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第3章 悪者退治
3ー4 応龍、拗ねる
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明けましておめでとうございます!
なかなか更新ができず申し訳ありません。
これからも、なるべく早めに更新できるよう書いていきますので宜しくお願いします!
***********
『な、な、な・・・なんだとぉ~~!?ヨツバが勝手にマルファス爺とプリアラの町へ行っただと!?』
「は、はい・・・キングベアーが襲撃してて今にも崩壊しそうとのハイハブサの報告を聞いて・・・そのマルファス様の影移動で先程・・・」
『ぐぬぬぬ・・・ヨツバはいつまで我を放置する気なのだ・・・許せん!なぁクロウよ!』
「・・・まったく同意です応龍様。あの人はいつもいつも・・・」
応龍とクロウは文句をぶつぶつ言い出した。アルバドはビクビクしながらも応龍の反応を伺いながら話を続ける。
「その・・・ピスパロウとディモルフォセカも来た事ですし、警戒はピスパロウに任せて応龍様たちは今のままで良いと・・・」
『グルル・・・覚えておれよヨツバよ!この国を救うためだとしても我を蔑ろにした罪!決して忘れぬぞ!』
「あ、あの!ヨツバからの伝言があります!」
『なんだ!!』
応龍はギロリとアルバドを睨み付ける。アルバドは睨まれ血の気が引いて顔が青くなる・・・
四葉はこうなるであろうと予測して、おまじないとして伝言をアルバドに残していた。
「ヨツバの伝言「ギンギの小隊を倒してラーヤ村守ったら応龍さん専用のブラシでお手入れしてもいいですよ~」・・・だそうです。ブラシってなんですか?」
『・・・』
「お、俺は?」
「え?クロウは何も言ってなかったぞ?」
「そ、そんな・・・」
『!!!・・・う、うむ!まったくヨツバにしては気の利く事をするな!』
「?」
何故かクロウは落ち込み、その反面応龍は元気になった。なんなんだろうと首を傾げるアルバドだが、村人はその光景にただただ苦笑いを浮かべるしかなかった。
「えっと・・・話を続けても?」
『うむ!そうだな。それで?我はこのまま村に止まり奴等が来るのを待ち返り討ちにするが、そなたらはどうするのだ?あのイリースという奴もどこへ行った?』
「あ、イリースはヨツバと一緒にプリアラの町へ行きました。あいつにはプリアラの町に思い入れがあるので一緒に。・・・それで俺たちは一旦国に帰ろうと思います。隣国のラフラヤード国がギルディアン国に攻めてくると話があるので四天王として国を守らなくてはならないので。」
『そうか・・・まぁ多分だがヨツバ達もプリアラの町が片付いた後にそちらに行くだろうから後に助けてくれるだろう。我もギンギの小隊蹴散らしたらそちらへ行くとしよう。』
「あの・・・本当に大丈夫ですか?その・・・村の状態や村人たちを見るからに何人かは戦えると思いますが・・・正直言ってギンギ少将の兵ですので何人かは力のある奴がいると思うのですが・・・」
『・・・なんだ?我の事を疑うのか?』
圧力をかけて応龍が発言する。周りの空気にピリッと静電気が発生した。アルバドは圧力に怖じけてしまい身動きがとれなくなる。そこで発したのはガガヴィルだった。
「無礼を承知の上、発言します。ギンギ少将の兵を侮ってはなりません。あ奴は悪知恵だけは働く者故に・・・もう少し警戒してはと思い先程のアルバドの発言がでました。」
『・・・うむ。・・・まぁそうだな。いや、すまんかった。』
圧を抑えるとアルバドは荒い息をし出し冷や汗が流れる・・・ガガヴィルは圧が無くなりほっとする。
『ふん、村の1つや2つ守れる力はある。それにこの村には2匹、例外に強い奴等がいるからな。』
「え?」
そういうと応龍がクイッと首を捻り合図をしアルバドが辺りを見回す。・・・すると近くに村人と戯れている黒馬とディモルがいた。
『・・・あいつらは元は普通の老馬とピスパロウだった。・・・だが今はユニコーンと魔鳥獣になった。黒馬はどんな能力があるのかはわからんがディモルフォセカの方は凄いぞ!』
前にディモルの身体能力をみた時の話をする。不死鳥な事と風・水魔法を得意とする事。・・・それを聞いたアルバドは唖然とするしかなかった。
「・・・ピスパロウが魔鳥獣に?・・・ヨツバが名前を付けただけで?それにただ馬車をひく馬がユニコーンに?・・・なんなんだ?」
