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第1章 いざ異世界へ
1ー6 サナサちゃんと仲良くいざ調理!
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大根改めダインが沢山ある。人数は・・・11人と1匹?朝食は軽めの物を用意してあげたいが、生憎、四葉はあまり料理のレシピはそれほど多くない。
ふと思い付いたのは「大根と鶏ももの煮物」。
調味料はバックからだせると期待して、問題はお肉。回りは草原で見晴らしがよいのであまり獣がいないのだ。サナサいわく、肉類は主に畑を荒らすハイラビットや木の実を主食とするオオカラスを狩って食べているらしい。なんとサナサは獣を解体できるらしい。とても好都合。
「ではまず『地図』と、あと獣を探すのは・・・危険探知?えっと英語・・・『危険探知』!」
すると目の前にラーヤ村の地図がでて、捜査の時のように点が何ヵ所か付いていた。青はもちろん味方。今度は赤色が獣類だろう。所々ピンク色の点があるのだが、これは近くへ行かないとわからない。
始め地図が四葉の目の前に表れサナサは驚いた顔をした。興味があるのかガン見していたので四葉はしゃがんで見せた。
「青色の点は私達のこと。赤色は先程言ってたハイラビットだと思います。このピンク色の点は不明です。とりあえず近くにいるこの赤い点の方へ行ってみましょう。」
サナサはコクンと頷く。そして四葉の手を握った。
2人は足音を立てないように少しずつ赤点に向けて歩く。そして目にしたのは、やはりハイラビットだった。見た目は野うさぎその姿だが1つ地球で見るウサギと違う所がある。それは前歯が異常に発達していた。出っ歯どころではなく口に刃物をくわえてるんじゃないかと思える程の大きい前歯を持っていた。
ハイラビットは足がとても早く、大抵は見付かるとすぐ逃げてしまうが、野性の勘が働くのか逃げ切れないと判断すると襲ってくるとの事。
・・・なんとも頭の良いウサギだ事で。
「では私が狩ってきますので解体お願いしますね。」
「・・・おねぇさん武器は?」
「薙刀、あっいや槍が得意なんですが、槍だと部が悪いので素手で倒してきます。」
「えっ⁉」
「思いっきり身体を動かすのは久々ですが多分イケると思います。期待してて下さい。」
ニッコリ微笑むとサナサは少し不安げな顔をしたが、軽く頷き四葉から手を離した。
四葉はギリギリまで近付きハイラビットへ近付き、ハイラビットの耳が此方に傾いた時を切っ掛けに猛ダッシュしハイラビットの頭を目掛けて踵落としを食らわす。
「キュッ」っと小さな鳴き声が聞こえたが、急かさず身体を回転かけハイラビットの脇腹にキックを入れる。すると勢い余ってハイラビットは飛ばされ大木に激突し息絶えた。
「ごめんなさいハイラビットさん。この命大切に使わせてもらいます。」
一つの命を粗末な扱いをしないよう手を合わせ一礼をした。そしてハイラビットの死骸を優しく腕で包み込んでサナサの元へいく。するとサナサは唖然としていた。この表情、自分も含めてこの世界にきて何度目だろうか・・・
「私こう見えて格闘技が得意なんです。倒せて良かったです。」
「・・・・・・すごい」
「ん?」
「凄くかっこよかった・・・です」
「ふふっ、有難うございます。」
お互い微笑みあってテントの方へ帰る。
さて、調理開始としますか。
サナサは自分の愛用のナイフがあるらしく、テントに来てから切り株にハイラビットを置きシュパパッと皮と肉を分けていった。
四葉は「調理器具一式が欲しいです」と願いながらウエストバックに手を入れる。するとまな板から包丁、大きな鍋、お玉などバックに手を入れて物を掴んで取りだし、繰り返し行動して荷物が山積みになった。
ほんとうに、このウエストバックは何処に繋がってるのやら・・・いや出てくる物を見れば元の世界でお馴染みの物ばかりだから、なんとなく想像はつくけど、どういう仕組みなのか摩訶不思議なバックである。
それは置いといて。
まずハイラビットの肉を子供でも食べれる一口サイズにカット、大根、じゃなくダインは皮を剥き同じく子供が食べやすいように厚さは薄くイチョウ切りにする。
バックから有り難いことにガスコンロが出てきたので薪とか準備なく料理が進む。
ガスコンロの上に鍋を置き、ごま油を入れ熱した所に肉を投入し炒める。色が変わったらダインを入れ、これも色が変わるまで炒める。
そのあと醤油などの調味料を加えて煮込む。
そしてできた料理《ダインとハイラビットの肉の煮物》完成。
試しに味見。うん、朝から食べるには少しコッテリしてるが大丈夫だろう。サナサがソワソワしてたので、お肉を口に運ばせた。モグモグと頬っぺたが動いてて可愛いかった。
美味しいと言ってくれたので、こちらの世界でも日本の料理はうけるようだ。
途中、応龍が目を覚まし作った料理に興味をしめしたので味見をさせたら、もっともっととせがんできたので、言うことを聞かないと二度と首回りに乗せないと言ったら我慢してくれた。
それから皆が起き出して、一緒に朝食を取った。
**************************
料理の説明はかなり縮めてさっくりと書きました。
