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兄弟デート(仮)

忘れてた!!

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(100点中、俺が取った点数を引いた数だけ尻を叩くという事は俺が悪い点数取っただけ、尻叩きの数が多くなる事!?なんて残酷な提案をしやがるんだクソ兄!)

「あっでも、全教科だとユキル君のお尻が可哀想だから、一つの教科にするね。」

兄さんはユキルに対して、一応気遣いをしてくれたみたいだけど、後の言葉に絶望するしかなかった。

「数学のテストの点数にするよ!」

今、俺の頭の中はムンクの叫びを思い浮かべていた。 実は俺、高一の時に期末テストで数学を見事に0点を取ってしまい、母さんと父さんに2時間説教されて、兄さんには冷たい目で見られた事があったのだ。
すると、兄さんは俺の冷や汗に気づいたのか、爽やかな笑顔で無意味なフォローを入れた。

「そんなに汗をかかなくても、テストをするのはユキル君じゃなくて、俺の弟なんだから気を楽にして良いよ。」

(ユキル=弟なんですけど!?)

俺はせめて、救いがほしくて、兄さんに提案を出してみた。

「あのさ、お兄ちゃんせめて、お尻叩きは優しくしてほしいな♡」

俺の得意技、首を傾げて、お願いポーズをしてみた。すると兄さんは少し頬を赤くした。

「確かに、あいつは馬鹿だから、0点取る可能性は高いから、ユキル君の負担を考えて優しくお尻を叩こうかな?」

「わぁーい ありがとうお兄ちゃん♡」

(ぶっ殺す!!)

兄さんに殺意が沸いたが、一応、尻の負担は護られたので、良しとした。

「弟のテストが返ってくるのが、楽しみだな~。」

(コイツ・・・ぶん殴りたい!)
と俺の怒りオーラが出た瞬間、カラオケボックスの30分終了のお知らせが鳴った。
改めて、俺たちは何も歌わずに、カラオケボックスを出てしまった。 
・・・・兄さんのお金だけど、勿体ないな~。



そして、俺たちは□□駅のホームに向かった。

「じゃあ次に会うのは1ヶ月後だけど、それまで元気でね」

「うん わかった!お兄ちゃんも元気でね!」

俺たちは別れの挨拶をして、俺はわざわざ家から、逆の方向に向かった。

『とりあえず、兄さんにタイミング良く合わないために、1時間ぐらいカフェで過ごそうかな?』

俺は駅の近くにカフェがあるかスマホで調べようとすると、ゲイ向けアプリからメッセージがきていた。

(京さんからかな?)

俺はアプリを開きメッセージを見て、あっと思い出した。

☆リン

ゆきるんへ

前に会った時にお話したと思うけど、一応確認するね!
今日の夜の7時に××スタジオにきてね!
ゆきるんに会うのは2週間ぶりだね 楽しみにしてるよ!

(・・・・・今日リンお兄ちゃんとの約束すっかり 忘れてたー!!!!)

今の時間は夕方6時なので、俺は急いで、××スタジオに向かった。
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