「・・・俺、幅広く国を回ったが、こんな話聞いた事ないぞ・・・。だが今目の前にはこの土地の守護霊・応龍様がいるんだ。・・・もう割りきるしかないと思うぞ。」
「あぁ・・・ガガヴィルと言ったな?その通りだぞ。ヨツバ殿の近くにいると今までの常識が崩れる。だがヨツバ殿のやることは全て信じれるし正しい。だがら俺は応龍様に否定されながらもヨツバ殿に着いて旅をしているんだ。」
「おお~そうだったのか。・・・俺はてっきり前のラーヤ村の事を引き摺って罪滅ぼしでヨツバといるのかと思ったぞ。」
「・・・それもあります。でも俺の意思で付いていってます。四葉殿の側にいると退屈しませんから。」
「あーそれは同感だな。あんな女・・・間違いなくこの世に1人しかいないだろうな。あんな面白い奴、いままで会った女の中にはいないな。」
『・・・おいアルバド。ヨツバは我のだからな。口説いたり、ましてや勧誘などするでないぞ!』
「いやぁ~応龍様、あの人は是非王族の守りに入ってもらいたいです!あの知性と魔力、それにあの容姿。応龍様!是非とも勧誘の許可を!」
『だめに決まってるだろう!!!』
そしてまた下らない口論が始まる。アルバドも割り切ってしまえば気が楽になったのか守護霊だというのに不躾な態度をとり始めていた。
それからガガヴィルに促されアルバドと2人で王都へ帰る準備をする。
『ちょっと待つのだ。ハイハブサ達よ。こちらへ来い』
「「「ギュルッ!?!?」」」
『其方らに我の加護をやろう。アルバドたちを手助けしてやれ。』
「「「グルル~!!」」」
応龍が何か聞き慣れない呪文を唱えると3羽のハイハブサが黄緑色の光に包まれた。・・・光が収まるとハイハブサの翼に風が纏っていた。
「こ、これは・・・!」
『風魔法を使えるようにした。いざという時に助けてくれるだろう。マルファス爺の代わりにアルバドが指示してやれ。そしてハイハブサたちよ、アルバドを助けてやるのだ。』
「応龍様・・・有難うございます!」
「ギュリ!」
「グルル・・・」
「ルルル~!」
ハイハブサはアルバドの両肩に2羽止まり、1羽はガガヴィルの肩に止まって応龍に一礼する。一礼というか頭を縦に頷いた感じだが・・・
そしてそれぞれ平和にするための争いが始まった・・・
なかなか更新ができず申し訳ありません。
これからも、なるべく早めに更新できるよう書いていきますので宜しくお願いします!
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『な、な、な・・・なんだとぉ~~!?ヨツバが勝手にマルファス爺とプリアラの町へ行っただと!?』
「は、はい・・・キングベアーが襲撃してて今にも崩壊しそうとのハイハブサの報告を聞いて・・・そのマルファス様の影移動で先程・・・」
『ぐぬぬぬ・・・ヨツバはいつまで我を放置する気なのだ・・・許せん!なぁクロウよ!』
「・・・まったく同意です応龍様。あの人はいつもいつも・・・」
応龍とクロウは文句をぶつぶつ言い出した。アルバドはビクビクしながらも応龍の反応を伺いながら話を続ける。
「その・・・ピスパロウとディモルフォセカも来た事ですし、警戒はピスパロウに任せて応龍様たちは今のままで良いと・・・」
『グルル・・・覚えておれよヨツバよ!この国を救うためだとしても我を蔑ろにした罪!決して忘れぬぞ!』
「あ、あの!ヨツバからの伝言があります!」
『なんだ!!』
応龍はギロリとアルバドを睨み付ける。アルバドは睨まれ血の気が引いて顔が青くなる・・・
四葉はこうなるであろうと予測して、おまじないとして伝言をアルバドに残していた。
「ヨツバの伝言「ギンギの小隊を倒してラーヤ村守ったら応龍さん専用のブラシでお手入れしてもいいですよ~」・・・だそうです。ブラシってなんですか?」
『・・・』
「お、俺は?」
「え?クロウは何も言ってなかったぞ?」
「そ、そんな・・・」
『!!!・・・う、うむ!まったくヨツバにしては気の利く事をするな!』
「?」
何故かクロウは落ち込み、その反面応龍は元気になった。なんなんだろうと首を傾げるアルバドだが、村人はその光景にただただ苦笑いを浮かべるしかなかった。
「えっと・・・話を続けても?」
『うむ!そうだな。それで?我はこのまま村に止まり奴等が来るのを待ち返り討ちにするが、そなたらはどうするのだ?あのイリースという奴もどこへ行った?』
