれるたび、ユノンはやめなさいと笑って身を捩る。
侍男に付けられたのがミロで良かったと思う。しっかり者だし、人懐こく話しかけてくれる。友人ができたようで安心できる。
「王がお優しいだけかもしれない。きっとまだ輿入れしたばかりの僕に気を遣ってくださってるんだ」
「そんなはずありません、ユノン様! ユノン様はとても素敵なお方です。昨日初めてお会いした時に、よろしく頼むと私なんぞに握手をお求めくださった。一召使の私に」
「僕にとっては普通のことだ。そんなに持ち上げないでくれ」
褒められ馴れていないので、こういった言葉をもらうとくすぐったい。
タリアスとの務めでもそうだが、こんな言葉自分にはもったいないと謙遜でなく感じてしまう。きっと親に構われず育ったせいだと自分では思っている。
親には構われなかったが、使用人には恵まれた。彼らは皆ユノンを家族のように可愛がってくれ、愛情には飢えていたがそれを知らずに育ったわけではない。
「いいえ、持ち上げてなど。事実です。それに、とてもお美しい。白い肌は絹織物のように滑らかで、黒い御髪と瞳も、黒輝蝶のように煌めいて……失礼しました」
ミロははっとしたように言葉の途中で謝罪する。横を向いてうつ伏せているユノンの顔の前に回り、頭を下げた。
「どうした?」
ユノンには謝罪の理由がわからない。
「黒輝蝶などと、縁起の悪いものにたとえてしまいまして」
ミロはすまなそうにしている。ユノンにしてみれば彼が謝る必要はないのに。
「他意はないのです。私はあの蝶を美しいもののたとえとして挙げました。ご無礼をお許しくださいますか」
「謝らずともよい。僕はあの蝶は好きだ」
ミロは恐る恐る頭を上げた。ユノンは彼を安心させようと笑顔を作る。
薄く透ける繊細な黒い翅を持つその蝶は、死者の魂を異界へ連れて行く縁起のよくないものとされている。
春になるとこの狭い島国のあちらこちらで飛び回り、秋になると集団で湖の向こうへ飛び去って行く。どこへ行くのかはわからない。
現実的に対岸のどこかの国で越冬するのだろうという説もあれば、死者の魂を連れて湖の底の国へ沈んでいくのだという伝承もある。
人によっては気持ちが悪いと眉をしかめるが、ユノンは幼い頃からなぜかその蝶が好きなのだ。
「嫌がらず手に止まってよく翅を見せてくれる、優しい蝶だ。薄翅を陽に透かして見るのが好きだった。鈍く青色に光ったり、桃色に光ったり、橙色に光ったり。個体によって光沢の色が違うんだ。鱗粉の色なのかな」
「大人しい性質だとは聞いたことがありますが、そんなに色の種類があるのですか? あまり近付いたことはないので、全部同じ色だと思っていました」
「今度見てみるといい。王宮の庭にもたくさん来るだろう。よく晴れた日だとわかりやすいんだが、あいにく晴れの日は少ないな」
「そうですね。この国は、少ないそうですね。ここから出たことがないのでよくわからないのですが」
「僕もだ。外の国は、もっといつも青い空が見られるものなのかな」
ミロは仕事を再開する。
香油を塗り込めながら背や肩をぐいぐいと揉み解され、ユノンは心地良さに目を閉じた。
青い空ならよく知っているような気がした。
望めばいつでも見られたし、それに対して特別感などはなかった。
青い空の下には、花畑がよく似合う。湿地ばかりのこの国においては人為的に作らなければ存在しないものだ。
色とりどりの花の間を、これまた色とりどりの翅で羽ばたきながら蝶たちが遊ぶ。
小指に止まった蝶を見せてくれたのは、――誰だったか。蝶は何色だったか。
思い出せない記憶だ。目を閉じれば断片的に記憶が出てくることもあるけれど、誰かの顔がはっきりと浮かんだことはない。
もっとも、これが確かな記憶なのかどうかもわからない。
自分では勝手にこれが違う世界にいた頃の前世の記憶だということにしているけれど、ただの妄想かもしれない。というより、そうである可能性の方が高いだろう。
