精霊王の愛娘 ~恋するケダモノ達~

美袋和仁

文字の大きさ
上 下
1 / 32

 追憶 ~前編~

しおりを挟む

 .....私も同罪だ。

 燃え始めた王城を駆け抜けながら、フィーアは思い出を振り返っていた。 

 あれはまだ彼女が成人したばかりの頃。



『王家より婚姻の申し出が?』

 フィーアの一族は森の民と呼ばれる古い一族で、古来より精霊と深く繋がりを持ち、王家とは別の意味で力のある一族だった。

 広大な樹海を領地として独立自治を認められた森ノ民は、王家に収める税金の代わりに精霊の加護を国の子供らに与えている。
 その儀式を見た国王が、彼女を伴侶にと望んだらしい。

『王家からの申し入れは今までも何度かあったが。我が一族は王家と対等にある。断る事も可能だ。嫁いだ者は一人もいない。どうするかは、お前に任せるよ、フィーア』

 優しく微笑む父親に頷き、少女は街の端にある湖の畔に座り込んでいた。水面に浸けていた足に何かが絡まっている。
 触手の様にうねるそれは、水の精霊王だった。

《王は若く優秀だが、酷く厳しいとも聞く。民は重い税に喘いでいると。良い予感はせぬ》

『うん。儀式で訪れた時、私も見たわ。街や村は凄く貧しかった』

 彼女の隣に今度は風の精霊王が現れた。渦巻く旋風が身渦を巻き、ふわりと浮かぶ美丈夫の姿。

《我々が守護する聖騎士らが王城にはいる。忠義に篤い彼らが御主を守ってくれよう。しかし御主自身には守護がない》

《守護の契約は常に一人。王たる我らの契約者は途方もなく強い。案ずる事はなかろう》

 少女を包み込む様に若草が萌え出り、今度は土の精霊王が現れた。

《貴女の善きように。我らは森ノ民と共にある者。旧き血族のそなたに添いましょう》

 国王の圧政に貧しい人々。

 少しでも王を諌め、国の民を救えるなら。

『私、嫁いでみるわ。同じ人間ですもの。長くお仕えして、よく話し合えば、きっと解ってくださると思うの』

 意を決した彼女の前に火の精霊王が現れる。揺らめく陽炎が湖の水面に立ち上った。

《我等が愛し子に祝福を》

 イバラの道に踏み入ろうとする少女の周りが七色に煌めき、フィーアの身体は大きく発光した。

 精霊の加護や祝福は人間に魔力を与える。

 与えられた加護や祝福の質により魔力は増減し、王たる彼らの加護を受ける森の民は優れた魔術師軍団だった。ゆえに旧くから時の権力者の干渉を退け、常に独立自治の樹海であれたのだ。
 人間には属性があり、与えられる加護はその属性のみ。だがフィーアは、数百年ぶりに生まれた全属性所持の森の民だった。
 森の民は美しい容貌が特徴にもなっているが、それは高い魔力によるもの。魔力が高いほど人間離れした美しさになる。
 精霊王全ての加護を受ける彼女の類い稀な美貌が王の眼にとまってしまったとは、皮肉なものだ。

 こうしてガノス王国国王シュテファンと森の民フィーアは婚姻を結び、盛大な挙式が行われた。

 王妃が森の民と知り、人々は熱狂する。

 森の民が美しく慈悲深い事は有名だ。きっと暮らしが楽になるだろう。

 しかし手を取り合い喜ぶ民草の期待は、数年後に淡く崩れ去る事となる。

 何年たっても税は重いまま。王妃の魔力と魔術によって国全体の収穫量が増えたため、幾らか息がつける程度になっただけ。
 期待した反面、落胆の大きかった民草の不満の矛先は、役立たずと呼ばれる王妃に向かった。

 王妃が自分に当てられた費用全てを民間の炊き出しに回したり、森の民の親族に頼んで無料の治癒院を開設しても、民の眼にはただの御機嫌取りとしか映らず、彼女には王を諫めない愚者の烙印が押されていった。

