38 / 67
連載
102、銀狼の牙
しおりを挟む
空を見上げて吠えるシルヴァン。
思わず空を見上げるエルト。
その瞬間──
凄まじい衝撃音と同時に土煙が巻き起こる。
エルトが立っていた場所の石畳が砕け散り、えぐれその下の地面があらわになっている。
砕けて瓦礫となった石畳と濛々と立ち込める土煙。
その中に見える巨大な魔獣の影。
「ほう、今のをかわすとは小僧にしては中々やる」
天から急襲した正体不明の魔獣の一撃。
一番隊の中でもリカルドかエルトでなければ決して今生きてはいないだろう。
そう思わせるほどの一撃だ。
「何者だ!」
エルトは、ルナが乗る馬車を守るようにその前に立っていた。
先程の攻撃をかわし切れなかったのだろう、右の防具がはじけ飛び、切り裂かれ地面に転がっている。
鋭く巨大な爪の一撃。
(シルヴァンが、教えてくれなければやられていた)
エルトはそう思いながら剣を構える。
魔獣が地面をえぐり巻き起こった砂埃が、次第に晴れていく。
「これは……」
エルトは思わず息をのんだ。
砂埃の中から姿を現したのは巨大な鷲だ。
漆黒のその翼。
そのサイズは、ワシというより小型のドラゴンである。
だが、その下半身は獅子のそれだ。
エルザは胸を押さえ膝を付いたまま呻く。
「まさか、ブラックグリフォン……」
黒いグリフォン、獰猛で凶暴なそれは非常に珍しい魔獣だ。
その黒い魔獣の背から一人の男が地面に身を翻す。
背が高く黒い髪の貴公子だ。
「ふふ、良く調教してある。トルーディルめ、面白いものを隠し持っていたものだ」
男の後ろに更にもう一頭、黒いグリフォンが舞い降りる。
その背中から女の声がした。
「いずれルファリシオ様に献上するために、お父様が手に入れた魔獣だと聞きましたわ。わざわざ船に運ばせた甲斐があったと、今頃お父様も喜んでおられることでしょう」
いばらに変った娘を治すために用意したトルーディルの献上品。
その最たるものがこの黒い魔獣だ。
望みが叶った今、主であるルファリシオに捧げたのだろう。
黒いグリフォンの背に乗る女。
美しいが気位が高く高慢なその笑み。
髪はブロンドから黒に変わってはいるが、エルトはその顔に見覚えがあった。
「ルファリシオだと! それに、お前は確かイザベル!!」
聖女を歓迎する宴でルナの命を狙った女だ。
シルヴァンも叫ぶ。
『イザベル、どうしてお前が! 父さんの力でいばらになったはずだ!!』
自分に向かって吠えるシルヴァンを眺めながら、イザベルは笑う。
その指先は自らの胸に浮かんだ黒い蛇の紋章をなぞっている。
「ふふ、不思議そうね。いずれお前の父親も死ぬわ、そうなれば私の呪いも完全に解ける。私の美しい体を、醜いいばらに変えたルナとセイランだけは許さない! うふふ、もちろんその前に貴方たちも殺してあげるわ!!」
高笑いするイザベルの右手が振り下ろされると、黒い鞭のような何かがエルトとシルヴァンを襲う。
「シルヴァン!」
『くっ! 分かってるさエルト!!』
イザベルの右手の先は、二本の太いいばらの蔓に変わっている。
それが打ち付けられた石畳にはひびが入り、再び砂埃が舞った。
辛うじて左右に飛びそれをかわしたエルトとシルヴァン。
その場にどまっていれば命はなかっただろう。
勝ち誇ったように笑う女の姿は、まるでいばらの魔女だ。
大きく咆哮する二頭の黒いグリフォンの姿を見て、一角獣たちも臨戦態勢に入る。
『シルヴァン! 俺達も戦うぜ』
『ああ、オルゼルス様がおられたらそう言うだろうからな!』
シルヴァンは美しい銀色の毛を逆立てながら一声吠えると、ユニコーンたちに礼を言う。
『みんな、すまない!』
だが相手は小型のドラゴンに匹敵するような相手だ。
シルヴァンは焦りを感じながら、馬車を守るように再びその前に立つ。
(ルナ……俺に力を貸してくれ!)