この世界と正反対の世界を頭の中に思い描いているのだ。きっと、父と上手くいかなくて、母がいなくて寂しかったから。
正反対の世界なら自分も親に愛されるのだろう。黒輝蝶も明るい色の翅を持てば多くの人に好まれるはずだ。実際にはこの国には黒い翅の蝶しかいないのだけれど。
「……ユノン様? おやすみですか?」
小声で、控えめにミロが訊ねてくる。
「いや、起きてるよ」
薄目を開けた。自分の部屋だ。昨日から与えられた、王宮の妃の部屋。
「とても気持ちよくて、まぶたが重くなってしまった」
「眠ってしまわれても結構ですよ。寝台まで運んで差し上げます」
「起きたばかりでもう眠るわけにはいかない。食事もまだだし」
「そうですね。そろそろ終わりにしましょうか」
すでに香油は全身に塗り終わり、ミロは好意で背を揉んでくれていたのだ。
ユノンは寝ていた台の上でゆっくりと起き上がる。ぐうう、と低く腹が鳴った。
「わっ」
慌てて音の出所を押さえるがもう遅い。
「恥ずかしい音を聞かれてしまった」
呟くと、ミロもふふっと笑う。
「健康な証拠じゃありませんか。今宵もお務めがおありでしょうし、朝からきちんと体力をつけておきましょう」
暗にしっかりと子作りに励めと言われているのだろうか。
王と妃というものは、こんなにも性行為の実行を公にしなければならないのかと、胃の辺りがキリキリする思いだ。
「どうかされましたか?」
ミロは黙ってしまったユノンに首を傾げる。
深く考えた発言ではないのだと信じたい。彼は純粋に自分の身体を労わってくれているのだと思いたい。そうしないと、自分がタリアスを慰めるためだけの存在になっているようで辛い。人間なのに、人形のようだ。
(人形? ……違う。僕は王の妻じゃないか。女の妾が生まれて子を産めるようになるまでの、仮の妻だ)
最初から決まっていたことなのに、何を今さら。
生まれた時から決まっていたことなのに。
「いや、なんでもないよ。ありがとう、とても気持ちよかった」
「いいえ、どういたしまして。ユノン様のためでしたら、またいつでもして差し上げます。さ、お召し物を着てください。目の毒です」
「目の毒……?」
ミロは衣服を出してきててきぱきとユノンに着せ付けた。
たとえ王の人形として扱われようとも、ニコニコと親しみを持って話し掛けてくれるミロは、すでにここでの心の支えになりつつある。
優しい王に愛され、ミロも親切にしてくれる。きっと王宮での妃としての生活も悪いことばかりではないはずだ。
ユノンは微笑んだ。
(オルトアの男として、自分は王に、国に尽くさなければならない。そうでなければ、ここまで努力して生きてきた意味がない)
少しずつまぶたの裏の世界も忘れていかなければならない。
そう漠然と思いながら、決意を新たにした。
なんという失態だと慌てて身体を起こすと、誰もいないとばかり思っていた室内に人影がありユノンは跳ね上がった。
昨日からユノン付になった侍男のミロが控えていたのだ。
「驚かせて申し訳ございません、ユノン様」
「……なんだ、お前か……」
大きく息を吐いた。
「なぜお前がここに?」
「タリアス様がお部屋に入れてくださったのです。ユノン様は疲れておいでだからゆっくり休ませて差し上げるようにと。そして目覚めて一人だと不安になられるだろうから、安心させてあげなさいと仰せつかりました」
「そうか……」
ユノンは寝台から降り立ち上がる。裸の身体を見下ろせば、昨晩夫がまいた紅い斑点が所々に散っている。
「あ、……失礼いたしました」
窓際に立って出窓を拭いていたミロは、慌てて両手で目を覆った。
「いや、そんな気遣いは不要だよ。王が昨晩おっしゃったのだ。これは王が妻につけた所有の証。なにもおかしがったり、恥ずかしがったりする必要はないと」
湯浴みの際に見られてしまうと言ったユノンに、王は断言した。だから自分はただ、王に愛されていると胸を張っていればいいだけのこと。
「は、はあ……」
