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異世界初心者
ザルト村
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ザルト村に到着してみたが、村人は外に出歩いておらず活気がない。宿屋を探すつもりであったが、この廃れた村では、宿屋はなさそうだ……
境界もない村の敷地に侵入していく。消えかかった字で木の看板に何か書いてある。
言語アプリを開くと異世界での読み書きが出来ると説明にあった通り、文字を読むことが出来た。
『ザルト村にようこそ』と書いてあったのだ……村はすっかり廃れているようだが……
ボロボロの木製住居が何棟か建っている。その内の一つのわりと綺麗な住居を覗いてみると人の気配がする!
「こんにちわ~!どなたか居られますか~?」
僕の声に家の中から少女が出て来た。
「どうなさいましたか?見慣れない方ですがどなたですか?」
言語アプリを開いたままにしていたので、難無く会話することも出来ている。
「えっと、旅の者なんですが、この村に宿屋はないかな?と思いまして……」
家の中から出てきた少女の顔は、土で汚れてみすぼらしい格好をしていた。
「旅の方ですか……珍しいですわ。この村では流行り病が広がっておりまして、すぐに出て行かれた方がいいかと……」
「流行病ですか……医者には見せましたか?」
少女は驚いた様な表情で
「こんな所にお医者様なんて居ませんわ。薬もなく、どうしようもなくて……」
僕はピンと思い付いた!
「流行病はどんな症状が出ていますか?」
「咳がではじめて、しばらくすると高熱になり、だるさや胸の痛みが出ます。」
「ふむふむ…」
僕は言われた症状を調べ物アプリに入力していった。風しんか結核っぽい症状である。
[通販]アプリを開き、医薬品があるか確認する。あった!解熱剤、鎮痛剤、抗結核薬を購入する。
「病人は貴方ですか?」
「私は平気なのですが、父が伏せてまして……」
「いきなりですが、お父さんを診ても構いませんか?」
「お医者様なのですか?是非お願い致します。」
風しんや結核ならば、飛沫感染しない様に医療用マスクも購入して装着した。家の中では男性が汗だくで寝ている。
水分補給も必要かな?スポーツドリンクも購入してみる。
「それではお父さんにこの薬を飲ませて下さい。貴方もこの薬だけ予防で飲んで下さい。あとこの水分を少しずつ全て飲ませるようにして下さいね。しばらくしたら熱が下がると思いますから。」
「お医者様ありがとうございます。何もお返しをする事が出来ませんがこの通り感謝致します。」
薄汚れた少女は頭を擦り付けて礼を言う。
「さぁ早く薬を飲ませてみてください。様子を見るため僕はしばらく外に出ていますね。」
境界もない村の敷地に侵入していく。消えかかった字で木の看板に何か書いてある。
言語アプリを開くと異世界での読み書きが出来ると説明にあった通り、文字を読むことが出来た。
『ザルト村にようこそ』と書いてあったのだ……村はすっかり廃れているようだが……
ボロボロの木製住居が何棟か建っている。その内の一つのわりと綺麗な住居を覗いてみると人の気配がする!
「こんにちわ~!どなたか居られますか~?」
僕の声に家の中から少女が出て来た。
「どうなさいましたか?見慣れない方ですがどなたですか?」
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「えっと、旅の者なんですが、この村に宿屋はないかな?と思いまして……」
家の中から出てきた少女の顔は、土で汚れてみすぼらしい格好をしていた。
「旅の方ですか……珍しいですわ。この村では流行り病が広がっておりまして、すぐに出て行かれた方がいいかと……」
「流行病ですか……医者には見せましたか?」
少女は驚いた様な表情で
「こんな所にお医者様なんて居ませんわ。薬もなく、どうしようもなくて……」
僕はピンと思い付いた!
「流行病はどんな症状が出ていますか?」
「咳がではじめて、しばらくすると高熱になり、だるさや胸の痛みが出ます。」
「ふむふむ…」
僕は言われた症状を調べ物アプリに入力していった。風しんか結核っぽい症状である。
[通販]アプリを開き、医薬品があるか確認する。あった!解熱剤、鎮痛剤、抗結核薬を購入する。
「病人は貴方ですか?」
「私は平気なのですが、父が伏せてまして……」
「いきなりですが、お父さんを診ても構いませんか?」
「お医者様なのですか?是非お願い致します。」
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「それではお父さんにこの薬を飲ませて下さい。貴方もこの薬だけ予防で飲んで下さい。あとこの水分を少しずつ全て飲ませるようにして下さいね。しばらくしたら熱が下がると思いますから。」
「お医者様ありがとうございます。何もお返しをする事が出来ませんがこの通り感謝致します。」
薄汚れた少女は頭を擦り付けて礼を言う。
「さぁ早く薬を飲ませてみてください。様子を見るため僕はしばらく外に出ていますね。」
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