 実際には諫めないのではなく、諫められないのだが、民にとっては同じである。

 王妃の努力だけでは暗く淀んだ空気を払拭出来ず、時代は混沌へと沈み込んでいった。



「また貧民に炊き出しをしたそうだね?」

 王は執務の書類片手に、同じく執務を行うフィーアへ視線を振る。

 優美な物腰の美男子。創造主の恩恵を一身に集めたとしか思えないように艶やかな銀髪が眼を引く美貌の男性。精霊王達から愛されるフィーアと並んでも遜色がないあたり、かなりの容貌だ。
 そのいでたちから解るように、王も優れた魔術師で上級精霊三人から加護と祝福を受けている。

 いきなり問われ、フィーアはおずおずと顔を上げた。どう答えたら良いのだろう。そんな彼女の困惑を酌み取ったのか、王はふっと小さく目元を綻ばせる。

「君の働きに対する手当だ。如何様に遣おうとも構わないよ。ただ、何故無意味な事に浪費するのか知りたかっただけ」

 .....無意味な事。

 言葉を飾らぬシュテファンの正直さは美徳だ。彼女に偽りを述べぬソレ。だからと言って正しいわけではない。

 .....何度、この方の言葉に傷ついただろう。

 フィーアは以前、貧民救済や税の軽減を申し出た時の王を思い出していた。

 彼女の懇願に首を傾げ、シュテファンは困ったような顔で妻を見つめる。その口調はは、まるで子供に言い聞かせるような風だった。

「君が気にする事ではないが。税を納めない者を国民とは認められないかな。貧民も平民も甘やかしてはいけないよ? 飢えている方がよく働くしね」

 何の感情もない据えた瞳。爬虫類のような冷たい眼差しに、フィーアは己の浅はかな決意を思い知った。

 民のため、話せば分かると考えていた幼い自分。

 王は分らず屋などではない。分かった上で圧政をしいていたのだ。シュテファンは傲慢でも非道でもなく、本当に人としての情が欠落しているだけだった。
 常に理性的で合理的で、民草や臣下を駒の一つとしてしか見ていない。
 国を豊かにするのと民を豊かにするのは別物。生きていけるギリギリの糧のみ与え、蓄えはさせない。余剰な蓄えを集めて反逆などを起こさせないためだ。
 これは臣下である貴族らも同じで、私腹を肥やそうとしようものなら、一刀両断に剣の錆とされる。
 だから真っ当に働いていれば真っ当な糧を得られるが、中には出来ない者もいた。

 病気や障害などで働けない者達である。

 税を納めない国民は国民ではない。養う義務はないと、シュテファンは一切の慈悲を与えなかった。
 結果、自然淘汰される貧民をみかねて、フィーアが炊き出しや治癒院を賄う事になる。それに訝しげな視線を向けながらも、シュテファンは嫌な顔はしなかった。

「君がやりたいなら好きにしたら良い。」

 魅惑的な笑みを薄くはき、王はフィーアの頬に軽くキスをする。機械仕掛けな人形のように心の揺らぎを見せないシュテファンが、唯一心を寄せた相手。それがフィーアだった。

 彼はフィーアとの出逢いを脳裏に描く。

 あの成人の儀式の日。

 四大精霊王を従えた彼女に、王は一目で恋に落ちた。

 この世に有り得べからぬ神々しい姿。

 何物にも動じず、何物をも冷徹に従えてきたシュテファンは、あの暖かい光景に、知らず知らず魅入られ瞠目したまま見惚れたのだ。
 森の民が王家に嫁いだ事はないと渋る大臣達を余所に、婚姻の申し入れを強行したが。

 .....まさか手に入るとは思わなかった。

 歓喜に眼を輝かせた王を、城に仕える者達は有り得ない心境で見つめる。

 生まれた時から為政者として育てられてきたシュテファンは、非常に合理的で冷徹な人間だった。
 情に流されず、人の命を数字としか思わず、常にギリギリを見極め国への貢献を求める現実主義。
 ただこれは身分を考えに含まないため、ある意味平等とも言えた。