ミロは困惑したように返事し、ゆっくりと手をどけた。しかし視線はまだ明らかに泳いでいる。
「……ただ、僕も正直言うと恥ずかしい」
これが本音だ。照れ隠しに笑いながら言うと、ミロの赤い顔も遠慮がちに笑ってくれた。
椅子の上に畳まれて置いてある昨夜の薄物でなく、厚手のローブを羽織った。
「身体を清めたい」
「かしこまりました。すぐに準備を」
ミロは笑顔で頷くと、すぐに部屋を出て行った。
気を利かせたミロが湯浴みを担当する旨申し出てくれ、湯女たちを使わずに済んだ。こんなことをして咎められないのかと問うと、湯女たちは高齢で腰が悪いから、かえってありがたがられると親しみの湧く笑顔で返ってきた。
彼の歳はユノンの一つ下だそうで、王宮仕えの中で一番歳が近いから侍男に選ばれたのだと話してくれた。
「ユノン様は、もう陛下にこんなにも愛されていらっしゃるのですね」
自室へ戻り、横たわったユノンの背にデンフィアの香油を塗り込めながら、ミロはしみじみと呟く。
「こちらにも花びらを見つけました。こちらにも」
つつかれるたび、ユノンはやめなさいと笑って身を捩る。
侍男に付けられたのがミロで良かったと思う。しっかり者だし、人懐こく話しかけてくれる。友人ができたようで安心できる。
「王がお優しいだけかもしれない。きっとまだ輿入れしたばかりの僕に気を遣ってくださってるんだ」
「そんなはずありません、ユノン様! ユノン様はとても素敵なお方です。昨日初めてお会いした時に、よろしく頼むと私なんぞに握手をお求めくださった。一召使の私に」
「僕にとっては普通のことだ。そんなに持ち上げないでくれ」
褒められ馴れていないので、こういった言葉をもらうとくすぐったい。
タリアスとの務めでもそうだが、こんな言葉自分にはもったいないと謙遜でなく感じてしまう。きっと親に構われず育ったせいだと自分では思っている。
親には構われなかったが、使用人には恵まれた。彼らは皆ユノンを家族のように可愛がってくれ、愛情には飢えていたがそれを知らずに育ったわけではない。
「いいえ、持ち上げてなど。事実です。それに、とてもお美しい。白い肌は絹織物のように滑らかで、黒い御髪と瞳も、黒輝蝶のように煌めいて……失礼しました」
ミロははっとしたように言葉の途中で謝罪する。横を向いてうつ伏せているユノンの顔の前に回り、頭を下げた。
「どうした?」
ユノンには謝罪の理由がわからない。
「黒輝蝶などと、縁起の悪いものにたとえてしまいまして」
ミロはすまなそうにしている。ユノンにしてみれば彼が謝る必要はないのに。
「他意はないのです。私はあの蝶を美しいもののたとえとして挙げました。ご無礼をお許しくださいますか」
「謝らずともよい。僕はあの蝶は好きだ」
ミロは恐る恐る頭を上げた。ユノンは彼を安心させようと笑顔を作る。
薄く透ける繊細な黒い翅を持つその蝶は、死者の魂を異界へ連れて行く縁起のよくないものとされている。
春になるとこの狭い島国のあちらこちらで飛び回り、秋になると集団で湖の向こうへ飛び去って行く。どこへ行くのかはわからない。
現実的に対岸のどこかの国で越冬するのだろうという説もあれば、死者の魂を連れて湖の底の国へ沈んでいくのだという伝承もある。
人によっては気持ちが悪いと眉をしかめるが、ユノンは幼い頃からなぜかその蝶が好きなのだ。
「嫌がらず手に止まってよく翅を見せてくれる、優しい蝶だ。薄翅を陽に透かして見るのが好きだった。鈍く青色に光ったり、桃色に光ったり、橙色に光ったり。個体によって光沢の色が違うんだ。鱗粉の色なのかな」
「大人しい性質だとは聞いたことがありますが、そんなに色の種類があるのですか? あまり近付いたことはないので、全部同じ色だと思っていました」
「今度見てみるといい。王宮の庭にもたくさん来るだろう。よく晴れた日だとわかりやすいんだが、あいにく晴れの日は少ないな」
「そうですね。この国は、少ないそうですね。ここから出たことがないのでよくわからないのですが」