煮物・・・美味しいよね。
そしてウエストバック様々です。チートすぎますが突っ込まないで頂けると有難いです。
ふと思い付いたのは「大根と鶏ももの煮物」。
調味料はバックからだせると期待して、問題はお肉。回りは草原で見晴らしがよいのであまり獣がいないのだ。サナサいわく、肉類は主に畑を荒らすハイラビットや木の実を主食とするオオカラスを狩って食べているらしい。なんとサナサは獣を解体できるらしい。とても好都合。
「ではまず『地図』と、あと獣を探すのは・・・危険探知?えっと英語・・・『危険探知』!」
すると目の前にラーヤ村の地図がでて、捜査の時のように点が何ヵ所か付いていた。青はもちろん味方。今度は赤色が獣類だろう。所々ピンク色の点があるのだが、これは近くへ行かないとわからない。
始め地図が四葉の目の前に表れサナサは驚いた顔をした。興味があるのかガン見していたので四葉はしゃがんで見せた。
「青色の点は私達のこと。赤色は先程言ってたハイラビットだと思います。このピンク色の点は不明です。とりあえず近くにいるこの赤い点の方へ行ってみましょう。」
サナサはコクンと頷く。そして四葉の手を握った。
2人は足音を立てないように少しずつ赤点に向けて歩く。そして目にしたのは、やはりハイラビットだった。見た目は野うさぎその姿だが1つ地球で見るウサギと違う所がある。それは前歯が異常に発達していた。出っ歯どころではなく口に刃物をくわえてるんじゃないかと思える程の大きい前歯を持っていた。
ハイラビットは足がとても早く、大抵は見付かるとすぐ逃げてしまうが、野性の勘が働くのか逃げ切れないと判断すると襲ってくるとの事。
・・・なんとも頭の良いウサギだ事で。
「では私が狩ってきますので解体お願いしますね。」
「・・・おねぇさん武器は?」
「薙刀、あっいや槍が得意なんですが、槍だと部が悪いので素手で倒してきます。」
「えっ⁉」
「思いっきり身体を動かすのは久々ですが多分イケると思います。期待してて下さい。」
ニッコリ微笑むとサナサは少し不安げな顔をしたが、軽く頷き四葉から手を離した。
四葉はギリギリまで近付きハイラビットへ近付き、ハイラビットの耳が此方に傾いた時を切っ掛けに猛ダッシュしハイラビットの頭を目掛けて踵落としを食らわす。
「キュッ」っと小さな鳴き声が聞こえたが、急かさず身体を回転かけハイラビットの脇腹にキックを入れる。すると勢い余ってハイラビットは飛ばされ大木に激突し息絶えた。
「ごめんなさいハイラビットさん。この命大切に使わせてもらいます。」
一つの命を粗末な扱いをしないよう手を合わせ一礼をした。そしてハイラビットの死骸を優しく腕で包み込んでサナサの元へいく。するとサナサは唖然としていた。この表情、自分も含めてこの世界にきて何度目だろうか・・・
「私こう見えて格闘技が得意なんです。倒せて良かったです。」
「・・・・・・すごい」
「ん?」
「凄くかっこよかった・・・です」
「ふふっ、有難うございます。」
お互い微笑みあってテントの方へ帰る。
さて、調理開始としますか。
サナサは自分の愛用のナイフがあるらしく、テントに来てから切り株にハイラビットを置きシュパパッと皮と肉を分けていった。
四葉は「調理器具一式が欲しいです」と願いながらウエストバックに手を入れる。するとまな板から包丁、大きな鍋、お玉などバックに手を入れて物を掴んで取りだし、繰り返し行動して荷物が山積みになった。
ほんとうに、このウエストバックは何処に繋がってるのやら・・・いや出てくる物を見れば元の世界でお馴染みの物ばかりだから、なんとなく想像はつくけど、どういう仕組みなのか摩訶不思議なバックである。
それは置いといて。
まずハイラビットの肉を子供でも食べれる一口サイズにカット、大根、じゃなくダインは皮を剥き同じく子供が食べやすいように厚さは薄くイチョウ切りにする。
バックから有り難いことにガスコンロが出てきたので薪とか準備なく料理が進む。
ガスコンロの上に鍋を置き、ごま油を入れ熱した所に肉を投入し炒める。色が変わったらダインを入れ、これも色が変わるまで炒める。
そのあと醤油などの調味料を加えて煮込む。
そしてできた料理《ダインとハイラビットの肉の煮物》完成。
試しに味見。うん、朝から食べるには少しコッテリしてるが大丈夫だろう。サナサがソワソワしてたので、お肉を口に運ばせた。モグモグと頬っぺたが動いてて可愛いかった。
美味しいと言ってくれたので、こちらの世界でも日本の料理はうけるようだ。
途中、応龍が目を覚まし作った料理に興味をしめしたので味見をさせたら、もっともっととせがんできたので、言うことを聞かないと二度と首回りに乗せないと言ったら我慢してくれた。
それから皆が起き出して、一緒に朝食を取った。
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料理の説明はかなり縮めてさっくりと書きました。
煮物・・・美味しいよね。
そしてウエストバック様々です。チートすぎますが突っ込まないで頂けると有難いです。
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