37 / 127
中級冒険者
生活のための魔道具作製5
しおりを挟む
朝早く目を覚ました僕は、早速工房に向かった。
工房では、すでに大工さんが作業していた。
木工作業場はすでに出来ており、鉄などの素材を熱する鍛冶場の仕上げをしているところだった。
「おうにいちゃん早いな!ちょっと待ってくれ!もうすぐ出来るからな!」
熱した鉄などを打ち、加工する鍛冶場はもう出来ていた。
僕はしばらく大工さんの作業を見守っていた。手伝える事はないかと尋ねたが、
「邪魔になるから、大人しく見ときな!」とつっけんどんに断られた。
「ふう!出来たぜにいちゃん!どうだこの仕上がりは?いいだろ?」
小ぶりの鍛冶場であるが、使い易そうな鍛冶場、木工場の完成であった。
[薬草類]の素材を置く棚、入れ物であるガラス瓶を置く棚、出来上がった[ポーション]を置く棚、[魔石]を保管する棚など整然と棚が作られ、整理整頓がしやすい工房が出来上がった!
「大工さんありがとうございます。せっかく作業が終わったところで言いにくいのですが、台所にシンクを作って貰いたいのです」申し訳なさそうに僕は頼んだ。
「ああいいぜ!その分手間賃をルイーダ商会から貰うからな!ガハハハ!」大工さんはシンクの材料を仕入れに行って、材料があれば今日中に作ってくれるという。
「くにどん様おはようございます!お早いですね。」
「フランチェスコさんおはようございます!ちょうど見て貰いたい物が色々出来ました」
「ほう!さすがくにどん様ですね!お仕事が早い。」
フランチェスコさんのお世辞を聞きながら、まずは工房のリフォーム完了を確認した。
「一応これでこの工房兼御屋敷は、くにどん様の物となります。今後もリフォームや修理など必要な事があれば、私共が請け負いますが、くにどん様所有の工房兼御屋敷と認識してもらって、差し支えございません。」
「工房兼御屋敷を、くにどんハウスと名付けては、いかがですか?」
「ええ!?くにどんハウスですか……?」
センスないな……と思っていると
「実は昨日ルイーダ様と考えたのです。」
もう決定事項なのね……無料だし仕方ないな……
門扉の横に木製看板で[くにどんハウス]と表札が掲げられた。
僕は気を取り直し、フランチェスコさんを屋敷内に案内した。
一緒に通路を通る時に、魔石電灯を点灯させてみた。
「これは、どういう仕組みですか?」フランチェスコさんは、すぐに興味を持った。
現在街中に流通している魔石を使用した電灯は、魔石の魔力が切れるまで、灯りが点いたままとなっている。
僕は、魔石電灯を触り灯りを消してみせた。
「ほうほう!!これはこれは!?」
フランチェスコさんは、魔石電灯を何度も触ってスイッチオン、オフを繰り返し試している。
「魔石を入れ物に入れてるだけなんで、まだ見栄えが悪いんです。」
「ガラスを加工してお洒落な入れ物に入れたら、インテリアとしてもかわいい魔石電灯になるんじゃないかな?と考えてます。」
「それは凄い!これは売れますよ!」
フランチェスコさんは、必死にメモを取っている。
工房では、すでに大工さんが作業していた。
木工作業場はすでに出来ており、鉄などの素材を熱する鍛冶場の仕上げをしているところだった。
「おうにいちゃん早いな!ちょっと待ってくれ!もうすぐ出来るからな!」
熱した鉄などを打ち、加工する鍛冶場はもう出来ていた。
僕はしばらく大工さんの作業を見守っていた。手伝える事はないかと尋ねたが、
「邪魔になるから、大人しく見ときな!」とつっけんどんに断られた。
「ふう!出来たぜにいちゃん!どうだこの仕上がりは?いいだろ?」
小ぶりの鍛冶場であるが、使い易そうな鍛冶場、木工場の完成であった。
[薬草類]の素材を置く棚、入れ物であるガラス瓶を置く棚、出来上がった[ポーション]を置く棚、[魔石]を保管する棚など整然と棚が作られ、整理整頓がしやすい工房が出来上がった!
「大工さんありがとうございます。せっかく作業が終わったところで言いにくいのですが、台所にシンクを作って貰いたいのです」申し訳なさそうに僕は頼んだ。
「ああいいぜ!その分手間賃をルイーダ商会から貰うからな!ガハハハ!」大工さんはシンクの材料を仕入れに行って、材料があれば今日中に作ってくれるという。
「くにどん様おはようございます!お早いですね。」
「フランチェスコさんおはようございます!ちょうど見て貰いたい物が色々出来ました」
「ほう!さすがくにどん様ですね!お仕事が早い。」
フランチェスコさんのお世辞を聞きながら、まずは工房のリフォーム完了を確認した。
「一応これでこの工房兼御屋敷は、くにどん様の物となります。今後もリフォームや修理など必要な事があれば、私共が請け負いますが、くにどん様所有の工房兼御屋敷と認識してもらって、差し支えございません。」
「工房兼御屋敷を、くにどんハウスと名付けては、いかがですか?」
「ええ!?くにどんハウスですか……?」
センスないな……と思っていると
「実は昨日ルイーダ様と考えたのです。」
もう決定事項なのね……無料だし仕方ないな……
門扉の横に木製看板で[くにどんハウス]と表札が掲げられた。
僕は気を取り直し、フランチェスコさんを屋敷内に案内した。
一緒に通路を通る時に、魔石電灯を点灯させてみた。
「これは、どういう仕組みですか?」フランチェスコさんは、すぐに興味を持った。
現在街中に流通している魔石を使用した電灯は、魔石の魔力が切れるまで、灯りが点いたままとなっている。
僕は、魔石電灯を触り灯りを消してみせた。
「ほうほう!!これはこれは!?」
フランチェスコさんは、魔石電灯を何度も触ってスイッチオン、オフを繰り返し試している。
「魔石を入れ物に入れてるだけなんで、まだ見栄えが悪いんです。」
「ガラスを加工してお洒落な入れ物に入れたら、インテリアとしてもかわいい魔石電灯になるんじゃないかな?と考えてます。」
「それは凄い!これは売れますよ!」
フランチェスコさんは、必死にメモを取っている。
19
お気に入りに追加
1,925
あなたにおすすめの小説
【完結】婚約破棄されて修道院へ送られたので、今後は自分のために頑張ります!
猫石
ファンタジー
「ミズリーシャ・ザナスリー。 公爵の家門を盾に他者を蹂躙し、悪逆非道を尽くしたお前の所業! 決して許してはおけない! よって我がの名の元にお前にはここで婚約破棄を言い渡す! 今後は修道女としてその身を神を捧げ、生涯後悔しながら生きていくがいい!」
無実の罪を着せられた私は、その瞬間に前世の記憶を取り戻した。
色々と足りない王太子殿下と婚約破棄でき、その後の自由も確約されると踏んだ私は、意気揚々と王都のはずれにある小さな修道院へ向かったのだった。
注意⚠️このお話には、妊娠出産、新生児育児のお話がバリバリ出てきます。(訳ありもあります)お嫌いな方は自衛をお願いします!
2023/10/12 作者の気持ち的に、断罪部分を最後の番外にしました。
2023/10/31第16回ファンタジー小説大賞奨励賞頂きました。応援・投票ありがとうございました!
☆このお話は完全フィクションです、創作です、妄想の作り話です。現実世界と混同せず、あぁ、ファンタジーだもんな、と、念頭に置いてお読みください。
☆作者の趣味嗜好作品です。イラッとしたり、ムカッとしたりした時には、そっと別の素敵な作家さんの作品を検索してお読みください。(自己防衛大事!)
☆誤字脱字、誤変換が多いのは、作者のせいです。頑張って音読してチェックして!頑張ってますが、ごめんなさい、許してください。
★小説家になろう様でも公開しています。
いいですよ、離婚しましょう。だって、あなたはその女性が好きなのでしょう?
水垣するめ
恋愛
アリシアとロバートが結婚したのは一年前。
貴族にありがちな親と親との政略結婚だった。
二人は婚約した後、何事も無く結婚して、ロバートは婿養子としてこの家に来た。
しかし結婚してから一ヶ月経った頃、「出かけてくる」と言って週に一度、朝から晩まで出かけるようになった。
アリシアはすぐに、ロバートは幼馴染のサラに会いに行っているのだと分かった。
彼が昔から幼馴染を好意を寄せていたのは分かっていたからだ。
しかし、アリシアは私以外の女性と一切関わるな、と言うつもりもなかったし、幼馴染とも関係を切れ、なんて狭量なことを言うつもりも無かった。
だから、毎週一度会うぐらいなら、それくらいは情けとして良いだろう、と思っていた。
ずっと愛していたのだからしょうがない、とも思っていた。
一日中家を空けることは無かったし、結婚している以上ある程度の節度は守っていると思っていた。
しかし、ロバートはアリシアの信頼を裏切っていた。
そしてアリシアは家からロバートを追放しようと決意する。
平凡冒険者のスローライフ
上田なごむ
ファンタジー
26歳独身動物好きの主人公大和希は、神様によって魔物・魔法・獣人等ファンタジーな世界観の異世界に転移させられる。
平凡な能力値、野望など抱いていない彼は、冒険者としてスローライフを目標に日々を過ごしていく。
果たして、彼を待ち受ける出会いや試練は如何なるものか……
ファンタジー世界に向き合う、平凡な冒険者の物語。
【完結】私だけが知らない
綾雅(りょうが)祝!コミカライズ
ファンタジー
目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。
優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。
やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。
記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位
2023/12/19……番外編完結
2023/12/11……本編完結(番外編、12/12)
2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位
2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」
2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位
2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位
2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位
2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位
2023/08/14……連載開始
異世界無知な私が転生~目指すはスローライフ~
丹葉 菟ニ
ファンタジー
倉山美穂 39歳10ヶ月
働けるうちにあったか猫をタップリ着込んで、働いて稼いで老後は ゆっくりスローライフだと夢見るおばさん。
いつもと変わらない日常、隣のブリっ子後輩を適当にあしらいながらも仕事しろと注意してたら突然地震!
悲鳴と逃げ惑う人達の中で咄嗟に 机の下で丸くなる。
対処としては間違って無かった筈なのにぜか飛ばされる感覚に襲われたら静かになってた。
・・・顔は綺麗だけど。なんかやだ、面倒臭い奴 出てきた。
もう少しマシな奴いませんかね?
あっ、出てきた。
男前ですね・・・落ち着いてください。
あっ、やっぱり神様なのね。
転生に当たって便利能力くれるならそれでお願いします。
ノベラを知らないおばさんが 異世界に行くお話です。
不定期更新
誤字脱字
理解不能
読みにくい 等あるかと思いますが、お付き合いして下さる方大歓迎です。
愛しの婚約者は王女様に付きっきりですので、私は私で好きにさせてもらいます。
梅雨の人
恋愛
私にはイザックという愛しの婚約者様がいる。
ある日イザックは、隣国の王女が私たちの学園へ通う間のお世話係を任されることになった。
え?イザックの婚約者って私でした。よね…?
二人の仲睦まじい様子を見聞きするたびに、私の心は折れてしまいました。
ええ、バッキバキに。
もういいですよね。あとは好きにさせていただきます。
(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。
婚約者が私以外の人と勝手に結婚したので黙って逃げてやりました〜某国の王子と珍獣ミミルキーを愛でます〜
平川
恋愛
侯爵家の莫大な借金を黒字に塗り替え事業を成功させ続ける才女コリーン。
だが愛する婚約者の為にと寝る間を惜しむほど侯爵家を支えてきたのにも関わらず知らぬ間に裏切られた彼女は一人、誰にも何も告げずに屋敷を飛び出した。
流れ流れて辿り着いたのは獣人が治めるバムダ王国。珍獣ミミルキーが生息するマサラヤマン島でこの国の第一王子ウィンダムに偶然出会い、強引に王宮に連れ去られミミルキーの生態調査に参加する事に!?
魔法使いのウィンロードである王子に溺愛され珍獣に癒されたコリーンは少しずつ自分を取り戻していく。
そして追い掛けて来た元婚約者に対して少女であった彼女が最後に出した答えとは…?
完結済全6話
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる