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異世界転生

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 眼が覚めると僕は草原に横たわっていた。

 さっきのは夢か?

 手を見ると肌艶はだつやが良い。ぽっこり出ていた腹もスリムになっている。身体も軽い。若くなっている!

 ここは異世界か?僕は錬金術師に生まれ変わったのか?

 「ステータスオープン!」思い付いた言葉を発してみると、

 【中村啓太ナカムラケイタ】 15歳

 【錬金術師】レベル1

 [体力:20]
 [筋力:20]
 [魔力:40]
 [瞬発力:20]

 [鑑定]
 [付与魔法]
 [生活魔法]
 [アイテムボックス]
 [異世界言語理解]

 ゲームの世界の様なステータスが表示された。

 すぐに使えそうなスキルは[鑑定]だな。周りを[鑑定]してみる。

 [雑草] [雑草] [雑草]

 雑草ばかりの様だ。

 雑草を見つめて[鑑定]をしてみた。

 [雑草]
 どこにでも生えている雑草。草食動物が好んで食べる。

 雑草の鑑定結果が出た。鑑定する事で、そのの詳細が分かるようだ。

 形状の違う草を見つけたので、再び[鑑定]をしてみた。

 [薬草]
 そのまま食べる事で、体力が小回復する。細かく切り刻み、水から煮込む事でポーションを製造する事が出来る。

 [薬草]を発見した。ポーションの材料にもなるようだ。この辺りに生えている[薬草]を手当たり次第採取していった。

 採取したはいいが、どうしよう……手に持ちきれない……そういえばスキルにアイテムボックスがあったな。採取した[薬草]に手をかざし「収納せよ!」と念じてみた。

 薬草の束がスッと消え、目の前に半透明の画面が現れた。

 [薬草]✖️18

 と表示されている。

 採取した[薬草]は、アイテムボックスに収納されたみたいだ。

 「薬草出てこい!」

 と念じるとてのひらの上に、[薬草]が出現した。取り出す事も可能であった。

 これは便利がいい。

 僕は次々と[薬草]を採取して収納していった。

 あの木も収納出来るかな?

 [ドングルの木]
 木は木材となる。実は動物の餌となる。そのまま食くすと渋味が強いが、灰汁抜あくぬきすると食べやすくなる。

 [鑑定]した木に近付き収納してみた。

 木はシュッと消え、[ドングルの木]✖️1と表示されている。大きな物も収納でき、重さも全く感じない。あそこにある木も収納してみよう。10㍍ほどの距離がある木に向かい収納してみた。

 何も起こらない……遠すぎたのか?

 近付きながら試してみると、大体2㍍程度の距離ならば、手に触れなくても収納出来る事に気付いた。このにより、採取作業が圧倒的に楽になった。
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