 内外から恐れられる冷君。それがシュテファンである。

 そんな王が変わるかもしれない。希望的観測にしか過ぎないが、彼等には掴めそうな一筋の蜘蛛の糸が垣間見えたのだ。

 実際に王は変わった。

 慈愛と労りで王妃を愛し、心細やかな配慮をみせる。以前の無機質な国王を知る者からは考えられない事だった。
 シュテファンは愛しい乙女を得て、確実に変わり始めていた。微々たる変化ではあったが確かに変わり始めていたのだ。
 しかし時は無慈悲に流れ、彼の変化が眼に見えるようになるまで待ってはくれなかったのである。

 事の起こりは王妃の懐妊。

 魔術師は妊娠すると魔術が使えなくなる。
 身体に変調を起こし、母体から栄養を奪っていく胎児を体内魔力が敵と判断して攻撃するからだ。
 ゆえに魔術師は妊娠すると魔力を封印する。胎児を護るために。
 だがフィーアの魔力で豊作となっていた数年で民草は幾らかの安寧を甘受していた。そのため通常に戻った途端、以前より深い絶望感が国中を席巻したのだ。

 それは大地を揺るがし、大きな内乱の火種となる。



 国王には一人の弟がいた。

 凡才であれど努力の人な彼は、地道に基盤を固め、暴君である兄の独裁政治に反旗を翻す時期を常に窺っていた。
 そして国全体の不満が爆発し、各地で暴動が起きたのを好機と、国民の旗頭に立ち上がったのである。
 大義名分を得た民草は勢いを増し、王城まで火の手を伸ばした。
 雪崩れ込む民や応戦する騎士達。兵士らには多くの平民もいる。望郷の念に囚われた彼等は、民に与して騎士らへ剣を向け始めた。

 それを寝室のテラスから睨め下ろし、王は不可思議な顔をする。笑っているような、面白そうな。なんともワクワクした顔だった。

 .....ようやくか。こんな終わりかたとは思わなかったが、臣下より民草の方が気概があったと見える。

 王は今まで、ずっと人々を試し続けていた。

 何処まで耐えられるか、ゲームのように楽しんでいたのだ。

 血を分けた弟も駒の一つに過ぎない。いずれ終わるだろう事は分かっているが、それでもゲームをやめられなかった。

 .....やめようと思ったのは、ここ最近である。

 心を寄せる愛しい者を得て、初めて王は罪悪感を抱いた。国中の多くが同じように愛しい者を護るために圧政に耐えている事実。恋人、伴侶、家族。いまさらではあるのだが。
 こうなってしまったのは己の不徳。自分が踏みにじった多くの者への償いは、己の命で購うべきだ。ゲームも終盤。ゆっくり待つとしよう。

 来るべき時が来たに過ぎない。

 王がテラスから寝室に戻り、明かりをつけようとした時。寝室の扉がノックもなしに開かれた。勢い良く扉を開いたのは今しがた脳裏に描いた愛しい王妃。
 彼女は侍女一人を連れ、息を切らせながらシュテファンを見つめている。

「国王陛下、暴動です、すぐにここにもやって来るでしょう、お逃げください」

 臨月の大きなお腹を支えながら、フィーアはシュテファンを逃がすために階段を駆け上がり、ここまでやって来た。
 あまりの愛おしいその姿に、王の瞳には万感の想いが溢れる。

 .....気づくのが遅すぎた。今さら後悔も懺悔も意味はないだろう。

 .....だが、願わくば.....

「私は犯した罪を購わなくてはならない。逃げる訳にはいかないのだ。しかし貴女には関わりのない事。逃げなさい」

「私も同罪ですっ、貴方を諫める事が出来なかった。後生です。最後まで共に居させてくださいっ」

 シュテファンは甘美な言葉を耳にして、思わず恍惚となる。

 .....ああ、神よ。私に彼女を与えて下さった事を心から感謝いたします。

 最後の最後に与えられた彼女の言葉。終生共にありたいと望む愛おしい言葉。それを聞けただけで、もう一片の悔いもない。

 王は夢心地なまま、愛する王妃に口づけた。

 そして真摯な眼差しで彼女を見つめる。

「私が逃げたら、奴等はどこまでも追ってくるだろう。そなたは我が子を宿す大事な身体。必ず逃げ切り、私の血を繋いでくれ」

 言われた意味を理解したフィーアは嫌々と首を振った。その可愛らしい仕草に苦笑し、王は侍女に命令する。

「厨房に外への隠し通路がある。食糧庫の扉左の燭台を上げると開くはずだ。必ず王妃を守り抜け」

 侍女は真剣な面持ちで大きく頷くと、フィーアを支えながら扉の外へと押し出した。

「嫌ですっ、陛下、陛下ぁーっ」

 王妃と同じように駆けつけた忠義に篤い他の侍女らも合流し、彼女は力ずくで階下へと連れてゆかれる。
 それを見送り、王は炯眼を妖しく光らせた。そして勢い良くテラスに飛び出すと、火の手の上がり始めた王城全てに響き渡る声で大きく叫ぶ。

「国王シュテファンはここに在るっ、貴様らに獲れるモノなら、この首を獲ってみせよっ!!」

 声高に通る美声。

 雪崩れ込んできた暴徒全ての憎悪に満ちた眼差しがシュテファンに向けられた。

 .....これで良い。

 奴等がここを目指せば、一階奧に存在する厨房はしばらく安泰だ。国王は剣呑に眼をすがめる。
 フィーアが逃げきる時間を稼ぐため。彼は酒瓶とグラスを片手にテラスの縁に腰掛け、階下から見えるよう挑発的に酒を煽り続けた。

 .....最後はここから身を投げてみるかな。

 物騒な事を考えつつ、シュテファンは心の底から笑う。心底嬉しそうな笑顔で。

 .....最後の最後まで良い人生だった。最愛の妻から欲しかった言葉をもらい、愛しい彼女と我が子を逃がす事も出来た。

 .....願わくば、彼の者らに穏やかな幸せを。

 そう祈りながら、彼は末期の酒を静かに飲み干し続けた。
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

【完結】もう無理して私に笑いかけなくてもいいですよ?

冬馬亮
恋愛
公爵令嬢のエリーゼは、遅れて出席した夜会で、婚約者のオズワルドがエリーゼへの不満を口にするのを偶然耳にする。 オズワルドを愛していたエリーゼはひどくショックを受けるが、悩んだ末に婚約解消を決意する。 だが、喜んで受け入れると思っていたオズワルドが、なぜか婚約解消を拒否。関係の再構築を提案する。 その後、プレゼント攻撃や突撃訪問の日々が始まるが、オズワルドは別の令嬢をそばに置くようになり・・・ 「彼女は友人の妹で、なんとも思ってない。オレが好きなのはエリーゼだ」 「私みたいな女に無理して笑いかけるのも限界だって夜会で愚痴をこぼしてたじゃないですか。よかったですね、これでもう、無理して私に笑いかけなくてよくなりましたよ」

白雪姫の継母の夫に転生したっぽいんだが妻も娘も好きすぎるんで、愛しい家族を守るためにハッピーエンドを目指します

めぐめぐ
ファンタジー
※完結保証※ エクペリオン王国の国王レオンは、頭を打った拍子に前世の記憶――自分が井上拓真という人間であり、女神の八つ当たりで死んだ詫びとして、今世では王族として生まれ、さらにチート能力を一つ授けて貰う約束をして転生したこと――を思い出した。 同時に、可愛すぎる娘が【白雪姫】と呼ばれていること、冷え切った関係である後妻が、夜な夜な鏡に【世界で一番美しい人間】を問うている噂があることから、この世界が白雪姫の世界ではないかと気付いたレオンは、愛する家族を守るために、破滅に突き進む妻を救うため、まずは元凶である魔法の鏡をぶっ壊すことを決意する。 しかし元凶である鏡から、レオン自身が魔法の鏡に成りすまし、妻が破滅しないように助言すればいいのでは? と提案され、鏡越しに対峙した妻は、 「あぁ……陛下……今日も素敵過ぎます……」 彼の知る姿とはかけ離れていた―― 妻は何故破滅を目指すのか。 その謎を解き明かし、愛する家族とのハッピーエンドと、ラブラブな夫婦関係を目指す夫のお話。 何か色々と設定を入れまくった、混ぜるな危険恋愛ファンタジー ※勢いだけで進んでます! 頭からっぽでお楽しみください。 ※あくまで白雪姫っぽい世界観ですので、「本来の白雪姫は~」というツッコミは心の中で。

神様に嫌われた神官でしたが、高位神に愛されました

土広真丘
ファンタジー
神と交信する力を持つ者が生まれる国、ミレニアム帝国。 神官としての力が弱いアマーリエは、両親から疎まれていた。 追い討ちをかけるように神にも拒絶され、両親は妹のみを溺愛し、妹の婚約者には無能と罵倒される日々。 居場所も立場もない中、アマーリエが出会ったのは、紅蓮の炎を操る青年だった。 小説家になろうでも公開しています。 2025年1月18日、内容を一部修正しました。

異世界転移しましたが、面倒事に巻き込まれそうな予感しかしないので早めに逃げ出す事にします。

sou
ファンタジー
蕪木高等学校3年1組の生徒40名は突如眩い光に包まれた。 目が覚めた彼らは異世界転移し見知らぬ国、リスランダ王国へと転移していたのだ。 「勇者たちよ…この国を救ってくれ…えっ!一人いなくなった?どこに?」 これは、面倒事を予感した主人公がいち早く逃げ出し、平穏な暮らしを目指す物語。 なろう、カクヨムにも同作を投稿しています。

婚約破棄されて辺境へ追放されました。でもステータスがほぼMAXだったので平気です!スローライフを楽しむぞっ♪

naturalsoft
恋愛
シオン・スカーレット公爵令嬢は転生者であった。夢だった剣と魔法の世界に転生し、剣の鍛錬と魔法の鍛錬と勉強をずっとしており、攻略者の好感度を上げなかったため、婚約破棄されました。 「あれ?ここって乙女ゲーの世界だったの?」 まっ、いいかっ! 持ち前の能天気さとポジティブ思考で、辺境へ追放されても元気に頑張って生きてます!

【完結】もう…我慢しなくても良いですよね?

アノマロカリス
ファンタジー
マーテルリア・フローレンス公爵令嬢は、幼い頃から自国の第一王子との婚約が決まっていて幼少の頃から厳しい教育を施されていた。 泣き言は許されず、笑みを浮かべる事も許されず、お茶会にすら参加させて貰えずに常に完璧な淑女を求められて教育をされて来た。 16歳の成人の義を過ぎてから王子との婚約発表の場で、事あろうことか王子は聖女に選ばれたという男爵令嬢を連れて来て私との婚約を破棄して、男爵令嬢と婚約する事を選んだ。 マーテルリアの幼少からの血の滲むような努力は、一瞬で崩壊してしまった。 あぁ、今迄の苦労は一体なんの為に… もう…我慢しなくても良いですよね? この物語は、「虐げられる生活を曽祖母の秘術でざまぁして差し上げますわ!」の続編です。 前作の登場人物達も多数登場する予定です。 マーテルリアのイラストを変更致しました。

婚約破棄?一体何のお話ですか?

リヴァルナ
ファンタジー
なんだかざまぁ(?)系が書きたかったので書いてみました。 エルバルド学園卒業記念パーティー。 それも終わりに近付いた頃、ある事件が起こる… ※エブリスタさんでも投稿しています

聖女は聞いてしまった

夕景あき
ファンタジー
「道具に心は不要だ」 父である国王に、そう言われて育った聖女。 彼女の周囲には、彼女を心を持つ人間として扱う人は、ほとんどいなくなっていた。 聖女自身も、自分の心の動きを無視して、聖女という治癒道具になりきり何も考えず、言われた事をただやり、ただ生きているだけの日々を過ごしていた。 そんな日々が10年過ぎた後、勇者と賢者と魔法使いと共に聖女は魔王討伐の旅に出ることになる。 旅の中で心をとり戻し、勇者に恋をする聖女。 しかし、勇者の本音を聞いてしまった聖女は絶望するのだった·····。 ネガティブ思考系聖女の恋愛ストーリー! ※ハッピーエンドなので、安心してお読みください!

処理中です...