8 / 62
8
しおりを挟む
フカフカなベッドでぐっすり休む事が出来た。顔を洗いに洗面所に行くと、浴室からの湯気に気付き、朝から入浴する事にした。浴室から出ると肌さわりの良いバスタオルで水気を取り、用意されている上質な洋服に着替えた。
髪を括っていると、部屋をノックする音が聞こえる。
「どうぞ!」
私の返事に反応してドアが開かれた。
「サラ様おはようございます。ゆっくりお休みになられましたか?本日サラ様の担当をさせて頂きます、メイドのアリスでございます。洗う必要がある衣服や使われたバスタオルなどは、洗濯カゴに入れて貰いますと、こちらで洗濯致します。サラ様が不在の時、お部屋の掃除もさせて頂きます。掃除が不要な時は仰って下さいませ。朝の食事の準備も出来ておりますので、都合の良い時に食堂に行かれて下さい。」
至れり尽くせりな館だな。こんな最高の待遇が受けられるのか。
「本日の御予定をお知らせしてもよろしいでしょうか?本日は、午前中は王宮から講師が来られ、聖女様の歴史と能力について講義があります。」
早速勉強が始まるみたいだ。
「午後からは、国王様の名代として聖スベリア会を監督される立場になります国務大臣様が面会に来られます。以上が今日のスケジュールとなりますので、よろしくお願いします。」
なるほど、メイドは日常生活の世話だけでなく、執務のサポートもしてくれるようだ。
一日頑張るために、朝食を取りに食堂に向かった。館内で私に会うと、従業員達は、足を止めて深々と私に頭を下げるのである。特別扱いされる事に対して心地良くも、むず痒い気持ちもあった。
贅沢な朝食を取り、腹一杯になってしまった。食事は美味し過ぎて、自制しながら食べないと、ブクブク太りそうである。
「サラ様、準備が整えば、執務室にお越し下さい。講師の方が来られておりますので。」
食べ終わった頃に、メイドのアリスが声を掛けてきた。
「分かりました。参りましょう!」
黒い法衣を着た男性が執務室のドアの前で立っている。
私の姿を認めた黒い法衣の男性が挨拶をしてきた。
「初めまして。この度は聖スベリア会の依頼でまかり越しました、シルメン教団のデニスと申します。聖女様の歴史と能力について講義を担当致します。」
「デニス先生ですね?私はギルバート・サラと申します。これから御指導よろしくお願い致します。」
執務室に入り、デニス先生の個人講義が始まった。
聖女の歴史はかなり昔に遡るという。
髪を括っていると、部屋をノックする音が聞こえる。
「どうぞ!」
私の返事に反応してドアが開かれた。
「サラ様おはようございます。ゆっくりお休みになられましたか?本日サラ様の担当をさせて頂きます、メイドのアリスでございます。洗う必要がある衣服や使われたバスタオルなどは、洗濯カゴに入れて貰いますと、こちらで洗濯致します。サラ様が不在の時、お部屋の掃除もさせて頂きます。掃除が不要な時は仰って下さいませ。朝の食事の準備も出来ておりますので、都合の良い時に食堂に行かれて下さい。」
至れり尽くせりな館だな。こんな最高の待遇が受けられるのか。
「本日の御予定をお知らせしてもよろしいでしょうか?本日は、午前中は王宮から講師が来られ、聖女様の歴史と能力について講義があります。」
早速勉強が始まるみたいだ。
「午後からは、国王様の名代として聖スベリア会を監督される立場になります国務大臣様が面会に来られます。以上が今日のスケジュールとなりますので、よろしくお願いします。」
なるほど、メイドは日常生活の世話だけでなく、執務のサポートもしてくれるようだ。
一日頑張るために、朝食を取りに食堂に向かった。館内で私に会うと、従業員達は、足を止めて深々と私に頭を下げるのである。特別扱いされる事に対して心地良くも、むず痒い気持ちもあった。
贅沢な朝食を取り、腹一杯になってしまった。食事は美味し過ぎて、自制しながら食べないと、ブクブク太りそうである。
「サラ様、準備が整えば、執務室にお越し下さい。講師の方が来られておりますので。」
食べ終わった頃に、メイドのアリスが声を掛けてきた。
「分かりました。参りましょう!」
黒い法衣を着た男性が執務室のドアの前で立っている。
私の姿を認めた黒い法衣の男性が挨拶をしてきた。
「初めまして。この度は聖スベリア会の依頼でまかり越しました、シルメン教団のデニスと申します。聖女様の歴史と能力について講義を担当致します。」
「デニス先生ですね?私はギルバート・サラと申します。これから御指導よろしくお願い致します。」
執務室に入り、デニス先生の個人講義が始まった。
聖女の歴史はかなり昔に遡るという。
0
お気に入りに追加
2,060
あなたにおすすめの小説
【完結】全然妬いてないです。やらかしたアイツに愛想尽きたので婚約破棄の書類を整えています。
BBやっこ
恋愛
オレは、しがない男爵家の三男坊。そんなオレが勉強もそこそこ、商売に精を出していた時。
ある貴族のおっさんから娘と婚約をしないか?ともちかけられた。そのおっさんとはまあまあ話も合い、貴族との商売を考えないか?