「あ、イリースはヨツバと一緒にプリアラの町へ行きました。あいつにはプリアラの町に思い入れがあるので一緒に。・・・それで俺たちは一旦国に帰ろうと思います。隣国のラフラヤード国がギルディアン国に攻めてくると話があるので四天王として国を守らなくてはならないので。」
『そうか・・・まぁ多分だがヨツバ達もプリアラの町が片付いた後にそちらに行くだろうから後に助けてくれるだろう。我もギンギの小隊蹴散らしたらそちらへ行くとしよう。』
「あの・・・本当に大丈夫ですか?その・・・村の状態や村人たちを見るからに何人かは戦えると思いますが・・・正直言ってギンギ少将の兵ですので何人かは力のある奴がいると思うのですが・・・」
『・・・なんだ?我の事を疑うのか?』
圧力をかけて応龍が発言する。周りの空気にピリッと静電気が発生した。アルバドは圧力に怖じけてしまい身動きがとれなくなる。そこで発したのはガガヴィルだった。
「無礼を承知の上、発言します。ギンギ少将の兵を侮ってはなりません。あ奴は悪知恵だけは働く者故に・・・もう少し警戒してはと思い先程のアルバドの発言がでました。」
『・・・うむ。・・・まぁそうだな。いや、すまんかった。』
圧を抑えるとアルバドは荒い息をし出し冷や汗が流れる・・・ガガヴィルは圧が無くなりほっとする。
『ふん、村の1つや2つ守れる力はある。それにこの村には2匹、例外に強い奴等がいるからな。』
「え?」
そういうと応龍がクイッと首を捻り合図をしアルバドが辺りを見回す。・・・すると近くに村人と戯れている黒馬とディモルがいた。
『・・・あいつらは元は普通の老馬とピスパロウだった。・・・だが今はユニコーンと魔鳥獣になった。黒馬はどんな能力があるのかはわからんがディモルフォセカの方は凄いぞ!』
前にディモルの身体能力をみた時の話をする。不死鳥な事と風・水魔法を得意とする事。・・・それを聞いたアルバドは唖然とするしかなかった。
「・・・ピスパロウが魔鳥獣に?・・・ヨツバが名前を付けただけで?それにただ馬車をひく馬がユニコーンに?・・・なんなんだ?」
「・・・俺、幅広く国を回ったが、こんな話聞いた事ないぞ・・・。だが今目の前にはこの土地の守護霊・応龍様がいるんだ。・・・もう割りきるしかないと思うぞ。」
「あぁ・・・ガガヴィルと言ったな?その通りだぞ。ヨツバ殿の近くにいると今までの常識が崩れる。だがヨツバ殿のやることは全て信じれるし正しい。だがら俺は応龍様に否定されながらもヨツバ殿に着いて旅をしているんだ。」
「おお~そうだったのか。・・・俺はてっきり前のラーヤ村の事を引き摺って罪滅ぼしでヨツバといるのかと思ったぞ。」
「・・・それもあります。でも俺の意思で付いていってます。四葉殿の側にいると退屈しませんから。」
「あーそれは同感だな。あんな女・・・間違いなくこの世に1人しかいないだろうな。あんな面白い奴、いままで会った女の中にはいないな。」
『・・・おいアルバド。ヨツバは我のだからな。口説いたり、ましてや勧誘などするでないぞ!』
「いやぁ~応龍様、あの人は是非王族の守りに入ってもらいたいです!あの知性と魔力、それにあの容姿。応龍様!是非とも勧誘の許可を!」
『だめに決まってるだろう!!!』
そしてまた下らない口論が始まる。アルバドも割り切ってしまえば気が楽になったのか守護霊だというのに不躾な態度をとり始めていた。
それからガガヴィルに促されアルバドと2人で王都へ帰る準備をする。
『ちょっと待つのだ。ハイハブサ達よ。こちらへ来い』
「「「ギュルッ!?!?」」」
『其方らに我の加護をやろう。アルバドたちを手助けしてやれ。』
「「「グルル~!!」」」
応龍が何か聞き慣れない呪文を唱えると3羽のハイハブサが黄緑色の光に包まれた。・・・光が収まるとハイハブサの翼に風が纏っていた。
「こ、これは・・・!」
『風魔法を使えるようにした。いざという時に助けてくれるだろう。マルファス爺の代わりにアルバドが指示してやれ。そしてハイハブサたちよ、アルバドを助けてやるのだ。』
「応龍様・・・有難うございます!」
「ギュリ!」
「グルル・・・」
「ルルル~!」
ハイハブサはアルバドの両肩に2羽止まり、1羽はガガヴィルの肩に止まって応龍に一礼する。一礼というか頭を縦に頷いた感じだが・・・
そしてそれぞれ平和にするための争いが始まった・・・
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