初めて会った時からルナのことが大好きだった。
大怪我をして目を覚ました時に、自分を見つめていた小さな少女。
シルヴァンはその笑顔が何よりも好きだった。
エルトも獣のように姿勢を低くして剣を構える。
独特のそのスタイルは、エルトが本気になった証拠だ。
「隊長に約束したんだ、命に代えてもルナ様を守るって!」
ルファリシオは笑う。
「死ぬぞ、小僧」
イザベルは右手のいばらの鞭を構える。
「ふふ、愚かだこと。そんな女の為に命を捨てるなんて……気に入らないわね、その目が!!」
その右手が鋭く振り下ろされるのを見て、エルザは叫んだ。
「エルト! シルヴァン!!」
黒いいばらの蔓が、シルヴァンとエルトの体を切り裂いたようにエルザには見えた。
だが、その瞬間、二人の体は揺れるように消え去った。
切り裂かれたのは、凄まじいスピードがエルザに見せた二人の残像に過ぎない。
一番隊の若き天才と神獣の息子は、まるで心が通じ合った相棒の様に薔薇の蔓をかわすと一気にイザベルとルファリシオに迫る。
「はぁああああ!」
華麗にいばらの蔓をかわしながらイザベルに迫るエルト。
グリフォンの巨大な前足の爪が、エルトの左肩の防具も宙に吹き飛ばす。
同時にその足を踏み台にしてグリフォンの体を駆け上がったエルトの剣が、いばらの蔓を幾本も斬り飛ばしイザベルの頬を切り裂いた。
蔓の鞭がなければイザベルの首を刎ねていただろう。
一度大きく距離を取るイザベル。
その目は怒りに満ちている。
「わ、私の顔に傷を! よくも!!」
「邪神に魂を売り渡した奴に、情けをかけるつもりはない!」
一方で、ルファリシオの方に向かったシルヴァンに襲い掛かる黒いグリフォン。
その間隙をぬって馬車に迫るジェーレントの新たなる王。
その前に立ちふさがる一角獣たちを、ルファリシオの髪が縛り上げていく。
『ぐぅうう!』
『これは!!』
それは次第に黒い大蛇に変わっていく。
「くくく、お前たちはそこで聖女が俺の手に落ちるのを見ておれ」
エルトが叫ぶ。
「ルナ様!!」
「どこを見ているの! お前の相手はこの私よ!!」
「くっ!!」
エルトに振り下ろされるイザベルに鞭。
エルザがルファリシオの前に立ちふさがる。
「ルファリシオ! ルナさんには手出しをさせないわ! あぅ!!」
ルファリシオに平手で強く打たれて地面に転がるエルザ。
それを見て、黒髪の貴公子は笑う。
「エルザ、お前には後でゆっくりと俺に逆らった罰を与えてやる。それまで大人しくしていろ」
邪悪で残忍なその表情。
エルザが絶望感に身を震わせたその瞬間──
白い稲妻のように、シルヴァンがルファリシオに襲い掛かる。
『エルザ! ルナ!!』
交差する銀狼と邪神の使徒の影。
シルヴァンの牙が、ルファリシオのマントを切り裂く。
そのまま、ルナがいる馬車の前にふわりと着地する。
「ほう、流石は神獣の息子だけはある」
そう言って笑うルファリシオを睨むシルヴァン。
その体がゆっくりとよろめいた。
「だが、今の俺の敵ではない」
シルヴァンの美しい銀色の毛並み。
それがゆっくりと赤く染まっていく。
エルザはそれを見て悲鳴を上げた。
「シルヴァン! いや……いやぁああああ!!」
ルファリシオの剣で胸を貫かれたシルヴァンの体が、血で染まっていくのだ。
息をのむエルト。
「シルヴァン……」
イザベルは声を上げて笑った。
「あは、あははは! ルナが可愛がっていた獣が死ぬ、あの女が泣き叫ぶ姿が見えるようだわ!!」
シルヴァンは胸を剣で貫かれ、血を流しながらもルナが乗る馬車に体を寄せた。
その中にいる家族を最後まで守ろうとするかのように。
(ルナ……大好きだよ。ルナ……)
その命が完全に燃え尽きようとするその時。
馬車の扉が開き、白い光がその体を強く抱きしめた。
光に包まれた女性の姿。
シルヴァンはその体にしっかりと身を埋める。
嗅ぎなれた心地よい匂い。
シルヴァンの頬に零れ落ちる涙。
同時に、まるで奇跡の様に塞がっていく銀狼の胸の傷。
「シルヴァン、貴方の声が聞こえたわ」
そっとシルヴァンの体を撫でるその女性の右手の腕輪が強く輝いている。
彼女は自分の弟を胸に抱きながら、目の前に立つ男を睨んだ。
人の、そして生き物の命を何とも思っていない邪悪なその男を。
「貴方がルファリシオね。私は貴方のような人間を許さない、絶対に!!」
思わず空を見上げるエルト。
その瞬間──
凄まじい衝撃音と同時に土煙が巻き起こる。
エルトが立っていた場所の石畳が砕け散り、えぐれその下の地面があらわになっている。
砕けて瓦礫となった石畳と濛々と立ち込める土煙。
その中に見える巨大な魔獣の影。
「ほう、今のをかわすとは小僧にしては中々やる」
天から急襲した正体不明の魔獣の一撃。
一番隊の中でもリカルドかエルトでなければ決して今生きてはいないだろう。
そう思わせるほどの一撃だ。
「何者だ!」
エルトは、ルナが乗る馬車を守るようにその前に立っていた。
先程の攻撃をかわし切れなかったのだろう、右の防具がはじけ飛び、切り裂かれ地面に転がっている。
鋭く巨大な爪の一撃。
(シルヴァンが、教えてくれなければやられていた)
エルトはそう思いながら剣を構える。
魔獣が地面をえぐり巻き起こった砂埃が、次第に晴れていく。
「これは……」
エルトは思わず息をのんだ。
砂埃の中から姿を現したのは巨大な鷲だ。
漆黒のその翼。
そのサイズは、ワシというより小型のドラゴンである。
だが、その下半身は獅子のそれだ。
エルザは胸を押さえ膝を付いたまま呻く。
「まさか、ブラックグリフォン……」
黒いグリフォン、獰猛で凶暴なそれは非常に珍しい魔獣だ。
その黒い魔獣の背から一人の男が地面に身を翻す。
背が高く黒い髪の貴公子だ。
「ふふ、良く調教してある。トルーディルめ、面白いものを隠し持っていたものだ」
男の後ろに更にもう一頭、黒いグリフォンが舞い降りる。
その背中から女の声がした。
「いずれルファリシオ様に献上するために、お父様が手に入れた魔獣だと聞きましたわ。わざわざ船に運ばせた甲斐があったと、今頃お父様も喜んでおられることでしょう」
いばらに変った娘を治すために用意したトルーディルの献上品。
その最たるものがこの黒い魔獣だ。
望みが叶った今、主であるルファリシオに捧げたのだろう。
黒いグリフォンの背に乗る女。
美しいが気位が高く高慢なその笑み。
髪はブロンドから黒に変わってはいるが、エルトはその顔に見覚えがあった。
「ルファリシオだと! それに、お前は確かイザベル!!」
聖女を歓迎する宴でルナの命を狙った女だ。
シルヴァンも叫ぶ。
『イザベル、どうしてお前が! 父さんの力でいばらになったはずだ!!』
自分に向かって吠えるシルヴァンを眺めながら、イザベルは笑う。
その指先は自らの胸に浮かんだ黒い蛇の紋章をなぞっている。
「ふふ、不思議そうね。いずれお前の父親も死ぬわ、そうなれば私の呪いも完全に解ける。私の美しい体を、醜いいばらに変えたルナとセイランだけは許さない! うふふ、もちろんその前に貴方たちも殺してあげるわ!!」
高笑いするイザベルの右手が振り下ろされると、黒い鞭のような何かがエルトとシルヴァンを襲う。
「シルヴァン!」
『くっ! 分かってるさエルト!!』
イザベルの右手の先は、二本の太いいばらの蔓に変わっている。
それが打ち付けられた石畳にはひびが入り、再び砂埃が舞った。
辛うじて左右に飛びそれをかわしたエルトとシルヴァン。
その場にどまっていれば命はなかっただろう。
勝ち誇ったように笑う女の姿は、まるでいばらの魔女だ。
大きく咆哮する二頭の黒いグリフォンの姿を見て、一角獣たちも臨戦態勢に入る。
『シルヴァン! 俺達も戦うぜ』
『ああ、オルゼルス様がおられたらそう言うだろうからな!』
シルヴァンは美しい銀色の毛を逆立てながら一声吠えると、ユニコーンたちに礼を言う。
『みんな、すまない!』
だが相手は小型のドラゴンに匹敵するような相手だ。
シルヴァンは焦りを感じながら、馬車を守るように再びその前に立つ。
(ルナ……俺に力を貸してくれ!)
初めて会った時からルナのことが大好きだった。
大怪我をして目を覚ました時に、自分を見つめていた小さな少女。
シルヴァンはその笑顔が何よりも好きだった。
エルトも獣のように姿勢を低くして剣を構える。
独特のそのスタイルは、エルトが本気になった証拠だ。
「隊長に約束したんだ、命に代えてもルナ様を守るって!」
ルファリシオは笑う。
「死ぬぞ、小僧」
イザベルは右手のいばらの鞭を構える。
「ふふ、愚かだこと。そんな女の為に命を捨てるなんて……気に入らないわね、その目が!!」
その右手が鋭く振り下ろされるのを見て、エルザは叫んだ。
「エルト! シルヴァン!!」
黒いいばらの蔓が、シルヴァンとエルトの体を切り裂いたようにエルザには見えた。
だが、その瞬間、二人の体は揺れるように消え去った。
切り裂かれたのは、凄まじいスピードがエルザに見せた二人の残像に過ぎない。
一番隊の若き天才と神獣の息子は、まるで心が通じ合った相棒の様に薔薇の蔓をかわすと一気にイザベルとルファリシオに迫る。
「はぁああああ!」
華麗にいばらの蔓をかわしながらイザベルに迫るエルト。
グリフォンの巨大な前足の爪が、エルトの左肩の防具も宙に吹き飛ばす。
同時にその足を踏み台にしてグリフォンの体を駆け上がったエルトの剣が、いばらの蔓を幾本も斬り飛ばしイザベルの頬を切り裂いた。
蔓の鞭がなければイザベルの首を刎ねていただろう。
一度大きく距離を取るイザベル。
その目は怒りに満ちている。
「わ、私の顔に傷を! よくも!!」
「邪神に魂を売り渡した奴に、情けをかけるつもりはない!」
一方で、ルファリシオの方に向かったシルヴァンに襲い掛かる黒いグリフォン。
その間隙をぬって馬車に迫るジェーレントの新たなる王。
その前に立ちふさがる一角獣たちを、ルファリシオの髪が縛り上げていく。
『ぐぅうう!』
『これは!!』
それは次第に黒い大蛇に変わっていく。
「くくく、お前たちはそこで聖女が俺の手に落ちるのを見ておれ」
エルトが叫ぶ。
「ルナ様!!」
「どこを見ているの! お前の相手はこの私よ!!」
「くっ!!」
エルトに振り下ろされるイザベルに鞭。
エルザがルファリシオの前に立ちふさがる。
「ルファリシオ! ルナさんには手出しをさせないわ! あぅ!!」
ルファリシオに平手で強く打たれて地面に転がるエルザ。
それを見て、黒髪の貴公子は笑う。
「エルザ、お前には後でゆっくりと俺に逆らった罰を与えてやる。それまで大人しくしていろ」
邪悪で残忍なその表情。
エルザが絶望感に身を震わせたその瞬間──
白い稲妻のように、シルヴァンがルファリシオに襲い掛かる。
『エルザ! ルナ!!』
交差する銀狼と邪神の使徒の影。
シルヴァンの牙が、ルファリシオのマントを切り裂く。
そのまま、ルナがいる馬車の前にふわりと着地する。
「ほう、流石は神獣の息子だけはある」
そう言って笑うルファリシオを睨むシルヴァン。
その体がゆっくりとよろめいた。
「だが、今の俺の敵ではない」
シルヴァンの美しい銀色の毛並み。
それがゆっくりと赤く染まっていく。
エルザはそれを見て悲鳴を上げた。
「シルヴァン! いや……いやぁああああ!!」
ルファリシオの剣で胸を貫かれたシルヴァンの体が、血で染まっていくのだ。
息をのむエルト。
「シルヴァン……」
イザベルは声を上げて笑った。
「あは、あははは! ルナが可愛がっていた獣が死ぬ、あの女が泣き叫ぶ姿が見えるようだわ!!」
シルヴァンは胸を剣で貫かれ、血を流しながらもルナが乗る馬車に体を寄せた。
その中にいる家族を最後まで守ろうとするかのように。
(ルナ……大好きだよ。ルナ……)
その命が完全に燃え尽きようとするその時。
馬車の扉が開き、白い光がその体を強く抱きしめた。
光に包まれた女性の姿。
シルヴァンはその体にしっかりと身を埋める。
嗅ぎなれた心地よい匂い。
シルヴァンの頬に零れ落ちる涙。
同時に、まるで奇跡の様に塞がっていく銀狼の胸の傷。
「シルヴァン、貴方の声が聞こえたわ」
そっとシルヴァンの体を撫でるその女性の右手の腕輪が強く輝いている。
彼女は自分の弟を胸に抱きながら、目の前に立つ男を睨んだ。
人の、そして生き物の命を何とも思っていない邪悪なその男を。
「貴方がルファリシオね。私は貴方のような人間を許さない、絶対に!!」
10
お気に入りに追加
12,634
あなたにおすすめの小説
初夜に「俺がお前を抱く事は無い!」と叫んだら長年の婚約者だった新妻に「気持ち悪い」と言われた上に父にも予想外の事を言われた男とその浮気女の話
ラララキヲ
恋愛
長年の婚約者を欺いて平民女と浮気していた侯爵家長男。3年後の白い結婚での離婚を浮気女に約束して、新妻の寝室へと向かう。
初夜に「俺がお前を抱く事は無い!」と愛する夫から宣言された無様な女を嘲笑う為だけに。
しかし寝室に居た妻は……
希望通りの白い結婚と愛人との未来輝く生活の筈が……全てを周りに知られていた上に自分の父親である侯爵家当主から言われた言葉は──
一人の女性を蹴落として掴んだ彼らの未来は……──
<【ざまぁ編】【イリーナ編】【コザック第二の人生編(ザマァ有)】となりました>
◇テンプレ浮気クソ男女。
◇軽い触れ合い表現があるのでR15に
◇ふんわり世界観。ゆるふわ設定。
◇ご都合展開。矛盾は察して下さい…
◇なろうにも上げてます。
※HOTランキング入り(1位)!?[恋愛::3位]ありがとうございます!恐縮です!期待に添えればよいのですがッ!!(;><)
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
王が気づいたのはあれから十年後
基本二度寝
恋愛
王太子は妃の肩を抱き、反対の手には息子の手を握る。
妃はまだ小さい娘を抱えて、夫に寄り添っていた。
仲睦まじいその王族家族の姿は、国民にも評判がよかった。
側室を取ることもなく、子に恵まれた王家。
王太子は妃を優しく見つめ、妃も王太子を愛しく見つめ返す。
王太子は今日、父から王の座を譲り受けた。
新たな国王の誕生だった。
婚約破棄された令嬢が記憶を消され、それを望んだ王子は後悔することになりました
kieiku
恋愛
「では、記憶消去の魔法を執行します」
王子に婚約破棄された公爵令嬢は、王子妃教育の知識を消し去るため、10歳以降の記憶を奪われることになった。そして記憶を失い、退行した令嬢の言葉が王子を後悔に突き落とす。
あなたの子ですが、内緒で育てます
椿蛍
恋愛
「本当にあなたの子ですか?」
突然現れた浮気相手、私の夫である国王陛下の子を身籠っているという。
夫、王妃の座、全て奪われ冷遇される日々――王宮から、追われた私のお腹には陛下の子が宿っていた。
私は強くなることを決意する。
「この子は私が育てます!」
お腹にいる子供は王の子。
王の子だけが不思議な力を持つ。
私は育った子供を連れて王宮へ戻る。
――そして、私を追い出したことを後悔してください。
※夫の後悔、浮気相手と虐げられからのざまあ
※他サイト様でも掲載しております。
※hotランキング1位&エールありがとうございます!
断腸の思いで王家に差し出した孫娘が婚約破棄されて帰ってきた
兎屋亀吉
恋愛
ある日王家主催のパーティに行くといって出かけた孫娘のエリカが泣きながら帰ってきた。買ったばかりのドレスは真っ赤なワインで汚され、左頬は腫れていた。話を聞くと王子に婚約を破棄され、取り巻きたちに酷いことをされたという。許せん。戦じゃ。この命燃え尽きようとも、必ずや王家を滅ぼしてみせようぞ。
断罪されているのは私の妻なんですが?
すずまる
恋愛
仕事の都合もあり王家のパーティーに遅れて会場入りすると何やら第一王子殿下が群衆の中の1人を指差し叫んでいた。
「貴様の様に地味なくせに身分とプライドだけは高い女は王太子である俺の婚約者に相応しくない!俺にはこのジャスミンの様に可憐で美しい女性こそが似合うのだ!しかも貴様はジャスミンの美貌に嫉妬して彼女を虐めていたと聞いている!貴様との婚約などこの場で破棄してくれるわ!」
ん?第一王子殿下に婚約者なんていたか?
そう思い指さされていた女性を見ると⋯⋯?
*-=-*-=-*-=-*-=-*
本編は1話完結です(꒪ㅂ꒪)
…が、設定ゆるゆる過ぎたと反省したのでちょっと色付けを鋭意執筆中(; ̄∀ ̄)スミマセン
【完結】20年後の真実
ゴールデンフィッシュメダル
恋愛
公爵令息のマリウスがが婚約者タチアナに婚約破棄を言い渡した。
マリウスは子爵令嬢のゾフィーとの恋に溺れ、婚約者を蔑ろにしていた。
それから20年。
マリウスはゾフィーと結婚し、タチアナは伯爵夫人となっていた。
そして、娘の恋愛を機にマリウスは婚約破棄騒動の真実を知る。
おじさんが昔を思い出しながらもだもだするだけのお話です。
全4話書き上げ済み。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
番外編を閲覧することが出来ません。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。