「男爵の三男坊で貴族の相手は無理だ」「なら、家に婿入りしないか?」でトントン拍子に決まった婚約。
おっさんの娘とは軽く挨拶しただけで、よく分からんがお試し気分でその婚約を続けたが…そろそろ限界だな。
愛想がないと王子に罵られた大聖女は、婚約破棄、国外追放される。 ~何もしていないと思われていた大聖女の私がいなくなったことで、国は崩壊寸前~
木嶋隆太
恋愛
大聖女として国を護っていた私。大聖女の力を維持するには、異性と「そういう関係」になってはいけない。だが何度説明しても王子は、私と「そういう関係」になろうとしてくる。国を護るために拒否し続けた私は、王子の怒りをかって婚約破棄、国外追放されてしまう。いくらでも触らせてくれる妹のほうがいいんだそうだ。私から王子を奪い取った妹は勝ち誇ってるけど……でも、妹は大聖女としての才能があんまりないみたいですけど、大丈夫ですか? 私がいなくなったら、国に魔物があふれて大変なことになると思いますけど……まあいいですか。
アメミヤのよろず屋
高柳神羅
ファンタジー
「いらっしゃい。此処は扱っていない品物はない、アメミヤのよろず屋だ」
アメミヤのよろず屋を経営する若き店主、シルカ・アベルフォーン。彼の仕事は店に訪れる冒険者たちに冒険の役に立つ品物を売ったり、彼らから持ち込まれる品物を買ったりすることである。
しかし彼の店に訪れる冒険者たちは、買い物をせずにこぞって彼を遺跡やダンジョンへと連れて行きたがるのだった。理由は単純、皆彼が持つ錬金術の力が欲しいからだ。
今日もシルカの元には、彼を口説こうとする冒険者たちが集う。シルカが平穏な暮らしを送れるようになるのは一体いつになるのやら……
これは、平穏な暮らしを夢見るよろず屋の店主が店を経営しながら世界各地のダンジョンを駆け回る、忙しない日常の物語である。
ふざけんな!と最後まで読まずに投げ捨てた小説の世界に転生してしまった〜旦那様、あなたは私の夫ではありません
詩海猫
ファンタジー
こちらはリハビリ兼ねた思いつき短編の予定&完結まで書いてから投稿予定でしたがコ⚪︎ナで書ききれませんでした。
苦手なのですが出来るだけ端折って(?)早々に決着というか完結の予定です。
ヒロ回だけだと煮詰まってしまう事もあるので、気軽に突っ込みつつ楽しんでいただけたら嬉しいですm(_ _)m
*・゜゚・*:.。..。.:*・*:.。. .。.:*・゜゚・*
顔をあげると、目の前にラピスラズリの髪の色と瞳をした白人男性がいた。
周囲を見まわせばここは教会のようで、大勢の人間がこちらに注目している。
見たくなかったけど自分の手にはブーケがあるし、着ているものはウエディングドレスっぽい。
脳内??が多過ぎて固まって動かない私に美形が語りかける。
「マリーローズ?」
そう呼ばれた途端、一気に脳内に情報が拡散した。
目の前の男は王女の護衛騎士、基本既婚者でまとめられている護衛騎士に、なぜ彼が入っていたかと言うと以前王女が誘拐された時、救出したのが彼だったから。
だが、外国の王族との縁談の話が上がった時に独身のしかも若い騎士がついているのはまずいと言う話になり、王命で婚約者となったのが伯爵家のマリーローズである___思い出した。
日本で私は社畜だった。
暗黒な日々の中、私の唯一の楽しみだったのは、ロマンス小説。
あらかた読み尽くしたところで、友達から勧められたのがこの『ロゼの幸福』。
「ふざけんな___!!!」
と最後まで読むことなく投げ出した、私が前世の人生最後に読んだ小説の中に、私は転生してしまった。
迅英の後悔ルート
いちみやりょう
BL
こちらの小説は「僕はあなたに捨てられる日が来ることを知っていながらそれでもあなたに恋してた」の迅英の後悔ルートです。
この話だけでは多分よく分からないと思います。
いずれ最強の錬金術師?
小狐丸
ファンタジー
テンプレのごとく勇者召喚に巻き込まれたアラフォーサラリーマン入間 巧。何の因果か、女神様に勇者とは別口で異世界へと送られる事になる。
女神様の過保護なサポートで若返り、外見も日本人とはかけ離れたイケメンとなって異世界へと降り立つ。
けれど男の希望は生産職を営みながらのスローライフ。それを許さない女神特性の身体と能力。
はたして巧は異世界で平穏な生活を送れるのか。
**************
本編終了しました。
只今、暇つぶしに蛇足をツラツラ書き殴っています。
お暇でしたらどうぞ。
書籍版一巻〜七巻発売中です。
コミック版一巻〜二巻発売中です。
よろしくお願いします。
**************
[本編完結]彼氏がハーレムで困ってます
はな
BL
佐藤雪には恋人がいる。だが、その恋人はどうやら周りに女の子がたくさんいるハーレム状態らしい…どうにか、自分だけを見てくれるように頑張る雪。
果たして恋人とはどうなるのか?
主人公 佐藤雪…高校2年生
攻め1 西山慎二…高校2年生
攻め2 七瀬亮…高校2年生
攻め3 西山健斗…中学2年生
初めて書いた作品です!誤字脱字も沢山あるので教えてくれると助かります!
【完結】魅了が解けたあと。
乙
恋愛
国を魔物から救った英雄。
元平民だった彼は、聖女の王女とその仲間と共に国を、民を守った。
その後、苦楽を共にした英雄と聖女は共に惹かれあい真実の愛を紡ぐ。
あれから何十年___。
仲睦まじくおしどり夫婦と言われていたが、
とうとう聖女が病で倒れてしまう。
そんな彼女をいつまも隣で支え最後まで手を握り続けた英雄。
彼女が永遠の眠りへとついた時、彼は叫声と共に表情を無くした。
それは彼女を亡くした虚しさからだったのか、それとも・・・・・
※すべての物語が都合よく魅了が暴かれるとは限らない。そんなお話。
______________________
少し回りくどいかも。
でも私には必要な回りくどさなので最後までお付き合い頂けると嬉しいです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる