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中級冒険者

王都[ローマン]ギルド

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 武器屋を出て街を散策してみる。

 屋台からいい匂いがしてくる。炭火で串焼きを焼いているようだ。

 「一本ください。」

 匂いに負けて、つまみ食いする事にした。焼きたての角ウサギの串焼きのようだ。

 スパイスをたっぷり効かせた、ジュージュー肉汁が滴る串焼きだ。包装せず、そのまま受け取り、すぐにかぶりついた!

 美味い!ビールがあれば最高だな!

 焼き鳥(焼きウサギだが)を食べたら前世の記憶が蘇ってきた。

 焼き鳥に冷蔵庫で、[ナホリエール]をキンキンに冷やして出す店を出店すれば、繁盛するんじゃないか?とテキトーな事を考えながら、串焼きを頬張っていった。

 寄り道をしながら、街を散策しながら歩いていると、

 《ローマンギルド》

 と大きく描かれた看板の、大きな建物があった。

 開け放たれているドアを潜り抜け、中に入って行く。建物も広く冒険者も多い。

 何故かジロジロ見られている気がする。

 建物の作りは、[ナホリギルド]と同じ作りだ。

 後で聞いたのだが、ギルドは基本的にどこも同じ様な作りにしているそうだ。冒険者達がいちいち迷わない様との配慮である。

 僕は、受付に行き、ギルドカードを見せた。

 「今までは[ナホリギルド]を本拠地としていたんですが、Bランクとなり、Aランク冒険者を目指すため、こちらのギルドに来ました。」

 「くにどん様ですね!ではローマンギルドを本拠地登録とさせて頂きますね。基本的には、依頼受注もナホリギルドと同じやり方で大丈夫ですよ。どこのギルドもやり方は共通なので。」

 今日はもう遅いが、依頼掲示板を確認しておこう。Bランクが受注出来る依頼は色々な種類があった。

 魔石採取、動物狩猟、ダンジョンマップ作成、素材採取、護衛依頼などであった。

 余裕が出来たら、ダンジョンに行きたい。

 ダンジョンは、王国に管理されており、[ローマン]から徒歩で10時間ほどの場所にあるという。

 下層に行くほど魔物が強くなるが、魔物が強いほど、魔石は大きく、素材もレアな物をドロップするみたいだ。

 ダンジョンの近くには、冒険者達が作ったと言われているダンジョンの為の街[フォロ・ロマーノ]があるという。

 そこなら、[ポーション]が良く売れそうだなと思っていたら、ルイーダ商会の支店があるそうだ。

 今日は[ローマンギルド]を本拠地にした事で良しとしよう。

 数日間は、近場で出来る依頼をこなして、工房兼御屋敷の準備が出来次第引越し作業をする事にしよう。

 受付嬢にオススメの宿屋を教えてもらい、ギルドを出て、宿屋へ向かった。
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