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中級冒険者

改良型生活魔道具

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 銅製品で作製した改良型生活魔道具を実際に[くにどんハウス]に取り付けてみる。

 お風呂用魔道具、サウナ用魔道具は簡単に木製の魔道具から取り替える事が出来た。

 これで防水性、防食性が向上した筈である。

 洗濯魔道具は、排水パイプを屋外に排水出来るようにした。

 排水管を繋ぎ、不衛生にならない様に配慮した。

 台所もシンクの上に蛇口を取り付けスイッチで水が出たり止めたり出来るようになった。

 排水も排水パイプを屋外の排水管と繋げる事にした。

 銅製品で作製した生活魔道具の設置が完了した。

 ドライヤー、便器なども作りたいが、陶工の技術がなく、後回しにする。

 生活魔道具に一区切りがつくと、夜通し鍛冶作業をしていたので、お腹が空いている事に気付いた。

 昼御飯はアイテムボックスに収納していた、汁そばにしよう。

 アイテムボックスから取り出してみると、湯気が出て熱々の状態である。

 麺も伸びていない。

 麺を食べていると麺の原料でもある小麦粉の仕入れを頼んでいた事を思い出した。

 汁そばを食べ終わると台所に向かった。(汁を全部飲み干す前世のぽっちゃりおっさんの癖が抜けない……)

 台所の戸棚には、小麦粉、干し葡萄が用意され、冷蔵庫には、ヨーグルトを用意してくれている。

 小麦粉に少量塩を入れ、水を加え混ぜる。そこに干し葡萄を入れ混ぜて捏ねる。

 生地が落ち着いた頃に、成型して焼いていく。

 美味しそうな匂いはしている。

 僕は焼き立てパンにかぶりついた。

 ん~パサパサしている……食べれない事はないというレベルである。

 お店で出たらマズイと言うだろう。

 ヨーグルトを混ぜたパンはどうであろう。

 甘味が足りないチーズケーキの様だ。

 意外とヨーグルトを入れたパンはいけるかも?と思った。

 砂糖を入れ甘味を出すと美味しいのだろう。

 結局、第1回パン祭りは失敗で終わった。

 「くにどんさまーくにどんさまー!」

 玄関から大きな声が聞こえる。

 「はーい!」

 僕は急ぎ足で玄関に向かった。

 「くにどん様良かった!おられた![ナホリ]の街に帰ったのかと思いました。」

 ルイーダ商会会長のルイーダさんと番頭のフランチェスカさんだった。

 「連絡してませんでしたかね?それはご心配お掛けしてすいませんでした。ギルドの依頼を受注してダンジョンに行ってきたのです。」

 「ご無事でなりよりです。お顔を見れて安心しました。」

 「あ!そうだちょうど良かった!見て行ってください。一緒にダンジョンに行ったメンバーに鍛冶スキルを持っている人がいて、技術を教えてもらい、生活魔道具が完成したんです。」

 「それは興味深い!改良型が出来たのですね?是非見学させて下さい。」
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