「僕もだ。外の国は、もっといつも青い空が見られるものなのかな」
ミロは仕事を再開する。
香油を塗り込めながら背や肩をぐいぐいと揉み解され、ユノンは心地良さに目を閉じた。
青い空ならよく知っているような気がした。
望めばいつでも見られたし、それに対して特別感などはなかった。
青い空の下には、花畑がよく似合う。湿地ばかりのこの国においては人為的に作らなければ存在しないものだ。
色とりどりの花の間を、これまた色とりどりの翅で羽ばたきながら蝶たちが遊ぶ。
小指に止まった蝶を見せてくれたのは、――誰だったか。蝶は何色だったか。
思い出せない記憶だ。目を閉じれば断片的に記憶が出てくることもあるけれど、誰かの顔がはっきりと浮かんだことはない。
もっとも、これが確かな記憶なのかどうかもわからない。
自分では勝手にこれが違う世界にいた頃の前世の記憶だということにしているけれど、ただの妄想かもしれない。というより、そうである可能性の方が高いだろう。
この世界と正反対の世界を頭の中に思い描いているのだ。きっと、父と上手くいかなくて、母がいなくて寂しかったから。
正反対の世界なら自分も親に愛されるのだろう。黒輝蝶も明るい色の翅を持てば多くの人に好まれるはずだ。実際にはこの国には黒い翅の蝶しかいないのだけれど。
「……ユノン様? おやすみですか?」
小声で、控えめにミロが訊ねてくる。
「いや、起きてるよ」
薄目を開けた。自分の部屋だ。昨日から与えられた、王宮の妃の部屋。
「とても気持ちよくて、まぶたが重くなってしまった」
「眠ってしまわれても結構ですよ。寝台まで運んで差し上げます」
「起きたばかりでもう眠るわけにはいかない。食事もまだだし」
「そうですね。そろそろ終わりにしましょうか」
すでに香油は全身に塗り終わり、ミロは好意で背を揉んでくれていたのだ。
ユノンは寝ていた台の上でゆっくりと起き上がる。ぐうう、と低く腹が鳴った。
「わっ」
慌てて音の出所を押さえるがもう遅い。
「恥ずかしい音を聞かれてしまった」
呟くと、ミロもふふっと笑う。
「健康な証拠じゃありませんか。今宵もお務めがおありでしょうし、朝からきちんと体力をつけておきましょう」
暗にしっかりと子作りに励めと言われているのだろうか。
王と妃というものは、こんなにも性行為の実行を公にしなければならないのかと、胃の辺りがキリキリする思いだ。
「どうかされましたか?」
ミロは黙ってしまったユノンに首を傾げる。
深く考えた発言ではないのだと信じたい。彼は純粋に自分の身体を労わってくれているのだと思いたい。そうしないと、自分がタリアスを慰めるためだけの存在になっているようで辛い。人間なのに、人形のようだ。
(人形? ……違う。僕は王の妻じゃないか。女の妾が生まれて子を産めるようになるまでの、仮の妻だ)
最初から決まっていたことなのに、何を今さら。
生まれた時から決まっていたことなのに。
「いや、なんでもないよ。ありがとう、とても気持ちよかった」
「いいえ、どういたしまして。ユノン様のためでしたら、またいつでもして差し上げます。さ、お召し物を着てください。目の毒です」
「目の毒……?」
ミロは衣服を出してきててきぱきとユノンに着せ付けた。
たとえ王の人形として扱われようとも、ニコニコと親しみを持って話し掛けてくれるミロは、すでにここでの心の支えになりつつある。
優しい王に愛され、ミロも親切にしてくれる。きっと王宮での妃としての生活も悪いことばかりではないはずだ。
ユノンは微笑んだ。
(オルトアの男として、自分は王に、国に尽くさなければならない。そうでなければ、ここまで努力して生きてきた意味がない)
少しずつまぶたの裏の世界も忘れていかなければならない。
そう漠然と思いながら、決意を新たにした。
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